辺野古新基地の建設も脆弱地盤の隠蔽をめぐる「文書問題」であり、公正な情報開示の必要性を示しています。
緊急集会の報告者の1人である奥間政則さんは、政府が触れたがらない地質調査船ポセイドンによる調査地点を追跡して、調査が2本の断層に沿って行われていること、また北上田毅氏が情報公開請求で入手した防衛省報告書でポセイドンの調査目的が16カ所のボーリング調査であるというものに対して、実際の停泊カ所(すべて調査カ所とは限らない。短期停泊なのでボーリング調査でない)が120カ所に上ることを突き止めた技術者です。
脆弱地盤であることを防衛省が認めれば、基地建設の設計変更について沖縄県知事の承認を得る必要があるので、いま脆弱地盤であることを認めるわけにはいきません。基地容認派の新知事になってから設計変更の承認を求める腹づもりでしょう。脆弱地盤を隠蔽したままの「データの隠ぺいや改ざんが日常化した安倍政権下で、正確な事実の提示を抜きにした閣議決定」(半田 滋)に基づく判断材料で沖縄県知事選を迎えるのかどうかが、大きな焦点となってきます。
そもそも十分な地質データが確立されなければ、満足な構造物/工事設計もそれに対応する環境対策もできず、有権者はその妥当性を評価できません。地質情報の公正な開示が必要なのです。立憲野党やメディアのみなさん、モリカケ並みのエネルギーを脆弱地盤の隠蔽暴露に費やしてください。見て見ぬふりをしないようにお願いします。
参考:辺野古新基地「グズグズの地盤」を見て見ぬふりする政府の異様(半田 滋) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55968
「しかし、政府はポセイドンによる調査結果を公表していないばかりか、答弁書でポセイドンの地質調査にも触れていない。」
直前のご紹介ですが、レイバーネットから転載させていただきます。
太田光征
*
土砂投入迫る辺野古 沖縄の声を聞いてほしい 緊急集会 金城武政さん、奥間政則さん 映画「SAVE HENOKO」上映(新横浜駅)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1532591784279matuzawa

沖縄県民の根強い反対の中、辺野古の新基地建設は8月17日にも土砂投入開始と伝えられています。
1996年に辺野古が普天間基地の移設先とされ20余年、いま、新基地建設問題は最重要局面を迎えています。
辺野古からの訴えを聞く緊急集会を開きます。
沖縄から、金城武政氏(辺野古住民)、奥間政則氏(土木技術者)の2名が東京及び横浜に訴えに来られます。
同時に、現在の辺野古の状況を伝える映画『SAVE HENOKO international campaign』(2018年6月製作/森の映画社/35分)を上映します。
日時:7月29日(日)PM2:00~
場所:スペース・オルタ
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-8-4 オルタナティブ生活館B1
TEL&FAX:045-472-6349
横浜線「新横浜駅」北口から横浜線沿いに歩いて7分 東ガス手前
地図→https://loco.yahoo.co.jp/place/g-w-lB7Rf3M66/map/
参加費:1000円主 催:沖縄の声を聞く緊急集会実行委員会
連絡先:森の映画社東京事務所 担当:小多基実夫
〒162-0808 東京都新宿区天神町63番地 神楽坂メゾン2F
電話&FAX:03-3269-8296
E-mail:morinoeigasha-tokyo@blue.ocn.ne.jp
金城武政(きんじょう・たけまさ)氏
沖縄県名護市辺野古生まれ。61歳。
辺野古新基地建設反対の強い思いを貫ぬく住民の一人。
基地がある限り、米軍の事件事故で県民が苦しむと訴えている。
1974年、金城さんが高校生の時、辺野古でバーを営んでいた母親を米兵に殺害された。
奥間政則(おくま・まさのリ)氏
沖縄県国頭郡大宜味村(おおぎみそん)在住、1級土木施工管理技士、52歳。
土木技術者の視点から、辺野古の工事計画や現況を分析、問題点を指摘し続けている。
沖縄ドローンプロジェクト分析責任者。
映画【SAVE HENOKO international campaign】
(2018年6月製作/森の映画社/35分)
2018年6月に森の映画社が製作した辺野古の今を伝える映像。
日本語版の他、英語・韓国語・中国語の字幕版を製作、日本国内外、とりわけアメリカや近隣諸国で上映予定。
●作品解説:藤本幸久監督+影山あさ子監督