Global Ethics


谷口すみてるさん逝去:証言原稿 by limitlesslife
August 31, 2017, 12:35 pm
Filed under: 核廃絶

 

    Peace Philosophy Centre


長崎の被爆者、谷口すみてるさん死去 Nagasaki A-bomb Survivor Taniguchi Sumiteru dies

Posted: 30 Aug 2017 08:21 AM PDT

長崎原爆の被爆者、谷口すみてるさんが亡くなったとの報せが入りました。よく知られる、真っ赤に焼けただれた背中の写真を名刺にも使って、核兵器の残酷さを世界に訴える仕事をしてきた方です。立命館大学とアメリカン大学の広島・長崎の旅でも、ほぼ毎年証言をしていただいていました。声の小さい方で、通訳も苦労したことを覚えています。思うに、背中と、胸から腹にかけていつでも開いてしまうような傷跡をかかえていたため、大きな声も出せなかったのではないかと思います。

2010年8月8日、アメリカン大学と立命館大学の学生に証言。

谷口さんにもらった証言原稿の写しをここに記します。追悼の意をこめて。

谷口稜曄
長崎県長崎市

私は1945年8月9日、当時16歳の時、長崎の爆心地から北方1.8キロの所を自転車で走っていて被爆しました。三千度、四千度ともいわれる、石や鉄をも溶かす熱線と、目には見えない放射線によって背後から焼かれ、次の瞬間建物を吹き飛ばし、鉄骨をも曲げる、秒速250メートル、300メートルの爆風によって、自転車もろとも4メートル近く飛ばされ、道路に叩きつけられました。

道路に伏せていても、暫くは地震のように揺れ、吹き飛ばされないように、道路にしがみついていたのです。顔をあげて見ると建物は吹き倒され、近くで遊んでいた子供たちが、挨のように飛ばされていたのです。私は、近くに大きな爆弾が落ちたと思い、このまま死んでしまうのではと、死の恐怖に襲われました。でも、私は此処で死ぬものか、死んではならないと、自分を励ましていたのです。暫くして、騒ぎがおさまったので起き上がってみると、左の手は腕から手の先までボロ布を下げたように皮膚が垂れ下がっていました。背中に手をやってみると、ヌルヌルと焼けただれ、手に黒い物がベットリついてきました。

それまで乗っていた自転車は、車体も車輪もアメのように曲がっていました。近くの家はつぶれてしまい、山や家や方々から火の手が上がっていました。吹き飛ばされた子供たちは、黒焦げになったり、無傷のままだったりの状態で死んでいました。

女の人が、髪は抜け、目は見えないように顔が腫れふさがり、傷だらけで苦しみもだえていました。今でも、昨日のように忘れることはできません。苦しみ、助けを求めている人たちを見ながら、何もしてやれなかったことを、今でも悔やまれてなりません。

多くの被爆者は、黒焦げになり、水を求め死んでいきました。

私は夢遊病者のように歩いて、近くのトンネル工場にたどり着きました。台に腰を下ろし女の人に頼んで、手に下がっている皮膚を切り取って貰いました。そして、焼け残っていたシャツを切り裂いて、機械油で手のところだけ拭いてもらいました。

工場の人たちは、工場を目標に攻撃されたと思っていたのでしょう、また攻撃されるかわからないので、他の所に避難するように言われました。力をふりしぼって立ち上がろうとしましたが、立つことも歩くことも出来ません。元気な人に背負われて山の上に運ばれて、木の陰の草むらに、寝かされました。周りに居る人たちは、家族に伝えて欲しいと自分の名前と住所を言い、「水を、水を」と、水を求めながら死んでいきました。

夜になると方々が燃えていて明るいので、人の動きを見て、米軍の飛行機が機銃掃射して来ました。その流れ弾が私の横の岩に当たって、草むらに落ちました。地獄の苦しみの中にいる私たちに、米軍はなお、爆撃をしかけてくるのです。

夜中に雨がシトシト降り、木の葉から落ちるしずくをしゃぶって、一夜過ごしました。夜が明けてみると、私の周りはみんな死んで、生きている人は見当たりませんでした。そこで二晩過ごし、三日目の朝、救護隊の人達に救助され、27キロ離れた隣の市に送られました。病院は満員で収容できず、小学校に収容されました。

それから三日後(被爆して6日目)傷から血がしたたり出るようになり、それと共に痛みがジワジワと襲ってきました。一ヶ月以上治療らしき治療はなく、新聞紙を燃やした灰を油に混ぜて塗るだけでした。9月になって、爆風で窓が吹き飛ばされたままの長崎市内の小学校で、大学病院が治療をしているとのことで、送られました。そこで初めて医学的な治療を受けました。

