国会での答弁は事実と異なっていたのか――。「桜を見る会」前日の夕食会をめぐり、安倍晋三前首相が東京地検特捜部から事情聴取を受けた。インターネット上では厳しい声が相次いだ。

 「政治責任の追及はこれから。秘書にだまされたで1年以上うそをつき続けたことをどう説明するのか」

 東京地検特捜部による安倍氏の聴取を受け、法政大学山口二郎教授が22日夜にツイッターにそう投稿すると、同意のコメントとともに次々と拡散された。

 安倍氏周辺の関係者によると、安倍氏は、都内のホテルで開いた夕食会の費用補塡(ほてん)について秘書から報告を受けないまま、国会で補塡を否定し続けた。これに対し、山口氏は朝日新聞の取材に「ホテルに確認すればわかる話だった」と指摘。「国会で問題にされたことに対し、何も裏付けを取らずに答弁してきた。政治責任は重い」と訴えた。

 聴取とともに、安倍氏が不起訴になる見通しが報じられると、インターネット上ではさらに不満の声が相次いだ。後に冤罪(えんざい)が明らかになった足利事件を取材していたジャーナリストの清水潔氏は、「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」を表す検察官のバッジに触れて「強き者には目をつぶり、弱き者には冤罪(えんざい)を。胸に輝く秋霜烈日のバッジが泣いてるぜ」と投稿した。

 「#安倍前首相の起訴を求めます」とのハッシュタグがついたツイートも拡散。「前代未聞」「説明責任を果たすべきだ」との投稿のほか、議員辞職を求める意見も出ている。(杉浦幹治)

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