2021年2月28日(日)
草萌えの頃
大津留公彦
草萌えの頃
大津留公彦
六十代最後の歳や春の雨
汗と涙も混じりて行けり
誕生日迎えて思い新たなり
草萌えの頃六十九となる
獺の祭海遊館に現認す
獲物並べて悦に入るかな
食足りぬ人へ振る舞えかわうその
祭りの行事終わったならば
海遊館
カワウソと獺祭(だっさい)
https://www.kaiyukan.com/connect/blog/2017/08/post-1356.html
春ショール巻いて出かける日はいつか
巣篭もりの冬巣篭もりの春
春ショール膝掛けにして籠りたり
ワクチン暫く入らぬという日
やどかりは潮溜まりに一人残されて
右往左往という体である
寄居虫は宿借りながら堂々と
残り潮場を居場所とするなり
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