まず輸血でした。でも、私の血管に輸血の血液が入っていかないのです。内臓が侵されていたのでしょう。貧血が激しくて、焼けた肉が腐り始めました。腐った物がドブドブと、体内から流れ、身体の下に溜まるのです。身体の下にはボロ布を敷き、それに体内から流れ出る汚物を溜めては、一日に何回も捨てなければなりませんでした。

その当時、火傷や怪我をした被爆者の身体に、蛆虫が湧いて、傷の肉を食べていました。私には一年過ぎてから、蛆虫が湧きました。

私は身動き一つできず、ましてや、座ることも横になることもできません。腹這いのままで、痛みと苦しみの中で殺してくれと叫んでいました。誰一人として、私が生きられると予想する人はいませんでした。医者や看護婦さんが、毎朝来ては、「今日も生きてる、今日も生きてる」とささやいておられました。家の方では、何時死んでも葬儀ができるよう準備していたそうです。私は死の地獄をさ迷い、滅び損ねて、生かされてきたのです。

身動き一つできなかったので、胸が床ずれで骨まで腐りました。いまでも、胸はえぐり取ったようになり、肋骨の間から、心臓が動いているのが見えます。

1年9ヶ月経って、ようやく動けるようになり、3年7ヶ月経って、全治しないまま病院を退院しました。その後も、入退院を繰り返し、1960年まで治療を続けてきました。

1982年頃から、ケロイドの所に腫瘍ができて手術を受けました。その後も医学的にも解明できない、石のような硬い物が出来て手術を繰り返しています。

皮膚が焼け、肉が焼けているため、人間が生きていくために一番大切な皮下細胞、皮下脂肪がないため、石のようなものができるのだそうです。

「平和」がよみがえって、半世紀が過ぎました。昨今の世相を見れば、過去の苦しみなど忘れ去られつつあります。だが、私はその忘却を恐れます。忘却が新しい原爆肯定へと流れていくことを恐れます。

私は、かつて自分をその一コマに収めたカラーの原爆映画を見て、当時の苦痛と戦争に対する憎しみが、自分の身体の中によみがえり、広がって来るのを覚えます。

私はモルモットではありません。もちろん、見世物でもありません。でも、私の姿を見てしまったあなたたちは、どうか目をそらさないで、もう一度みてほしい。私は奇跡的に生き延びることができましたが、いまなお、私たち被爆者の全身には、原爆の呪うべき爪跡があります。

私は、じっと見つめるあなたの目の厳しさ、温かさを信じたい。核兵器と人類は共存できない。私が歩んできたようなこんな苦しみは、もう私たちだけで沢山です。世界の人類は平和に豊かに生きてほしいのです。そのために、皆で最大の力を出し合って、核兵器のない世界をつくりましょう。人間が人間として生きていくためには、地球上に一発たりとも核兵器を残してはなりません。

私は核兵器が、この世からなくなるのを、見届けなければ安心して死んでいけません。

長崎を最後の被爆地とするため。

私を最後の被爆者とするため。

核兵器廃絶の声を全世界に。

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朝日放送おはようコール(2017/8/31) 二木啓考が北朝鮮の姿勢と麻生氏ナチス発言、安倍内閣の閣内ゴタゴタを語る&荻上チキSession-22 麻生氏ナチス発言の問題 by limitlesslife
August 31, 2017, 12:31 pm
Filed under: アベノミス

 

永岡です、朝日放送のおはようコールABCの朝イチ!NEWS、木曜日のコメンテイターはジャーナリストの二木啓考さんでした。

 

本日の新聞一面紹介、朝日はiPS細胞でパーキンソン病改善、読売、産経は北朝鮮のロケット発射の対策、毎日は天皇の覚悟の異例、太田元知事の証言、日経は幼稚園で2歳児受け入れ、待機児童対策の事です。

 

北朝鮮のロケット発射のこと、日本への恨みを思うと、ロケット発射の映像を公開、グアム攻撃の前奏曲と嘯くもので、107年前、韓日併合の日の8月29日の、人民の恨みを晴らすためと、それで民族の英雄の正恩氏をたたえる?というもので、満面の笑みの正恩氏は、太平洋での軍事作戦、侵略拠点のグアム攻撃を示唆して、日本よりアメリカを向いて、トランプ大統領は様子を見る、ASS(abe Shinzo Shusho(c)想田和弘さん)は強く非難、米韓軍事演習への反発もあり、これについて二木さん、今すぐの衝突はなく、けしからんことではあるが正恩氏の最終目標は核保有国としてアメリカと話をしたく、今やっているものは核つきのICBM実験、グアム攻撃をちらつかせて交渉したい、傲慢な日本をびっくりさせて、そしてトランプ大統領は本気で能力があるのか見るもので、国連安保理で包囲すべきでも、中国、ロシアの意向もあり、火星12号は5000km飛べると思われて、グアムに届くと思われて、グアム近郊に来るのか、アメリカは見て、しかし日本はたまったものではなく、北朝鮮はアメリカと交渉したい、アメリカは戦争するのは困難で、水面下の交渉はあると言われました。

