市民のための自由なラジオ(2016/10/21) 伊藤宏さんのお話 原子力マフィアに分断される地元と都会の無関心、福井は核の植民地&今中先生 核武装の野望のために核技術はある

永岡です、第30回市民のための自由なラジオLIGHT UP、今週はジャーナリストの西谷文和さんの司会で大阪から放送されました。西谷文和のニュースの歩き方、です。

今回のテーマは原発、西谷さんは日弁連の人権擁護委員会に行かれてシリアやイラクを語られて、それが福井で行われて、地元で核に反対する人々を取材されて、今週のゲストは和歌山親愛女子短期大学教授で、新聞うずみ火編集委員の伊藤宏さん。元共同通信記者で、核関係の取材経験も豊富であり、原子力マフィアの実態についてお話をされます。三重、和歌山、六ケ所村を取材されて、その際に共同通信を辞められてフリーで核の取材にかかわられて、西谷さんにも近く、三重では中部電力が原発を各地に狙って失敗(私(永岡)が80年代に三重県に行ったら、三重県に原発を、という看板が多数あったのを覚えています)、芦浜を跳ね返して、それで浜岡ができたわけであり、伊藤さんの核取材の経験を語られます。

その、伊藤さんのお話、西谷さんは10/6,7に福井に行かれて、敦賀、小浜市を取材されて、中嶌哲演さんに取材、もんじゅ廃炉は、表向きは核燃料サイクルの破綻だが、もんじゅの使用済み核燃料は核兵器になるものと言われて、これについて、伊藤さん、これは核兵器材料になり、元京都大の小林圭二さんも核兵器材料製造のためと言われて、もんじゅは発電が目的ではなく、99.8%のプルトニウムが欲しいと言われて、中嶌さんは94%で核兵器材料であり、もんじゅを動かしたら核兵器材料になり、もんじゅの使用済み燃料の再処理は、東海村ではダメで、99.8%のプルトニウムの取り出しにはそれ専用の技術が要り、もんじゅを止めたらこの技術も不要になり、ところが、核兵器を作るためには、高級なプルトニウムを取り出したく、そのためには専用の施設が必要で、そのためにRETFを1200億!かけて作り、核武装のために必要で、稲田氏の言うとおりであり、非核国家の日本がこんなものを持つことは許されず、もんじゅ廃炉に維持のための船が問題になったが、もんじゅの燃料の再処理施設はもっと問題で、そしてもんじゅを動かしてプルトニウムはあり、アメリカは日本のプルトニウム所有に神経質であり、もんじゅを止めて、RETFをやるとなったら国際世論は許さず、しかしもんじゅを動かしたら発電は大義名分になるものの、もんじゅとRETFの問題は大変なのです。

そして、西谷さん、敦賀市に行かれて、時計屋さんの田代さんに話を聞いて、田代さんチェルノブイリで反原発になったら時計が売れなくなり、敦賀は、原発のための過疎地、人が少ないだけでなく、日本は第1次産業の国であり、それが高度経済成長で工業、サービス業になり、農業や水産業は天候などに収入が左右されて、それで工業シフトで第1次産業が衰退して、それで原発を建てたら食べられるとなり、若狭湾での核には、町を二分する反対運動はなく、当時はスリーマイルもチェルノブイリもなく、そのために若狭湾では核関係の産業で成り立ち、タクシーの運転手さんも、宿も、商店も核が動かないと食べられず、国が過疎地の構造を変えてしまい、基盤の1次産業は成り立たなくなり、田代さんのように声を上げたら、核は若狭湾の根幹であり、田代さんも中嶌さんも「福井は原発の植民地、ものも言えない」と言われて、それは電力会社に黙らされるのではなく、核以外に産業はなく、これへの無関心は都会(原発の電気は都会で使っていた)、都会の人間が今更何を言う、かなのです。

 

