市民のための自由なラジオ(2017/12/7) 地球温暖化による気候変動、今そこにある危機、水野一晴さんのお話&今中先生 福島事故と蝶々の異変、原電のデタラメを語る、日本の「一流」企業のデタラメで核は破綻する!

 

永岡です、市民のための自由なラジオ Light Up! 第89回、今週はジャーナリストの西谷文和さんの司会で大阪から放送されました。西谷文和のニュースの歩き方、です。今週はFMたるみずを聞きました。

西谷さん、今年2月にソマリアで内戦の取材、5月に南スーダン、戦争より、大干ばつが問題と通訳の方がいい、モガデ州を離れると砂漠化、戦争だけでなく、地球温暖化で気候変動と思い、しかし西谷さんこの件は素人で、それで専門家を探して、アフリカの気候変動に詳しい方として、今回のテーマは地球温暖化と気候変動、数億年前から繰り返し、極度の低温や乾燥地帯では深刻で、京都大学大学院文学研究科、地理学専修(https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/geography/geo-top_page/ )の水野晴一(はるかず)さん、アフリカやアンデスでその実態をご覧になり、今回の報告です。水野さんはアフリカに何十回も行かれて、環境の変化を植物の変化からご覧になり、アフリカの気候変動を日本で調べているのは少なく、霊長類の研究は多いものの、気候変動を調べているのは水野さん位なのです。

前半のテーマは、アフリカ、アンデスを旅して調べた結果、アフリカはキリマンジャロが最高峰、ケニア山が2番目、92年にキリマンジャロに初めて登り、ところが今や氷河は激減、あと10年でなくなる、キリマンジャロとケニア山くらいしかアフリカに氷河はなく、この100年で激減、1950~70年代に1m/年後退が、その後5~17m/年!交代、ケニア山の気温は、世界平均は0.74度/100年なのに、2度/50年上がり、海より陸地は上がりやすく、水野さんがデータを調べて、氷河は4600mまでしかなく、今は大変小さく、ルイス氷河は92年と比べて、写真を見たらエライことで、植物も上の方しか生えなくなり、温暖化で上に生育域が行く→動物も植物を求めて上に行き、水野さんは氷河の後退を調べて、ナビビアの砂漠も調べられて、高山の気温が低いところの植物を調べて、逆に厳しいのは水の少ない砂漠、ギリギリの環境でやっている植物が、雨が少なくなるとどうなるか、気候環境について砂漠では、ギリギリのところで生きている動植物が、水が無くなりどうなるか、ケニア山で、氷河の融けたところに動物のヒョウの遺体を発見、年代測定したら900~1000年前、日本の平安時代末期、当時暖かく、農作物はうまく行き、それで平安時代は長く続いて、その後江戸時代までは寒く、1000年前の動物の遺体を、温暖化で見つかり、97年の調査で、1年で融けたもの、900年の眠りを覚まし、水野さん危機感を持ち、気温と降水量をナビブ砂漠で調べて、南アフリカの上、世界最古の砂漠、8000年前の赤い砂漠、砂漠は古いほど赤く、岩石の風化、石英が最も硬く、南からの海流と南西の風で運ばれて、赤くなる=鉄の酸化、錆、海岸は白く、砂は100%石英、ルーペで見たら宝石みたい→内陸に行くと赤くなり、色で古さが分かる。

ナビブ砂漠にはサソリもいて、カメレオン、逆立ちする昆虫、背中の霧を水として飲むもので、キリアツメゴミムシダマシ、普段は砂漠だと昼は暑く、夜は寒く、朝方出て、日中は砂の中、霧は発生しても雨は降らず、降雨量より霧の水の方が多く、そんな極限状態で健気に生きて、水野さんは植物を調べて、ワジを調べて、地下水の水位が浅く、人も住めるのが、木が枯れて、人が住めなくなり、1970~80年代に、ワジは年に数十日流れるものが流れなくなり、森林が枯れて、人が住めなくなり、地球温暖化による気候変動は大変なのです。

 

