希望失速で思惑外れ 安倍官邸が希望・維新“統一会派”画策

改憲補完勢力が「第一」/(C)日刊ゲンダイ
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「立憲より希望が第1党の方がよかったのに」。先の衆院選後に、安倍首相はそう漏らしたそうだ。安倍首相にとってのベストシナリオは、改憲勢力の希望の党が野党第1党になること。改憲発議に向け、「あうんの呼吸」で国会運営を自由に進められるとの思惑が、希望の失速で大きく外れた。それでも諦めきれない安倍官邸は、希望と維新に統一会派を組むよう提案したというのだ。

立憲民主と希望との衆院での議席数の差は1桁しかないが、国会運営上は天と地ほどの違いがある。予算委員会や議員運営委員会などは、与野党の理事が話し合って日程進行や議案を決めていくが、野党を代表する筆頭理事は必ず第1党から選ぶ。

国会運営は野党第1党の発言権がいや応なしに強まるのだ。

「安倍首相にとって悲願の改憲発議でも、野党第1党は合意形成の要の役割を果たすことになる。希望が第1党ならくみしやすかったものの、立憲の枝野代表は安保関連法を前提とした9条改憲には反対の立場を貫いています。拙速な改憲論議に歯止めがかかるのは間違いありません」(政治評論家・山口朝雄氏)

 また、立憲の国会対策委員長は辻元清美衆院議員が務める。いわゆる「寝業」の効かない相手なので、与党もやりにくい。早くも辻元氏は民進出身者の「無所属の会」や共産を巻き込み、11月1日からの特別国会で「もりかけ」疑惑の審議を要求。政権への対決姿勢を鮮明にしており、安倍首相もイライラを募らせているに違いない。

■小池希望「排除」した民進出身者との連携は「さらさら」

そこで安倍官邸が触手を伸ばしているのが、希望と維新だ。すでに代表を務める東京都の小池知事、大阪府の松井両知事に統一会派結成を持ちかけたという。両党の衆院議席を足せば、立憲を上回る。政権の補完勢力である両党が手を取り合って野党第1会派となれば、与党の国会運営は楽チンだ。安倍首相の意向に沿って「もりかけ」よりも改憲が優先になってもおかしくない。

小池知事をはじめ、希望の結党メンバーは立憲との野党協力には「われわれが埋没しかねない」と慎重だ。要は「排除」した連中と連携するつもりは「さらさら」ナシ。

 むしろ、小池知事と松井知事は選挙前に共通構想「三都物語」を掲げ、東京と大阪の選挙区でそれぞれ候補をすみ分けた仲だ。互いに掲げる政策の中身も近く、希望と維新の統一会派結成に向けた地ならしは順調なようにもみえる。

「ただ、小池代表は『都政に邁進』との考えを前面に出さざるを得ず、今後は国政に関与しない方針です。党運営のグリップを手放した以上、維新との連携に導くのは難しい。特別国会後の共同代表選で結党メンバーと、多数を占める民進出身者との対立が先鋭化すれば、ますます厳しいでしょう。官邸側は特別国会はムリでも、年明けの通常国会に間に合えばと画策していますが、そうすんなりといくかどうか」(官邸事情通)

安倍自民党は野党の質問時間の削減まで検討しているが、国会の大政翼賛化なんて冗談じゃない。安倍首相はそんなに立憲の躍進を脅威に感じているのか。

Categories アベノミス

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