呪われた車屋・東芝<本澤二郎の「日本の風景」(4047)
<過ちては改むるに憚ること勿れ=桜散る東芝病院事故死11年>
4月7日は次男・正文の命日である。11年前の2010年のこの日に、彼は不運にも東京・品川区大井町の東芝病院に、誤嚥性肺炎で緊急入院、その数時間後にタンが喉に詰まって窒息死!カルテを取り寄せてみると、二重扉の個室に入院させた息子を、看護師は100分も放置していた。警報装置もなかった殺人病院だった。それでも反省謝罪もなく、車谷・東芝は傷ついた病院を売り飛ばしてしまったが、殺人病院の重大な過失責任から逃げ延びることは不可能である。
もう忘れたいと思っても、亡くなった最愛の息子を忘れるわけにはいかない。人は過ちを犯す。急いで反省し、謝罪することで、同じ過ちを繰り返さない。そうして被害者は癒されるものだが、しかし、今の財閥三井から天下ってきた車谷の東芝は、当たり前の人の道を選択しない。これほどの悪徳経営陣の企業が再生するであろうか。
古来より「過ちは改むるに憚る事勿れ」と人の道を説いている。11年前の東芝病院の桜は、散っていた。呪われた東芝を、息子の霊が今年も暴いてくれている。筆者が従軍慰安婦や徴用工問題に深く首を垂れて、同情する所以は自らの経験則によるものでもある。
<東京地検・松本朗の東芝不起訴=泉下の次男・正文は戦い続ける!>
人の道に外れている守銭奴の車谷・東芝が、再生する大道を歩めるだろうか。泉下の正文は、車谷が反省するまで戦い続けるであろう。
「人の命は地球より重い」とは、安倍晋三の叔父の佐藤栄作でさえも、国権の最高機関である国会で繰り返したほどである。
反省しない東芝に対して警視庁に刑事告訴した。しかし、東京地検の松本朗という悪徳検事は、不起訴という信じがたい結論を強行した。被害者に一片の配慮を見せなかった。以来、悔し涙をペンに切り替えた。
東芝は、電通の政治力で乗り切ったと思い込んでいるのであろうが、最近遺族は「東芝不買運動の会」を立ち上げた。一人ぐらい人の道の分かる株主が現れるかもしれない?無理だろうか?
故人の戦いは、父親を励ましてくれる。例の311事件の真相を暴いてくれたのだ。東電福島3号機は、東芝製だった。しかも、東電・政府の嘘を、アメリカの専門家が暴いてくれていたのである。3号機はピカドンだった。広島や長崎と同じ核爆発だった。死の灰も降ったし、中性子も飛んでいたのである。
<311で暴かれた福島東芝製3号機のピカドン(核爆発)>
新聞テレビも、政府・東電の大嘘を現在も続けている。繰り返し水素爆発と報じて国民を洗脳しているが、真実を覆すことは出来ない。
当時の首相の菅直人、官房長官の枝野幸男も、そして最近は、自民党幹事長の二階の懐に潜り込んだ細野とかいう悪党も、真相を隠している。3号機は核兵器の原料となるプルトニウムを加工したMOX燃料を使用していた。それが核爆発を起こし、格納容器を破壊した。
10年経っても、廃炉に手が付けられない悲惨な状況に置かれている。あと100年かけないと処理できないと、原子炉専門家の米国ガンダーセン博士は、最近の取材に応じて、真実を明かしている。
<今も気付いていない?元双葉町長の井戸川・福島被ばく裁判>
埼玉県加須市の仲村さんが、元双葉町長の井戸川裁判(福島被ばく訴訟)の資料を自宅に郵送してくれた。中間報告書と井戸川かわら版NO18をさっと目を通してみた。そこに東芝製3号機のピカドンの記述がないのである。
当時の菅内閣の対応のまずさに対する怒りは、よく理解できる。それまで原発推進と安全神話に呑み込まれていた町長の無念は、よくにじみ出ているのだが、肝心の東芝製3号機の「爆轟」についての言及がない。
プロのガンダーセン分析との接触がなかったのだろう。「かわら版」の最後のページに「事故は終わっていない」の2ページ漫画には、3月14日の「3号機爆発」と記述、テレビ映像にキノコ雲、続いて「3号機ってプルトニウム使ってるんだよな」とも。東芝製であることについて伏せた中での、たった二コマの記述なので、おそらく核爆発であることに気付いているのかどうか?