Light Up! ジャーナル、今回は元京都大学原子炉実験所の今中哲二先生のお話、11月11日に、関電の大飯原発と原電の東海第2原発に再稼働の動き、今中先生により、本来廃炉すべきものをこの動きの意味について語られます。今中先生、沖縄帰り、30分前に関空に着いたところで、沖縄では、福島事故後の2012年に琉球大学の先生が論文、蝶々、ヤマトシジミに変異が見られる論文が出て、新聞も少し報道されて、今中先生それで琉球大学と連絡を取り勉強会、大滝先生、蝶々の専門家の皆さん、沖縄の蝶々を調べて、ヤマトシジミに知見があり、福島で突然変異、羽の色、模様が変わり、触覚が曲がるなどを追跡されて論文を書かれて、別途北海道大学の先生も福島の昆虫の異常、ワタムシ(アブラムシ、アリマキの仲間)のことを調べて、今中先生、彼らは虫の専門家でも、放射線、放射能、被曝の知見は知らず、それで専門家の今中先生が虫、卵の調査でお手伝いに行かれて、しかしなかなか難しい、実験室ではなく、環境中のものは要素も多く、チェルノブイリでもそういうものはあり、これについてもいずれ改めて報告されます。

大飯再稼働と東海第2の延命のデタラメ、東海第2は東京に近い+40年と古い=再稼働したら大丈夫ではなく、原発にはリスクあり、事故を想定しないといけないのに、東海第2は周囲に100万人!近く水戸市も入り、避難できない、これは東電ではなく日本原電は変な会社、日本が原発をやるのに電力会社各地が出資して作り、しかし福島事故以降、原電の原発は全部停止、売り上げゼロ、ところが拠出金=国民の電気代で黒字!そんなアホなものは誰でも経営できて、原発のデタラメの象徴。

東海第2は廃炉にすべきなのに、積立金なし+原電の売り上げのためで、大飯も電力会社の延命のために動かさないとアカン、しかし40年で廃炉のルール=40年で危ない、老朽化、何が起こるか分からない領域に入る。

作り建てのものは原子炉圧力容器がまだ丈夫、厚さ20~30cmの鋼鉄が金属疲労で脆弱(中性子による被曝)+神戸製鋼、三菱マテリアルの日本の「一流」会社のインチキ(永岡注:私はその神戸製鋼にいてわかりますが、神戸製鋼が「一流」企業なら、世界には超が10つく企業ばかりです…)=原発は大丈夫か、幸か不幸か、神戸製鋼の部材点検で再稼働は2ヶ月延期だが、日本のものつくりは破綻、しかし大飯は福井・若狭湾の原発銀座、福島で、1基事故なら隣も全滅であり、関電の岩根社長は大飯再稼働で電気代値下げは胡散臭い話、消費者への恫喝、しかし原発を止めたらもっと安くなるのに、もうムチャクチャなのです、原発なしで電気は十分足りているのに、です。以上、今中先生のお話でした。

 

ここで音楽、12月に西谷さん聞きたくなる、大阪、京都の高校で講演すると、高校生が合唱してくれる、ジョン・レノンのハッピークリスマス、ウォーイズオーバー、12/8はレノンの命日で、レノンを追悼して、戦争は終わって欲しいのです。これはYouTubeにありました。

https://www.youtube.com/watch?v=z8Vfp48laS8

 

後半のテーマは、砂漠か洪水か、気候変動による世界各地の異変、日本では、水野さんの卒論は南アルプス、長野、岐阜のお花畑が山に登ると急に出て、森→お花畑で弁当を食べるもの、岩場からお花畑なのを、研究の最初であり、森ができなくなるのが、南アルプスで2500m、低木→岩場+高山植物、高山植物は健気であり、彼らの生体を調べるのが水野さんのルーツ、そして南アルプス、81年に調査開始→2011年に30年で、お花畑の多くは柵で囲わないと鹿に食べられてしまい、30年前は鹿はそんな高さまで上がれず、温暖化で冬を越せる鹿が増えて、今まできれいなお花畑が、荒れて、鹿の食べられない植物に占拠されて、色とりどりの花畑を維持するのには、人間が守らないとダメ、生物の多様性が無くなる。

