報道するラジオ(2016/10/31) 台湾蔡英文政権の脱原発政策の道のり、台湾の核の歴史、崎山敏也さん、本田善彦さんのお話  

 永岡です、第213回報道するラジオ、今週も毎日放送アナウンサーの水野晶子さんの司会で東京のMBS
スタジオから放送されました。水野さん、ハロウィーンのものは赤坂にはなく、働く女性のロングブーツ
に驚かれました。
台湾の蔡英文政権は、脱原発を打ち出して、2025年まで原発を無くすことになり、脱原発の世論がなぜ
高まったのか、核を推進していた政権がなぜ脱原発になったのか、核なしで台湾経済は成り立つのか、ア
ジアで唯一核に依存しない道を選んだ台湾について、TBSラジオでおなじみの崎山敏也さんが報告をさ
れました。台湾の核の歴史もお話されます。崎山さんは台湾の取材もされており、なお、余談ながら、自
由なラジオの副題のLIGHT UPは蔡首相の総統選挙時のキャッチフレーズに基づくものなのです(今西さん
が創で報告されていました)。リスナーより、台湾は阪神・淡路大震災や熊本大地震の支援もしてくれ
て、しかし台湾の原発の事情は分からないとあり、水野さんも台湾をご存じなく、崎山さん、一応中華民
国、国連に加盟せず、そのためIAEAには不参加、それで独自にいろいろできて、しかし世界に仲間は
おらず、崎山さんは20年前から取材されて、中国と少し違い、漢民族でも違い、文化も中国とは異なり、
台湾系、中国から来た人など多様で面白く、崎山さんは台湾が面白く、国連に入らなくても世界的な企業
もいて、シャープを買った企業もあり、しかしリスナーも台北のことしか知らないと想像されて、千と千
尋の神隠しに似た食べ物の店もあり、崎山さんの行かれた20年前に日本人はおらず、エネルギーの問題も
あり、水野さん、ニュース映像で、台湾にてLGBTのパレードがあったと指摘されて驚かれて、崎山さ
ん、80年代は国民党独裁から、野党が強くなり、LGBT、環境問題も語れるようになり、中国との関係
でも学生運動もあり、軍以外の放送局もできて面白くなり、先住民と核廃物の問題があり、台湾のアイド
ル歌手に先住民もなり、日本でも公開された台湾の映画があり、台湾の中国語、日本語、中国語で構成さ
れて、80年代に自由化された台湾の世界であり、崎山さんは福島事故の取材もされて、原発取材のスペ
シャリストであり、台湾のことも報じられます。
その崎山さんのお話、まず、台湾の原発事情はどうであったか、観光は台北中心で、島の北端、そこに
原発が4基もあり、台北20kmのところ、梅田~芦屋くらいの近いところにあり、第4原発は、昔から反対運
動で、98年に工事を始めても、前政権時に凍結されたものが30km、南の高尾の南に第3原発2基、全部で540
万kw、しかし今は3つしか稼働しておらず、台湾の電力の15%を核が作り出し、これの意味は日本より少な
く、フルでも日本の福島以前より少なく、台湾も自前のエネルギーはなく、輸入に頼らない(ウランは輸
入するが)エネルギーが欲しく、蒋介石氏の国民党が独裁で、野党も市民運動も皆無に近く、戒厳令があ
り、国民は核に反対できず、70~80年代に4つの原発を作り、しかし90年代の民主化の中で台湾に原発はい
らないとなり、先住民のところに勝手に低レベル廃物を捨てて問題になり、日本とは抱えている問題は似
ていても、日本より量は少なくても、核への依存度は日本と似ているところもあるのです。
ここで、台湾在住のジャーナリスト、本田善彦さんの、お電話でのお話もありました。今回の蔡政権の
原発ゼロの経緯は、民進党の蔡氏は核を止めるとしており、突然核ゼロではなく、政権発足5か月で核を無
くすことになり、今まで民進党、蔡氏が原発ゼロを公約にしており、政府の方針を明らかにして、これは
突然の政策ではなく、しかし台北では、日本や他国から見たら原発ゼロは大きなインパクトであり、しか
し台湾の中では、それほど驚きはなく、蔡氏は前から原発ゼロを言っていた=公約履行であり、しかし
2025年の原発ゼロが公約で、国民の支持もあり、政権を取る力にもあったが、台湾の核事情は、戒厳令
(87年夏に解除)の元で、民意不在の核であり、その中で原発反対は民進党がいい、70年代から着工され
た原発はアメリカ製、国際社会で孤立する台湾とアメリカの微妙な関係もあり、もちろん福島事故が衝撃
で、台湾の国民は福島事故についてどう見たか、台湾は2002年に初の政権交代、民進党になり、原発の建
設中止を総統が宣言しても、根回し、国民の意思疎通なし、巨額の違約金が発生するので、第4原発の中止
はできず、その時の世論調査では52%が原発を支持しており、台湾の世論は核について、安全性に疑問を
持ってもそれほど危険だと思わず、しかし3・11の福島事故は台湾の方に大衝撃で、スリーマイルやチェル
ノブイリよりも、衝撃的な映像で事故がわかり、さらに台湾とビジネスの関係の深い日本での事故、そし