 

麻生氏の、閣僚の問題発言、麻生氏はヒトラー肯定発言を釈明、他方野田総務大臣はドアホノミクスを批判、麻生氏は悪い政治家の例としてヒトラーを挙げたと言うものの、撤回の意向はなく、野田氏はヤベェノミクスの成果は出ていないと語り、異次元の金融緩和によるカラノミクスへの疑問、金融緩和を閣僚が批判するのは異例で、政権内で意見は一致しているのか?野田氏は脱ドアホノミクス勉強会に出て、しかし誰が聞いてもおかしいことを政権ナンバー2が語ったのは問題、2013年にもナチスの手口を学べと言い、イギリスのガーディアン紙も批判、サイモン・ウィーゼンタール・センターも批判、これについて二木さん、麻生氏の失言癖は直らない、ナチスを繰り返してはいけない国際的なコンセンサスを知らず、極端なことを言って受けを取るもので、ヨーロッパ、世界でナチスがどう見られているかを麻生氏は知らず、認識の差があるのを知らないのは問題、日本は問題ある国だと国際的な信頼に関わり、野田氏は、金融緩和で国債を日銀が買ってのヤベェノミクスは6回達説目標を延期して、このままだと日銀が破産するものであり、野田氏をASSは支持率低下のために、仲の良くない人も入閣させた、どちらも問題ある人を入れて、閣内がギクシャクしていると言われました。

 

本日の週刊新潮に載った、今井絵理子氏がビール券を配った件、二木さんアウト、今井氏は選挙区ではなく比例区であり、現防衛大臣の小野寺氏がこれをやって公民権停止になったと指摘されました。

 

本日の気になる新聞記事、読売35面、大阪環状線103系が10月で引退、車両は20~30年でも、環状線はようやく引退、二木さん、東京ではオレンジの電車は中央線と言われて、朝日31面の記事、日光東照宮のサル、目が大きくなり、1951年の以前のものの見取り図より大きく、二木さん、もともと3猿は綱吉の際に建てられた工芸品、これをいじることへの疑問もあり、次に修理したらカラーコンタクトかと言われました。以上、二木さんのお話でした。

 

昨夜の、荻上チキSession-22、麻生氏のナチス発言について、チキさんのコメントがありました。

https://radiocloud.jp/archive/ss954/

デイリーニュースセッションセレクト、麻生氏がヒトラーを動機が正しくてもダメと発言した件を撤回、民進党よりヒトラーを評価していると批判して、麻生氏は真意と異なるものが報じられたと文句を言い、これについてチキさん、以前もナチスの手口を学べと言い、ナチスのやった事を理解しておらず、ナチスは少数政党から、ワイマール憲法を無効化したおり、ナチスが民意を得ていたというのは問題、憲法があっても仕方ないというのは問題、ヒトラーを例示でほめていないと言うものの、麻生氏の文脈を前後も見て見ると、文脈的には動機より結果だと発言しており、ヒトラーの動機は正しいとは言っていないものの、ヒトラーを出す必要はなく、麻生氏は一文が長く細くする、を繰り返して、べらんめえ口調で踏み込んでイキる癖があり、そんな麻生氏がヒトラーを引用して、ヒトラーの問題を理解しているのか?国際的の観点から見るべきで、行為や動機を肯定していなくても、ヒトラーを引用しているのは軽率であり、ヒトラーを出したのは撤回しても、なぜいつも要らない例を出すのか?ヒトラーを例に出して、優生思想のことがあり、相模原事件でも問題になり、動機を肯定していなくても、ヒトラーをひも付けして、ファンサービスでこのようなことを言うべきではなく、発言のあり方、聞かれ方の問題をチキさん問われて、ヒトラー、ナチスに言及する意味を考えよとチキさん指摘されました。

 

 

 

 



「小指の痛みを、体全体の痛みとして感じてほしいのです」 by limitlesslife

〔追記〕

なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか

本書を書きあげたあと、今年(2017年)5月3日の憲法記念日に、
突如、安倍首相から改憲案が提起されました。
現在の憲法9条1項2項は残しつつ、自衛隊の存在を憲法上
(おそらく9条3項)に明記するという「加憲案」です。

