「危惧する声」はごもっともですが、この件に関しては旧民主党の鳩山由紀夫代表を真っ先に思い出してしまいます。
蓮舫代表:戸籍公開、危惧する声 – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170716/k00/00m/010/061000c
鳩山由紀夫元首相が米軍普天間飛行場を「最低でも県外」に移設するとした公約を守り切れなかったのは、鳩山さん1人に責任があるわけではなく、党代表を挙党体制で守り切れなかった旧民主党全体のあり方にこそ問題があったのです。
今回の蓮舫さんも鳩山さんとまったく同じ立場にあります。党代表が掲げているまっとうな理念を党内から切り崩す。誰が考えても尋常ではないストレスにお二人はさらされてきました。自民党とは違う立場を鮮明に表明しようとしても、いや自民党と同じでなければならぬのだと常に言われる。
党代表だけの責任に矮小化してはなりません。政策的同質性のない議員集団たる「野党」を自民党に対抗させる二大政党制という政治パラダイムに無理があります。
政治的市民運動はこの政治パラダイムから抜け出すことを意識しないと、自分で自分の首を絞めかねません。私も野党統一候補の運動にかかわっていますが、本当に難儀です。政治的市民運動が追求すべきは自民対「野党」という単純な図式ではありません。
太田光征
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