て日本の工業製品に高い信頼があり、しかし原発も地震には無力であり、崎山さん、台湾の原子炉は東
芝、日立が作ったと指摘されて、本田さん、初の日の丸原発、工業レベルの高い国での事故は衝撃的であ
り、台湾も日本同様火山、地震の国であり、地震+原発=破滅、2012年に第4原発を作っていいか議論にな
り、国民世論の表面化は、反原発運動は原発の予定地の周辺のみであり、野党支持者が担っていたのが、
2012年の末から、家庭のお母さんが中心になり、福島事故の甲状腺がん、子どものために原発は良くない
となり、お母さん目線の反原発があり、2012年から盛り上がり、大手銀行の代表でニュースキャスターの
方が中心になり、母親の目線で原発を否定しようとなり、2013年春に巨大デモ、6万~10万の大デモがあ
り、野党が中心でも、既存の政党の参加は拒否されて、それまで野党の専売特許の反原発は、国民党支持
のお母さんも参加して、政党の色もなくして、母親たちが核を拒否して、この結果になったのです。後半のお話、リスナーの質問で、脱原発のかじ取りは良くても、どう廃炉するか、エネルギーをこれか
らどうするかとあり、本田さん、廃炉は今稼働している3つの原発のうち、第1は2018年に廃炉作業、日本
と同じ40年であり、第2もそうなり、しかし原発の電力をどうカバーするかは問題ではあるが、今は原発の
発電量は10数%で、第1が廃炉でさらに減り、再生可能エネルギーで行けるか、再生可能エネルギーは2%
であり、電力の自由化など可能性は模索されて、次の手はどうするか、まだ当局の方針はなく、崎山さ
ん、風の強いところで再生可能エネルギーの実験もあると指摘されて、本田さん、それの実験は動いても
まだ産業にはならず、代替エネルギーのことも検討されて、原発の補填にはまだ決定打はないのですが、
水野さん、経済にマイナスではないか、経済界は反対ではないかと問われて、本田さん、経済界は模様眺
めであり、脱原発は社会の主流で、産業界も核推進は言えず、99年の第4原発建設時、国民党は核を進めて
いたが、今は産業界も原発を進められる環境にはなく、2025年核ゼロで、代替エネルギーがないと、産業
界は態度を変える可能性があるのです、以上、本田さんのお話でした。
続いて、崎山さんのお話、国民世論が脱原発で、産業界も核を勧められず、崎山さん2025年ゼロは、新
原発の最後は1985年=40年で止めざるを得ないわけであり、40年を延長や新規建設なしでは2025年で無く
さざるを得ず、そして代替エネルギーはできるのか、崎山さん風力の実験もあっても、まだ実用化は異な
り、台湾電力、国営の独占企業があり、日本とは異なるのです。
世界では、様々なエネルギーをやって、しかし日本とインドで、日本から原発の輸出をする協定にして
おり、しかしインドはNPTに加盟せず、NPTのない国と結ぶ&インドは核兵器を持っており、広島、
長崎から反発であり、崎山さん、インドは世界の潮流から外れて、核を進めており、中国、ロシアととも
に核を進める国で、日本の原子力マフィアはインドなどに売りたい(日本で商売にならない)、日本の原
子力マフィアの悲願であり、アメリカは製造ラインはなく、安倍総理はインドの核実験があれば止めると
言っても、インドはカナダから輸入した原子炉+再処理で核兵器を作っており、核には軍事も民生用もな
く、日本の核技術でインドが核実験をしたら、日本も批判される。
インド、中国、ロシアは原発を作りたく、ドイツは止めて、スイスも止めて、イタリアは廃止・停止、
中間で迷っている(ドイツも、風力、太陽光発電が北部にあり、自動車産業は南部であり、送電線がいる
のに、景観問題etcで反対運動もある)、送電線の環境問題もあり、しかしドイツが原発推進になることは
ないが、2020年までに廃絶できるかは、送電線の問題で、南部の工場に届けられるかは問題。
アメリカは20年ぶりに新しい原発を稼働させて、96年に作って以来であり、アメリカには原発100基、し
かし30年前から変わらず、アメリカはエネルギーの大消費国で、原発も、再生可能エネルギーも欲しい、
しかしアメリカの原発は自由競争であり、買ってくれなかったら会社はつぶれて、自由競争に負けた会社
は生き残れない。
リスナーより、日本はどうなのか、鳥取地震も活断層のわかっていないところで地震であり、そんな日
本でなぜ原発をやるのか、崎山さん、日本は核だけでなく、様々な政策は動いたら止められない、ダムも
であり、止められないのを止めないとならず、水野さん、戦争の時と同じであり、崎山さん、日本だと60
年代の核の政策が、エネルギー不足とか、温暖化とか、原子力マフィアのために核は温存されたと崎山さ
ん指摘されて、止められない日本の実情は問題で、台湾は戒厳令がなくなり、市民は30年弱で核を止め
て、日本を台湾は追い越すかもしれないのです。