もちろん自衛隊と憲法9条2項(戦力の不保持)のあいだに存在する深刻な矛盾は、
いずれ解消しなければなりません。

けれどもオモテの条文だけを見て、「ウラの掟」(安保法体系と密約法体系)
の存在を知らずに憲法に手を触れることが、いかに危険であるか。
本書を最後まで読んでいただいたみなさんには、
その深刻さがよくわかっていただけると思います。

ひとことで言うと憲法9条は、もともと占領中に国連憲章(国連軍)
とセットで書かれたものだったのですが、
本書(第9章)でご説明したダレスのトリックによって、
1952年の独立後は、日米安保条約とセットで存在しているものだからです。

そのなかで米軍は、オモテの条文には書かれていない、
(1)「日本の国土を自由に軍事利用できる権利(基地権) 」
(第1章・第2章・第3章・第5章)
(2)「戦時には自衛隊を自由に指揮できる権利(指揮権)」
(第8章・第9章)
という、信じられないほど大きな権利を密約によって持っています。

そしてその歪んだ法的関係を構造的に支えているのが、
(3)「日米合同委員会」(第4章)
(4)「最高裁(砂川判決)」(第6章)
というふたつの聖域化された、アンタッチャブルな機関です。

この(1)から(4)までの四つの問題を解決しないまま、
憲法で自衛隊を容認してしまうと、その先に待っているのは
第9章でご説明した通り、朝鮮戦争のさなかに生まれた
「米軍による日本の軍事利用体制」の完成です。

では、いったいどうすれば日本は今後、そのような歪んだ構造をただして、
みずからが主権を持ち、憲法によって国民の人権が守られる、
本当の意味での平和国家に生まれ変わることができるのか。

その複雑なパズルを解くためには、いま、すべての人が、
すべてのポジショントークを一度やめて、遠く離れた場所
(沖縄、福島、自衛隊の最前線)で大きな矛盾に苦しむ人
たちの声に真摯に耳を傾け、あくまで事実に基づいて(第7章)、
根本的な議論を行うときにきていると私は考えます。

あとがき

美しい「理念」を語るより、社会の「安定」を重んじる立場を「保守」
と呼ぶのなら、私はその立場を心から支持します。
社会が混乱に陥ったとき、最初に犠牲になるの はいつも私たち一般の庶民、
なかでも、もっとも立場の弱い人たちだからです。

けれどもその「安定」が、単に見せかけだけのものにすぎないとしたら。

すでに社会の中枢神経がおかしくなっていて、
末端で起きている悲劇やその痛みが、ただ感じられなくなっているだけだとしたら。

遠からず、いま私たちの生活を支えているさまざまな防波堤は決壊し、
日本という国全体が大きな混乱に陥ってしまうことでしょう。

私が自分の本のなかで繰り返し取り上げてきた沖縄の人たちは、
かつてその危険性を、

「小指の痛みを、体全体の痛みとして感じてほしいのです」

という、見事な言葉で表現してくれました。

それはただ、苦境にある自分たちを助けてくれというお願いではありません。

体の一部がこれほどまでに傷ついているのに、
その痛みが感じられないとは、いったいどういうことなのか。
痛みというセンサーを失った生きものが、
どうして安全に生きていくことができるのか。
このあと体全体に何が起ころうとしているのか、
少しは想像してみたらどうなのだーー 。

そういう同胞としての、心からの警告でもあるのです。

沖縄が長い苦難の歴史のなかから紡ぎ出した、
そうした輝くような言葉のなかにこそ、これから日本という国が
再生していくための貴重な知恵が存在していると私は思っています。

この本は、2010年6月の鳩山内閣の崩壊と、
その9ヵ月後に起こった福島原発事故をきっかけに始めた、
約7年間にわたる「大きな謎を解く旅」の全体像を、
できるだけ簡単にまとめたものです。