LIGHT UPジャーナルは、軍事費から大学に研究予算を出すことについて、今中哲二先生がお話をされます。

今週は軍事費から大学に補助金がテーマで、5兆を超えたの軍事費から、大学に軍事研究のために6億→110億も流されて、普段研究費は削っても、戦争のためには大判振る舞い、防衛省は大学の先生も取り込みたい、武器研究だけでなくデュアルユース、民生にもであり、それを大義名分であり、科学技術は使い方の問題、軍事、民生用の区別のないものは、ロボットもそうであり、核もその最たるもので、研究者のスタンス、社会との関係で、ノーベル賞の大隅さんも基礎研究の衰退を心配されて、すぐに役に立つものだけではダメであり、大学が法人になってから任期制、期間中に成果を挙げないと再任されず、すぐに結果が必要で、自分のスタンスを考える余裕がなくなり、デュアルユースの最たるものは核、軍事利用から始まった。

もんじゅ廃炉で、もんじゅの使用済み燃料を再処理するRETF、もんじゅは核兵器製造に最適のプルトニウムが出来て、RETFは長崎型原爆材料のためのもの、RETFは今止まっていても、もんじゅは破綻しても、裏に核武装の野望があり、福島事故から5年、核燃料サイクルを止めたら抑止力が無くなると読売の社説に出て、裏のところで日本は核兵器を作る基礎技術を持っておくが基本であり、核事故が起こっても、核武装の野望のために、これらは暴走するのです、以上、今中さんのお話でした。

(永岡補足:大学と軍事研究について、私が神戸大学にいた30年以上前に、大学院に自衛官が来て、大学のコンピューターを使って大陸間弾道弾の軌道計算をして修士論文にして大問題になったことがあり、また私のいた工学部の、工学部長が海軍兵学校の出身で、それで就職に自衛隊を斡旋して大問題になり、この際には、私のいた反核運動のサークルの指導の先生で経営部長の方が猛抗議して止めさせたことがあり、大学と軍事研究は今に始まったものではなく、特に核研究はおそらく原子力マフィアのお抱えで始まっており、このような歴史のあることを付け加えます)

 

ここで音楽、核の特集、福井に15基の原発、西谷さんは京都におられて福井でよく泳がれて、そして人気のないところに原発が建てられて、水温が1,2度高いということであり、メカニズムを知らずに泳いでいたわけで、RCサクセションの忌野清四郎さんのサマータイムブルース、忌野さんが生きておられたら、反原発の歌を作っていたと西谷さんは言われました。これはyou tubeに動画がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=7H2ObUdNNS4

 

後半は、復活する原子力マフィアとメディアのことについて、です。今中さんもRETFは核兵器のためと言われて、しかしこれがマスメディアで報じられず、安倍政権はメディアと教育現場を締め上げて、戦争に導くものであり、伊藤さん、安倍政権以降はまさかそこまでのことが現実化、戦争準備法案、秘密隠蔽法であり、しかし新聞には様々な意見があるべきなのに、二分化されて、朝日・毎日はもんじゅ廃炉、読売・産経は核燃料サイクル維持、戦争準備法案も朝日、毎日と読売、産経は二分化し、そしてテレビだとものが言えず、自粛、忖度であり、テレビでは核のことを取り上げられず、しかし戦前は法律で弾圧していたのに、今は真綿で締められるようにする、下のものの責任にされて、本来報じられるべきものが報じられず、二分化はどちらかを叩くことになり、どちらかが正しい、どちらかは日本に望ましくなく、それを一方的に叩くのは戦前と同じであり、朝日の慰安婦問題や吉田調書は、潰したい側の意図になり、伊藤さんも、SMAPやベッキーのニュースの陰で大きなことがあると大学で教えられて、昔から大きなニュースの前には他の芸能ニュースであり、白紙領収書は、一大スキャンダル、豊洲のことは報じても、高江のことは報じず、ニュースを報じるのにタイムラグ、即安倍政権のスキャンダルを報じず、忖度し、他方富山や号泣議員はガス抜き報道であり、豊洲も、誰が決めたか不明なのはとんでもないことであり、過去には永田町の論理にメディアは批判できても、今はせず、そしてメディアの二分化、朝日が叩かれて、読売が自分に取り込もうとして、産経も別刷りを出して、TBSの岸井さん攻撃の広告も読売と産経にしか出さず、これは過去にはあり得ず、これをもっと警戒すべき。

