永岡です、今日から韓国で公開の映画「軍艦島」について、ソウルから辻憲太郎解説委員の報告がありました。
長崎県の軍艦島、1890年に開拓して、石炭の産出で日本の近代化を支えて、2015年には世界遺産に指定されて、年間20万人の観光客が来ますが、この世界遺産指定を巡り、韓国に反発であり、神戸大学の木村さんは、これが韓国に問題提起をさせることになった(=韓国の了承なく世界遺産指定を求めて認められた)と言われます。
この映画「軍艦島」は、日本に徴用された朝鮮人が協力して蜂起するものを描いたものであり、制作費は日本円で25億円、韓国に過去に作られた映画の中で5本の指に入るものであり、実際に徴用された韓国の方は、栄養失調であったとも証言して、そして、仁川市には、軍艦島に徴用された韓国の方のモニュメントも作られて、これは韓国の労組の方が参加して、そして日本に事実を認めて、謝罪すべき、謝罪するからには補償をすべきと言われます。ただし、軍艦島の徴用問題は、1965年の日韓合意で解決済みなのですが、これは慰安婦問題も同じであります。
しかし、現地の長崎県の軍艦島にいて、世界遺産指定を求めた阪本さんは、映画「軍艦島」にあったような事実は一切なく、1935年の段階で朝鮮の方も一般に学校に行っていたと証言されます。
辻さん、今日から公開の映画「軍艦島」は、これはフィクションと指定されていても、韓国の皆さんは見て感動されて、さらにこの映画は欧米15か国で公開されるものの、日本での公開はなく、また軍艦島の被害を巡る絵本も出て、そして先の仁川市のモニュメントは行政の公的なものであり、新たな日韓の火種になるのを辻さん懸念されて、司会の西靖さんも、日韓には慰安婦問題もあり、一筋縄では行かないものを指摘されました。
ただ、これは、侵略した側と、された側の視点は違って当然であり、そして1965年の日韓合意時は、韓国は独裁政権であり、被害者の意見を聞かずに当時の朴正煕政権がやったものであり、2015年の慰安婦問題の日韓合意も、朴槿恵氏が被害者のハルモニの皆さんの意見を聞かずにやり、そして、映画「軍艦島」のようなナショナリズム高揚のネタはむしろ日本の方がひどく、20年前の新しい歴史教科書をつくる会のような、ドイツだと刑事責任を問われるようなものをやっても誰も責任を問われない国家が日本にあり、さらに加計学園問題で責任者が記憶にないと言って通る始末であり、日本は無法国家であり、また過去には日本でも、80年代にナショナリズムを煽る映画、二百三高地や、大日本帝国、さらにはトンデモ映画、198X年とか作っており、近年だと98年の東条英機を美化したプライドなどあり、これらの中には国際問題になりかねないのもあり、実際198x年は当時のソ連を実名で悪役として描き、ヤバい内容のためか公開から30年経ってもDVDになっておらず、ナショナリズムを煽る安倍政権の存在もこのような韓国の動きを引き出していると思います。日韓は経済の結びつきも強く、しかし日本には韓国ヘイト本が本屋に乱舞し、他方韓国に日本をヘイトする本はほとんどないと鈴木邦男さんも言われましたが…以上、VOICEの内容でした。