毎日放送VOICE 不寛容社会の果てに…  

 永岡です、毎日放送のニュース「VOICE」2016年の最後の特集は、不寛容社会の果てのことでした。少しのことでクレームが来るので、自粛して、昔からの行事も無くなったのです。

 まず、大晦日の除夜の鐘、もちろん大晦日の12時の前につくものと思っていたら、うるさいとクレームがついて、そのために12時間前の、大晦日の昼の12時につくというのです。

 また、夏の盆踊り大会、これは大音量で音楽を流すと文句が来るので、踊る皆さんはラジオでのFM放送で音楽を聴いてそれに合わせて踊るということがあるのです。盆踊り大会は、賑やかな世界なのに、こういうことに文句の来る時代になったのです。

 あるいは、運動会でのピラミッドやタワー、危険で中止したこともあり、これは中止に私も賛成(体力の違う子供を同列に扱うのは問題、戦前の軍隊社会の名残が体育にある)ですが、しかしVOICEがラインでアンケートを取ると、これら除夜の鐘、盆踊り大会、ピラミッドに賛成の意見が多いのです。

 あるいは、保育園の整備は急務ですが、兵庫県芦屋市で、保育園を作られると、うるさい、地価が下がるなどの理由で反対のことがあり、また大阪市で、高層マンションに児童相談所を作る件、住民の反対があり、吉村市長は住民が反対して取りやめたら自治にならないと言うものの、しかし、アンケートで反対が圧倒的に多く、吉村氏も断念です。

 これらのことについて、関西大の池内裕美さんは、SNSの発達で、誰でも発信できるSNSにより一人の声が拡大されて、反対が大きくなる点(SNSの存在意義も認めたうえで)や、企業も過剰対応して、ある菓子メーカーは、製品に寄せられた少数のクレームで、10数万個のお菓子を回収して、それらが要するにデファクトスタンダードになり、他のメーカーも同じように、となるというのです。

 他方、大阪府泉佐野市で、夏休みに金魚の放流を計画したら、生態系が変わるなどのクレームでいったん断念したものの、このお寺の方は、工夫して、川に放流しても、生態系に配慮して、網で一般の川に金魚が行かないようにして、また子供たちに、金魚を家で飼うための細かいマニュアルも配布して実施、その結果、子供たちも喜んだというのです。

 この不寛容社会について、市民も、一部の反対が拡大されて、このようなギスギスした結果になるとの声もあり、司会の西靖さんも、こういう社会の在り方を問われて、こういう、少数でも大きな声が破壊をするのは、ヘイトスピーチがその典型で、言っているのは少数でも、ネットで拡大されて、付和雷同する手合いが集まることもあり、ただ、この不寛容社会の背景には、人々に余裕がなくなり、以前なら他人のために、と思う人がたくさんいたのに、余裕がなく、他人に構えない、と言うより他人のものを奪ってでも、という、ヨーロッパの移民排撃も同じ理屈で、世界にて、寛容性が無くなっているのは、それこそ戦争の種とも思われました、以上、VOICEの内容でした。

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