市民のための自由なラジオ(2017/10/28) ミャンマー50年の精算、ロンギヒャ問題の背景に迫る、宇田有三さんのお話&今中先生 福島事故は地下水問題でチェルノブイリよりはるかに厄介、矢野さん、日本国憲法は押し付けではない!

 

永岡です、市民のための自由なラジオLIGHT UP! 第83回、今週は新聞うずみ火代表でジャーナリストの矢野宏さんの司会で大阪から放送されました。矢野宏の寄り添い通信です。今週は市川うららFMを録音して聞きました。

今週のゲストはフォトジャーナリストの宇田有三さん、インドシナ半島の西部のミャンマー(ビルマ)問題、アウンサンスーチー氏はこの問題を解決できるのか、宇田さんのお話です。スーチー氏の政権が半世紀の軍事政権から変化しても、半世紀の軍事政権の矛盾がメディアでもクローズアップされるロヒンギャの問題、宇田さんは1992年、エルサルバドルの取材に始まり、東南アジア、世界の貧困を取材されて、ミャンマーは93年以来40年以来取材されて、なぜミャンマーにこだわるのか、世界ではロシア、東南アジアなど、民族、宗教問題が出て、そこに軍事政権がキーワードになり、ミャンマーを25年追われています。

(ミャンマーという表現は、週刊金曜日では不適切と判断されてビルマと表記されて、以前のたね蒔きジャーナルではアジアの専門家の方がビルマ、ミャンマーどちらでもいいと表現されて、そのため今回はミャンマーで統一します)

前半のテーマは、ロヒンギャはなぜ迫害されるのか、ミャンマー民主化への道で、日本に覚えてほしいのは、50年の軍事独裁政権、金正恩氏やフセイン氏のような名前は日本では知られず、それだけ報道されない、軍事政権の取材が困難で、ミャンマー民主化前の、スーチー氏の活躍もあるが、独裁者がいて、ロヒンギャはイスラム教の人たちで、宇田さんミャンマーに関心のある人に、ギャは人、ロヒンの人、バングラデシュの周囲の人たちの意味であり、ロヒンギャは民族ではなく、人口はミャンマー5100万の中で、ロヒンギャは100万ほど、ムスリム、ムスリムの対立はシーア派とスンニ派があるが、ロヒンギャはスンニ派、イスラム教の主流派、しかしミャンマーは仏教国の中で人口の5%、住むところはミャンマー西部のラカイン州、この北部にロヒンギャの90%が集中、ミャンマーは仏教の中で、ロヒンギャの人たちは人口構成が逆転して、メディアの報道でラカイン州北部のロヒンギャと報じているものを参考にすべき。そこで、村人の農村の暮らし、仏教徒と変わりなく、生活の習慣はムスリムであり、ミャンマーは135の多民族国家と公式に報じられるが、これは正しいとは言えず、カチン、カレン、シャン、ビルマ族の8つの大きな民族があり、その下に細かいものがあり、軍事政権がこり多民族を悪用して、民族の対立で、軍事力なしで国はまとまらないとするもので、135の民族の40で6割の人口を占めて、在日のミャンマー人の方は、日本にも民族があり、関西人も民族であるが、軍事政権は民族を分けて分断統治して、軍事政権は民族問題にロヒンギャを入れて、民族ではなく人、これには国際社会にも責任があり、ロヒンギャが国際社会に出てきたのが1950年代の民族自立の時代、自決権があり、民族でないのに国際社会が民族として、そこからボタンの掛け違いがあり、民族か民族でないかの違いは、政治学の言う民族や文化人類学ではなく、法的に民族となると権利が発生するが、ロヒンギャは民族意識を持たずムスリムと言い、しかし民族と言うと通りがよく、権利が与えられるものになり、それほどロヒンギャの人たちが押さえつけられて、彼らの望むのはミャンマーの市民権を欲しいものであり、国籍なし!そこまで差別されて、ロヒンギャの人たちはもとも国籍を持っていたが、軍事政権の差別で独裁者が国籍を取り上げて、市民権、国籍をどう保証するかの問題、8/26にロヒンギャがミャンマー政府を襲い、軍隊の報復、60万人がバングラデシュに逃げて、差別されて、蜂起したもので、スーチー氏は恐怖心というが、ミャンマーには様々なムスリムがいて、世界のムスリムが連帯を言い出して、ミャンマーには6つのムスリムがあり、中国系などあり、中国系などは声を挙げられず、ロヒンギャに手を差し伸べず、ムスリム差別、トップはミャンマーの仏教徒など、最下位にロヒンギャが位置して、階層化されて、他のムスリムが助けようとしたらいじめと同じで助けようとしたものが差別されて、差別構造がある。

