きょう21時からNHK総合でオンエアされた
NHKスペシャル 日本の諜報
はとても重要なことと思いました。
現時点で再放送予定がでていないのは残念。
NSA関係の「ジャパン・ファイル」を入手分析したもので、NSAと自衛隊電波部の一体化(というより自衛隊電波部は出先、手足)が浮き彫りになってます。
すでにの自衛隊太刀洗通信所(福岡県)には、200もの通信衛星から「傍受」できるアンテナが設置されているそうです。
1時間の50万回の「傍受」が可能で、うち「サイバー攻撃に関係するかもしれない情報」が含まれていたのは1件なのだそうだ。
さて、その1件を抽出しただけで、残り49万9999件は見ることもなく廃棄された??(そんなはずはない)
治安維持法を引っ張り出すまでもなく、市民監視と戦争は不可分です。
そして秘密法成立をリードしたのは、この番組にも名前が出てくる警察庁公安畑出身のエリートである内閣情報官・北村滋氏。
そして内閣官房には他にも公安出身の幹部がゴロゴロいる。
このことと、戦争法、そして改憲の動きとの連動性を見過ごすことはできません。
主権者として、知る必要がある知識・情報だと思いました。
再放送があったら、是非ご覧あれ。
ゆり子さん、みなさん、
ゆり子さん、ありがとう、たいせつな情報をつたえてくだすって。
わたしも、観ました。といっても、たまたま、TVのある部屋に行って、たまたまこの番組に出会って、
その後は釘付け。だからとたぶん後半しか観てないのだろうけど。
みなさん、ぜひ観てほしかった、と、わたしもおもう。
再放送はされないのかなあ?
予想以上にひどい状況にあったし、いまもあるってことがよくわかりました。
じっさいに自衛隊の通信傍受施設で仕事していたひとが、いみじくも語っていたように、
そこは「日本ではない、日本のなかのアメリカ」だったし、いまでもあるのですね。
日本側があつめた情報はまるごとアメリカのNSAにわたす。
NSAは、わたしてもいいと判断した情報だけを日本側にわたす。
完全に非対等。というより、アメリカ軍事力の一部。
情報戦こそが現代戦なのだから、憲法違反なんて議論するまでもなかろう。
(じっさいには、法的にむつかしい垣根がいくつもこしらえてあるのだろうが。)
こわいと痛感したことが、すくなくともふたつはありました。
ひとつは、ゆり子さんが指摘しているように、一般市民の膨大な個人情報を収集しているなかで、
「サイバー攻撃に関係するかもしれない情報」が含まれていたのは1件なのだそうだ」ということの意味。
棄ててしまってるといくら言っても絶対にそんなはずはないと、確実に言えるとわたしおもう。
オーウェルの「1984年」どころじゃない。
なるほど科学技術の「発展」とはこういうことやったのかいな。
もうひとつは、この番組に出て証言してくれてるひとたちに
(証言してくれてるのはありがたいが)、
罪の意識がないってこと。
要するに、「しごと」をしていたってこと。
「しごと」ってひとくちに言うけど、こういう「しごと」も現にあるんだってことがよくわかる。
それだけじゃない。
こういう証言を提供しても、提供者が危険を感じないですむ「時代になっている」ってこと。
もとCIAでアメリカ政府から逮捕されるのをのがれて亡命しているひとには、
実状を告発するという意識があったが、この番組にでてきたひとたちの大半にはなさそうだ。
そうだ、もうひとつある。
通称「内調」といわれる機関の存在はずうとむかしから悪名とどろいてはいたが、
いま、あらためてその実体を知らされると寒気がする。
権力のおそろしさを肌で感じますね。
国家権力ってのは「武力」を「独占」しているんだってことが、あらためて、身にしみる。
ひこ
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コメント:個人のプライバシー権侵害の権力の諜報活動を米国のように禁止すべきです。