永岡です、災害と防災を考えるネットワーク1・17、第1074回、今週も毎日放送アナウンサーの千葉猛さんと、フリーアナウンサーの野村朋未さんの司会で放送されました。
今回のテーマは九州北部豪雨、昨日で4日目、犠牲者は合わせて18人、有明海でも5人の遺体が発見されて、自衛隊、消防は朝倉市の捜索を行い、住民の孤立は解消されて、しかし大分ではまだ孤立も続き、豪雨災害、朝倉市ではお子さんの出産を控えて実家に帰り犠牲になった女性もいて、朝倉市では夫婦が流されてご主人は遺体で見つかり、奥さんは安否不明、言葉のなくなるものであり、リスナーからメッセージがあり、大分県の後輩から、息の詰まるような雨との声があり、北九州の豪雨、ご主人の実家が大分で、お見舞い申し上げますとの声もあり、九州北部はまだ雨が続くのです。
台風の去った後で、なぜこんな大被害になったのか?線状降水帯など、気象予報士の吉村真希さんの解説がありました。また、被災地現地からの報告もあります。
MBSアナウンサーの上田崇順さんが被災地をヘリで取材されて、日田市、朝倉市と隣接している山間部のところで、林業のエリア、ヘリから見て、土砂崩れが大きく、山が崩れて木がなくなり、川をせき止めて、川の流量は激増して、濁流を見るだけでゾッとするもので、強い流れになり、またせき止められて大変な池のようになり、小さな土砂崩れは各地であり、水の溢れた川が氾濫していて、山間部は川沿いに民家があり、1階に流木が流れて、川沿いの家では、土台が削られて家が傾き、潰れるものであり、道路は土砂崩れでふさがれて通れず、大分県でも孤立集落が5カ所あり、救助に行くのも大変、人が入るのも大変で、あんなに流木が流れた理由は、地元の方の話で、林業にて生計を立てるものの、根が地面の横に広がり、ネギの根のようで、そうすると崩れやすく、土とともに落ちやすい、根がしっかり張らず、5年前にも水害があり、根の部分に問題、上田さん大雨の怖さ、人の力を超えて、林業で木を植えたものが流れて、水と木が流れてくると対策の立てようがないものであったのです。
MBSの気象予報士の吉村真希さんのお話があり、なぜこれほどの雨が降ったのか?線状降水帯、発達した雷雲が並び、この前に台風3号が4日に九州に上陸して、暖かい空気を九州に残して、雨雲が発達しやすい状態で、帯状の積乱雲が出来て、朝倉市は地形も関係して、西に脊振山地、1000m級の山があり、山を越える、山の南側を通る湿った空気が押し合って、同じようなところで雨になり、これは珍しいことではなく、鬼怒川水害も同じであり、5日~6日に朝倉市に600ミリの雨、年間降水量の1/3がたった2日で降ってしまい、線状降水帯は最近起きやすくなり、20~30年前からあり、近年は地球温暖化、都市化で増えて、地球温暖化で空気が水蒸気をたくさん含む、飽和水蒸気量まで上がり、それで発達した積乱雲になり、都市化で、アスファルトに覆われると、昔より豪雨災害が起きやすくなっている。
普段から備えが必要で、ハザードマップを調べる、アンダーパスを調べる、気象庁のHP(http://www.jma.go.jp/jma/index.html )で、大雨警報の出し方が、市町村単位から、色で浸水の危険性を区別した地図が記されて、家、職場、学校の危険度がわかるようになり、色別で分かり、黄色は注意、赤は警戒、紫は色が濃くなるとより危険で、土地勘のないところもこれで危険性が分かり、洪水警報も、小さな川、5km未満の川の危険性も、気象庁のHPで、危険度、洪水警報のことが分かり、地図の拡大も可能で、危険度がわかる。
近畿でも、2004年に淀川区域に線状降水帯は起きており、線状降水帯は全国で起こるもので、避難のタイミングはどうしたらいいか?情報で何を見たらいいかは、避難の情報、避難勧告は市町村が出すものの、防災の専門家がいるのではなく、朝倉市では避難勧告の前にがけ崩れがあり、気象庁の土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報に注意。
リスナーより、大雨特別警報が出てもそれからでは避難は遅いとの指摘があり、吉村さん、特別警報が出てからでは遅く、非常事態であり、それから避難するのではなく、最大限の安全を守るべきで、家では垂直避難、1階→2階、崖から外れて避難すべきで、特別警報は50年に1度の雨のことで、大被害のあるもので、行政の避難指示の前に考えるべきで、大雨警報の段階で、土砂災害警戒情報など気象庁の情報を、テレビ、ラジオと、気象庁のHPで知るべきで、非常事態になってから見ても遅く、普段から気象庁のHPを見るべきであり、自治体の避難の情報は3つあり、避難準備情報→高齢者等避難開始、避難に時間のかかる人は早く批判して、これがはじめ、避難勧告、避難指示→避難指示(緊急)と名前が変わり、どの段階で避難すべきか、一般の方は避難勧告で避難をすべきであり、避難指示(緊急)の際には避難完了が望ましく、情報も正確に知っていたら避難に役に立つのです。
市町村から出る情報も、最新のものを知るべきなのです。
気になるところ、今後の天気、日本海側に雨雲があり、九州北部にさらに大雨、120ミリの大雨の恐れがあり、これまでの雨で地盤が緩み、これからも厳重な警戒が必要、近畿でも大気の状態が不安定で、今日も天気の急変には要注意、蒸し暑い状態で、こまめな水分補給が必要、7/20が梅雨明けの平年日であり、梅雨末期の大雨にも要注意なのです、以上、今週のネットワーク1・17でした。