「護憲円卓会議・連帯兵庫みなせん」支援下さった皆様へ

「護憲円卓会議ひょうご」・「連帯兵庫みなせん」 

支援頂いた皆様へ 報告とお願い

2017・3・20     報告者 佐藤三郎 (元円卓会議・みなせん事務局長)                                                                                   

 

「円卓会議」発足以降の経過

①   「円卓会議」は、迫り来る改憲国民投票に向けて、一人でも多くの人々と護憲への思いを共有しながら、いろんな憲法観をもつ人達とも意見交流を重ね、「壊憲」へのアベ暴走を抑止することを目的に、2014/4月に発足しました。

②   2016/7月参院選での壊憲勢力三分の二確保阻止のための「野党共闘実現」を緊急の課題と考え、「円卓会議」として同年2月に「連帯兵庫みなせん」発足に全力を挙げて取組み、円卓会議会計残高 276,821円を一時流用しながら、「みなせん」の通信発行・会計・諸連絡等事務局的役割を担いました。

③   同時に、「みなせん」の活動は参院選までとし、それ以後の方針は選挙後の総活会議で協議され、2016/10月に次の衆院選での「野党共闘実現」をめざす会:「平和と立憲主義、いのちと暮らしを守る市民選挙・連帯兵庫」が発足し、会の代表世話人・事務局長には松本 誠さん(明石まちづくり研究所 代表)が就任しました。

④   84歳、7回目の年男となった私が取り組める最後の機会と考えた参院選は、改憲派2/3を許してしまい無力感に苛まれながらの毎日でした。私自身、10年越しの脊柱管狭窄に仙腸関節障害と老害が加わり、これ以上「円卓会議」「みなせん」の代表世話人・事務局長といった重責を担いきれず、今は600㍍歩行から始めて連続歩行距離を伸ばそうと、もがいているのが現状です。

⑤   参院選後アベ自公政権の横暴が一段と加速するなかで、これまで協力頂いた「円卓会議」(メール登録248名、円卓主催集会講師・参加者・カンパ提供者等)・「みなせん」(同343名、重複あり)の方々に対して8ヶ月も音信不通となっており、会の名義人となってきた私として、経過の報告と「円卓会議の今後」について関係の皆様のご意向をお聞きしなければならないと、ずっと気掛かりでした。

⑥   護憲円卓世話人メーリングリスト参加、メール連絡・カンパ提供等の協力をいただいた60名余の方々に対し、1/1付け年頭の挨拶ハガキを発信、並行して「1/7年頭の集い」と「2/26の集い」を開催(参加計20名)、1/20付けの1/7集会報告の発信を行いました。そこでの話し合いをもとに、「円卓会議の今後」について次の様な提案をしようと考えるに到りました。

 

「護憲円卓会議の今後」について

①   「円卓会議」は発足時の原点に戻り、一人でも多くの人々と護憲への思いを共有しながら、いろんな憲法観をもつ人達とも意見交流を重ね、迫り来る改憲国民投票に焦点を絞り、国民投票に勝利することを目的に再発足したい、と考えます。

②   1/7集会出席者も返信ハガキ等をもらった人も、その殆どの方々は、九条の会・憲法生かす会・環境NPO・辺野古・原発問題、カジノ法反対街頭スタンディングなど、自らの課題に向けて既に多忙な取組を続けています。

③   主席も陪席もない円卓で、改憲国民投票に向けて、護憲だけでなく、異なる憲法観を持つ人達との意見交換や連携の可能性を探ろうとする「円卓会議」の目的は、どなたからも異議はありません。しかしそのような取組が、「実を結びつつある」と言った事例を耳にすることは極めて少ないというのが現実であり、1/7集会でも、「そうすべきなんだけれども、どうしたらよいか分からない…」と言うのが実情でした。

④   足腰の故障と老衰を痛感している自分としては、続発する緊急課題への機敏な反対集会や街頭行動等は困難であり、ともすれば健康や歳を理由に陰鬱な世相から目を背けようとなりそうですが、教育勅語を暗唱させられる森友学園幼稚園児の姿が、戦中の国民学校時代の自らの姿と重なり、居たたまれない思いに引き戻されてしまいます。

⑤   これまで冤罪死刑囚とされた何人かのひと達とも出会ってきました。「やらねば…と思うことはひとりでもやる、そうすれば共に歩む人とも出会える」 そう信じて何十年もやってきました。しかし、壊憲阻止の国民投票は、それだけでは勝つことは出来ないのは確かです。ことの成否は、憲法観が違っても、同じような人生の悩みや不安や喜びを抱える者同士が、話すことが出来るかどうかにかかっているようです。

 

「円卓会議」「みなせん」  会計報告です

①   「みなせん」の会計は、2016/2月~11月の支出576、707円(共同街宣ビラ印刷費3万枚:84.380円、ポスティングビラ印刷費100.500枚:299.560円、郵送料・街頭行動費・資料印刷代等:192.767円)。収入528、400円(集会参加費212名:106.000円、支援者カンパ37件:225.400円、世話人カンパ20件:197.000円)、収支残高は48.307円の赤字です。

②   「国民怒りの声」ビラ二号の会計は、支出210.940円(ビラ印刷費40.000枚:198.280円、ビラ郵送代12.660円)、収入211.000円(支援者カンパ21件)、収支残高は60円の黒字となりました。

③   「みなせん」の事務局担当であった私は、円卓会議の代表・会計でもあり、前記①②の繰越残高の精算を行いたいと考えており、1/7集会で48.307円の赤字を円卓会計から補填し、60円の黒字を円卓会計へ繰入を提案し、賛同を得ました。従って、円卓会議の会計残は228,574円で、再発足後の円卓会議の活動に充当したいと考えております。

