731部隊罪障陳列館へ瀬戸物の地雷と手榴弾を寄贈!
杉浦公昭
元新宿区議の川村一之さんは、中国の731部隊罪障陳列館と連絡を取りながら、東京新宿区内の陸軍軍医学校跡地で見つかった人骨問題の真相を調べています。
一方、中国の731部隊罪障陳列館は、瀬戸物の爆弾を展示するために収集する計画を持っています。
そこで、川村一之さんは、埼玉県川越市萱沼に住んでいる神藤トヨ子さんを訪ねて、瀬戸物の手榴弾や地雷を分けて欲しいと依頼したところ、杉浦公昭さんが保持しているのではないかと紹介されました。
私は、中国で使われていない瀬戸物の武器を731部隊罪障陳列館が展示する意味が分からず、尋ねましたところ、「中日友好と平和目的のために戦争の実相を将来に伝える資料を幅広く収集し、展示することにしている」との返事が有り、納得しましたので地雷1個と手榴弾5個と破片を『寄贈提供』しました。
瀬戸物の手榴弾や地雷の話を始めて聞いたのは1999年に、近くの農家のおばさんに戦争法、盗聴法のことなど話したのをきっかけに、庭に転がっていた瀬戸物手りゅう弾をもらった時です。
彼女は「弟を戦争で亡くしました。二度と戦争を許してはなりません」と涙をこぼされました。
戦争末期に日本は、鉄不足のため瀬戸物で武器を作り、使わざるを得なかったからです。
戦後、手榴弾は一輪挿し地雷は鶏の水差しとして利用されました。
もらった瀬戸物手榴弾や、他で入手した瀬戸物地雷は、毎年の「平和のための埼玉の戦争展」で、参加者に平和を訴え続けています。
なお、この瀬戸物手りゅう弾は、硫黄島や沖縄で実戦に使用されました。
これを渡された兵士はどんな思いをしたでしょうか?
当時の大本営は、負け戦を承知の上で「新兵器ができた」と国民の戦意高揚の宣伝に利用したとの新聞記事があります。
戦時中のわら人形を竹やりで突く練習をさせた訓練や今現在行われている北朝鮮のミサイル発射にJアラートで警戒する訓練等も、愚かなことです。
そもそも戦争という暴力で、紛争を解決しようというところに根本的な誤りがあったと学ぶべきです。
賢いやり方は、どんなに時間がかかっても双方の話し合いで紛争を解決すべきと考えます。
戦争放棄した日本国憲法を改悪しないように努力することが、人類への最大の貢献になると考えます。
皆なで戦争の愚かさを深く学んで、平和憲法を守り抜きましょう!!
参考までに
協力依頼状
杉浦公昭様
杉浦公昭様が日本軍の製造した陶器製手榴弾と陶器製地雷を保管されていると川村一之様から伺いました。
私ども中国の侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館は「前事之不忘、後事之師也」を座右の銘として、日本軍の第七三一部隊の行った罪証について展示を行っておりますが、中日友好と平和目的のために戦争の実相を将来に伝える資料を幅広く収集し、展示することにしております。
杉浦公昭様が保有されておられる陶器製手榴弾と陶器製地雷を当館に提供していただけるならば、提供者の杉浦公昭様のお名前を明記するとともに、子々孫々に至るまで永久に保管し、日本と中国の平和と友好のために利用させていただくことをお約束いたします。
なにとぞ、御協力をお願いいたします。
侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館館長 金成民
2018 年1月3 日
感謝状
杉浦公昭様
杉浦公昭様は当館の中日友好と平和目的のために戦争の実相を将来に伝える史料を幅広く収集し、展示することの趣旨をご理解いただき、陶器製手榴弾と陶器製地雷を当館に提供していただきました。
ここに提供者の杉浦公昭様のお名前を明記するとともに、杉浦様のご意向を踏まえ、子々孫々に至るまで永久に保管し、日本と中国の平和と友好のために利用させていただくことをお約束し、感謝の言葉といたします。
侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館館長 金成民
2018 年1 月5 日