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- 2017年5月9日
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安倍晋三首相は錯乱状態じゃないのか。支離滅裂の逆切れ答弁が、いつにも増してヒドかった。8日と9日の2日間にわたって、衆参の予算委員会で行われた集中審議のことである。
先月、森友学園の籠池泰典前理事長と財務省との交渉を録音したテープが出てきて、その交渉内容に安倍昭恵夫人の存在が影響していたことが明るみになった。当然、野党は昭恵夫人の関与を問いただし、国会招致を求めたのだが、安倍は毎度のごとく、はぐらかして真正面から答えない。開き直る。その程度が尋常じゃないのだ。
衆院で民進党の福島伸享議員は、「昭恵夫人と籠池夫妻とはズブズブの関係」「昭恵夫人は森友学園の身内だ」と主張した。確かに、籠池氏が財務省と小学校開設で交渉している最中に、昭恵夫人はその小学校の名誉校長に就任しているのだから、“身内”と言われても仕方がない。ところがこれに安倍はブチ切れてこう言った。
「ズブズブの関係とかいう品の悪い言葉を使うのはやめた方がいい。誰もそういう姿勢は支持しませんよ。それが民進党の支持に表れている。私も親切に申し上げているんですけどね」
ア然ボー然だ。呆れるほどの論点スリ替えである。
同じく衆院での民進党の宮崎岳志議員の質問に対する答弁は、意味不明。
「昭恵夫人の関与は明らか。籠池氏の言っていることがウソだと言うのなら、せめて記者会見でも開かせたらどうか」と問われると、こう答えたのだ。
「関わりがあるというのは、いわば、法人の許可は政府ではないから関与がないのは明らかですね。
もう一点は、8億円が減価されたことに関与していたかですが、この関与については、宮崎さん、一言も具体的な関与について述べていないじゃないですか。ただ、騒いでいるだけでイメージを一生懸命作っておられる」
いやはや何を言っているのか、言いたいのか。もうメチャクチャである。
■墓穴に落ちぬよう支離滅裂
こんな訳のわからない答弁になってしまうのは、安倍が墓穴を掘った今年2月のあの発言があるからだ。
〈私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もし関わっていたのであれば、総理大臣も国会議員も辞めるということははっきり申し上げておきたい〉
たんかを切ってしまった以上、1ミリたりとも関与したことにはできないのだ。しかし、ここへきて次々露呈した事実を並べられれば、もはや逃げられない。
夫人付職員の谷査恵子氏の財務省への“口利き”ファクス。これがあったから、財務省は森友案件を“特例”扱いにしたのではないのか。そして新たに暴露されたのが、籠池夫妻と財務省の田村嘉啓国有財産審理室長との面談テープ。逃げまくっていた財務省も、「特例」発言が録音されたテープを8日、ついに“本物”だと認めた。そこには、「棟上げ式に首相夫人が来られて、餅をまくことになっている」という発言も記録されていた。昭恵夫人の関与の動かぬ証拠だ。
籠池氏は民進党のPTに呼ばれた先月28日、小学校建設について「真っ先に相談したのは昭恵夫人」と打ち明けてもいる。交渉経過を逐一報告し、その回数は20回以上に上ったという。これを「ズブズブ」と言わずして何と言うのか。
■答弁もゲーム感覚
上智大教授の中野晃一氏(政治学)が言う。
「必要もないのに、『関わっていたら辞任する』と発言してしまったのは安倍首相です。そこまで言うのなら、率先して身の潔白を明らかにすべきなのに、真正面から答えず、はぐらかし、威圧する。口では『丁寧に説明する』と言いますが、国会で自分が説明責任を果たさなければならないという気持ちはないのでしょう。とにかく審議を乗り切れればいいというゲーム感覚。安倍首相からは、政治に関わっているという厳粛な思いが全く感じられません」
8日は籠池氏が集中審議を傍聴していたが、財務省の佐川宣寿理財局長の答弁に「むちゃくちゃやな」と呟いていた。佐川も支離滅裂。安倍と昭恵夫人の関与を少しでも認めたらアウトだから、理不尽な言い訳を重ねる。安倍同様、財務省も国会、つまり国民を愚弄している。
