転載:南西諸島の軍事要塞化(自衛隊の配備)

転載:南西諸島の軍事要塞化(自衛隊の配備)

皆さま

 こんばんは。増田です。これはBCCでお知らせしています。重複・長文、ご容赦を!
 元反戦自衛官の小西誠さん(社会批評社経営&「「自衛官人権ホットライン」事務局)
のFacebookに掲載されていた渡辺幸恵さんの感想を転載します。
 私たちが日々のなにやかや(笑)の雑事に追われている間に自衛隊はどんどん「戦争、
すぐできるぞっ」⁉体制に入っている、というため息の現実…
 こんな計画を立てて実行しろと命令している官僚たちは「一旦緩急あ」ろうと、絶対
安全圏にいるんですよね…
 できることの少なさにも、ため息が出ますが、先ずは現状を知ることだけでも…
**********************************
渡辺 幸重
 本日(5月11日)、静岡・沖縄を語る会の総会があり、小西誠さんの講演を聴きました。
南西諸島の軍事要塞化(自衛隊の配備)が急速に進んでいることと、その背景や今後につ
いて学びました。
 講演の中で、少なからず衝撃を受けたのが「先島戦争(島嶼限定戦争)」という言葉で
す。私はなぜか、クリミア戦争やコソボ動乱という言葉が浮かんできました。日米の戦略
として、小西さんのスライドには次のようなことが書いてありました。
<オフショア・コントロール下の拒否的抑止戦略>
●「島嶼戦争」という限定的海洋戦争=「局地戦争」は可能か?
①第1列島線内でこの作戦の大半は、限定的航空戦・ミサイル戦・潜水艦・水中無人艇で行
われる
②この戦略は、米国は「展開兵力の種別・量を核の閾値以下に留めることが「肝要」
③「戦闘行為の範囲と持続時間を充分に低くすること」⇒「先島戦争」であり、「島嶼戦争」
の期間を1~2カ月とする
④「中国軍に多大な出血を強要しない、海軍力により孤立化させる限定作戦」
⑤作戦目標は、第1列島線内に無人地帯を作り出すこと(東・南シナ海の封鎖・コントロール)
ーーーーーーーーーーーーーー
 すなわち、与那国島に監視部隊、石垣島と宮古島にミサイル部隊を配備し、そこでの対中国
との局地戦争を想定、自衛隊が応戦するが、米軍はグアムに待避(あるいは沖縄本島で待機)、
先島の島民や自衛隊員が犠牲になるに留めながら戦争を収めるーーという戦略が日米で考えて
いることのようです。
 確かに、小西さんに見せてもらった自衛隊の資料を見ると、与那国島が「沿岸監視」、石垣島
と宮古島が「初動対処」、沖縄本島や奄美大島、九州本島までが「緊急展開」となっています。
有事対応パターンとして、本土から「近隣地域(鹿児島等)」までの航路とそこから「前線基地
(先島諸島)」までの航路を示して民間の船舶を利用する図もあり、その先に「戦闘地域」と書
いてあります。
 現在わかっている自衛隊配備計画によると、宮古島(保良)にも弾薬庫ができますが、奄美大
島には巨大な弾薬庫ができることになっているようで、ここが先島諸島のミサイル基地に兵器を
送る一大兵站基地になりそうです。自衛隊が購入しようとしている馬毛島(種子島)も島ごと軍
事基地(先島に対する後方拠点)にする計画のようです。
 自衛隊は、南西諸島に自衛隊を配備する目的を「自衛隊配備の空白地帯となっている南西地域
の防衛態勢を強化する」としてきました。私は、自衛隊の空白地域があるとどうして防衛できない
のか、不思議でした。今回の小西さんの講演を聴いてやっとわかりました。
 自衛隊は、島を“敵国”に奪われたとき、一つ手前の島から攻撃して奪還することを考えて、島嶼
奪還訓練を繰り返しています。従って、攻撃ミサイルが届く範囲内にミサイル基地が必要と考えて
いるのでしょう。それで、石垣島、宮古島、沖縄本島、奄美大島と島伝いに自衛隊基地が必要なの
です。
 与那国島のレーダーや石垣島のミサイルが攻撃され、支配されたら宮古島から、ミサイルが石垣
島を狙うことになるでしょう。それが先島戦争ということなのでしょう。
 一体、国は島の住民の生命や生活をなんと思っているのでしょうか。
