【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領は14日、中西部ミズーリ州で出席した非公開の会合で、韓国との貿易不均衡が改善しなかった場合、在韓米軍の撤退を検討する考えを示唆した。録音をもとにワシントン・ポスト紙が15日報じた。在韓米軍を巡っては、5月にも開催される米朝首脳会談を前に北朝鮮が撤退を要求、米韓に揺さぶりをかけている。
会合は支援者による資金集めパーティーで、トランプ氏は約30分にわたり演説した。ポスト紙によるとトランプ氏は対韓関係について「我々は巨額の貿易赤字を抱え、なおかつ彼らを防衛している。貿易でも軍事でもカネを失っている」と不満を漏らした。そのうえで「北朝鮮との境界に米軍が3万2000人いる。どうなるか見てみよう」と語った。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は14日、「南(韓国)の人民が望むのは朝鮮半島の平和と安全を脅かす米軍の無条件撤収だ」とする論評記事を掲載した。
コメント:米軍事基地撤退は世界の平和をもたらし、米国に赤字解消をもたらす。そうしたらトランプは歴史に残る大・大統領となれる。