Global Ethics


核兵器禁止条約 (NHKの報道) by limitlesslife
October 28, 2016, 1:52 pm
Filed under: アベノミス, 核廃絶

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010747411000.html

核兵器禁止条約 決議案が国連の委員会で採択 日本は反対
10月28日 10時18分

核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指す決議案が国連総会の委員会
で採決にかけられ、123か国の賛成多数で採択されましたが、アメリカなどの
核兵器の保有国に加え、アメリカの核の傘に守られ、段階的な核軍縮を主張して
いる日本も反対に回りました。

この決議はオーストリアなど核兵器を保有しない50か国以上が共同で提案した
もので、核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指して、来年3月から
ニューヨークで交渉を始めるとしています。

決議案は、27日夕方(日本時間28日朝)、ニューヨークで開かれている国連
総会の第1委員会で採決にかけられ、賛成123、反対38、棄権16の、賛成
多数で採択されました。

採決では、核兵器の保有国のうちアメリカやロシアなどが反対したのに対し、中
国やインドは棄権して対応が分かれました。

また、唯一の戦争被爆国として核兵器の廃絶を訴えながら、アメリカの核の傘に
守られている日本は、核軍縮は核保有国と非保有国が協力して段階的に進めるべ
きだとして、反対に回りました。

決議の採択を受けて、オーストリアのクグリッツ軍縮大使は「核兵器の法的禁止
に努力してきた国々や市民社会の勝利だ。長年にわたって核兵器の非人道性を訴
える活動を続けてきた成果だ」と意義を強調しました。

今回の決議がことし12月に国連総会の本会議でも採択されれば、来年3月から
核兵器禁止条約の制定に向けた交渉が始まることになり、世界の核軍縮の流れに
どのような影響を及ぼすのか、注目されます。

日本 立場反映されなかったことが反対の理由

日本の佐野軍縮大使は、核兵器を禁止する条約の制定を目指す決議に反対したこ
とについて、「核軍縮を実効的に進めるには、核保有国と非保有国の協力がなけ
ればならない。国際社会の総意で進められるべきだと強く求めたが、受け入れら
れなかった」と述べ、決議案に日本の立場が反映されなかったことを反対の理由
に挙げました。

一方、日本が23年で連続して提出してきた、核廃絶を呼びかける決議について、
ことしは、去年を上回る167か国が賛成し、去年反対したアメリカが共同提案
国にもなったとして、「核軍縮を現実的に実践的に進めるという日本の考え方が
幅広く支持された結果だ」と述べ、その意義を強調しました。

「被爆者の訴えで非人道的という認識広がった」

核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指す決議が採択されたことにつ
いて、主導的な役割を果たしたオーストリアのクグリッツ軍縮大使は「核兵器の
被害の実態を知る被爆者が訴えてきたことで、核兵器が非人道的だという認識が
国際社会の中で広がった」として、この間、広島や長崎の被爆者が果たした役割
が大きかったという認識を示しました。

そのうえで、来年3月から始まる核兵器禁止条約の制定に向けた交渉について
「交渉は今回の決議に賛成しなかった国にも開かれている。核保有国や核の傘の
下にある国にも核兵器禁止条約に関わるよう促していきたい」と述べ、日本も含
め決議に反対した国々にも交渉への参加を呼びかけました。

国際NGO 日本の反対に憤り

国際NGO、ICAN(アイキャン)の核兵器廃絶国際キャンペーンの川崎哲国
際運営委員は、今回の決議案に日本政府が反対したことについて、「驚くととも
に憤りを感じている。日本は核のない世界を目指すという目標を掲げておきなが
ら、核兵器禁止条約の交渉を拒否した。日本政府はこれまで核兵器を持つ国と持
たない国の橋渡しをすると言ってきたが、今回反対したことで、完全に軸足を核
保有国側に移したと言える。国内でも理解されるとは思えないし、強く抗議をし
ていきたい」と述べました。

また、今後の核兵器禁止条約制定を目指す交渉について、「早く交渉が進み、核
兵器の禁止が国際法になるよう働きかけていきたい」としたうえで、「日本政府
にも考え方を改めて、交渉に参加してもらいたい」と述べました。

また、ICANの核兵器廃絶国際キャンペーンのベアトリス・フィン事務局長は、
核兵器禁止条約の制定を目指す決議案が採択されたことについて、「歴史的なこ
とで非常にうれしく感じている。核兵器をなくすための交渉がほとんど進まなかっ
た20年がようやく終わることになり、国連にとっても極めて重要な瞬間だった
と思う。多くの国が、反対を求める核保有国からの圧力を受けながら、賛成して
くれた」と述べ、意義を強調しました。