旅を終えた感想としては、

「日米の軍事的な関係についての闇は、たしかに深かった。
しかしそれは、自分たちがあまりに無知だったから深かっただけで、
わかってみると案外単純な話でもあった」

というのが正直なところです。

本文中では、

「あとは、きちんとした政権をつくってアメリカと交渉するだけだ」

と書きましたが、もちろん容易なことではありません。
急いで調べる必要があるのは、他国のケーススタディです。

○ 大国と従属関係にあった国が、どうやって不平等条約を解消したのか。

○ アメリカの軍事支配を受けていた国が、どうやってそこから脱却したのか。

○ 自国の独裁政権を倒した人たちは、そのときどのような戦略を立てていたのか。

これからは、そうした「解決策を探す旅」が始まります。

少し時間はかかるかもしれませんが、何かわかったら、またご報告します。

それまでしばらくのあいだ、みなさん、さようなら。
お元気で。

はじめに

それほどしょっちゅうではないのですが、
私がテレビやラジオに出演して話をすると、すぐにネット上で、

「また陰謀論か」
「妄想もいいかげんにしろ」
「どうしてそんな偏(かたよ)った物の見方しかできないんだ」

などと批判されることが、よくあります。

あまりいい気持ちはしませんが、だからといって腹は立ちません。

自分が調べて本に書いている内容について、いちばん
「本当か?」と驚いているのは、じつは私自身だからです。

「これが自分の妄想なら、どんなに幸せだろう」

いつもそう思っているのです。

事実か、それとも「特大の妄想」か

けれども本書をお読みになればわかるとおり、
残念ながらそれらはすべて、複数の公文書によって裏付けられた、
疑いようのない事実ばかりなのです。

ひとつ、簡単な例をあげましょう。

以前、田原総一朗さんのラジオ番組(文化放送「田原総一朗 オフレコ!」)
に出演し、米軍基地問題について話したとき、こんなことがありました。
ラジオを聞いていたリスナーのひとりから、放送終了後すぐ、
大手ネット書店の「読者投稿欄」(カスタマーレビュー)に
次のような書き込みがされたのです。

★☆☆☆☆〔星1つ〕 UFO博士か?
なんだか、UFOを見たとか言って騒いでいる妄想ですね。
先ほど、ご本人が出演したラジオ番組を聞きましたが
(略)
なぜ、米軍に〔日本から〕出て行って欲しいというのかも全く理解できないし、
〔米軍〕基地を勝手にどこでも作れるという特大の妄想が正しいのなら、
(略)
東京のど真ん中に米軍基地がないのが不思議〔なのでは〕?

もし私の本を読まずにラジオだけを聞いていたら、
こう思われるのは、まったく当然の話だと思います。
私自身、たった7年前にはこのリスナーとほとんど同じようなことを
考えていたので、こうして文句をいいたくなる人の気持ちは
とてもよくわかるのです。

けれども、私がこれまでに書いた本を1冊でも読んだことのある人なら、
東京のまさしく「ど真ん中」である六本木と南麻布に、
それぞれ非常に重要な米軍基地(「六本木ヘリポート」と
「ニューサンノー米軍センター」)があることをみなさんよくご存じだと思います
(89ページ)。

そしてこのあと詳しく見ていくように、日本の首都・東京が、
じつは沖縄と並ぶほど 米軍支配の激しい、世界でも例のない場所だということも。

さらにもうひとつ、アメリカが米軍基地を日本じゅう「どこにでも作れる」
というのも、残念ながら私の脳が生みだした「特大の妄想」などではありません。

なぜなら、外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアル
(「日米地位協定の考え方  増補版」1983年12月)のなかに、

○ アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。

○ 日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が
困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。

という見解が、明確に書かれているからです。

つまり、日米安全保障条約を結んでいる以上、
日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」という
ことはできない。

そう日本の外務省がはっきりと認めているのです。

北方領土問題が解決できない理由

さらにこの話にはもっとひどい続きがあって、
この極秘マニュアルによれば、
そうした法的権利をアメリカが持っている以上、
たとえば日本とロシア(当時ソ連)との外交交渉には、
次のような大原則が存在するというのです。

○ だから北方領土の交渉をするときも、返還された島に米軍基地を置かない
というような約束をしてはならない。(註1)

こんな条件をロシアが呑(の)むはずないことは、小学生でもわかるでしょう。

そしてこの極秘マニュアルにこうした具体的な記述があるということは、
ほぼ間違いなく日米のあいだに、この問題について文書で合意した
非公開議事録(事実上の密約)が あることを意味しています(第4章・第5章参照)。

したがって、現在の日米間の軍事的関係が根本的に変化しない限り、
ロシアとの領土問題が解決する可能性は、じつはゼロ。
ロシアとの平和条約が結ばれる可能性もまた、ゼロなのです。

たとえ日本の首相が何か大きな決断をし、担当部局が頑張って
素晴らしい条約案をつくったとしても、
最終的にはこの日米合意を根拠として、
その案が外務省主流派の手で握り潰されてしまうことは確実です。

2016年、安倍晋三首相による「北方領土返還交渉」は、
大きな注目を集めました。
なにしろ、長年の懸案である北方領土問題が、
ついに解決に向けて大きく動き出すのではないかと報道されたのですから、
人々が期待を抱いたのも当然でしょう。

