永岡です、昨夜のＴＢＳラジオ、荻上チキSESSION-22において、福島原発事故での東電元社長たちの強制起訴と初公判、昨日の昼間のデイ・キャッチ！に続いて、崎山敏也さんの報告がありました、ＴＢＳクラウドで公開されています。
https://radiocloud.jp/archive/ss954/
崎山さんの原発関連ニュース、東電旧経営陣は無罪を主張、福島原発事故での業務上過失致死傷で強制起訴の件について、3人は大津波を予測されながら対策せず、近くの病院の44人を死亡させて、勝俣氏は謝罪しても津波は予測できなかったと言い、他の2人も無罪を主張して、崎山さんの報告は、無罪を主張するのは当然で、裁判員裁判ではないものの、複雑で公判前整理手続きが4回行われて争点ははっきりして、指定弁護士は津波が予想できて対策せず、弁護側はそれでも対策できなかったというものであり、今回の公判はそれを示したものだけで、次回公判の日程は決められず、〇〇を予想していたのに、と指定弁護士が言うと、弁護側はそれで対応できないとして、指定弁護士はこれから証拠を出して、国会や政府の事故調査委員会はあっても、証拠が一番揃っているのは検察で、メールのやり取りなど公表されていないものがたくさんあり、指定弁護士が立証しようとして検察の証拠が出てきて、指定弁護士は立証、弁護側は無罪というもので、法廷で激しいやり取りは今日はなく、事故の際のやり取り、事故時の、福島原発の海側に防潮堤、高さ12mのものを作ったらどうかと、東電の子会社が提案したと言うものが初めて世に出て、政府や国会の事故調査委員会でも出ず、2002年に、福島沖でマグニチュード8の地震が起きたら、福島原発に12mの津波が来るということが分かっており、指定弁護士は対策を取ろうとしていたとしていた、予想図を子会社に作らせた＝津波対策を怠った証拠である、津波を旧経営陣が予想できた証拠であり、武黒氏と武藤氏が核の専門家で、しかし12mの津波は試算で根拠は分からなかったと今日は主張して、しかしこの試算の意味について、防潮堤の設計の意図もあったはずで、これからメール等の検察資料が出て、それに弁護側は反論するものの、弁護側は防潮堤があっても津波が防げたか、これは地震、津波、土木の専門家が証人に出るものであり、証拠の出し方、証人調べの順番も今日は決められなかった。
勝俣氏は当時社長、トップであり、津波の報告は来ていなかった、核の担当者に任せていたと言うものの、吉田所長が14mの津波が来ると発言したのに、勝俣氏は14mと言う人もいるだけで、本当に14m来るのかという報告を受けていたと今日は反論して、これには傍証も必要だが、福島原発に津波が来る試算は行われて、しかしその際の法的責任は、保安院（規制委員会の前）が3・11の４日前に報告を受けても、それで3・11で福島原発事故が起きたが、認識しても対策しなかった、業務上過失致死傷に相当するか、これから争われて、崎山さんは無罪有罪だけでなく、この裁判で事故の原因はまだ各種委員会で調べられているもののわからず、福島原発の中がわからず事故原因は不明だが、東電はすべての資料を出したわけではなく、しかしこうして検察の出した資料が法廷に出る意味は大きく、福知山線脱線事故ではＪＲの社長の罪は問えなかったものの、このような裁判が行われる意味は大きく、検察は立証するために証拠を集めても、不利な証拠は裁判に出さないことがあり（冤罪事件で分かった）、今回、指定弁護士が立証できるとして証拠を出して、事故の原因究明にも有意義であり、事故原因は6年４ヶ月経っても分からず、津波と地震が原因と言っても、対応がまずかったか、原因は本当のところは分からず、今年はエネルギー基本計画の見直しの年であり、日経は核の見直しをスクープ、しかし世耕氏はこれを否定したが、福島原発事故は終わっていないのに、原発の増設、再稼働は崎山さん国のやり方として問題と言われて、そして事故調査委員会は止まり、原発事故がなかったように核の政策がすすめられてしまい、次回の裁判の日程は決まっていなかったが、今まで事故調査委員会で出てこなかった事故原因の証拠がこれから裁判で出て来る可能性があり、原発に関心のある人はこれに注目してほしいと締めくくられました。以上、崎山さんの報告でした。
地球倫理：Global Ethics 