そして、「核兵器による被害を最もよく知る被爆者の声が、決議の採択に至る過
程でも非常に重要だったし、今後の交渉の過程でも重要になってくる」と述べ、
広島や長崎の被爆者が条約の制定に向け重要な役割を果たすという認識を示しま
した。

その一方で、日本政府がアメリカなどに同調して決議に反対したことについては
「非常に落胆させられた」と述べ、強い失望感を示しました。
世界の核軍縮停滞への不満と危機感が背景に

核兵器禁止条約をめぐる議論の背景には、世界の核軍縮が既存の国際法の枠組み
の下で停滞していることへの各国の強い不満と危機感があり、核兵器の非人道性
に焦点を当てて核兵器そのものの違法性を明確にすべきという、国際世論の高ま
りがありました。

これまで世界の核軍縮の枠組みとしては、核兵器の保有国と非保有国にそれぞれ
異なった義務を課し、核兵器の廃絶を目指すNPT=核拡散防止条約がありまし
たが、段階的な核軍縮を主張する核保有国と速やかな廃絶を訴える非保有国の対
立から交渉は停滞し、去年開かれた5年に1度の再検討会議でも議論が紛糾しま
した。

また、核実験を禁止するCTBT=包括的核実験禁止条約も、国連総会で採択さ
れてから20年が経過したにもかかわらず、アメリカや中国が批准していないこ
とから、いまだに発効していません。

今回の決議がことし12月に国連総会の本会議でも採択されれば、来年3月から
核兵器禁止条約の制定に向けた交渉が始まります。しかし、アメリカなどは核抑
止力に依存する世界の安全保障の現実を考慮せずに核軍縮は進められないとして
決議に強く反対しており、条約の制定までには多くの曲折が予想されます。

日本は、アメリカの核の傘に守られている立場から核兵器の即時禁止に慎重な立
場をとっていますが、広島や長崎の被爆者などは禁止条約の制定に強い期待を寄
せています。

官房副長官「わが国の基本的考えと合致しない」

萩生田官房副長官は閣議のあとの記者会見で、「慎重な検討を重ねた結果、反対
票を投じた。北朝鮮などの核、ミサイル開発への深刻化などに直面している中で、
決議は、いたずらに核兵器国と非核兵器国の間の対立を一層助長するだけであり、
具体的、実践的措置を積み重ね、核兵器のない世界を目指すというわが国の基本
的考えと合致しないと判断した」と述べました。

一方、萩生田官房副長官は、日本が提出した核廃絶を呼びかける決議に、ことし
は、去年を上回る167か国が賛成し、去年反対したアメリカが共同提案国になっ
たことについて「わが国決議こそが、核兵器国と非核兵器国双方が、ともに目指
すべき核兵器のない世界の道筋を示していることを表している」と述べました。

サーロー節子さん「核廃絶に向けた第一歩」

核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指す決議が採択されたことにつ
いて、国連などの国際会議で核兵器廃絶を訴えてきた広島市出身の被爆者、サー
ロー節子さんは、「NGOなどと協力しながら、何年もかかってようやくここま
できた。核廃絶に向けた第一歩になった」と評価しました。

そのうえで、「核兵器禁止条約という目標が定まったので、今後の交渉に向けて
も核兵器がどれほど危険か被爆者として訴え、条約が早く制定されるよう促して
いきたい」と述べ、各国への働きかけを続けていく姿勢を示しました。

日本被団協 岩佐さん「怒り心頭だ」

日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表委員でみずからも広島で被爆し
た岩佐幹三さん(87)は、国連総会の委員会での採決で日本が反対に回ったこ
とについて「怒り心頭だ。今の日本は欧米に追従するするばかりで、核兵器がな
い時代を築こうとする覚悟がない。これでは原爆で亡くなった人が浮かばれない」
と話していました。

長崎の被爆者は

核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指す決議が採択されたことにつ
いて、被爆者で、「長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会」の川野浩一議長
は、「核軍縮に向けての第一歩になると思う」と評価しました。

一方で、今回の決議案に日本政府が反対したことについては、「裏切られた思い
だ。被爆者の平均年齢も81歳を超えようとしている。本来であれば日本政府が
先頭にたって核兵器廃絶に向かうべきで、被爆者を忘れたのか、広島・長崎を忘
れたのかと、非常に残念に思う」と批判しました。


川崎哲
Akira Kawasaki
■熊本地震 ピースボート災害ボランティアセンターによる現地支援実施中
緊急支援募金>http://pbv.or.jp/donate/201604_kumamoto/

——————— Original Message Ends ——————–


Leave a Comment so far
Leave a comment



Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s



%d bloggers like this: