永岡です、災害と防災を考えるネットワーク1・17、第1080回、今週もMBSアナウンサーの千葉猛さんと、フリーアナウンサーの野村朋未さんの司会で放送されました。
先週は九州北部豪雨災害1か月、リスナーより、81歳の方が外国人を避難誘導したことは素晴らしい、私たちも学ぶべきとの声で、高齢者が災害弱者ではなくリードしたことへの感想がありました。
各地に大雨警報など頻繁に出ており、8月8日未明に台風5号により、滋賀県長浜市の一級河川の姉川が氾濫して、住民550人が小学校などに避難し、真夜中の避難は適切であったのか、川の氾濫は、姉川の堤防が低くなっている切り通しからあふれたためで、自治会では切り返しの閉鎖を4年前に決議していたのに実行されず、上田崇順アナウンサーの取材報告がありました。
上田さん、8/7~8にち台風5号の通過→姉川が増水、道が川のようになり、夜~翌朝、しかし人の被害はなく、床上・床下浸水のみ、夜に小学校に避難、姉川の氾濫について、住民は気がついたら家に水、レスキュー隊がボートを出してくれて助かった、過去にない急な増水、雨はそれほどひどくないのに、川の水位が23時ごろに上がり、あっという間に増水、24時前に土嚢を積んで大丈夫と思ったら、24時過ぎにパトカーが避難を呼びかけて避難したという住民の声があり、上田さん、この地域で雨の降りはそれほどではなく、地域の集会所に集まり様子を見て、川もそれほどではないと、一旦安心して23時に戻ったら、その後急激に増水、集会所のまえの道が川のようになって渡れなくなり、立ち往生、滝のように道に水が、それも短い時間に避難して、パトカー、消防の無線で避難呼びかけは24時過ぎ、一部の方はボートで脱出、その他は自主的に車や、自治体の用意したバスで避難して、比較的スムーズに避難できて人的被害はなく、水は限られた範囲で増水して、どうして道が川のようになったのか?切り返し、堤防が6mほどないところがあり、普段は道路で川の向こう岸に渡れて、そこから水が流れ込み、道路なので、普段の生活のために堤防のない場所があり、切り返しは大雨警報時に、近くの集会所に集まって水量を確認して、少しでも危険と思ったら切り通しにレールを入れて、壁で防ぎ、土嚢を積むものであり、この作業は住民、自治会の方がするもので、切り通しを超えて水が来ることはなく、作業も20~30分で出来て、これまで川が増水→切り通しを防ぐ、年に3回ほどこういうことがあり、切り通しから水があふれたことは過去になく、しかし今回はあまりに急な増水で、切り通しを防いでいたら人的な被害が出たほど。
切り通しで橋にて、生活道路、通学に使われるもので、農地の作業のために切り通しが開いていたら便利であり、大井町、姉川で南北に分かれて、自治会は一つ、行事ごとに南北の方が行き来するものであり、切り通しは、橋の70m西に、24年前に新しい橋が出来て、高いところにあり車道と歩道もあり、より安全なものであり、その際に切り通しを塞ぐべきととの意見があったものの、生活に便利で、そちらを選択されて、しかし4年前に、滋賀県に切り通しの封鎖を要望して、切り通しを塞ぐことを依頼して、しかしどうして塞がずにこうなったのか、滋賀県の土木課の証言、4年前のことは時期尚早との意見で、結果論で安全な川を作るべきであったとも語り、様々な意見があるものの、千葉さん、命がかかっており、淀川は水門があって容易に閉められることがあり、こういうことはできなかったかと言われて、上田さん、切り通しをそのようにするプランはなく、生活の利便性と、危険な時に閉める水門にすることは可能で、角材を置くのは江戸時代のやり方と千葉さん言われて、対策すべきと言われて、上田さん、安全に道路を橋につなぐための用地買収も進まず、しかし地域には切り通しは利便性があり、住民にも、高齢者からは時代錯誤との声があり、そして大雨の際に塞ぐ若い人が少なくなり、若い人たちは会社勤めで昼はおらず、水害が若い世代のいない昼間なら対応できず、先週滋賀県、長浜市、大井町で切り通しをどうするか話し合いがあり、切り通しを超えるスロープを付けることで切り通しをなくす方向になっているのです。
堤防を切り通しでやらなくても、橋を渡れるようにすべきであり、川が増水→何か引っかかったら問題で、橋を取り除く方向であり、橋は70m離れて、川を渡るには迂回も必要で、しかしより安全に、洪水は命に関わり、地域では対策したら慣れる、切り通しをどうするか、雨の降り方が激化して一気に増えて、人の力で対応できず、高齢化もあり、切り通しの役目は終わり、上流での大雨でも洪水は起こり、上流の雨の情報があったら、増水を知って切り通しを塞げて、ハード面だけでなく、ソフト面の対策も必要の声があったと、上田さん締めくくられました。
今週の内容、今まで大丈夫だから今後安心ではなく、昔からのやり方も見直しが必要であるのです。
九州北部豪雨災害、防災無線が聞こえなかったことについて、リスナーより、西宮では緊急告知ラジオを配布して、災害時に自動的にスイッチが入り、90年代に豪雨でもわからなかったことがあり、防災ラジオの必要性を語る声があり、防災ラジオは自治体で導入しているか確認すべきであるのです。以上、今週のネットワーク1・17でした。