 

改憲国民投票に向けた「市民ネット」を創りましょう

2月に入り、『反天皇制市民1700』 41号が送られてきました。 表紙裏の呼びかけ文には、こう書かれていました

~~1700人もの原告が名を連ね、1990年に提訴された「即位の礼・大嘗祭」違憲訴訟は、一審の大阪地裁での“門前払い”判決を乗り越え、1995年3月、控訴審の大阪高裁では敗訴であったものの、「即位の礼・大嘗祭は 憲法の政教分離違反の疑いあり」とする画期的判決を勝ち取りました。最高裁をボイコットし、この判決を確定させました。

この時の1700人を記念し、そして次回 いつかやって来る「即位の礼・大嘗祭」を迎え撃つために、その後も幅広くネットワークをむすびながら、力をたくわえて行くべく結成されたのがこの「反天皇制市民1700ネットワーク」です。 年2回の機関誌を発行しております。ぜひご購読ください。~~

この呼び掛けは、ショックでした。何十年も先の「いつかやって来るもの」を迎え撃つために、力をたくわえておこうとする人達の思いに触れたからでした。そして、昨年平成天皇からの「生前退位」提起をきっかけに、次回「即位の礼・大嘗祭」は2~3年の時をも待たずに迫って来ています。

 

それと同じく、安倍が執念を燃やす「壊憲国民投票」も目前に迫っています。にも関わらず、それを「迎え撃つ思いも、構えも、定まらない」ままに、沈黙し続けるわけにはいきません。心の底にあったのは、こんな思いでした。

「迎え撃つ」なんて大上段に構えた物言いですが、実際に出来ることと言えば~この10年余りやってきた自宅でのパソコンメール・ファックス・郵送等による何百人かの人達との連絡調整等ならば、私も今しばらくは担えると思うようになりました。今ある「円卓会議」「みなせん」での出会いの場が、国民投票を見越した各地域での取組を一緒に考える「緩やかだが励まし合える場」=「○○ネットワーク」として再出発出来れば、こんなうれしいことはありません。

 

「円卓会議」の今後の名称  是非ご意見を

“護憲”・“改憲”・“壊憲”・“加憲”・“活憲”・“知憲”等々の言葉が、各政党や市民団体で使っていますが、その具体的な内容等は必ずしも明確にされないまま政党や市民団体の色分けに使われており、そのことが「立場が異なる」との決めつけとなり、いろんな立場や考えの人達の論議や交流の壁となっているのは残念に思っています。

 

「護憲円卓会議ひょうご」の名称で発足した当ネットワークも、「異なる憲法観を持つ人達との意見交換や連携の可能性を探ろう」とするには、この名称のままでいいのかと考えます。

「あすわか」(「明日の自由を守る若手弁護士の会」)呼び掛けビラ~~<憲法をより多くの人に知ってもらい、憲法について考えてもらう>=<知憲>を、私達は活動の原点としています。~

「活憲の会」創立アピール(2016.4.15)~~「この壊憲策動は許すことは出来ない。そのためには、“憲法を守れ”という護憲運動の守勢的な立場ではなく、<憲法を活かす>=<活憲>の立場から積極的な活動を展開することが大切だ、 と私達は考える。~

 

私たちも新たな名称として、これからの団体の呼び掛けも参考に検討すれば、一例として、「憲法を知ろう・活かそう 市民ネットワーク」(知憲市民ネット)等がうかびますが、まだまだ収まりが悪いですね。

 

当面の取組に  ご参加を

①   まず最初に、これまでの「護憲円卓会議ひょうご」 「連帯兵庫みなせん」にご協力を頂いた約400名の方々にこの報告をお送りし、「護憲円卓会議」の再生=「○○ネットワーク」の発足への理解と賛同を頂きたい。

②   引き続き、賛同の方々からの気軽な・率直な投稿を得て、年2回位(目標は1月・8月頃)の機関誌(事務局通信)の発行をめざしたい。

③   3回目の「ミニ集会」として、

日時:4月16日(日) 午前10時~12時  会場「稲葉安心コミュニティープラザ 1階交流室

「憲法を知る(知憲)のために 語り合う会」 の開催~~[ハートネットTV チエノバ「暮らしと憲法」~2017/2/9 NHK Eテレ大阪(放送時間31分) をみながら

 

「異なる憲法観を持つ人達との意見交換や連携の可能性を探ろう」 とする場合、この様な身近で分かり易い題材を出発点として、フリートーキングができる様にする必要があると思います。

異なる憲法観の人達も参加できる様な集いの場を各地域で拡大していくには、人集めの方法の工夫や集いでの司会進行等の世話人の確保などが必要です。

その準備のためにも、私たち自身でこの様な学習の機会を体験することから始めたいと思います。

 

お願い

①   「護憲円卓会議」の再生=「○○ネットワーク」の発足に関し、是非ご意見等をお聞かせ下さい。

②   以後の連絡は不要の際は、お手数ですがご一報下されば幸です。

③   「稲葉プラザ」 初参加の方もあれば…と思い、JR須磨海浜公園駅からの道順を書いておきます。

『JR須磨海浜公園駅山側出口→ロータリーを越えてえて50㍍北進→2車線道路との交差点を右折100㍍東進→信号機のある四つ角を左折れ100㍍北進→信号機のある四つ角を越え右側前方が稲葉公園→公園内を50㍍東進→公園東北隅の小さな3階建て1階交流室が会場です。JR駅からの距離300㍍・5分です。』

 

Attachments area

[ 円卓の今後]対協力者報告

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