加藤典洋『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』(幻戯書房)読了。

加藤典洋『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』(幻戯書房)読了。

幕末期の尊皇攘夷思想を明治期に抑圧したために、80年後、その劣化コピー版として
の皇国思想が生まれ、それを戦後に抑圧したために、80年後(現在)、さらなる劣化
コピー版としての尊皇攘夷思想がやってきつつある……という指摘はおもしろかった。

たしかに今、一部の人たちが主張していることは、尊皇攘夷と言えないこともないかも
しれない。いや、むしろ尊皇とは逆だろ、攘夷じゃなくてヘイトだろ、という意見もも
ちろんあるだろうが。あ、それが劣化コピーということか。

さて、この本、講演を文字化したものも収録されていて、さすがに講演は読みやすい。
でも講演でこんなこと言っていいの?というくだりもあって、それもおもしろい。

たとえば、河合塾での文化講演会での、こんなくだり。

《この新聞も、いまは見る影もないのですが、半世紀前は、しっかりとメディアの一角
を占める実質ある保守系のメディアでした。》(p74)

おれが言ってんじゃないっすよ、そう書いてあったんです。えーと、どの新聞かは、読
んでみてください。

《彼らは、じつはあまり保守的な価値、国家主義的な理念、理想、価値を信奉している
のではない。愛国心や保守を押し出すことがそのままビジネスに結びついている。だか
ら、いまや「保守ビジネス」というものが成立していて、国家主義の主張から人的なコ
ネクションを生みだし、それをビジネスにつなげて金儲けの具にしていて、なお、彼ら
、彼女ら自身、そのことで、わが身に照らして自ら恥じる、という風がない。》(p8
2~83)

おれが言ってんじゃないっすよ、そう書いてあったんです。えーと、「彼ら」が誰なの
かは、読んでみてください。

なるほど「保守ビジネス」で検索すると、いろいろ出てくる。エレベータとかIT機器
とか。の「保守」ではない。しかし、目のつけどころがよかった、というのは同じだろ
う。あくまでビジネスパーソンとして、だけどね。

http://www.zkaiblog.com/kokugoryoku/60777
奥駿河湾釣り日記 2017.11.21 12:50

MLホームページ: https://www.freeml.com/uniting-peace

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