「お答えを差し控える」議会史上の汚点 ―「黙れ」事件から82年+コロナ禍の大学の風景、憲法ほか

「お答えを差し控える」(2020年11月30日)日本議会史上の汚点ではないか―「黙れ」事件から82年+コロナ禍の大学の風景etc. …

                      (情報記載いしがき)

■ 早稲田大学の水島です。「直言」ニュースをお送りします。「直言」更新し
ました。
http://www.asaho.com/jpn/index.html
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1130.html

■ 11月29日が議会開設130周年ということもあって、現在の国会の状況が、歴史
的にみてもとんでもない状況になっていることについて書きました。冒頭右側の
グラフは感染者数の急増ではありません。「お答えを差し控える」と首相らが答
弁した数の記録です。菅義偉内閣になって急増しています。国会が「答弁拒否」
という病に感染した様子がわかります。82年前に議員に向かって「黙れ」といっ
た佐藤賢了中佐(当時)のことに触れ、何度も何度も「お答えを差し控える」とい
うのは「黙れ」というのと本質的に変わらないと書きました。

■ 「桜を見る会」について地検特捜部の捜査が進んでいます。ホテルの明細書も
領収書もおさえているようで、国会における長時間にわたる審議はなんだったの
かと脱力します。安倍前首相は薄ら笑いさえ浮かべながら、議員を馬鹿にして領
収書も明細書もないなどとまくしたててきました。虚偽答弁をここまで公然かつ
堂々とやって平気でいられる感覚はすごいです。「無知の無知の突破力」のなせ
る技で、自分はきっと悪いと思っていないのだと思います。

 第1次安倍政権から、国会は「議事堂」から「表決堂」に変わったと13年前に書
きました。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2007/0702.html

 安倍晋三というキャラがトップになると、自民党も官僚も底が抜けたように
なって暴走します。菅首相はこれを継承するだけでなく、菅キャラは陰湿で粘着
質です。「お答えを差し控える」という、東京新聞望月記者に対する官房長官記者
会見における質問拒否の態度を、国会に対してもとっています。虚偽答弁と新
「黙れ」のコンビは、日本議会史上の汚点になると思います。

■ 新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。Go Toキャンペーンについて
は「無症状感染者の全国拡散」という立場で7月から批判してきました。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/0720.html

 まさにその通りになったのではないでしょうか。それでもまだGo Toを止めない
菅政権は驚きです。

■ 大学も一時的に大講義の対面再開を決めましたが、私はオンラインの継続を選
択しました。すでに10月対面でやっている2つのゼミについても、先週からオン
ラインにもどしました。
 3・4年ゼミは下記のように春学期実施しました。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/0824.html

 秋学期は対面でやってきた1年ゼミも、Zoomを使ってオンラインにもどしまし
た。班討論(ブレイクアウトルーム使用)も何度か入れて、報告・討論を実施して
くれました。その熱意には教員たる私が励まされました。

■ たまたまある職員の方から、「そして紺碧の空へ/完全版MV オンライン合唱」
という動画を教えてもらいした。8月につくられたのにこれまで知りませんでし
た。早速、クリックしてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=mbQT3c6fGEo

…「画面越しの君」への思いをつづり、「やりたかったことが叶わないままに季
節だけが足早に過ぎる」不安を語り、「思い起こせば行きたかった場所はただの
大学ではなかった」…。「ひとり ひとつ早稲田の空へ」。4分35秒ほどですが、
学生(特に1年生)の思いがストレートに伝わります。

■ それでは、感染予防に最大限の注意を払って、今週もどうぞご無事にお過ごし
ください。
                            水島朝穂 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ この間の「直言」(2020年11月)
11月2日 核兵器禁止条約発効の意義―思考の怠惰を超えて
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1102.html

11月9日 新しい「壁」の時代へ―「トランプのアメリカ」が残すもの
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1109.html

11月16日菅義偉政権、「恣意」の支配―「シュタージ国家」への道
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1116.html

11月23日 公文書改ざん事件と「赤木ファイル」―衆議院「予備的調査」
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1123.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆早稲田大学水島ゼミのホームページ
https://mizushimasemi.jimdo.com/

水島ゼミのツイッター・アカウント
https://twitter.com/mzsmsemi?lang=ja
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今年の予定
http://www.asaho.com/jpn/topic.html

◆講演と取材の依頼はここからどうぞ⇒
http://www.asaho.com/jpn/lecture.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 水島朝穂の「憲法から時代を読む」
2007年4月2008年6月までビジネスサイトに30回連載した「憲法を103条から前文
まで逆さに読んでいくシリーズ」です。
https://web.archive.org/web/20170713050600/http://www.quon.asia/yomimono/bus
iness/column/mizushima/

 すでに当該サイトで削除されたため、当サイトに移転しましたが、一部読めな
い連載(第17回(刑事手続)、18回(財産権)、19回(団結権)、20回(生存権)、28回
(平和主義))があることをご了承ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 中欧の旅(2017年)6回連載
第1回 ハンガリー国境の「汎ヨーロッパ・ピクニック」の現場へ
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0911.html