ロヒンギャの人たちは、事件までは移動の自由がなく、州から出るのにも政府の許可が要り、ロヒンギャ問題はミャンマーの問題を知らずに語れず、ロヒンギャ問題が問題化しているのです。

 

LIGHT UP!ジャーナルは、福島原発核燃料取り出しが3年先送り、これについて元京都大学原子炉実験所の今中先生のお話がありました。以前小出先生の見解もありましたが、こちらも参考にしてください。

政府は福島第一原発の廃炉の工程を2年ぶりに改訂、矢野さん愕然、燃料デブリの取り出しの前に、使用済み核燃料が1~3号機にあり大丈夫かと問われて、今中先生、BWRでは上の方に使用済み燃料があり、原子炉より上に位置して、事故の起きた際に1~3号機はメルトダウン、4号機は定期検査、燃料は1500体あり、4号機は水素爆発したが、1~3号機天井で水素爆発であるが、4号機は3号機の水素が排気塔からのベントにより水素が来て、建物全体に水素がたまり、5階にプール、宙ぶらりんで、ともかく4号機の使用済み核燃料を何とか回収したが、1~3号機も同様にしようとして、燃料デブリの調査としてやったが、1~3号機からの取り出しは、見えてわかっており2,3年のレンジで解決は着くが、問題は燃料デブリ、ロボットを入れてもまだ分からず、事故から6年半経っても現場検証できておらず、現場検証なしに40年で解決と言うのは希望的観測であり、矢野さん、チェルノブイリのような石棺について問われて、今中先生、チェルノブイリと違うのは水、チェルノブイリは地下水なし、福島は地下水+隣が太平洋=汚染水が永遠に太平洋を汚染することになり、地下水問題の解決なしに何も進まないのです(泣)、以上、今中先生のお話でした。

 

後半のお話、 メディアの報道だけでは分からないロヒンギャの問題、ミャンマーの国内で差別は激しく、現地ではロヒンギャの「ロ」も口に出せない、わかっている間だけ、例のあれ、最下層、ロヒンギャのくせに声を上げるのかというものであり、ロヒンギャの方々はやや浅黒いもので、ミャンマーの女性は色が白く、貧しいから日雇い仕事で蔑まれて、その悪循環、過酷な労働しか就けずさらに貧困になり、貧しい、ビルマの方も貧しく、難民キャンプも大変で、ところが貧しい者同士、少しでも良い暮らしをしているものをみたら妬み、本来軍などに向くべき怒りが少しいいものに向かってしまい、矢野さん、江戸時代の士農工商、上みて暮らすな下みて暮らせによる統治を想起されて、軍政時代に、ロヒンギャの取り締まりに隣人をあてていじめさせて、そういう支配をして、ロヒンギャの問題をミャンマーの人たちも知らず、宇田さん名古屋にいるミャンマーの方に、93年ごろまでロヒンギャのことを知らず、軍政で情報が遮断されて、独立は1948年、日本の侵攻→イギリス人の引き上げ、国境確定は1960年代、それまで人の出入りが自由で、いつから住んでいたか、国境が定まらない時代からのもの、軍政の50年を経て、ロヒンギャ問題が出て、得するのは軍部、損をしているのはスーチー氏であり、国際社会ではスーチー氏のバッシングがあるが、事実としてスーチー氏は国のトップ、人権活動家がトップでロヒンギャ問題がどうして出るかとなり、矢野さんもスーチー氏の政治の元でどうして、と言われて、宇田さん、国際社会と国内社会の誤解があり、国内では軍にスーチー氏は影響を与えられず、ロヒンギャ問題でスーチー氏は何をやっているかと問われて、スーチー氏に軍を動かす権限はなく、スーチー氏の命令で軍がロヒンギャの人たちを迫害したと誤解があり、これはスーチー氏への期待の裏返し、国際社会のスーチー氏への誤解、軍政で自宅に15年軟禁されて、95年に解放されて、色々なメディアから問われて、95年に政治家として活動する、人権活動家ではないというと、メディアが、国のトップになったら軍隊に命令する立場になると質問して、スーチー氏はそれは政治家の危険な作業と言い、今も憲法上スーチー氏は治安部隊を動かせない。