ところが、日本での首脳会談(同年12月15日・16日)が近づくにつれ、
事前交渉は停滞し、結局なんの成果もあげられませんでした。

その理由は、まさに先の大原則にあったのです。

官邸のなかには一時、この北方領土と米軍基地の問題について、
アメリカ側と改めて交渉する道を検討した人たちもいたようですが、
やはり実現せず、結局11月上旬、モスクワを訪れた元外務次官の
谷内正太郎(やちしょうたろう)国家安全保障局長から、

「返還された島に米軍基地を置かないという約束はできない」

という基本方針が、ロシア側に伝えられることになったのです。

その報告を聞いたプーチン大統領は、11月19日、
ペルー・リマでの日ロ首脳会談 の席上で、安倍首相に対し、
「君の側近が『島に米軍基地が置かれる可能性はある』と言ったそうだが、
それでは交渉は終わる」

と述べたことがわかっています(「朝日新聞」2016年12月26日)。

ほとんどの日本人は知らなかったわけですが、この時点ですでに、
1ヵ月後の日本で の領土返還交渉がゼロ回答に終わることは、
完全に確定していたのです。

もしもこのとき、安倍首相が従来の日米合意に逆らって、

「いや、それは違う。私は今回の日ロ首脳会談で、
返還された島には米軍基地を置かないと約束するつもりだ」

などと返答していたら、彼は、2010年に普天間(ふてんま)基地の
沖縄県外移設を唱えて失脚した鳩山由紀夫首相(当時)と同じく、
すぐに政権の座を追われることになったでしょう。

「戦後日本」に存在する「ウラの掟」

私たちが暮らす「戦後日本」という国には、国民はもちろん
首相でさえもよくわかっていないそうした「ウラの掟」が数多く存在し、
社会全体の構造を大きく歪(ゆが)めてしまっています。

そして残念なことに、そういう掟のほとんどは、
じつは日米両政府のあいだではなく、
米軍と日本のエリート官僚のあいだで直接結ばれた、
占領期以来の軍事上の密約を起源としているのです。

私が本書を執筆したのは、そうした「ウラの掟」の全体像を、

「高校生にもわかるように、また外国の人にもわかるように、
短く簡単に書いてほしい」

という依頼を出版社から受けたからでした。

また、『知ってはいけない』というタイトルをつけたのは、
おそらくほとんどの読者にとって、そうした事実を知らないほうが、
あと10年ほどは心穏やかに暮らしていけるはずだと思ったからです。

なので大変失礼ですが、もうかなりご高齢で、
しかもご自分の人生と日本の現状にほぼ満足しているという方は、
この本を読まないほうがいいかもしれません。

けれども若い学生のみなさんや、現役世代の社会人の方々は、
そうはいきません。
みなさんが生きている間に、
日本は必ず大きな社会変動を経験することになるからです。

私がこれからこの本で明らかにするような9つのウラの掟(全9章)と、
その歪みがもたらす日本の「法治国家崩壊状態」は、
いま沖縄から本土へ、そして行政の末端から政権の中枢へと、
猛烈な勢いで広がり始めています。

今後、その被害にあう人の数が次第に増え、
国民の間に大きな不満が蓄積された結果、「戦後日本」
というこれまで長くつづいた国のかたちを、
否応なく変えざるをえな い日が必ずやってきます。

そのとき、自分と家族を守るため、また混乱のなか、
それでも価値ある人生を生きるため、さらには無用な争いを避け、
多くの人と協力して新しくフェアな社会をいちからつくっていくために、
ぜひこの本を読んでみてください。

そしてこれまで明らかにされてこなかった「日米間の隠された法的関係」
についての、全体像に触れていただければと思います。

(本書の内容をひとりでも多くの方に知っていただくため、
漫画家の、ぼうごなつこさんにお願いして、各章のまとめを
扉ページのウラに4コマ・マンガとして描いてもらいました。
全部読んでも3分しかかかりませんので、まずはマンガから
9章分通して読んでいただいてもけっこうです。

商業目的以外でのこのマンガの使用・拡散は、
次のサイトから自由に行ってください。
〔アドレス https://goo.gl/EZij2e〕)

註1 原文は次の通り。
「このような考え方からすれば、例えば北方領土の返還の条件として
「返還後の北方領土には施設・区域〔=米軍基地〕を設けない」
との法的義務をあらかじめ一般的に日本側が負うようなことを
ソ連側と約することは、安保条約・地位協定上問題があるということになる」
(「日米地位協定の考え方 増補 版」1983年12月/
『日米地位協定の考え方・増補版│ 外務省機密文書』所収 2004年 高文研)

「知ってはいけない」この国を動かす「本当のルール」とは?
矢部宏治著 (講談社現代新書 2017年8月20日刊)