国会で説明せず「読売新聞を読め」という狂乱
集中審議では、安倍自らが今月3日にブチ上げた改憲についての議論もあったが、こちらもデタラメだった。
唐突に、それも日本会議系の集会へのビデオメッセージという形で「9条に自衛隊を明文で書き込む」「2020年に新憲法施行」と言い出したのだから、野党の追及は当然だ。発議は立法府である国会がするのに、行政府の長が期限を区切って、議論を促すのは越権行為に他ならない。首相ではなく“自民党総裁”の名で発表という使い分けも詭弁である。ところが、野党が説明を求めると、あろうことか安倍はこう言い放ったのだ。
「自民党総裁としての考え方は、相当詳しく読売新聞に書いてあるので、ぜひそれを熟読していただいてもいい」
国会軽視も極まれりではないか。場内は怒号に包まれ、さすがに浜田靖一衆院予算委員長(自民党)も安倍を注意せざるを得なかったが、安倍の場合、一事が万事、この調子なのである。都合の悪いことははぐらかすか、ウソをつくか、ごまかしてしまう。自分の保身のためなら何だってやる。突然、改憲を言い出したのだって、森友問題への追及を隠す目くらましだ。
その証拠に、安倍の改憲メッセージに自民党内が混乱している。身内にも寝耳に水の“見切り発車”なのである。石破茂元幹事長は、「党内でこういう議論は一回もしていない。長い議論の積み重ねをまったく無視していいとはならない」と発言。船田元憲法改正推進本部長代行もメルマガで「国会での議論の行く末や期間を行政の長が規定することにつながりかねない。もう少し慎重であっていただきたかった」と書いた。だいたい、自民党の改憲草案で自衛隊は「国防軍」にするんじゃなかったのか。
■ギロチンに突っ込んだ首を落とせ
前出の中野晃一氏が言う。
「次から次へと新しいトピックに移行して上書きする。常套手段ですよ。それがゲームを支配することだとも思っている。安倍首相は『気分は天皇』なのでしょう。日本会議向けの改憲ビデオメッセージを見て、天皇のビデオを思い出しました。本来、国会で議論すべきものを、総理の執務室から日本会議に向けて話しかける。我々はそれをメディアを通して見せられている。失礼な話ですよね。さらには、あの改憲ビデオの翌日は別荘の近くでゴルフですよ。開いた口が塞がりません」
今村復興相の辞任もそうだったが不祥事大臣が出ると、安倍は毎度、「任命責任は私にある」と頭を垂れてみせるが、それで責任を取ったことは一度もない。口ばっかりだ。しかし、森友問題での昭恵夫人の関与は致命的。今度こそ、自らの発言に責任を持って辞任してもらおう。
京都精華大専任講師の白井聡氏がこう言う。
「安倍首相は『森友学園問題に私や妻が関わっていたら、総理大臣も国会議員も辞める』と言い切った。状況証拠で昭恵夫人の関与がはっきりしたのですから、将棋で言えば安倍首相はもう“詰んでいる”のです。具体的な関与の中身については、昭恵夫人から聞き出せばいい。証人喚問が当然必要です。後は、野党が覚悟を持って安倍首相を追い込めるのかどうか。安倍首相は『関わっていたら、辞める』と自分からギロチンに首を突っ込んだのです。これで首を落とせないようなら、安倍さんは死ぬまで首相を続けられるでしょう。野党は徹底的に戦って欲しいと思います」
新憲法施行の2020年まで、安倍は首相の座に居座るつもりだろう。そうは問屋が卸すものか。突拍子のない改憲メッセージは焦りの裏返し。ジワジワ追い詰められている。
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コメント:「原発全電源喪失なし」で最悪原発事故、放射能垂れ流しでも「アンダーコントロール」に、「TPP反対」が推進に、「自衛隊は個別自衛権のみ」が「集団自衛権」(戦争法)に、戦力上位・戦争是認の「戦争法」を「戦争・戦力否定の九条に2020年までに追加発効と勇み(焦り)足、「私や妻が関わっていたら大臣も議員も辞める」が居直りに、「任命責任は私にある」が責任を取らず(「被害が少なくて良かった」を「東北で良かった」と誤解して謝罪辞任に追いやり上塗り)デンデンと言いたい放題、やりたい放題、やりっぱなし(無責任)放題ー国民・国会・国有財産・国家理想を愚弄して「美しい日本」・「積極的平和」と混乱・錯乱、波乱・動乱に?!