永岡です、災害と防災を考えるネットワーク1・17、第1085回、今週も毎日放送アナウンサーの千葉猛さんと、フリーアナウンサーの野村朋未さんの司会で放送されました。
今月19日、メキシコ大地震、マグニチュードは7.1、大きな被害がメキシコシティに出て、湖を埋め立てた場所、メキシコ沖でも大地震、9/19は1985年にも大地震の起きた日であり、マグニチュード8.0の地震が起きて9500人犠牲になり、9/19は避難訓練をしていた際の地震であり、一人でも多くの方が救出されるのを願うと野村さん指摘されました。
メキシコのように、何年かたってまた災害もあり得て、大阪市西成区の鶴見橋中学校には、生徒が有志で防災に取り組む子ども防災プロジェクトチームがあり、全校生徒の1/3近くが参加して、鶴見橋中学校はあいりん地区が近くで非行に走る生徒もあり、数年前まではとても防災教育のできる状況ではなく、ところが、東日本大震災の後に被災地を訪れた生徒の報告で全校生徒は静まり返り、先生も学校が変わるかも知れないと思い子ども防災プロジェクトを開始、神戸や東北と交流して、川島彰允(あきみつ)先生のお話がありました。
鶴見橋中学校は2年前に子供防災イベントについて報告があり、子ども防災プロジェクト、川島さん、東日本大震災で生徒、先生の有志がボランティアに行き、報告を聞いて自分たちにも何かできないかと、クラブ活動ではなく、6年間続けているもので、部活ではなく、これに子防プロ、先生が東日本大震災の被災地に行き、子供たちにも見せたいと、タッグを組んでやり、メンバーは今年40人、小規模校で130人の学校であり、このプロジェクト、一番大きな行事は避難所の訓練の合宿、学校で避難所を想定してライフラインを止めて、今年も9/8にやり、様々な取り組みをやり、2年前は千葉さん取材、今年も番組スタッフが取材、今年も50名の生徒が参加、プロジェクトに参加していない子供たちも、学校に泊まれるとして参加して、避難所訓練の合宿、3つの班、避難所設営、調理、地域の方にも加わってもらい、校区の生徒たちにも体験ブースを作り、どこどこから何人来ている、集約の大変さを子供たちに知ってもらうものであり、自分たちだけでなく、地域にも参加してもらうもので、仕える水の量も限られて、電気もなし、ライフラインを止めた状態の体験、ライフラインが止まった生活を、避難者の気持ちを理解してもらうものなのです。
訓練の風景、避難所の設営、指示しているのは3年生の生徒であり、テキパキなのに野村さんも感心されて、川島さん、ついてきてくれてうれしかったといい、先生は基本的に指導せず、生徒主体、しかし避難所の設営は大変であり、準備は先生も人数が限られて、生徒の力でやってもらう、失敗してもいい、先生は手出し口出しせず、先生にも戸惑いもあったが、課題はたくさんあったものの、時間内に出来て食事に出来て、生徒さんの防災への関心は、東日本大震災まで関心なし、阪神・淡路のことも実感なく、そんな子供たちが参加して、広がっていったものであり、被災地に行った先輩たちの体験も引き継がれて、夜に発表会もある。
プロジェクト開始前は、川島さん4年目で、しかしそれまで全校集会などシーンとする場所なし、ヤジが飛ぶなどのもので、生活の背景、家庭状況も厳しく、西成区は学校で集会も困難、そんな中から子供たちが実践して変えていくもので、授業も大変、川島さんは6年前のことは関わっていないものの、大人への不信感、片親、身近な人を失くした子供たちは心も痛み、思春期で、川島さんも死ねといわれたこともあり、そんな中でどうして防災をすることになったのか、今年東北に行った生徒が、ざわついている全校集会で報告して、2学期の始め、子供たちが真剣に、代表の生徒の声を聞いて、これをもっと広げたいとなったものなのです。
プロジェクトで生徒さんも変わったのか、東日本大震災の現地をミルのは大きな経験と学び、報告を聞いた子供たちは命を考えるようになり、宮城県石巻市、教職員も、生徒の代表も行って体験は原点になり、岩手県から学校に、被災者に来てもらって話を聞くもので、生徒さんはこれらの話、岩手県では震災で婚約者をなくした体験を語り、子供たちが純粋に聞いてくれて、川島さんも心無い言葉の飛び交う学校で、そんな言葉はいけないと生徒さんの感想も出て、身近な人たちに感謝を伝えるようになったものもあり、それまで防災教育の意味も模索した中で、生徒も、先生も、学校も変わっていったものです。
生徒さんの反応、先生に誘われて、学ぶときは真剣にやり、面白い、毎日を大切にするものと言い、3年生が東北に行き、報告を聞いて、充実した時間を過ごせた、活動するうちに、防災意識も高まりリーダーになり、熊本に行った人もあり、防災を通じて、他の事、勉強も部活も充実するようになった、などの声があり、川島さんも感激されて、子供たちは最初から防災をやるのではなく、楽しそう→充実して、川島さんたちも参考になり、防災活動は地域との関わり、今年調理担当班で、子供食堂についてつながった例があり、地域ともかかわって頑張っていると言ってもらえて、今後の課題はたくさんあり、合宿のリーダーをした生徒が、今後入ってくる生徒に、鶴見橋中学校しかできないことをしたいというもので、取り組んだ子供の思いを次に伝えたく、鶴見橋中学校の取り組みを発展させたく、そして大阪市内の、他の学校でもやり、5つの学校の取り組みをして、今後、この取り組みを大阪に、他のところにも発信したいと締めくくられました、以上、川島さんのお話でした。
今週の特集、千葉さん、子供たちが学校を引っ張るのに感銘を受けられて、野村さんも防災教育の広がりを指摘されました。
リスナーより、先週の震災障がい者のこと、具体的な話に胸が痛くなり、国や自治体の対策の及んでいないことへの言及がありました。以上、今週のネットワーク1・17でした。