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace

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昨日、安保法制提訴しました! by limitlesslife
August 31, 2017, 1:27 am
Filed under: Uncategorized

皆さま
安保法制違憲訴訟やまなし(略称:あんぽなし)は
昨年の11月29日に設立総会を開いて立ち上がって以来
活動してきましたが、奇しくも同じ29日にようやく提訴に
漕ぎつける事ができました。9カ月を要したことになります。
当初というか、最近まで中々代理人(弁護士)の引き受けて
がなく一時は本人訴訟で、などと考えた時期もありました。
代理人を引き受けて下さった加藤啓二弁護士には心から
感謝を申し上げたいと思います。
弁護団は下記の12名の先生方です。
◎原告から訴訟代理人弁護士(敬称略)
・加藤啓二
・寺井一弘
・伊藤 真
・関本立美
・長倉智弘
・小笠原忠彦
・小野正毅
・長田清明
・山際 誠
・雨松拓真
・加藤英輔
◎国家賠償法1条1項に基づく国家賠償請求事件
◎訴訟物の価額金  180万円(1万円X180名)
◎貼用印紙代金    1万4000円
今後の日程としては、あくまで見通しですが、2~3か月後に
第1回口頭弁論が行われる予定です。
安保法制は明らかに憲法に違反しています。
こうしている間も、憲法違反状態は続いています。
憲法は主権者の側から権力者の暴走を食い止める為にある
法です。それを遵守する義務がある行政のTOPが違反して
いる現状をマスコミはもちろん主権者である国民が何も言わない
という異常な状態が続いています。立憲主義国である日本という
国が立憲主義という重要な側面で破綻しているに等しい有様です。
日本の裁判システムでは敗訴がほぼ間違いない、勝訴の可能性は
ほぼないと言われても黙っている訳にはいかない。そうした止むに
止まれぬ思いの180名が立ち上がった全国で24番目の訴訟が
山梨で起こされた意義は決して小さくないと思います。
未来を生きる子供や孫たちに平和な日本を手渡したい。
勝てる見込みはない裁判です、しかしそんなことを口にする原告は
1人もいません。誰も殺さない。誰も殺させない。
これは人として、当然の闘いなのです。
皆様からの応援を心からお願い致します。
安保法制違憲訴訟やまなし(略称:あんぽなし)
事務局長・原告団々長
5 Attachments

 
 


TBSラジオ 荒川強啓デイ・キャッチ!(2017/8/30) 近藤勝重 北朝鮮のロケット発射とJアラートの問題、谷口稜曄さん死去、オスプレイの問題、麻生氏ヒトラー発言の問題を語る by limitlesslife
August 31, 2017, 1:17 am
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永岡です、TBSラジオの、荒川強啓デイ・キャッチ! 荒川強啓さんの司会、片桐千晶さんのアシスタント、水曜日のレギュラーは毎日新聞客員編集委員の近藤勝重さんでした。

強啓さん、北朝鮮のロケット発射のニュース、Jアラート作動は空襲警報みたいで不思議であったと言われて、近藤さん、昨日のニュース、我々、政府がJアラートを発令するのは妥当か、戦後72年で昨日のような変な日はなく、テレビのドラマでは空襲警報→防空壕、しかしJアラートで逃げろと言われて、こんなことをして何になるかと、それを政府がどの程度踏まえてやり、時系列であれで良かったのか?今日のワイドショーは通常に戻ったが、これを国が悪用する意図を強啓さん言われて、近藤さん、ASSの言うような過去にない脅威と言う意味は何か?これを繰り返されて、刷り込まれるのは嫌であり、日本は他にやるべきことがあり、地下街のない地方の人はどうするのかと、何か変な一日であったと指摘されました。

ニュースランキング、3位はオスプレイの不時着、2位は長崎原爆での谷口稜曄さん死去、1位は北朝鮮のロケット発射成功と自画自賛のこと、です。

金正恩氏はロケット発射を認め、アメリカを牽制、労働新聞は金正恩氏立ち合いのもとで発射に成功、アメリカを非難、牽制、日韓併合の日に合わせたサプライズと言い、日本の国会では閉会中審査、近藤さん、日本が太平洋戦争の前にアメリカが石油を禁輸して、経済制裁されたら戦えず経済も成り立たず、きわどい制裁で、太平洋戦争はこれがきっかけになり、近藤さん、戦争の原因をどう考えるのか、政治の延長が戦争、経済=人間が食うか食われるかの中で戦争になり、しかし核戦争を止めるために平和憲法、妥協の哲学を人類がどう導くのか、勇ましい議論ではダメ、北朝鮮は朝鮮戦争の休戦状態であり、これを考えないと、北朝鮮がなぜあんなことをするのか、石油を止めたら、きわどい選択で、中国は乗ってこず、菅氏は石油禁輸にはあいまいであり、絶対戦争を起こしてはダメであり、話し合いにより何とかせよと結論付けられました。

