NHKスペシャル『戦慄の記録 インパール』の再放送は 8月25日深夜  

(知人の感想文、以下、転送さしあげます、ちょっとネタバレ、、、)

> ●NHKスペシャル『戦慄の記録  インパール』の再放送は
> 2017年8月26日(土)午前0時50分~2時03分(25日深夜)
>
> インパール作戦の概要は本を読んで知っていましたが、やはり映像の迫力にはかない

> せんね(新資料もたくさん発掘したようです)。
>
> 映像の中では、(インパール作戦を指揮した)牟田口中将の付き人(秘書官)の斎藤

> 圀中尉の日誌が全編で引用されていました。その彼も撤退の最中に死の淵をさまよう

> うになり、そのことを日誌に書いています(何としても記録を残したいという執念で

> ょうか)。あまりにも過酷なので、私は(番組を見ていて)てっきり彼も死んだのだ

> 思っていました。
>
> ですが、彼は生きていて(96歳とのこと)、番組の最後に車椅子で登場します! た

> へん劇的で胸に迫るものがありました。涙ぐみながら、「死んでいったのはみな兵隊

> ちであり、将校や下士官はほとんど生きて帰ってきたこと、軍の上層部は兵隊を虫け

> のように考えていたこと(*)」を彼は語っていました。
>
> たいへん印象に残るドキュメントでしたね。
>
> (*)虫けらのように…斎藤中尉が司令部に赴任した時、そこで将校たちは次のよう

> 会話を行っていたとのこと。「兵隊5000人も殺せば(敵陣地を)取ることができる」

> と。斎藤中尉はその時、てっきり5000人というのは敵兵のことだと思っていたが、そ

> ではなくて日本の兵隊のことだったことに気づくことに。つまり、「日本兵が5000人

> らい(戦って)死ねば取ることができる」という意味だったのだ。
>
>
> > NHK総合 NHKスペシャル 「戦慄の記録 インパール」
> > 放送日:8月15日
> > 放送時間:午後7時30分~8時43分
> >
> > 相手の戦力や兵站を軽視した無謀な戦いで甚大な死傷者を出し、旧日本軍の体質を
象徴
> > 的に示したとされる「インパール作戦」。「援蒋ルート」の遮断を主目的とし、ミ
ャン
> > マー(当時ビルマ)からイギリス軍の拠点があったインド北東部のインパールの攻
略を
> > 目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。餓死・戦病死した日本兵の死
屍累
> > 々が並んだ道が「白骨街道」と呼ばれるほど凄惨な戦いの実態はどのようなものだ
った
> > のか。これまでインドとミャンマーの国境地帯は戦後長く未踏の地だったが、今回
、両
> > 政府との長年の交渉の末に現地取材が可能となった。さらに、新たに見つかった一
次資
> > 料や作戦を指揮した将官の肉声テープなどから「陸軍史上最悪」とされる作戦の全
貌が
> > 浮かび上がってきた。数々のスクープ映像と新資料、証言からなる「インパール作
戦」
> > の全記録は、決して忘却してはならない悲劇の記憶を、未来へと継承していく。

——————–

兵士を「駒」扱い 愚劣な軍事指導者たち 半藤一利さんインタビュー

はんどう・かずとし 1930年、東京生まれ。東京大文学部卒。「文芸春秋」編集長などを経て作家に。「昭和史」で毎日出版文化賞特別賞。近著は「日露戦争史」1〜3巻

 「戦没者230万人」という数字を、私たちはどのように読み解けばいいのだろうか。昭和史の著作が多い「歴史探偵」こと作家の半藤一利さん(84)に聞いた。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】

          ◇

 戦前の日本は近代国家の体をなしていなかった。「戦没者230万人」という数字はそのことを端的に示していると思います。国民を戦地に送り込むならば、国家は責任を負わなければなりません。いつ、どこで、どのように戦没したのか。確実に把握していなければならない。ところが、「戦没者230万人」という大枠のみが残り、具体的なデータは部分的にしか残っていません。厚生省(当時)は戦後、戦域別で戦没者数を算出しましたが、そこまで。死因までは分類できていない。230万人というざっくりとした数字も、私は過小評価ではないかと疑っていますよ。

