米国の大統領に求められているのは、周りをイエスマンで固めないこと――。25日、東京都内で対話イベントに出席したオバマ前米大統領が、現職のトランプ氏を皮肉るような発言を並べた。▼総合4面参照

オバマ氏はトランプ氏の名前こそ口にしなかったものの、政策決定で重要なことを問われると、「幅広く多様な意見をログイン前の続き聞き、なるべく多くの情報を集めること。『イエス・サー』や『あなたは賢いですね』などと述べる人物で周りを固めないことだ」と指摘。「幸い、私のスタッフも妻や娘もそうではなかった」と笑いを誘った。

トランプ氏は、ティラーソン国務長官など政権の中枢ポストを次々と入れ替え、周りをイエスマンで固めていると指摘されている。

8年間の在職中に達成したことで一番誇りに思うことを聞かれると、オバマ氏は、地球温暖化対策の国際ルールであるパリ協定の締結や、医療保険制度改革(オバマケア)の成立を挙げた。トランプ政権はパリ協定からの離脱を表明。オバマケアの撤廃を目指している。オバマ氏の来日は、昨年1月に退任してから初めて。(軽部理人)

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