【ワシントン時事】米連邦政府一般調達局(GSA)のマーフィー長官は23日、民主党のバイデン前副大統領に対し、政権移行作業の開始を認める方針を書簡で伝えた。米メディアが報じた。共和党のトランプ大統領はマーフィー氏が「嫌がらせや脅し」を受けたと反発しつつ、手続きに入ることを許可したと明らかにした。
大統領選の不正を訴えるトランプ氏はこれまで政権移行に協力せず、危機対応への影響を懸念する声が共和党内でも上がっていた。トランプ氏は敗北を依然認めていないが、軌道修正を図った形だ。
マーフィー長官は書簡で「大統領選の結果を認定する立場にはない」とした上で、訴訟の推移などを考慮したと説明。決定により、バイデン氏の政権移行チームには連邦予算から移行作業に必要な資金が支給される。
トランプ氏もツイッターで「国の最善の利益のために」手続き開始をGSAに勧めると表明。ホワイトハウスに対しても協力を指示したと述べた。一方で、「私たちは勝つと信じている」とも強調し、法廷闘争を続ける姿勢を示した。
あわせて読みたい
-
NEW
原油先物は3カ月ぶり高値近辺、ワクチン期待や米政権移行承認で
-
NEW
米政府機関、政権移行を承認 バイデン陣営「数日中に協議開始」
-
NEW
トランプ陣営、ペンシルベニア州の大統領選結果巡り連邦高裁に上訴
-
NEW
トランプ米大統領、一般調達局にバイデン氏への政権移行開始を許可
-
NEW
米一般調達局、バイデン氏に政権移行開始可能と通知=書簡