第2回 ドイツの憲法が生まれた場所、ヘレンキームゼー再訪
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0918.html

第3回 ヒトラー山荘とオーストリアのナチス強制収容所
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0925.html

第4回 核再処理施設を拒否した村、ヴァッカースドルフ再訪
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1009.html

第5回 戦後最大の住民避難:フランクフルト
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1106.html

第6回 ブルックナー・オルガン再訪
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1113.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ドイツからの直言(2016年3月~9月)
http://www.asaho.com/jpn/bkno/ausderbrd.html

※8月29日付直言はドイツ・ヨーロッパを列車・電車で旅行する方必読。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2016/0829.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 憲法学と憲法研究者に対する執拗な論難(難癖)への対応第1回:「9条加憲」と
立憲主義
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1016.html

第2回:「国家の三要素」は「謎の和製ドイツ語概念」なのか
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1018.html

第3回:憲法前文とその意義
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1019.html

第4回:憲法9条をめぐって
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1020.html

補遺:立花隆『論駁-ロッキード裁判批判を斬る』にみるデタラメな主張への論駁
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2019/0908.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 防空法制研究(NHK朝の連ドラ、太田愛『天上の葦』(角川書店)でも使用)
http://www.asaho.com/jpn/sansei/index.html

◆「昨日読んだ文庫」『天上の葦』(太田愛)
『毎日新聞』2020年3月1日付読書欄
 https://mainichi.jp/articles/20200301/ddm/015/070/026000c

◆ 水島朝穂「歴史グッズ」について
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2018/0806.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【新着情報】http://www.asaho.com/jpn/news.html

★講談社新書のサイト(2020年10月31日更新)
「発禁、学説変更強要、担当外し…国家による学問への介入と大学の忖度:日本
学術会議任命拒否事件の凄惨な前例」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76838?media=gs

★稲正樹・中村睦男・水島朝穂編『平和憲法とともに――深瀬忠一の人と学問』
(新教出版社、2020年2月)
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0224/fukase.png
北海道新聞の紹介
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0113/doushin.png

★『平和の憲法政策論』(日本評論社)
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7479.html
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0717.html
http://www.jicl.jp/old/now/ronbun/backnumber/20170724.html
https://www.waseda.jp/folaw/law/news/2017/09/21/9549/

★AERA dot.(朝日新聞社) 2020年9月7日
水島朝穂インタビュー「“菅首相”なら安倍政権以上に「メディア対策が徹底的に
おこなわれる」
https://dot.asahi.com/dot/2020090600010.html

★『法学セミナー』2020年7月号の「#ゼミを語ろう」水島ゼミ
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0824/housemi.pdf

★「緊急事態宣言とコロナ対策」(植野妙実子中大名誉教授とのZoom対談)『女性
展望』2020年7-8月号5-8頁
https://www.ichikawa-fusae.or.jp/activity/wp/

★「コロナ対応と憲法の相剋-前例なき危機に挑む日独の格差」『月刊
Journalism(ジャーナリズム)』2020年6月号36-43頁。
https://jschool.asahi.com/journalism/13414036

★早稲田大学法学部水島朝穂ゼミ(憲法) 社会問題の根底を憲法から探る! 自
由闊達な言論空間 水島朝穂ゼミ!「#ゼミを語ろう」『法学セミナー』2020年
7月号2-3頁
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0824/housemi.pdf

★「【検察トップの人事権は誰が持つべきか】 改正案は「指揮権発動の制度
化」と早大・水島朝穂教授」AERA dot(朝日新聞社)
https://dot.asahi.com/dot/2020051600013.html

★「「政治検察」生む暴挙」 『毎日新聞』2020年5月15日付オピニオン面「論
点・検察幹部の定年延長」
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0518/mainichi0515.pdf

★「スターリン思わせる「政治検察」生む検察庁法改正案」 『毎日新聞』デジタ
ル2020年5月11日
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0518/mainichi0515.pdf

★「新型コロナ特措法と緊急事態宣言-改憲の呼び水にさせるな」『北海道新
聞』2020年3月19日付「各自核論」
http://www.asaho.com/jpn/img/2020/0406/doushin.pdf

★ 追悼・中村哲さん「武力なき平和の実践者」
『週刊金曜日』2019年12月13日号16頁
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002942.php

★「新たな「壁」思考へ–「ベルリンの壁」崩壊から30年」『神奈川大学評論』
93号(2019年7月)特集「歴史空間の30年―ベルリンの壁崩壊後と平成という時
代」巻頭論文39-46頁
http://www.asaho.com/jpn/img/2019/1111/kanagawa.pdf

★「政治ショーと化した改元 元号法への危惧 現実に」 『毎日新聞』6月3日付夕
刊文化欄
http://www.asaho.com/jpn/img/2019/0617/8.png

★ICWからの離脱 国会と憲法軽視
http://www.asaho.com/jpn/img/2018/1231/9.png

★「災害と新聞「衝撃的な記憶を記録」」『北海道新聞』2018年10月15日付11面
「新聞週間」
http://www.asaho.com/jpn/img/2018/1022/12.png

