MBSラジオ ニュースなラヂオ(2019/5/13) 高齢ドライバーの事故と免許返納について、所正文さんのお話&上田さんによるチェルノブイリ原発事故その後、JAM・THE・WORLD 水島弘明 ten性別差別事件を語る
永岡です、MBSラジオの、ニュースなラヂオ第59回、今週も新聞うずみ火代表の矢野宏さんの司会、フリーアナウンサーの北口麻奈さんのアシスタントで放送されました。ニュースキャスターは福本晋悟さんでした。リスナーより、新しいアシスタント決定に安堵、制作費がないのかというものもあり、北口さん、前回は1時間で本格的なデビューと語られました。
報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、改元騒ぎとメディアの危機についてブログで指摘されています。
https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12460968511.html
JAM・THE・WORLD、大阪読売テレビのtenにて、性別確認で問題を起こした件、テレビ報道に詳しい元日本テレビディレクターで上智大学の水島宏明さんのお話がありました。
グローバーさんから経緯の紹介、tenで常連客の性別が分からず、確認した件について、コメンテイターの若一さんが番組中でこれを批判したもので、水島さん「企画にもちろん問題あり」、性別でプライバシーを暴くのはLGBTの方もあり、アウティング(本人の承諾なしでの暴露)=人権侵害、大学生がこれで自殺であり、グローバーさん、報道番組でどうしてと問われて、水島さん、最近の報道番組は情報番組とごっちゃになり、制作スタッフには記者経験の少ない人もあり、放送倫理がぐちゃぐちゃになり、そして今まで問題はなかったのに、どうしてか?水島さんがテレビをやめられた10年前から傾向あり、タイトルをもとに特集を作る、分業が進むと、トータルでのプロデューサーによるチェックができず、毎日ルーチンであり、かなり危ない状態であり、その傾向の後でこうなり、グローバーさん、そうした方が視聴率は取れるかと問われて、水島さん、視聴者にチャンネルを変えられないために、刺激的なものになったというもので、グローバーさん、セクシャリティがネタになったことを問い、水島さん、視聴率が問われて、どういう内容かより、どうしたら視聴率がとれるかを全てのスタッフも管理者も持ち、起こるべくして起きたものであり、グローバーさん、今後の教訓を問うと、水島さん、今回は放送中にコメンテイターが批判して、読売テレビが謝罪して、しかし以前にはTbsビビットがホームレスの方に人権侵害で謝罪に1か月かかり、こういう批判に早く対応して、そうでないとテレビ、放送局離れになると説かれました。
ニュースなラヂオ、矢野さん、沖縄に行かれて、県民投票は辺野古埋め立て反対、民意が示されても安倍政権は埋め立てごり押し、衆院補選の民意も安倍政権は無視、矢野さん辺野古を取材されて、1000人が抗議行動、基地の門から土砂は入れられず、対岸から見て、埋め立て工事は進み、キャンプシュワブ160ヘクタール=甲子園40個+陸地で甲子園50個埋め立てて滑走路2つ作るというのは表向き、キャンプシュワブには弾薬庫がある+大浦湾に軍港を作る=新基地建設が辺野古の実態で、沖縄県民は拒否、今工事中の南西部は、来年夏までには完成というものの、土木技術者の北梅田さんに矢野さん取材、政府は埋め立てであきらめさせようとしても、まだ1%、99%は大浦湾、水深が深く軟弱地盤、砂の杭を打って地盤改良は70mまでしか不可能なのに、水深は90m、それを税金でやる公共事業でいくらかかるか分からず、沖縄県は13年+2.5兆の浪費、それも完成しない可能性があり、税金をドブに捨てる+環境破壊、政府はアホなことをやめろと説かれました。
ニュースピックアップ、福本さんの担当で、国内景気が後退局面に入り、基調判断を6年ぶりに悪化、景気後退の可能性が高く、米中貿易戦争の打撃で悪化、GDPの速報値は民間だとマイナスと予想されて、2013/1以来6年2か月ぶり、第2次安倍政権で景気拡大というものの、JNNでは実感なしは87%、2月より5%悪化、消費税増税は反対57%>賛成35%、景気実感は国民にはなく、菅氏は景気だと内需はしっかりとして、リーマンショック級でないと消費税増税、野党は増税はやめろ、です。