ミャンマーの差別意識の根底に恐れがあり、タイと異なり、隣がバングラデシュ、イスラムの流れを止めている仏教国の意識があり、ロヒンギャの人たちを認めたらムスリムが増えるという恐れがあり、しかし事実では、ミャンマーの人口コントロールが出来ており、かつての軍政から、ムスリムが台頭する恐怖心、ロヒンギャの人たちは市民権を求めて、人口もコントロールできるのに、50年間の軍政で考えることを押さえつけられて、そして表現の自由が認められて、そして差別意識が蔓延した例もあり、日本のメディアでは報じられず、数百年の歴史があり、宇田さんの知り合いで、ミャンマーでは亡くなった人はお墓も作らない、男女平等、その中で声を挙げられず、日本の教師はミャンマーで尊敬されて、ミャンマーでは上に従うものがあり、声を上げない。

軍政ではわからなかったことが、スーチー氏の政治になり、どういう人たちを日本で発言させるか、政権よりの人が来たら政権を擁護して、宇田さん25年取材して、自分の見方を検証しており、どれくらいの取材をして、把握するかが問題。

日本では識者が現場を見ておらず、ロヒンギャの人たちを理解して現場主義で見るべきで、ロヒンギャの人たちは市民権が欲しく、スーチー氏も苦労して、8月にテロリストが事件を起こして、テロリストは昨年10月から活動して、8月に軍のトップが日本にきて、しかし日本の外務省はこれを発表せず、何をしに来たか、宇田さんの想像で、スーチー氏に何かあったら国を動かすのは軍であり、観光して2,3日で帰ったが、力を持つ軍に日本は発言できるのに、何も言っていない、ロヒンギャは民族ではなく、また軍がスーチー氏の失脚後をねらっているものもあるのです。

 

寄り添いコラム、矢野さんが気になっている話題を取り上げるもの、日本国憲法=押し付け論は正しいのか、矢野さんの見解です。総選挙で改憲勢力が2/3を維持して、自民党の公約の憲法改悪が現実化して、自民党は押し付け憲法論を言うものの、制定までの流れ、1945年8月15日、ポツダム宣言を受け入れた=ポツダム宣言に反する憲法は作れず、1945/10、幣原喜重郎内閣は憲法草案を作り、ソ連がアメリカ主導の占領方針に反発、11か国による、昭和天皇の訴追を主張する国もあり、46/2に毎日新聞が新憲法をスクープ、これは明治憲法とほとんど変わらず、マッカーサー氏は憲法草案を1週間で作れと、そうしないと極東委員会が昭和天皇の訴追を求めるとして、46/4に戦後初の衆院選があり、改憲案は2か月の審議で圧倒的多数で可決、では、GHQはなぜ憲法草案を1週間で出来たのか、GHQ草案の中心人物のラウエル中佐は、日本の鈴木氏の草案に感銘をうけて、憲法草案はGHQが作っても、日本国民の選んだ国会で審議されて承認されて、そこになかった生存権25条も入り、現行憲法は押し付けではないと阪大の北迫さんも言われて、憲法は押し付けではなく、変えるなら、国の根幹に国民のちゃんとした理解が必要(=ASSの上から目線の強行採決でやってはならない)と矢野さん締めくくられました。

 

今週の特集、ミャンマー50年の負の遺産、ロヒンギャ問題を宇田さんに駆け足で語ってもらい、人道問題、60万の難民がいて国際社会の支援が必要で、ミャンマー、ビルマの軍政をちゃんと検証すべき、矢野さんもビルマの竪琴のレベルしか知らず、日本でのミャンマーの評価、スーチー氏の評価もちゃんとすべきと締めくくられて、矢野さん、ロヒンギャ問題の意味を強調されました、以上、今週の自由なラジオでした。来週は東京からの放送です。


コメント:公務員(公僕)のトップは率先して「憲法遵守の義務」を守るべきなのに、憲法違反の諸法(戦争法・秘密法・共謀法)など憲法の根本三原則を守らず、さらに憲法の心臓(これ無しでは他の二根本が死ぬ)である平和主義を破壊しようとしているのは、憲法そのものを否定するクーデターに当たり国家反逆罪に当たる(主権在民は頭脳であるが心臓により生きている:基本的人権はその他の諸機関に当たり生命活動を営む)。

 

 

 

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