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永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことのゴールデンラジオ、大竹メインディッシュ、古館さんと報道ステーションでお馴染みの東京工業大学の中島岳志さんが出られました。大竹さんひどい風邪で声が出ずお休みで、きたろうさんが司会です。パートナーは倉田真由美さん、アシスタントは太田英明さんでした。
保守と立憲の本を出された政治学者の中島さん、西部邁さんのこと、中島さんの師匠、大竹さんとも親交があり、中島さん、93年に出た西部さんのリベラルの本を読み、10年前に対談、新宿で飲んで師弟関係を続けて、きたろうさんも文化放送ラジオで一緒にされて、中島さん、西部さんは厳しくやさしく、若い中島さんたちにためになり、しかし数年前からしんどく、数年前から死に方を模索して、中島さんだけでなく、周りに言われて、去年いよいよと、決めていた人は総選挙の日で、社会的な意味を持つのでやめて、中島さん、1月5日に西部さんの家で7時間話したのが最後、これは分かれと覚悟して、会いたいがこれで区切りをつけられるのを嫌い、話の内容は、リベラルマインド、復刊されるので解説を依頼されて、リベラルと保守の対立は嘘で、中島さんのように両立する、そして死に方、保守こそリベラルと認識されて、亡くなられたこと、奥さんを亡くした、今の言論状況が問われて、中島さん、自分のやり方、病院で死にたくない、自分の命の価値を問い、自分自身の判断の鈍ることを耐えられず決断したもの。
保守と立憲、世界により私が変えられないように、の本、西部さんの思想の根本は、保守と言うものの、一般のいうものと異なり、イギリスでフランス革命批判時に使われて近代の保守思想、フランス革命の人間観に問題、頭のいいものたちが理性で設計図を描いたもので、人間の理性は間違いやすく、理性は完璧ではなく、理性を超えたものの中に叡智、直観、無名の方がたくさん亡くなり、その方たちの良識に思想があり、世の中は変わるもので、革命には思い上がりがあるというのが保守の思想で、安倍晋三氏は保守政治家ではなく、保守は人間への懐疑的な考え、自分も間違えることがあり、他の人の言うことに耳を傾けるべき、そこに理がある=合意形成、保守は他社への寛容さを必要として、保守=リベラル、革命はエリートの思い上がり、現状を少しずついい方向に変えるもので、反動は変えない=今を至上の価値とするが、そこに間違いもあり変える必要があり、相撲界のことも、貴乃花親方のラジカルさは気になり、歪み、称賛も集まるが、旧態依然の協会にも問題、どのように変えていくか。
きたろうさん、分かりやすく評価されて、世界中で他人の意見を聴かず分断が進み、それについて西部さんは否定的、西部さんは朝生で、聞くべきでない相手にこの野郎と言うものの、その後野坂昭如さんや大島渚さんと飲まれて、テレビで怒鳴り合っても、後腐れなし。
きたろうさん、西部さんに死ぬのをやめてと言えなかったかと問われて、中島さん、西部さんの死に方は、病院の闘病中の人を否定する危惧があり、西部さんの死に方は一般化してはならず、最後に会われた時に、娘さんに、死ぬ人間の健康管理は要らないといい、タバコも吸った。
中島さんの本、保守と立憲、人類は様々な失敗をして、先人たちの失敗の元に今があり、権力者を縛るルールがそのために憲法があり、権力者の暴走を防ぐための憲法があり、しかしその国民は戦争などで亡くなった人たちも入り、人権を尊重するのを決めるのは過去の膨大な人たちの叡智、それが憲法なら、保守として、今の政府にこんなことはしてはいけないと、保守こそ立憲主義に立つべきで、憲法を変えることには、保守は永遠の微調整なのに、自民党の憲法草案は革命みたいで、中島さんたちの保守と真逆、憲法、判例で成り立ち、しかし上から目線で変えるのは保守ではなく、きたろうさん、この本、文学的で分かりやすいと、一つ一つのたとえが分かりやすいと指摘されて、倉田さん、中島さんの言われる保守は一般の概念と異なり、保守の概念を統一しないといけないと指摘されて、中島さん、保守、リベラルと氾濫している言葉を整理するもの、何の保守か、であり、中島さんもこの番組にまた来てほしいと締めくくられました。
立憲民主党の枝野氏と対談もあり、立憲民主党にエールを送られて、小林よしのり氏や鈴木邦男さんも応援された、初の保守のリベラルと語られました。以上、中島さんのお話でした。