ニュースは大阪から千葉猛さんの担当でした。
TPP法案の明日の通過を与党は断念して、野党の拒否に会い、与党は11/4の通過に全力を挙げて、
11/30の自然成立が無理で、与党は会期延長を計画しています。
韓国の朴大統領の情報漏洩問題、相手のチェ氏が事情聴取、政権の人事更迭もあり、大統領の退陣を求
めるデモもあり、崎山さん、韓国と台湾はかつて似ており、かつては独裁→80年代に民主化して、しかし
台湾は2大政党が原発ゼロをしたものの、韓国は民主化以降の大統領がその後逮捕、自殺etc、韓国は普段
権力を持つために政権時にはスキャンダルが出ず、退任後にスキャンダルが出て、しかし今回は任期中に
スキャンダル、しかし韓国の方が、原発には暗黒であり、反対運動も弾圧しており、何かが韓国と台湾で
違い、独裁体制から変わり、韓国は核燃料サイクルも欲して、アメリカは許さないのです。
東日本大震災での大川小学校の津波被害、石巻市と宮城県は控訴して、26日の仙台地裁の判決で、津波
を予見できたとして学校の過失を認めた判決を、村井知事は津波は予見できなかったとして控訴でありま
す。
熊本大地震、震度7が2回のところで、避難所が閉鎖されて、益城町では最大18ヶ所、16000人の避難者
が、仮設住宅もできて、避難所は15人のみ、熊本県は避難所を閉鎖して、しかし自宅の補修や仮設の間に
合わない住民に公的施設を提供するもので、残る避難所は2カ所のみです。
東北町のいじめ自殺、いじめのあったことを認める答申が出されて、いじめた生徒の名前も確認され
て、遺族はさらなる調査を求めています。
福岡高裁は、参院選の一票の価値に違憲判決です。

今週の内容、台湾のこと、リスナーの声、海外のことを知り、日本のことであり、日本では福島をアン
ダーコントロールと言われるほどとあり、台湾は次のエネルギーが見つからなくても原発否定であり、崎
山さん、一度止めるとしても、また再開があり、しかし政治の道具にされて、しかし今は脱原発に一歩で
あり、それを日本は政治の道具にされて嘆くのではなく、行動すべきなのです。
台湾の事例は、代替エネルギーがなくても、核廃絶に行っており、もちろん日本は原発なしで電力は足
りており、この内容、例により私に無断でいくらでも拡散してください、台湾に続き、日本も核を拒否し
ましょう!

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peaceN         N M

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Categories 原発廃止

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