サケばかりでなく、人間も災害に負けずにふる里に戻って欲しいとの願いを表したつもりです。
2017年3月30日、福島県の木戸川にサケの稚魚を放す
それは、放射性物質で汚染した池や川に住む淡水魚と違い、川から海に出て北の海に行き、放射性物質による汚染が比較的少ない食べ物を食べて長い時間を過ごし、大きくなって帰ってくるからです。
誇らしげに戻ったサケを示す木戸川漁協の鈴木ふ化場長( 福島中央テレビより)
人間は地震や津波に弱いばかりか、放射能汚染にも弱く、例え一時は家や庭などを除染できても、周囲の環境から再汚染し、決して人体への被曝を無くすことはできていません。
そこで、汚染の高い地域から低い地域へ逃げ、ふる里への帰還は、自然の長期の雨などの洗浄効果を待つしか方法がない状態です。
人間の放射能の被曝基準を緩めて汚染地への帰還を薦める安倍政権の政策は、人間の長期の体内被曝による疾病、死亡に至る有意な確率を無視した棄民政策と言わざるを得ません。
人間をふる里へ戻すには、原発の安全神話や新しい安全神話と絶縁し、再稼働をやめ、自然エネルギーに切り替える方法、即ち人間と自然との共生の道しかないようです。
ふる里の川にサケを呼び戻す人々の営みは、持続的な発展が望める人間と自然との共生の道でもあります。
メス一匹から約3000個の卵を取り出す木戸川漁協の鈴木ふ化場長 ( 毎日新聞より)
皆さん! 今後、自然災害も核による人工災害も克服して、豊かな自然と調和した持続的に発展する社会を築いて行こうではありませんか?