世界経済への影響の懸念される米中関係、G20で米中首脳が会談であり、トランプ氏と習近平氏の会談が実現する可能性があり、しかしトランプ政権は中国から追加関税であり、実行=貿易戦争悪化です。
今週のテーマは高齢ドライバーの事故増加と免許返納について、「高齢ドライバー」の著書のある立正大学の所正文(ところ・まさぶみ)さんのお電話でのお話がありました。高齢者と運転をテーマに日本社会の在り方を考えます。池袋で87歳の男性の運転する車で死亡事故、操作ミスが原因とみられて、所さんは高齢者ドライバーについて詳しく、矢野さん、高齢ドライバー事故は増えているのかと問われて、所さん、日本全体では交通事故件数、死者数は減り、1970年は17000人死亡、今は4000人、しかし免許の人口構造が変わり、75歳以上の所有者が倍、事故率は変わらずとも、事故の件数は増えて、加害者も増えている。
高齢者の事故の特徴は、交差点での事故が多い、スピードは出ていない、出会い頭事故、右折事故が典型、若い人はスピード出しすぎのものが典型的、高齢者はそれはなく、理由は、交差点は対向車もあり、横からバイク、歩行者もあり、瞬時に判断を求められても、高齢者はそれが苦手、矢野さんも苦手、福本さんも、とのことで、対策として、道交法改正で70歳以上の講習、75歳以上の認知機能検査について、所さん、70歳以上は98年から、75歳以上は2008年から、しかしこの検査をパスしても、池袋ではそれで事故であり、近未来では、認知機能検査は問題あり、機能不全、名古屋地区では講習の順番待ち、リスナーより、教習所での高齢者対策を問う声があり、所さん、1400の自動車教習所でキャパシティは足りない+団塊の世代が75歳目前で対応は不可能になり、今のシステムでは無理、2025年には団塊の世代が後期高齢者、1700万人の高齢ドライバーが所さんの試算で出る。
所さんの著書で、高齢ドライバー激増が提起されて、免許の自主返納は進み、10年前だと2007年には1万人、2017年には17万、大阪と東京が高い、自動車なしで生活可能、リスナーより、田舎ではバスなし、商店もなく車なしで生活不可能とあり、所さん、東北では、盛岡だと返納は走行距離少ない、車なしでやれる人で、車なしで生活できず、リスナーより、高齢の運転は自分勝手ではない、コンビニ、医者は離れているとの声があり、高齢が好き好んで運転していない、所さん、日本社会は自動車での移動を前提にして作られて、駅の前はシャッタータウン、郊外が発展して、駐車場あり、車以外で行けず、そういう街づくりをしてしまい、大きな病院は車で行くしかない+一人暮らしの高齢者には車が命綱であり、事故の報道を聞いて、高齢の親に返納しろと電話でいうのはだめ、逆効果になる。
車なしでは、農家は成り立たず、リスナーより、車なしでやれない社会を何とかすべき、乗合タクシーなどの提言があり、所さん、デマンドシステムは行政の福祉事業であり、しかし地方はお金がなく、タクシー割引券を高齢者に出せず、民間のバス会社、タクシー会社がこれをビジネスチャンスにしてほしい、民間で参入もある。
例は、北海道の伊達市では、民間のタクシー会社、2社しかないが、行政も支援して取り組んでいる。矢野さん、行政のバックアップを求められて、高齢者に注意を喚起すること、所さん、老化の進んだ人だと問題で、補償運転、高齢化→夜間視力低下、しかし夜のみ問題、反応動作が鈍くなっても、交通量のすくないところを通るとOKで、補償運転、これは50代以上に勧めたい、年齢だけでなく、危険だと注意すべき。
地方では車はいるが、都市部、池袋ではなぜ高齢者が運転したか問題、イギリスの例だと、ロンドンでは、市内ではマイカーで行くと通行税を取られて、渋滞緩和のため、抑止力にはなり、一般のドライバーは減り、公共交通機関の充実したところでは車は避けるべき。
北口さん、自動運転を問われて、所さん、効果は未定、自動運転の効果は懐疑的、自動運転は期待が先行して、解決策にならず、自動運転以外で当面は解決すべき。リスナーより、身体能力の衰えを車のハードで補う件を問われて、所さん、自動運転は日進月歩、しかし今は運用レベルには程遠い、団塊の世代、75歳以上のドライバー増加にはとても対応できず、しかし高齢ドライバー、人間に対してのみ規制するのが日本で、環境面、歩道、ガードレール、滋賀でもこれを配慮したら助かった、日本だと自動車運転を優先しすぎ、住宅街は子供がいて20km以下というものの、ドライバーの良識に任されて実質反故、イギリスでは20kmの標識のところだと、道路にポールがあり、こぶもあり、20km以上出せない構造になっており、20km以下にすべきところではハード的にもそうなっている。
