福岡)被爆漫画家西山進さんの作品展 6日から北九州で
佐々木亮
長崎原爆の被爆者で漫画家の西山進さん(90)=福岡市南区=の作品展が6~10日、北九州市戸畑区汐井町のウェルとばたで開かれる。「戦争はイヤだ!」をテーマに約30点が展示される。
西山さんは現在の大分県宇佐市で育った。1945年8月9日、少年工として働いていた長崎市の三菱重工業長崎造船所(爆心地から約3・5キロ)で原爆に遭った。翌日、救援隊として爆心地付近を歩いて縦断した。そうした体験や反戦・平和への思いを描いてきた。
作品展を主催するのはエフコープ生協(本部・福岡県篠栗町)の組合員でつくるテーマクラブ「ゆとりの時間」。エフコープ生協は原爆や戦争体験者の証言の聞き書きを20年以上続けている。その活動を西山さんはずっと励ましてきた。
会場では連日午後2時から、証言の朗読などがある。地元・北九州市の戦争についても知ってほしいと、八幡大空襲のパネルも展示する。無料。問い合わせは「ゆとりの時間」(090・8395・8199)。(佐々木亮)