 こんな事態が目の前に迫っているとき、本土の人間は遠い島の話だと無関心を装い、戦闘が起きて
も限定的ならいいや、とか、自分の生活には関係ない、とか言っていられるでしょうか。
 だから自衛隊が必要なんだという人もいるかもしれません。しかし、軍事基地ができるから、兵隊
や兵器があるから戦闘が起きるのです。中国に対する挑発行為をあえてしているのですから。
 そもそも、安倍政権はアメリカべったりの政策を取っていますが、そのアメリカの対中国封じ込め
政策の一環に日本が組み込まれていることが問題です。
 小西さんによると、これは砲艦外交、軍事外交として、<軍拡競争をしかける><第1列島線を封
鎖する>ということで、中国を政治的経済的におさえつけることをねらっており、かつてのソ連に対
して日米が行ってきたことだそうです。そのときは自衛隊は「北方シフト」を組んだのですが、今回
は「南西シフト」というわけです。あのときは日本列島を“不沈空母”と呼んだ首相がいました。今回
は南西諸島が“不沈空母”化されようとしています。
 私は、米中は、軍事的には見えない戦争(サイバー戦争、宇宙戦争)を含めた覇権争いをしている
と思いますが、実は本質は経済戦争で、AI・5G・ロボット・医療を中心とする情報技術など科学技
術の覇権争いが背景にあると考えています。それに乗り遅れた日本は躍起になってアメリカに助けて
もらおうとしているのでしょうが、私は地球環境や生活環境を最優先に考える政治や経済で世界に訴
えるべきだと思います。軍事力に頼らない平和外交をしてこそ、胸を張って「私たちは人間です」と
言えるのではないでしょうか。
 まず国は、民主主義の原則を守ることです。南西諸島の住民および国民に情報を全面開示し、民意
に基づく政策に転換することを求めたいと思います。
ーーーーー
増田さん、
小西さんのことは、自衛官であったことから知っています。
いま、だれよりも早く、されよりも正確に、米軍と自衛隊の危険で不正な行動をつたえてくれているひとです。
渡辺幸恵さんは、「平和省プロジェクトJUMP」が世界会議をひらいたときに知りあいました。
さて、みなさん、
九条を護れ、憲法を護れ(「護憲」ということばを、わたしは、「改憲」とおなじように、つかいたくない)という「運動」を
しようとおもっているのなら、ここで報じられているような、きわめて危険で「けしからぬ」、その島々にくらす「たみくさ」の
しあわせ・まっとおうなくらしになんら貢献しないどころか、そのしあわせ・まっとうなくらしを根底的に破壊することにしか
役立たない、このような、あきらかな「軍事施設」を、こともあろうに、その地の住民を欺いて(弾薬庫をつくるこんどいたしませんと
言い続けてきたことなど)まで、強引につくろうとしていること、
しかも、そういった軍事施設は、この日本列島にくらすひたたちの安全を守ることにはまったく役にたたないばかりか、
逆に、住民の安全を破壊し脅かすことにしかならない、
ばかりか、日本国という名の国家の「防衛」にすらクソの役にも立たない、
役に立つとすれば、ただひたすら、アメリカ合州国という名の国家、
いえ、もっと具体的にいえば、トランプという名の大統領をおもてにたてて、
そのうらで、世界の「覇権」をにぎるべく狂奔しているひとたちの「軍事政策」に、でしかない、このような軍事施設を、
その土地(島)の住民にはウソまでついて、つくってしまおう(既成事実にしよう)とたくらんでいるのは、
たれあろう、安倍という名の総理大臣をチーフとするテロリストたちであるということ、
こういった具体的な事実に対して、具体的な行動によって、反対の意志を表明すべきでしょう。
ひこ
Categories Uncategorized

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
search previous next tag category expand menu location phone mail time cart zoom edit close