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133 「普通の町」の病院が陥った深刻な医師不足 by limitlesslife
June 30, 2017, 11:34 am
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133 「普通の町」の病院が陥った深刻な医師不足

日経メディカル 2017年6月30日 色平哲郎

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201706/551831.html

最近、深刻な医師不足に陥った病院に週一度、当直勤務の「助っ人」として通うように
なった。長野県の長和(ながわ)町と上田市が設立した依田窪(よだくぼ)医療福祉事
務組合が運営する国保依田窪病院(140床)が、その病院だ。とくに山間へき地や離島
に立地しているわけではなく、上田市に隣接する「普通の町」の病院で医師が足りなく
なっている現実にショックを受けている。

依田窪病院にうかがった初日、病院長に、こう言われた。「内科救急患者は、医師の裁
量でお断りをしてください。救急対応について相談される場合は、循環器は○○医師、
その他内科は○○医師にご相談ください。外科治療を要する急性腹症の患者は、膵胆管
系以外は佐久医療センター、膵胆管系につきましては、長野・松本方面の医療機関にご
相談をお願いします」。

これまで「どんな患者でも診る」ように教えられ、実践してきた身には衝撃的だった。
救急患者を受け入れても対応できる態勢が整っておらず、近隣に回せる総合病院がない
から、最初から断わる。下手に受け入れて「手遅れ」になるようなことがあってはなら
ない、というわけだ。

救急隊員は、救急患者発生の連絡を受けた時点で、長和町や上田市の外の医療機関へ患
者を搬送することを考えている。地域内で少なくとも一次、二次救急をカバーできる体
制がいかに重要か、改めて感じている。

県に医師派遣を要請してきたもの…

依田窪病院は、昨年3月時点では常勤内科医が6人いた。外来、入院、検査を常勤医が担
当し、昨年度は休日・夜間の内科の緊急入院も173人受け入れた。しかし、長野県から
の医師派遣の終了や定年退職などで今年3月には3人に減少。4、5月に短期で勤務してい
た医師も退職し、常勤内科医が2人となった。これではとても「休日・夜間の内科の緊
急入院」に対応できず、前述のような対応をするしかないのだ。

病院の運営者は、これまで医師不足を見越して県に医師派遣を要請してきたが、ここ2
年、新たな派遣はないという。現在、信州大学付属病院(松本市)、諏訪中央病院(茅
野市)からも非常勤医師が派遣されて緊急事態に対処している。

それにしても、毎年8000人以上も医師が誕生しているというのに、どうしてこのような
医師不足が生じるのだろうか。繰り返すが、地方の「普通の町」で、医療崩壊につなが
りかねない危機的状況が発生している。

充実した研修環境を求める若手医師は、地方の小規模な病院を敬遠する。医師が少ない
病院は勤務環境が厳しいに違いないと考え、さらに足が遠のく。これでいいはずはない

医師の偏在を解消すべく、さまざまな施策が講じられてきたが、一向に改善していない
。特に足りないのは「どんな患者でも診る」一般内科医(なんでもないか)だ。

専門医の資格云々の前にやるべきことは山積している。

===

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace

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