新聞記者らと賭けマージャンをしたとして、賭博などの容疑で告発された東京高検の黒川弘務・元検事長(63)ら4人を不起訴にした東京地検の処分について、東京第六検察審査会は黒川氏は賭博罪で「起訴相当」と議決した。記者ら3人は「不起訴不当」とした。8日付。

 告発した市民団体が明らかにした。地検は再捜査するが、再捜査でも不起訴を維持した場合、検審が2度目の審査で「起訴すべきだ」と判断すると、黒川氏は強制的に起訴される。

 地検の発表によると、黒川氏は4~5月、都内の産経新聞記者宅で、産経記者2人と朝日新聞社員と賭けマージャンをした。レートは1千点を100円に換算する「点ピン」で、現金のやり取りは1万~2万円程度だった。4人は3年ほど前から月1、2回の頻度で賭けマージャンをしていたという。

 地検は7月、「1日に動いた金額が多額とは言えず、反省している」などとして、4人を不起訴(起訴猶予など)処分にした。これを不服として、告発した市民団体などが検察審査会に審査を申し立てていた。

 黒川氏は2019年1月に東京高検検事長に就任した。63歳になる今年2月に定年退官する予定だったが、直前に政府が国家公務員法を解釈変更して定年を延長した。「首相官邸に近い黒川氏を検事総長(65歳定年)にするための恣意(しい)的な人事ではないか」と野党などが批判する中、5月に賭けマージャン問題が発覚した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下の行為でもあり、黒川氏は同月に辞職した。

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