★「早大ゼミ 沖縄学び20年」 『沖縄タイムス』2018年9月22日付第3社会面
http://www.asaho.com/jpn/img/2018/0924/3.png

★「憲法的平和主義(Verfassungspazifismus)を考える」 『神奈川大学評論』90
号(2018年7月)80-88頁。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/publication/criticalessay/backnumber/hyouron_90
.html

★NHK ETV特集
【企画協力・出演】「平和に生きる権利を求めて–恵庭・長沼事件と憲法」2018
年4月28日(土) Eテレ 夜11時00分放送(74分)、再放送 5月3日午前0時00分(同2日
深夜)
http://www.asaho.com/jpn/img/2018/0521/5.jpg

 ★「憲法を見つめて–自民9条案を問う」『東京新聞』2018年3月31日付第一社会
面トップ
http://www.asaho.com/jpn/img/2018/0402/toukyou.jpg

★「安倍「九条加憲」に対案は必要ない―憲法改正の「作法」」 『世界』2018年1
月号64-71頁。
https://www.iwanami.co.jp/book/b341462.html

★「安倍ファースト」改憲に対案は必要か–腰を据えて「改憲ノー」を言い続け
ることが真の「対案」だ(朝日新聞社WEBRONZA2017年11月22日更新)
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017112000005.html

 ★法学館憲法研究所編『日本国憲法の核心-改憲ではなく、憲法を活かすため
に』日本評論社、2017年4月。第2章
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7424.html
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7424.html

★朝日新聞社「Webronza」テーマ:どうなる? 2017年の憲法論議 水島朝穂「浮つ
いた改憲論議ではなく、根本的な議論を
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017011600007.html

 ★共同通信文化部配信「年始評論」「立憲主義からの逃走」 掲載紙『神奈川新
聞』『琉球新報』『南日本新聞』ほか多数。下記は『愛媛新聞』2017年1月5日付
文化欄
http://www.asaho.com/jpn/img/2017/0123/ehime.jpg

★「世界の「ヒロシマ通り」」『中国新聞』9月28日付
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=65216

★「直言」1000回・早大水島教授HPエッセー『東京新聞』2015年12月29日付
http://www.asaho.com/jpn/img/2016/0104/news.pdf
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2016/0118.html

★『18歳からはじめる憲法(第2版)』(法律文化社、2016年)
http://www.asaho.com/jpn/book/18sai-kempo.htm

★「安保関連法と憲法研究者──藤田宙靖氏の議論に寄せて」『法律時報』2016年5
月号77-83頁。
https://www.nippyo.co.jp/shop/magazine/7106.html
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2016/0307.html

★『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』(岩波書店、2015年)
http://www.asaho.com/jpn/iwanami/0930.html
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0240460/top.html

★「緊急事態における権限分配と意思決定--東日本大震災から考える」鎌田薫
監修『震災後に考える 東日本大震災と92の分析と提言』(早稲田大学出版部、
2015年)
http://www.waseda-up.co.jp/social/post-719.html
抜き刷り(PDF)
http://www.asaho.com/jpn/img/2015/0406/shinsaigo.pdf

★《シリーズ・日本の安全保障》第3巻》水島朝穂編『立憲的ダイナミズム』(岩波書
店、2014年)
https://www.iwanami.co.jp/book/b257371.html
http://www.jicl.jp/old/now/ronbun/backnumber/20150216.html

★『検証 防空法–空襲下で禁じられた避難』(法律文化社、2014年)
http://osakanet.web.fc2.com/bokuho/kensyo.html
http://www.asaho.com/jpn/sansei/index.html

★『戦争とたたかう–憲法学者 久田栄正のルソン戦体験』(岩波現代文庫、 2013年)
http://www.asaho.com/jpn/sensoutotatakau.html
http://www.asaho.com/jpn/book/hisada.html

 ★『東日本大震災と憲法–この国への直言』(早稲田大学出版部、2012年)
http://www.waseda-up.co.jp/cat649/post-617.html

★『はじめての憲法教室:立憲主義の基本から考える』(集英社新書、2012年)
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0712-a/

★研究と研究者についての私論(2015年法学研究科ガイダンス)
http://www.asaho.com/jpn/2015data/kouen.pdf

▼これまでの「直言ニュース」についていた著書、論文、講演、マスコミ出演な
どの記録は簡略化しましたので、下記から参照してください。
http://www.asaho.com/jpn/news.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授・博士(法学))研究室:169-8050 東京都新
宿区西早稲田1-6-1  HP http://www.asaho.com/
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※本ニュースは、この間、名刺やメールを交換した方にもお送りしています。配
信不要の方は下記まで「送信不要」と書いてメールください。配信リストより削
除します。
asaho@ga2.so-net.ne.jp

※アドレスが複数のグループに登録されている方には、2本以上のメールが届く
ことがあります。その場合、お手数ですがダブリ分を毎回削除してください。

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