諸外国での高齢者ドライバーのことは、イギリスだと高齢ドライバーは走りにくい+駐車違反のペナルティも厳しい+免許返納の後のケアもあり、車なしで行けて、自主返納はうまく行っている。
自主返納の後にかかるお金は、免許返納で便利にはならないが、高齢者も、便利なものを手に入れて手放すのは困難だが、周囲も配慮して、せめて70%くらいの生活環境を維持できるようにしてほしいが、今は免許なし=生活破綻。
矢野さん、日本だと自動車優先で歩行者を守らないと説かれて、所さん、先進国でも日本は自動車社会に突入したのは1970年以降、急ピッチで自動車社会になり、かつては路面電車が県庁所在地にあったのに、車社会で邪魔になり、しかしヨーロッパでは車が増えても路面電車は残り、マイカーと路面電車は共存できている、日本だと自動車優先で路面電車をなくしてしまい、免許返納後のケアと、ハード面での対策が必要だと、所さん締めくくられました。
その他のニュースも福本さんの担当でした。
岐阜県で記録的短時間大雨情報、沖縄与那国島でも450ミリの大雨であり、河川増水に厳重な警戒が必要です。
大阪12区の丸山氏、戦争で北方領土を取り返せと抜かして、国後島で酔った時にそう抜かして、元島民は抗議、丸山氏は謝罪、矢野さん、酒の席で許してはならないと説かれました。
東京の設計事務所で裁量労働制の女性が過労で適用障害であり、2014年に入所から100時間以上の残業が23か月、過労死ラインを越えて、プランテックは裁量労働制を廃止というのです。
「10分で現代を解説」は上田崇順さんによるチェルノブイリ原発事故その後です。
上田さん、4/26には旧ソ連のチェルノブイリ原発事故、33年前、北口さん生まれる前で、4/11で大阪にてマリアさんという方の芸術展、マリアさん事故の5か月後にウクライナで生まれて、手術もうけて、定期的な健康診断して、激しい運動はできず、チェルノブイリ原発事故はメルトダウン+火事10日間、30km圏内立ち入り禁止、マリアさんのお話を聞く会は満席で、ロシア語の通訳を介して、マリアさんはアーティストとして、チェルノブイリと福島の共通点を模索して、インスタレーション、オブジェ、格子状のものがあり、ガラス窓がケース、錠剤の使用済みのケース、放射線障害の薬、そして日本語もあり、ライトアップしないとわからず、マリアさん、ライトアップ=健康診断の意味で、絵画では、女性の目から黒い涙、被ばくによるもので、マリアさん、24歳で甲状腺摘出、建築家になりたかったが、健康障害で、風邪と思ったが、病院でも精神疾患と誤診で、20代になりチェルノブイリ原発事故のためと知り、24歳でその治療、新しい人生に生まれ変わり、しかし完治せず、今も病気との闘いで、子供の時は虚弱体質と思ったが、被爆には様々な症状があり、通訳の方は同世代でも健康体で、マリアさん、子供の時につらかったのは、語彙が大変で、病状をつたえられない、専門家がいても自分で何とかしないとならない、であり、手術後、障害者と認定されるのに抵抗があり、自分がまだ若いので見た目病気とみられず、一番しんどいのは親の期待に沿えなかったこと、ウクライナでは親が子供に期待、しかしマリアさんの作品は変わり、自身の精神状態も改善して、マリアさんは日本語も勉強して、同じつらい目の人には、そういうサポートが必要で、上田さん、日本とウクライナは近く、日本でも潜在的にしんどい思いの人がいるはずで、アートもそういうものをつなぎ、思いをつなぐもので、福島原発事故はまだ8年、マリアさんが手術するまでの時間より短く、まだまだ闘いは続くと説かれました。
今週の特集、高齢ドライバーと交通事故、リスナーより、高齢者免許返納、父親のものを強引にして、どこを走っているか分からなかったため、返納させて良かったというもので、あるいはイギリスの速度を守らせる仕組みに賛成、そもそもどうして180kmでるのか、矢野さん、横断歩道の一時停止は本来車がすべき、リスナーより、日本のドライバーはルールを守らず、高齢になり安全にならない、若い人も免許を持てば歩行者を配慮すべき、矢野さん、事故を起こすと加害者も大変と締めくくられました、以上、今週のニュースなラヂオでした、この内容、いくらでも拡散してください!明日のジャム・ザ・ワールドは北丸雄二さんがゲストでトランプ大統領のことを語ります!ニュースなラヂオも、ジャム・ザ・ワールドも応援しています!