関電がブチあげた第三者委員会にまたもや“お手盛り”の懸念

関電がブチあげた第三者委員会にまたもや“お手盛り”の懸念

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早く第三者委をつくるべき(関電の謝罪会見で説明する岩根社長と八木会長=左2、ら)/(C)日刊ゲンダイ
早く第三者委をつくるべき(関電の謝罪会見で説明する岩根社長と八木会長=左2、ら)/(C)日刊ゲンダイ
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 関電幹部らが福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から約3・2億円分の金品を受け取っていた問題で、関電の稲田浩二副社長らが8日、京都府庁で西脇隆俊知事と面会し、問題の経緯について説明。西脇知事は第三者委員会による調査を早期に開始するよう要請した。

 約4時間に及んだ八木誠会長、岩根茂樹社長による2日の“言い逃れ会見”から1週間。関電は第三者委の設置をブチ上げたが、注目されるのは「人選」だ。

 関電は昨年9月に「森山マネー」の経緯について社内調査委(委員長=元大阪地検検事正の小林敬弁護士)で報告書をまとめたが、ハッキリ言って中身は空っぽ。森山氏が関係する会社が関電から特命受注した工事について調査したサンプルの数が少なかったり、関電を被害者のように扱っていたり。委員長の〈小林弁護士所感〉では、森山氏に〈予定工事などの情報提供という便宜供与がなされていた〉と認めながら、〈不適切な面もあるが、深刻な問題とまでは認め難い〉なんて締めくくられていたのだ。

 元大阪地検のトップともあろう弁護士が、子供の作文みたいな支離滅裂な所感をまとめていたことに唖然ボー然だが、2日の会見時、記者に囲まれた小林弁護士の説明もまた要領を得なかった。

記者 (森山氏がカネを受け取っていた)「吉田開発」には聴取しなかったのか。

小林弁護士 会社側から「今回は聴取できない」との報告を受けたので、「それはそれで」と判断した。

記者 社内調査委として、森山氏に事情を聴くべきではなかったか。

小林弁護士 当時の調査としてはやむを得ない。私は、会社側から与えられた資料で評価を求められる立場だった。

 何が「それはそれで」なのか。なぜ「やむを得ない」と言い切れるのか。この期に及んでも、スットボケ発言を繰り返していたから呆れてしまう。小渕優子元経産相をめぐる「ドリル優子事件」や、UR(独立行政法人都市再生機構)をめぐる口利きワイロ事件で経済再生相を辞めた甘利明衆院議員ら、何か問題が起きると「お手盛り第三者委」が出てきて“犯罪潰し”に動くのは自民党の常套手段だが、それと同じだ。

“闇の守護神”(小林敬弁護士)/(C)日刊ゲンダイ
“闇の守護神”(小林敬弁護士)/(C)日刊ゲンダイ
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金沢国税強が押収した資料の入手が欠かせない

 関電が本気で膿を出す気があるなら、「第三者委員会報告書格付け委員会」で委員長を務める久保利英明弁護士や、九州電力「やらせメール問題」で第三者委を務めた元検事の郷原信郎弁護士らがいる。それなのに「人選」に時間がかかっているのは、社内調査委のようにナアナアで済ませたいからではないのか。

 現役の検事にニラミをきかせることができ、「秋霜烈日」なんて言葉すら忘れた「カネがすべて」のヤメ検弁護士を探しているのだとすれば論外。絶対に許してはダメだ。そして、新たな第三者委は国政にも協力を求め、金沢国税局が押収した関連資料を入手することが欠かせない。そして関電、業者、政界の癒着の構図をあぶり出す必要があるのだ。

 

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