こんばんは。
大塚卿之です。
まだまだ暑い日が続きますね。
今夜深夜の午前0時00分~ 午前1時00分までETV特集「告白~満蒙開拓団の女たち~」
の再放送がNHKEテレであります。
よろしかったらご覧ください。
先週の土曜日にこれを見ましたが、涙なしには見られませんでした。
私の祖父は富士紡績株式会社の満州工場の工場長として赴任していて、当地で病死しました。
父は当時小学生でしたが、満州の様子をよく覚えていて幼かった私に話をしてくれました。
簡単な中国語まで話せることに驚いたものです。
そのようなことから満州や日中戦争には関心を持ってきました。
日本が満州事変を起こし、植民地として侵略したことがどれほど間違えていたのかの
検証がされておらず、そもそもその事実を知らないから、ヘイトスピーチをして韓国
や中国を攻撃する人々がいるのだと思います。
満州開拓団といっても満州の未開地を開拓したのではなく、ほとんどは満州に
住んでいた中国人を追い出して農地を手にしたのです。
日本が負けて、関東軍が引き上げてしまった後、日本人に取り上げられていた
土地を中国人が取り返そうとしたのは当然の成り行きだったことでしょう。
それにしても、満州在住日本人の安全を守ることを任務としていた関東軍が
侵攻してきたソ連軍と真正面から戦うこともなく、民間日本人を置き去りに
して撤退したことは許されることではありません。
同じことが沖縄戦でも行われました。
軍隊という組織が国民を守るという建前とは違ってエゴイズムの
塊であることがわかります。
憲法9条を変えて正式に軍隊を持つ国にするという方向には、
このETV特集のような悲劇が必ず起こります。
暴力集団である軍隊に頼らなくても国の安全を守る方法はあるのです。
それは軍備にかけるお金や人材をすべて、
世界平和のために日本が一方的に貢献するのです。
それが本当の積極的平和主義です。
実際に軍隊を棄てて平和が続いている国、コスタリカがあります。
日本もやればできます。
日本国憲法の前文はまさにその精神で書かれてあります。
70年間、文章としてあっただけで実行してこなかっただけです。
この番組は国民必見であると思います。
以下にNHKのウェブサイトを紹介します。
終戦後の旧満州。命を守るため、ソ連兵の接待を若い女性にさせた開拓団があった。
戦後長く語られなかった、開拓団の女性たちの告白。その歴史に向き合う人々を見つめる。
戦前、岐阜県の山間地から、旧満州(中国東北部)・陶頼昭に入植した650人の黒川開拓団。
終戦直後、現地の住民からの襲撃に遭い、集団自決寸前まで追い込まれた。
その時、開拓団が頼ったのは、侵攻してきたソビエト兵。彼らに護衛してもらうかわりに、
15人の未婚女性がソ連兵らを接待した。戦後70年が過ぎ、打ち明けることが
ためらわれてきた事実を公表した当事者たち。
その重い事実を残された人々はどう受け止めるのか。
MLホームページ: http://www.freeml.com/jump-people