鹿の上がってこれない高山帯でも、異変、95年から中央アルプスで調査されて、自然の状態をアクリル板で囲み、1.2度上がるようにしたら、風の影響よりアクリルにより熱がこもり、95~2015年に調べて、ガンコウラン(矮性低木、地表を覆う)が増えて、これも温暖化の影響。

気温に適応できる植物は生き残り、競争であり、温暖化で植物の分布も変わり、アンデスは93年に調査開始、2014年まで調査して、93年の氷河は消えて、植生の変化はケニア山と同じ、氷河が無くなる→ふもとの水がなくなり、氷河の水が50年かかり山麓に行くものと分かった=氷河の衰退は50年後、ひ孫の世代にエライことになる。

西谷さん、温暖化でエライことになると思い、温暖期と寒気の時代について、この変化は大変な長期間で起こり、しかし今は短期間で気候変動が激しく、地球の歴史で、まばたきに近い時間で激変する。

日本で大型の台風が来て、しかしアフリカでは大干ばつ、因果関係を見極めるのは難しいが、今年はケニア山の雨は多く、9月に調査して、乾季に雨が多く、ケニアに行きガイドが雨だらけといい、しかし2016年は干ばつ、大雨と、降らない変化が極端、日本もアフリカもそうで、日本のゲリラ豪雨の大きいものがアフリカで起きて、アフリカの干ばつの原因はエルニーニョ現象、ペルー沖で海水温が上がると、上昇気流で雨になり、上昇気流で雨、下降気流で砂漠、アフリカは下降気流になり、赤道での雨、熱帯収束帯、サハラ砂漠の南の地域、ニジェールなど、ギリギリ雨が降るのに、雨が降らず、干ばつになる。

西谷さん、アフリカの大陸からボートでヨーロッパに逃げる人を見て、気候難民と指摘されて、戦争だけでない、雨が降らないと家畜が死に、水野さん、そこで大干ばつにより牧畜が破綻して餓死者が激増して、雨が降らないと、自然と生きている人たちは死活問題、欧米、日本で二酸化炭素出しまくりだと、こういうところの皆さんがえらい目にあい、日本でも農業をやる人は大変、CO2を出していない人たちがえらい目にあう。

ラニーニャ現象はエルニーニョの逆、しかし異常気象であり、地球温暖化で海水温上昇→台風が巨大化、CO2の問題も間接的に関わる。

これを食い止めるパリ協定、トランプ大統領の離脱は、世界一のCO2排出国の離脱は大変、この100年でCO2により気温が上がり、これ以上野放図にしたらエライことになり、オバマ政権ではパリ協定に積極的であったのに、トランプ大統領で反故になり、短気な見方と、将来的な長期の見方があり、長期的にCO2排出を減らさないと大変なことになる。

CO2の削減、日本だと実感はあまりないが(夏が少し暑くなる程度)、しかしアフリカ大陸では後10年で氷河が無くなり、大変なことになり、それで水野さん、温暖化の影響を深刻に知り、無関心が一番ダメ、現場を見て、危機を乗り切らないといけないのです。

 

今週のゲスト、地球温暖化による気候変動、水野さんのお話は驚きの連続と西谷さん言われて、水野さん、大学で学生に、現場を見ないと分からない、ナビブ砂漠で木の枯れるのを見て、それを見たら気候変動は理解できて、日本だと実感は少なく、将来を担う若い人たちに、自然と格闘している皆さんの大変さを知ってほしいと言われて、西谷さん、日本のことも世界から見たら分かり、スイッチ一つで電気の付く、水道のいつでも出る国は世界になく、井戸に水を汲むのは子供の仕事なのが海外であり、しかし水汲みは女性と子供の仕事、水が無くなると女性と子供に負担と締めくくられました。

自由なラジオでは、これからもマスメディアの伝えない内容を届けます。この内容、私(永岡)も初めて知るものばかりで、地球温暖化を放置したら大変です、この内容、いくらでも拡散してください、以上、今週の自由なラジオでした。

 

 

 

 

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