衝突回避いけないのか NHKが南北首脳会談に否定的なワケ

金正恩委員長(朝鮮中央通信撮影=共同)
金正恩委員長(朝鮮中央通信撮影=共同)
拡大する

 戦前の「大本営発表」は、戦争遂行に国民を鼓舞するためのプロパガンダだった。その一翼を担った大新聞・テレビは過去の過ちを反省し、国家統制とは距離を置いた報道に徹する――。それが報道の自由、放送法の精神となったはずだが、きれいさっぱり忘れてしまったのがNHKだ。

NHKの〈緊迫 北朝鮮情勢〉と題した特設サイト。内容はビックリ仰天、唖然ボー然だ。

〈Q:北朝鮮側から南北の首脳会談を提案しましたが、その狙いはどこにあるのでしょうか?〉

〈A:(略)韓国に対しては、年明け以降、「同じ民族どうし」というフレーズを繰り返し強調して、対話攻勢を仕掛けています。キム委員長が妹を、みずからの特使として親書を持たせて派遣したのも、関係改善への「本気度」をアピールするためだろうと思います。そこに、米韓同盟の分断を図る狙いがあるのは間違いありません〉

 北がさまざまな思惑を抱いているのは否定しない。とはいえ、隣国の分断国家同士が、武力衝突を回避するための道を模索することが、そんなにいけないことなのか。韓国、北朝鮮が融和に向けて手を握ることが、日本にとって何か不利益を被ることにつながるのか。

南北首脳会談が実現すれば、少なくとも一触即発だった軍事的緊張状態が和らぐのは間違いない。欧州などの国際世論は言うに及ばず、米国民だって大部分は北への軍事介入に否定的だ。そんな中での南北首脳会談は歓迎すべきことであって、日本にとっても、決して「迷惑な話」じゃないだろう。「分断」目的以外に評価する分析だってあっていいはずだ。元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏が言う。

「南北首脳会談を分断と評しているのは、好戦的な米国のタカ派と安倍首相ぐらい。NHKは『お上の言うことには逆らえない』と思って報道しているのではないか。まさに大本営発表ですよ」

これじゃあ、受信料を払いたくない国民が増えるわけだ。

Categories Uncategorized

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
search previous next tag category expand menu location phone mail time cart zoom edit close