ランキング2位、長崎の被爆者運動を牽引された谷口さんが88歳で死去、被爆体験を語り継ぎ、核廃絶にも尽力されて、自転車で郵便配達時に被爆、病院で手当てを受けても骨までやられて、後遺症に苦しみ、1955年に長崎原爆協議会、日本被団協の代表委員をされて、近藤さん、谷口さんの言葉で、生かされたものの使命、生かされた意味を語られて、原爆投下の地獄を語ることで生かされていると言われていたもので、谷口さんの生かされているというのは体験の裏打ち、長崎平和宣言と、核兵器禁止条約に日本が入らず、リスナーより、赤い背中の写真を見て、これをトランプ氏や金正恩氏に見せるべきという意見があり、近藤さんそれに尽きると指摘されました。

ランキング3位、オスプレイの大分空港への緊急着陸、アメリカから計器に異常と小野寺氏がいい、オスプレイはまだ大分空港にとどまっており、一時煙&炎が上がり、近藤さんまたオスプレイのトラブル、小野寺氏はオスプレイの自粛要請の後でなし崩し的に認めていて、事故原因の究明はちゃんとアメリカから受けているのか?オスプレイはトラブルだらけ、沖縄で墜落して、その沖縄での運営は問題であり、日本は地位協定で原因究明できず、アメリカの財産で手出しできないのはおかしいと指摘されました。

近藤さん、麻生氏の、ヒトラー肯定発言について、動機が正しくても、と言った件について、野党から厳しい批判であり、これについて、動機と結果を話すのになぜヒトラーを引き合いに出すのか、2013年にワイマール憲法の捻じ曲げでもヒトラーを引き合いに出して、政治の言葉は京都言葉、竹下登氏や宮澤喜一氏まで維持されて、それが慎太郎氏ではっきり言うと言って言葉が荒っぽくなり、小泉純一郎氏で決定的、麻生氏は論理破綻しており、いきなりとんでもないことを言うのは問題と指摘されました。

時事川柳、何もない 方が良かった 襟裳では(笑)、ああそう(麻生)か 言っても撤回 すれば済み(笑)、聞き給え 北海道は グアムじゃない(笑)、辞表出す 一線上の 都合です(笑)、4つめがチャンピオンでした。以上、デイ・キャッチ!の内容でした。

 



北朝鮮は【平和協定】を求めています・ 北朝鮮「火星12型」上空通過で日本は異常事態 by limitlesslife
August 31, 2017, 1:05 am
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情報記載石垣
みなさん伊藤孝司さん
お世話様
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は【平和協定】を求めています。
1953年の朝鮮戦争で結ばれた【休戦協定】
このまま、2度と戦争に向かわないため、
1974年、米国政府に北朝鮮は【平和協定】を提案しています。
この平和協定提案を米政府は無視(拒否)し続け今日に
至っています。
米政府の戦略、北朝鮮を「生かさず・殺さず」利用する。
アジア人どうしをイガミ合わせ、
韓国・台湾・日本に武器を売りつけ、
莫大な利益を上げ続ける。
 今こそ米国は「米朝平和協定」を結ぶことである。
日本は米国に隷属することなく、東アジアの平和を
求め、日朝の国交を回復させ、拉致問題を解決させ、
戦後補償を行うことである。
           石垣敏夫
以下転載
北朝鮮「火星12型」上空通過で日本は異常事態
伊藤孝司です。いくつかのメーリングリストと友人・知人にお送りします。[転載歓迎]
ブログ「平壌日記」の更新をしました。
「北朝鮮『火星12型』上空通過で日本は異常事態」
平壌から発信した3本の記事に対して多くの方からメールをいただき、現地で拝読しました。ありがとうございました。
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「伊藤孝司の仕事」http://www.jca.apc.org/~earth/
「ヒロシマ・ピョンヤン」http://www.jca.apc.org/~earth/iinkai.html
「被害者証言を記録する会」http://artic.or.jp/
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ハリケーンで2原発重大事故の脅威 by limitlesslife
August 30, 2017, 10:58 pm
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WARNING: “Credible threat of severe accident at two nuclear reactors” due to Hurricane Harvey — “Clear potential for major disaster” — Plant “could be overwhelmed by raging flood waters” — Officials refuse to provide public with information

Posted: 29 Aug 2017 07:49 PM PDT