J-WAVE JAM THE WORLD(2020/12/30) 安田菜津紀&神保哲生 2020年のニュースを振り返る、マスメディアが安倍政権の共犯者、司法制度破綻で正義のない日本、分断の極のアメリカ、破局に至るのを回避するのはジャーナリストの責務であることを語る、犯罪被害者遺族にステレオタイプを求める報道の問題を指摘する
永岡です、J-WAVEのJAMTHE WORLD、グローバーさんのナビゲート、水曜日のニューススーパーバイザーはフォトジャーナリストの安田菜津紀さんでした。JAM、2020年ラストの放送です。
アメリカの重大ニュース、ジャーナリストの津山恵子さんの報告がありました。コロナ変異種もアメリカ・コロラド渡航歴のない若い人で出て、危機感+ショック、奥まった27000人の町で見つかり、コロラド州はコロナはマシであったのにこれで、全土の感染拡大が懸念される。アメリカで大変な勢いでワクチン接種して、感染対策は1400万人、国民の1/20が感染、保守派でマスクをしない人がいたが、そこでもマスクする人が出てきたほど。年末はタイムズスクエアのカウントダウンイベントもなくなり、ニューヨークは驚くほど閑散、レストランは食事禁止で、バーなどテイクアウト、飲食店、お酒のことでニューヨークは魅力的なのに、そして大統領選挙もあったが、津山さんの語る重大なニュースはコロナと大統領選挙、そしてブラックライヴズマター、殺人スズメバチ、UFO?の調査に安全保障の点から予算がついた。津山さんが個人的に関心はブラックライヴズマターのデモ、ニューヨークはこれでゴーストタウンから1000人のデモ、大統領選挙に大きな影響を与えると予想して、人種マイノリティが投票してバイデン氏が勝ち、このデモはアメリカを変えて、デモは今も小規模でも続いている。グローバーさん、大統領選挙の前は白人の反発があったと問われて、津山さん、分断は続き、バイデン政権は女性など閣僚にした理由もこのためと締めくくられました、以上、津山さんのお話でした。
コロナ禍は深刻で、さらに豪雪もあるのに定時のニュース番組なし、心配な年末です。
安田さんの気になったニュース、去年はイラク、シリアを取材されて、その後海外取材に安田さん出られず、年の瀬に大寒波、役所も閉まっていて困窮する人はどうしたらいいのか、1/2に新宿・大久保公演で支援者が10~17時相談、食べるものがない、職がない時に相談OK(https://www.jcp-tokyo.net/2020/1229/53599 https://www.chunichi.co.jp/article/178478 を参考に)。
20年前に世田谷事件、4人殺害、今だに犯人は逮捕されず、被害者の姉と安田さん会い、グリーフケア、悲しみとどう向き合うか、悲しみとは何かに向き合った方で、遺族はどうやって悲しみを乗り越えたかと聞かれるが、悲しみは克服すべきものではない、悲しみをなかったことにする社会はダメ、悲しみの意味を問うべき、誰かの悲しみを理解すべき。
この方は事件の後でマスコミに囲まれて家から出られず、憶測、デマ、犯人はこういうものか、あるいは犯人は日本人ではないというデマは被害者家族を苦しめるもので、報道の責任も大きい、遺族はこうあるべきというステレオタイプをマスコミが作り上げて、被害者なのに喋るetc、人前で笑うな、ひどいと遺族に生意気=「世間」の考える遺族像をマスコミが作り上げたもので、マスコミはこういう事件の際にステレオタイプのものをでっち上げてはいけないと説かれました。
UPCLOSEのゲストはジャーナリストの神保哲生さん、2020年のニュース振り返りです。
コロナは横において重大ニュースを取り上げて、安倍政権退陣、ゴーン氏ズラトン1年、種苗法改悪、リスナーより、今年桜の問題、安倍氏の偽証は糾弾されるべきとあり、検察庁法改悪など問題だらけ、安倍氏の退陣劇について神保さん、切り口は無数あるが、元々検察のリークが読売にあり、安倍事務所事情聴取、その後の情報は安倍氏の事務所、配川氏に全責任を押し付けて、何を隠したか、11月上旬に日本学術会議問題、菅氏完全に詰んでいた時に安倍氏の件で学術会議は飛んだ。菅氏はスギターリンに全責任を取らせようとして、スギターリンは辞任不可避から残り、菅政権で脅威は安倍氏、野党に政権を取る力はなく、自民党の中で安倍氏が健康回復なら安倍氏再々登板の流れがあり、麻生、細田派の動きを止める権力闘争からこれは出て、モリカケなど検察の手は入らず、権力闘争故に検察は介入。黒川氏を政権の守護神として定年延長しようとして失敗、賭けマージャンで失脚。これは朝日、産経の記者とやって誰かのリーク、黒川氏失脚で安倍氏は検察に手を出されないと野党は怖くないはずが、黒川氏がいなくなり検察が手を出して、ドロドロとした権力闘争のあったことは認識すべきで、構造的な問題がある。
安田さん、政権とメディアの関係で、リスナーより、こんな状況で国会は閉じられて、神保さんにやらせ記者会見をまともにするのに何をすべきかと質問があり、菅氏はまともな記者会見をせず、気に入らないところは別室で、であり、神保さん、既存メディアは内閣記者クラブの恩恵にあずかり、ほとんどの国民はそのニュースからしか情報源はない。安倍氏の会見は平河クラブ、身内の懇親会で記者会見ではないのに、記者クラブはそれを記者会見と報じて安倍氏に禊をさせたもの、日本の記者会見は国際的には記者会見ではなく、そういうところに加担していないフリーランスがどれだけ参加できて質問させてもらえるか、会見は抽選で、質問だと10回に1度しか安倍政権以降はできず、あの会見は身内の癒着による官僚の作文の朗読会であることを国民は知るべきだが、マスメディアがそれを報じないのが大問題。メディアは共犯!