伊藤さんは教育の場にいて、教育で社会問題、シールズのこともあるのに、判断材料について、大学でメディアを志す学生を教えても、日本国憲法を全部読んだ学生はほとんどおらず、自分たちの権利も教えられず、それで社会問題をとするのは問題であり、憲法、主権者意識を持つべきで、18歳選挙権でいきなりやるのはおかしく、教育は100年の計なのに、テストの結果に一喜一憂、道徳とかいうのは、国に忠誠を誓えであり、核の再稼働もなし崩し、それらが、他の理由で反対の声は上げにくくなり、福島事故直後の、核への切迫感は無くなり、核に反対する人は特別な人とされて、福島で故郷を追われて戻れない人がいるのに、復興などで、避難している人たちの肩身が狭くなり、頑張ろう福島どころではなく、核の植民地、住民の基盤を奪って、何もしない、冷たい国であり、これを変えるには選挙で投票と、選挙権の来る前に教えるべきで、しかしそれをやったら教育に政治を持ち込むと言われて、声を上げ続けるべきなのです。

 

ニュースの歩き方、西谷さんが、シリア内戦と南スーダン自衛隊派兵についてお話をされました。西谷さん、世界のニュースの現場を行かれて、稲田氏が南スーダンを7時間のみ視察して、安全と言ったとたんに、戦闘で現地の人たちが殺されて、南スーダンは内戦なのに自衛隊が派兵されて、西谷さんは2008年にスーダンに行かれて、当時アフリカ最大の国、サハラ砂漠から南がキリスト教の黒人、北はイスラム系、スーダンの北側と、南側で黒人は差別されて、黒人たちが独立として南スーダンを独立させたのは5年まえ、解放戦線が世界一新しい国を作り、しかし共通の敵、スーダン政府があったときは団結しても、今は大統領派と、副大統領派が対立して、西谷さんはこの対立の背景に石油利権があると言われて、西谷さんは現地でニーハオと言われて、中国の方と思われて、東洋人の95%は中国人、中国政府とスーダン政府は仲が良く、しかし黒人解放戦線のところにアメリカが、石油利権を中国から奪うためにこれを仕掛けたと西谷さんは推察されて、大統領派と副大統領派の内戦で、2年に1回は大規模戦闘になり、PKOは戦闘地帯に行ってはいけないのに、安倍総理も稲田氏も戦闘ではなく衝突と言い、戦闘と言ったら自衛隊を引き上げる必要があり、なぜ安倍政権が自衛隊を派兵したのか、アメリカの命令もあり、南スーダンに派兵しているのは、先進国だと日本と韓国のみ、イギリス、ドイツは参戦せず、この15年のアフガン、イラク戦争で、日本は参戦しなかったが、アメリカから見たら、もう戦争準備法案があり、日本と韓国はアメリカに逆らえず派兵させられて、安倍政権も自衛隊派兵の既成事実を作り、西谷さんは自衛隊が心配、PKO部隊も敵と見なされて攻撃される可能性があり、しかしシリアの内戦が続いており、今アメリカは大統領選で、どちらが大統領になってもシリアの内戦に、日本の自衛隊を派兵しろと言われることになり、そうしたら大変に危険、イスラム国がアメリカなどでテロを起こしたら、日本も集団的自衛権で派兵しろとなり、今カナダ軍などは派兵して1000人以上この14年で殺されて、着々と、殺し殺される関係になり、稲田氏の滞在で安全と言うものの、いつも戦闘はあるわけはなく、7時間で判断できず、大変に危険で、稲田氏は核武装も口にして、韓国、中国からは警戒されて、こんなとんでもない連中による南スーダン派兵は即撤退して、武力を使わない外交で日本は生き残るべきと、西谷さん締めくくられました。

 

今週の内容、現場記者の見て来た原子力マフィア、伊藤さんの最後の一言、福島事故を見て来た教訓を生かしていくべきであり、高浜原発は司法で止まり(稼働中の原発が止まった)、原発裁判では原告敗訴の連続の中で、福島事故後にどうしてこういう判決が出たのか、その意味を市民は知るべきであり、政治にかかわる人たちは考えるべきであり、大津地裁で止まった仮釈放、大阪高裁に、傍聴で支援に行くべきなのです、やれることはいっぱいあるのです、以上、今週の自由なラジオでした。

 

 

 

Attachments area

Preview YouTube video サマータイムブルース / RCサクセション

サマータイムブルース / RCサクセション

 

Categories 原発, 原爆

Leave a comment