永岡です、災害と防災を考えるネットワーク1・17 第1059回、今週も毎日放送アナウンサーの千葉猛さんと、フリーアナウンサーの野村朋未さんの司会で放送されました。
毎日放送ラジオの、しあわせの五・七・五(2017/3/25)の、近藤勝重さんの川柳な人々、まだはっきりしない季節で、水野さんもしも家がない状態に、ホームレスになったらと想像させる、ホームレス川柳、ドジョウの歌という文庫本があり、路上生活の数人の方の川柳を載せて、野良猫と 同じ寝床で 暖を取る、野良猫が 俺より先に 飼い猫に、という、路上生活から抜けたい思いがあり、つらい状況を笑い飛ばすもので、近藤さん、喜んでいる場合かという声もあるかも知れないが、春を読み、公園の 桜吹雪で 夢一夜、てふてふ(蝶々)と 炊き出し並ぶ 昼下がり、春来れど 卒業できぬ この世界、という、路上に卒業のない、別れのシーズンで、路上生活の思いが出ているものであり、近藤さん、川柳のレベルは高いと言われて、水野さんも心にしみると言われて、近藤さん、路上の詩、心得ており、川柳を生きる力としていると言われて、水野さん、この本はビッグイシューの編集部が作り、ホームレスに自立をと、イギリスのものを日本に取り入れて、1冊350円のうち、180円が販売者の収入になり、170円で仕入れて、最初の10冊は無料で提供し、それの売り上げで自立を、というもので、ビッグイシューを梅田で売られる浜田さん、65歳、毎回しあわせの五・七・五を聞かれて、周りに迷惑をかけないように段ボールで寝て、大阪は氷点下はなく、寒い朝 木のぬくもりが ありがたい、木のところで1,2度違い、風があったら大変で、太陽のぬくもりがありがたく、浜田さんは大阪生まれ、図書館に非正規10数年勤めて、家族に迷惑をかけて家にいられなくなり、浜田さんは結婚しておらず、母親は80を越して、気になるが、黙って出たので家のことは分からず、安定したら家に帰りたい、家は距離的には近い、家を出て14年なのです。帰れる距離だが帰れず、住所がないと、定職も銀行の口座も開けず、住居を持つには収入が欲しく、ビッグイシューを1日20冊は売りたく、中之島の公会堂で浜田さん、ビッグイシューを売って、1冊だけ買ってもらい、歩道橋の上での販売は大半の人も無関心で、川柳により、つらい気持ちを忘れられて、小さいメモ用紙に書き留めて、売れぬ時 あったかい言葉 身に染みる、というのもあるのです。
今月の東日本大震災特集、先週は宮城のことで、リスナーより、語り部の話に感動して、震災の恐ろしさを知り、遺構を残してほしいとの声がありました。また、南三陸町のホテルは、東日本大震災時に避難所になったところで、6年経って語り部を続けるとの声があり、震災の風化を防ぐものがあったのです。
今週のテーマは東日本大震災6年、原発事故の影響で自主避難されている方への無償提供が今月末で打ち切られて、関西の公営住宅に来られた方、災害救助法で福島県がみなし仮設として提供していたものが打ち切られて、大阪に自主避難されている女性は、自主避難者への対応がずさんすぎると批判されます。
他方、3月17日、前橋地裁は国と東電に賠償責任を認めて、避難指示区域外からの避難にも認められました。
原発事故と避難、スペシャリストの白倉典武弁護士のお話がありました。白倉さん、無料で住めていたのは、東日本大震災後、公営住宅に地方自治法の適用で、被災地に仮設住宅に住むようなもので被災者にみなし仮設、費用は国庫負担であり、国からお金が出て、仮設住宅と同じ扱いであり、各市町村が福島県に払ってくれというもの、払ってもらっていない県もあり、しかしなぜ打ち切りか、被災県の福島県から援助の必要がないとなったもので、帰って生活できるようになった、原発事故の影響はもうないと言うもので、しかしまだ住めない区域はあって、そこは今までと同じく無償での提供は続いても、自主避難だと、福島市郡山市の場合は支援をやめて、これから必要な家賃は、市町村の通常の家賃を払うことになり、さらに同じところに住めず引っ越しを余儀なくされる例もあり、しかし今も多くの仮設住宅が残っているのに、被災地の仮設住宅は避難指示の、帰ってはいけないところであり、それ以外は仮設住宅を無くす方向で、しかし被災者は避難を余儀なくされて、まだまだ福島市、郡山市からの避難にも援助があったのに、なぜ6年で打ち切りか、徐々に線量が下がり、戻すことで復興をしていると見せたいというものであり、千葉さん、それは自治体が決めることかと言われて、白倉さん、国、県が決めることではないと指摘されて、千葉さん、受け入れ先の自治体に続けてもらえないかと言われて、白倉さん、費用を自治体が負担することは可能で、やる自治体もあるものの、大阪府内では無償提供を続ける自治体はなく、野村さんも、被災者に負担と言われて、当事者の声、福島市内から母子避難された方の声、原発避難、母子避難のことが考慮されず、それに怒り、ずさんで、避難してきた決断の意味もあり、戻ろうとして逃げた人と、そうでない人もあり、避難者の状況を知って決めてほしいと言われて、この女性は4月から収入に応じた家賃を払うことになり、白倉さん、母子避難の方で、お父さんは福島に残り、世帯が分離された方は家が二つで、収入では足りず、今まで避難先で家賃なしでやれていたが、避難先で家賃だと、お父さんの収入で足りなくなり、避難が続けられない。
千葉さん、小さいお子さんには絶対安全となるまで助けるべきと言われて、しかし他の支援もなくなり、支援は続けるべきか、白倉さん、避難している状態は、これから自立しろと言っても、福島は元に戻らず、災害は終わっておらず、それで支援打ち切りはおかしい、安心して住める状態まで支援は必要で、福島に帰るべきか、避難は続けられず、帰れず、永住する人にも支援は必要で、個々の状態に配慮せず、一括の打ち切りは問題、まだ避難の必要な人や、移住する人への支援も必要。
大阪の市営住宅に避難された方、これは帰って大丈夫という意味で、事故前の線量になったからではなく、事故前は1ミリシーベルト、しかし今は福島だと20ミリシーベルトで、避難しなくてもいいとみなされるのが怖い、被害がなかったとされるのが怖いとの声があり、千葉さん、1ミリシーベルトと20ミリシーベルトについて聞かれて、白倉さん、空間線量、1ミリシーベルトを超える被曝を法律でしてはならず、しかしなぜ20ミリシーベルトか、限度を変えてしまい、事故により20ミリシーベルトまでいいではなく、福島以外のところでは許されず、規制的には変わっていないものの、福島県ではやむを得ずであり、今回、戻る選択をしたら、20ミリシーベルトの被爆になり、福島県と近隣でも1ミリを超えているところはたくさんあり、それで帰れなのか、小さいお子さんのいるところでも、なのか、それで支援打ち切り、千葉さん、3月末で避難指示の解除があり、白倉さん、そこに住んでいた人も将来は打ち切られる、来年3月か、避難指示解除と、打ち切りは即ではないものの、浪江町、川俣町、飯舘村、原発から10~20km、そこも将来は支援は打ち切られて、20ミリシーベルトで帰れ、支援は止めるであり、将来は全部支援は無くされて、帰還困難区域は避難者には続けられても、それ以外の支援はなくなり、白倉さん、国の決めた政策について、強制的な避難以外のところは帰れは問題で、1ミリシーベルトの基準があり、避難したいひとは続けさせるべきと言われて、野村さん、帰れとは言わないものの、実際強いると言われて、白倉さん、実質そうで、母子避難の人は帰るか、お父さんがこちらに来るか、大変な岐路と言われて、千葉さん、前橋地裁で、原発事故は予見されて国と東電に責任の判決、それでこの措置かと言われて、白倉さん、前橋地裁の判決は強制避難だけでなく、賠償が認められて、避難者に国は法律的な義務がある=打ち切るのはおかしいと言うことで、千葉さんはこれからもケアしろという意味と言われて、白倉さんその通りで、住宅支援はいつまで続くのか、半減期は30年、100年の仕事で、放射線の影響が消えるまで、5,6年のことではないのです、以上、白倉さんのお話でした。
今週の特集、千葉さん、避難指示解除、福島は安全だと言うことに、何のタイミングでなのか疑問と野村さんも言われて、被災者のためにどうかと、被災者を追い込んでいると千葉さん言われて、野村さん、国の政策を問われました。以上、今週のネットワーク1・17でした。