そして、司法の問題、ゴーン氏ズラトンから1年、神保さん、日本の人質司法、自白しないと保釈しない、自白偏重主義は国連から無数の是正勧告を受けて、しかしマスメディアはそれを報じず、マスメディアはリークをもらってインサイド情報を得るので警察・検察を批判せず、しかし袴田事件の再審無罪がようやく確定、異常な司法制度はゴーン氏逮捕以前から無数の冤罪事件があり、ゴーン氏逃亡は金持ちだからできたもので同意できないが、直前にゴーン氏は3つの事件で裁判をされることになり、裁判に一つ5年かかり、家族は特別背任の関係者なので会えず、罪を認めて結審はできない、検察の、認めたらそれで終わりのガラパゴス司法が残り、自白したらいいという司法が常態化して、司法制度はその国の社会正義の基準であり「日本は正義がまかり通らない国」。入管制度もそう、そしてマスメディアは権力側であり、マスメディアを当てにしていたら民主主義は崩壊する。
一つ一つそれぞれ1時間くらいかかるテーマで、安田さん、種苗法改悪のことを説かれて、神保さん、数年で農業に大事な法律、種子法改悪など3点セット、農業のグローバル化、平昌オリンピックで韓国の女性が日本のあ魔王を食べて、日本の苗が持ち出された、知財料を払っていないと言うが、問題は種、苗はアメリカ、ヨーロッパのアグリビジネスに組み込まれて、失うものが多すぎで、アメリカの農産物を、F1種、遺伝子組み換え食品を買わざるを得ず、しかし中国、韓国対策だと必要だとネトウヨは言うが、日本は農業の国際競争力なし=日本の農業破綻、コロナはグローバリゼーションで、いざとなったら国境は封鎖されて、日本は小麦、大豆は大半輸入品=食べるものがグローバリゼーションでなくなり、これらの3点セットで失うものは韓国、中国によるものより遙かに大きい。
国会で論議されるが、桜、学術会議は予算委員会でテレビに報じられるが、コロナ前の法律をそのままゴリ押しされてしまい、このままだと日本の農業が破綻する。
安田さん、アメリカ大統領選挙、トランプ氏の4年間について問われて、神保さん、トランプ氏当選はフロック、ヒラリー氏の不人気かと思われたが、空前の投票率、アメリカの投票率は日本並みに低いのに、トランプ氏の7000万票はフロックではなく、アメリカ人の半数近くがトランプ氏を支持して、トランプ氏の暴言、差別発言を容認して、トランプ氏しか期待できない人が7300万人もいたのは大変。バイデン政権になってもトランプ氏の支持者は7000万いて、アメリカの分断は深刻、日本も間違うとアメリカのようになり、暴論でも支持を受けるポピュリストが日本にもいて、自民がダメでも維新に、となる。そしてアメリカではハリス氏が副大統領、女性でアジア系のハリス氏が副大統領、バイデン氏は高齢で2期は無理で、ハリス氏は2024年の大統領選挙の本命、そしてトランプ氏は2024年にも出るもの、アメリカは反発する力もあり、バイデン氏、ハリス氏でこれだけ得票だが、アメリカはコロナ対策は大失敗、毎日3000人死ぬ、真珠湾攻撃の犠牲者以上毎日亡くなり、コロナ対策に失敗したトランプ氏に7000万も得票の意味は大きい。
神保さん、来年の抱負は、コロナで日本のダメなことが顕在化して、コロナでそれを改善できるか、そのままダメになるか、テレビはコロナ一色だが、日本がそれ以前から抱えていた問題点の解決が必須、ジャーナリストも勝負だと締めくくられました。この番組、本当に素晴らしいです、以上、安田さん、神保さんのお話でした。