安倍首相のトランプ氏「接待外交」は有効か 貿易交渉で譲歩迫られれば批判強まるのは確実

安倍首相のトランプ氏「接待外交」は有効か 貿易交渉で譲歩迫られれば批判強まるのは確実

26日、千葉県茂原市のゴルフ場でトランプ米大統領(左)とラウンドする安倍首相の自身のツイッターに投稿された写真

 安倍晋三首相は26日、トランプ米大統領をゴルフ、大相撲観戦、高級炉端焼き店での夕食会を通じて終日もてなした。各国首脳がトランプ氏との関係に苦心する中、蜜月ぶりを内外にアピールしたが、野党からは「やり過ぎだ」との声も上がる。「接待外交」は有効なのか。【鈴木一生】

 トランプ氏「実り多い一日だった。相撲はずっと観戦したいと思っていたが、実に素晴らしかった」

炉端焼き店での夕食会を楽しむ(左から)メラニアさん、トランプ米大統領、安倍晋三首相、昭恵さん=東京都港区で2019年5月26日午後6時16分、藤井達也撮影

 首相「炉端焼きでリラックスしながらさまざまな意見交換をしたい」

 東京・六本木の炉端焼き店で、両首脳は記者団にこう語った。両国には貿易問題などが横たわっており、日本側には首脳会談を前に「信頼関係を深めつつ、トランプ氏に譲れない線をしっかりと打ち出す」(外務省幹部)との狙いがある。

過去の米大統領来日時の首相の「おもてなし」

 両首脳は26日朝から行動を共にした。トランプ氏が千葉県茂原市のゴルフ場にヘリコプターで到着すると、首相が歩み寄って握手。自らカートを運転し、トランプ氏が隣に座った。

 大相撲観戦では、力士の投げの打ち合いにトランプ氏が「どっちが勝ったんだ」と首相に尋ね、行司の仕草に見入るなどしていた。「全てが整然としていて日本はすごい」とトランプ氏が感心した様子に、日本政府関係者は「うまくいき、ほっとした」と漏らした。

 これまでも日本の首相は米大統領と親密な関係を築こうとしてきた。中曽根康弘首相はレーガン大統領を1983年に自身の別荘「日の出山荘」(東京都日の出町)でもてなした。当時は貿易摩擦が激化しており、その沈静化を図る思惑もあったとされる。小泉純一郎首相も2002年にブッシュ(子)大統領との信頼関係を背景に、日本の首相として初めての北朝鮮訪問などを成し遂げた。

 「トランプ氏とゴルフができる首脳は世界で安倍首相だけ。他国から関係構築について相談されることもある」。政府関係者が明かすように、トランプ氏とのパイプは日本外交のカードになっている。外務省関係者は「北朝鮮や中国など、どんな問題でも最後は両首脳で方向性を一致させることができる」と胸を張る。

 だが、今回の首脳会談で大きな合意事項はなく、共同声明は見送る方向だ。「接待」が目立つ結果になりかねず、立憲民主党の辻元清美国対委員長は22日、「(トランプ氏は)観光旅行で来るのか。首相はツアーガイドなのか」と疑問を呈した。今後の貿易交渉で日本が大きな譲歩を迫られれば、「接待外交」への批判が強まることは確実だ。

 一方、日米関係に詳しい双日総合研究所の吉崎達彦チーフエコノミストは「首脳間の親密さを生かし、他の国にいい形で影響力を行使できればいい。日本の伝統を世界に発信できた意義も大きい」と評価している。

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