日本の警察力<本澤二郎の「日本の風景」(4035)

2021年3月25日 (木)

日本の警察力<本澤二郎の「日本の風景」(4035)

<サリン事件を見逃し続けてから26年後も蓋をかけ逃げる警察庁>

日本人は物忘れが激しい。最近の国会答弁でも「記憶にない」が連発、時には総務大臣が、答弁に立つ官僚に対して「記憶にないといえ」と脅していたことも発覚。もう日本の民主主義は、激しく劣化してしまっている。

 筆者に歴史の重要性を教えてくれたのは、平和軍縮派の宇都宮徳馬さんだった。彼に押されて中国の大陸を歩き、そこで日本軍の侵略の痕跡を確かめ続けた。恥ずかしいことに、こうした努力をする右翼議員などはゼロである。彼らは平気で嘘をつく。恥を知らないのだから、始末が悪い。

 同じことが、日本の警察にも言える。3月20日は、地下鉄サリン事件から26年、しかし、この大都市圏における無差別テロ事件の総括をしていない。国民に対する謝罪も反省もない。誰一人責任をとっていない。国会も沈黙している。不思議な民族であろうか。また繰り返すのか。

 日本の警察力の低さは、言葉にもならない。警察は、恥ずべき裏金問題にもケジメをつけていないらしい。やくざを跋扈させていながら、高給を食んでいる税金泥棒だ、などと評価されている。

 現在は、効果・副作用の判定が不明な、新型コロナウイルスのワクチン接種を急いでいる政府である。本末転倒がまかり通っている。

<誰も責任を取らなかった公安委員会・警察庁>

 白状すると、永田町の派閥政治と権力闘争にうつつを抜かしてきたジャーナリストは、どちらかというと、事件事故を集中して追及するという姿勢が不足している。能力の限界でもある。それはコロナについても言える。日本と世界を俯瞰している、というと、大げさに違いないが、目の前に突き刺さる事案についての評論に振り回される。

 言論人の宿命かもしれない。本日は、日本の警察力について、関係者の猛省を促そうとしている。いえることは、反省も謝罪もしない組織の前途は危うい、それの指摘である。

 26年の歴史を刻んだ地下鉄サリン事件総括から逃げる警察庁・公安委員会の不条理は、安心・安全が確保されない日本を象徴していることになるからだ。

 調べると、1995年3月20日のオウム真理教が、731部隊の悪魔教団よろしく、化学兵器サリンを製造し、それを撒いて世界を驚かせた。これが最初ではなかった。前年の1994年6月27日には、松本サリン事件を起こしていた。いやまだある。1989年11月4日には、坂本弁護士一家殺人事件も起こしていた。オウムという超カルト教団による犯罪が、一度ならず三度も起きていた。

 「オウム犯罪を泳がせていた捜査当局か」とも言われかねないだろう。徹底した反省の上に立っての総括は不可欠、だが何もしていない。誰も責任をとっていない。事情通は「税金泥棒」と決めつけている。

<制度的欠陥が警察を駄目にしている根本原因>

 筆者は元警視総監の秦野章さんの「日本警察改革論」(エール出版)を上梓したことがある。彼は能力のある人材を登用すべきだ、と論じた。ノンキャリの警察本部長を誕生させよ、と訴えたものである。これは今でも正論であろう。

 キャリアの無責任・無能力の警察官僚に問題がある、という指摘である。現在も、ノンキャリは才能があっても、トップに立つことが出来ない。この方面に詳しい事情通に、今朝改めて聞いてみた。

 「戦後の混乱期の警察は、国家警察と市警に分かれていた。しかと統一しなかった。戦前は内務官僚が実権を握っていた。戦後に警察庁が誕生したが、役人の世界では国家公務員上級職の合格者の上位は、全て経済官僚となる省に就職した。省と庁は、天地の開きがある」「他方で、警察庁は20代のキャリア官僚を、すぐさま地方警察の捜査二課長に出世させる。自分の親父の世代を配下において、何も知らずに仕事をすることになる。そしてとんとん拍子で出世、極楽とんぼよろしく、威張るだけで、責任はとらないまま、警察本部長になれる。数万を率いる地位は、一国一城の主だ。この不条理な階級社会が、出鱈目な警察行政の根幹となっている」のである。

 傲慢かつ思い上がりの警察官僚の典型が、現在の官邸にいる杉田という官房副長官、そして警察庁の中村格である。TBS強姦魔・山口を救済した人脈で知られる。悪の根源である。伊藤詩織さん泣かせの悪魔官僚そのものであろう。屈しない詩織さんの勇気を、主権者はこぞって支援に立ち上がるはずである。依然としてTBSは、山口にケジメをつけていない。このことも、重大なことである。

 捜査は二の次、他方で権力の乱用は安倍・自公内閣で、特に表面化した。

 関連して指摘しなければならないことは、オウムと石原慎太郎の関係は、知る人ぞ知る、である。4男が麻原彰晃の側近だったという。「サリンを製造していた場所である旧上九一色村を、今は鳴沢村に名称変更した、なぜか?しかも、このあたりは笹川財団の広大な別荘地で、近くに安倍別荘もある、という不思議である。オウム事件捜査を邪魔していたのは、彼らなのか?オウム犯人を大量処刑して乾杯を上げる安倍首相と上川陽子法相の乾杯写真の露出?何を意味するのか。サリン事件捜査の総括が行われない理由なのか」との鋭い指摘は、今も続いている。

 サリン捜査関係者の内部告発は、まだである。警察の腐敗は、千葉県警だけではなさそうだ。

2021年3月25日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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1853事件NHK

「情けないというか、悲しい」
いくつもの命を救ってきたベテラン救急医の口ぶりには、悔しさがにじんでいた。
世界でも類を見ない化学テロ、地下鉄サリン事件。
多くの市民に猛毒のサリンがまかれた。しかし、誰がどう被害に遭い、どんな治療を受けたのか。その後、どのような不安や後遺症を抱えながら過ごしているのか。被害者の視点に立った記録の保存や検証はいまだに行われていない。
なぜそうなったのか。26年前のあの日からひもといてみたい。
(ネットワーク報道部記者

馬渕安代 解説委員 山形晶)

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