 詳細が分からないということは道義的にはもちろん、軍事的にも非常に問題があります。前線に送り込んだ部隊のうち、戦闘に耐えうる兵士は何人なのか。あるいは戦傷、戦病者は何人いるのか。正確な戦力を測れずして、作戦を立てることはできません。そもそも、前線に送らなければならない武器弾薬、糧食、医薬品などを算出するためにも、絶対に必要です。それができていなかったのではないか。

 兵站(へいたん)を軽視した、あるいは無視したのが日本軍でした。「輜重(しちょう)が兵隊ならば チョウチョ、トンボも鳥のうち」というざれ言があります。輜重とは兵站部門のことです。そもそも、陸軍参謀本部や海軍軍令部のエリート将校にとって、兵卒はしょせん、1銭5厘(当時のはがき代)で集められる存在。作戦時には3日間分のコメ6合など25キロの荷物を背負わせ、前線へとおっぽり出した。食糧がなくなれば、現地調達しろと。降伏はありえないのだから、負け戦になれば玉砕しかありえません。敗残兵の消息など気にもとめなかった。

 これに比べ、米国の手厚さは語るまでもないでしょう。あるエピソードがあります。ブッシュ元大統領(第41代ジョージ・H・W・ブッシュ、第43代大統領の父)は戦時中に小笠原諸島の父島沖で撃墜されました。元大統領は救助されましたが、この時に捕虜になった同僚がいました。戦後、米軍の調査団が父島を訪れ、彼が埋葬された墓地を掘り返したんです。すると、遺骨の首は切断されており、日本軍に処刑されたことが明らかになった。一兵士に対するまで、その死をないがしろにしない。国家としての責任を果たしているんですね。

 日本軍は自己の実力を顧みず、攻勢の限界線をはるかに越えました。餓死者が続出するのは当然のことです。私は戦没者のうちの7割が、広義での餓死だと思っています。このような軍隊は古今東西にありません。人間をまるで、将棋の駒のように扱っている。

 海上を移動中に乗船が沈められ、死亡した陸軍将兵は18万人にも上ると見積もっています。これも補給軽視、つまりは人命軽視の表れです。開明的とされている海軍ですが、陸軍とそんなに違いはありません。レイテ沖海戦で、小沢艦隊はおとりになりました。基幹の空母4隻に搭載した航空機は定数をはるかに下回る100機余りしかなかったのに、整備員は必要もないのに定数を乗せた。帳簿上の員数合わせだけを気にする官僚主義としかいいようがない。

 軍の指導者たちは無責任と愚劣さで、兵士たちを死に追いやりました。特攻作戦も同様です。特攻隊員たちの純粋な気持ちを利用した。「日本的美学」などと言われるが、とんでもない。立派な作戦であるような顔をして、机の上で「今日は何機出撃」などと記していた参謀らを許すべからずです。

 集団的自衛権の行使について、容認する声があります。何を言ってんだ、と思いますよ。戦後の日本は平和だった。その権利を行使しなかったため、何か問題があったのでしょうか。

 太平洋戦争を巡り、これまで各国の将軍、提督たちを数多くインタビューしてきました。みんな、偉い人は生きているんですよ。戦争とはそういうものです。「戦没者230万人」の犠牲のうえに日本は成り立っています。その数が示していることは何か、考えてみるべきじゃないでしょうか。


 

コメント:「みんな、偉い人は生きているんですよ。戦争とはそういうものです。「戦没者230万人」の犠牲のうえに日本は成り立っています。その数が示していることは何か、考えてみるべきじゃないでしょうか。」は一切関連の世界で全ての人間が真剣に考えるべき義務があります。国家主義という権力機構・権力絶対化の軍隊機構は一切平等の生命組織から許すべからざるものです。権力、特に上下序列絶対の軍隊、は下位を駒と見做します。権力組織(国家・軍隊など)はそれを本質として平等な人間関係を否定します。戦争を肯定するものは全てその信仰者であり人間の平等・自由・平和を信ずるものはこのような者・党に組してはならないのです。組するから戦争はなくならず、権力主義・国家主義・戦争主義を超えられないのです。

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace

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