4号機爆発が3月16日、この日井戸川町長は「役場ごと県外避難を町民に訴えた」とある。3月11日から16日にかけての真相を、当時の首相と官房長官に打ち明けさえればいいのだが、それをしていない。
筆者は泉下の次男が教えてくれた、ガンダーセン分析によって、3号機爆轟による死の灰は、首都圏や東北一体に降っている可能性が強いとみたい。東芝の専門家は「1000キロ離れないと安全ではない」と親類に明かしている。東芝の製造者責任も問うべきではないのか。
井戸川法廷の第18回口頭弁論が、4月21日東京地裁103号法廷で午前10時30分から開廷される。仲村さんは押しかけるという。話を聞けそうだ。
これの報告集会が、衆院第一議員会館(第三会議室)で正午から行われる。
コロナ禍のため、ネット配信もするという。一つ井戸川さんに注文したいことがある。コロナワクチンもそうだが、放射能被ばくも素人には分かりにくい。中学生でも理解できる日本語での記述をお願いしたい。
井戸川裁判を、国民の代表と自負する政界関係者は、わがこととして取り組んでもらいたい。特に菅や細野、枝野は参加して真実の述べる道義的責任がある。強く指摘したい。
<殺人兵器にも手を出した空前絶後の粉飾決算判明>
次男の命を奪いながら、反省も謝罪もしない東芝は、現在の三井傘下の車谷の時代になっても、変わらない。過ちを認めない財閥・東芝に怒りを覚える11年は、さらに続くのか。
東芝は、戦後最大の粉飾決算発覚で、自滅への道へとまっしぐらである。米英の原子炉メーカーのウエスチングハウス(WH)の罠に、大金を払って地獄へと失速してゆく。
今世紀最大の粉飾決算の背後で、不正と腐敗が進行していたことになる。それを許した株主ばかりだった。社会的責任を宣伝しながら、その実、真逆のことを平然と行ってきた東芝、いまの車谷体制なのであろう。
元通産大臣秘書官は「役所内で東芝は別格だった」と打ち明けてくれた。また自民党で唯一の真面目な商工族議員は「早めに相談してくれれば、なんとかなったのに」といって悔しがった。東芝と電通が支配するような日本は、何としても改革するしかないだろう。
言及するまでもなく原発は、殺人兵器製造を目的として誕生した、悪魔のエネルギーである。核兵器製造目当ての原発を、未だに推進する財閥・自公・日本会議・連合に反吐が出る。
考えてみると、ここまでの真相を理解させてくれた次男・正文に感謝したい。かの侵略戦争へと引きずり込んだ財閥、戦後解体と見せかけて、朝鮮戦争で即座に復活した財閥を、いま韓国の被害者が追及の矢を放って一歩も引かない。敬意を表したい。
<電通を使っての言論封じに屈しないわがジャーナリスト健在>
息子は父親に正義と勇気を運んできてくれている。お分かりだろうか。第三者は分からないだろうが、本当のことである。もう涙を流さない。出ない!
東芝の防護服となって、東芝事件を隠してきた電通も目下、傷ついているではないか。傀儡政権「満洲国」から続く暴走ならぬ爆走を、安富歩が「満洲暴走 隠された構造」(角川新書)で暴いて、国民一人一人を覚醒させている。
原発にのめり込んだ東芝と、五輪利権に突っ込んだ電通の爆走は、今も継続している!反省と謝罪を求めて、我がジャーナリストのペンも磨きがかかってきた。ブレーキを踏む善良人間の一翼を担っているのである。
2021年4月7日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
東芝だけでなかった!三菱も<本澤二郎の「日本の風景」(4031)
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東芝の人殺し?<本澤二郎の「日本の風景」(4026)
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311東芝製3号機作業員の被曝死<本澤二郎の「日本の風景」(4008)
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東芝の車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)は7日朝、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズなどの買収提案について「提案が来ているのは事実。これから取締役会で議論する」と記者団に語った。
東芝にイギリスの投資ファンドが買収提案
大手電機メーカーの「東芝」が、イギリスに本拠を置く投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」などから買収の提案を受けていることが明らかになりました。「東芝」は、大株主の別の投資ファンドとの間で対立が続いていて、CVC側は東芝の株式を非公開化したい考えを伝えているものと見られます。
関係者によりますと東芝はイギリスに本拠を置く投資ファンド、「CVCキャピタル・パートナーズ」などから買収の提案を受け、7日、取締役会を開いて提案内容について検討を行うということです。
東芝を巡っては去年7月の株主総会の運営などを巡って大株主の投資ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネジメント」などと対立が続いています。
こうした状況の中でCVC側は東芝の株式を大量に取得することで非公開化し、いわゆる“モノ言う株主”など外部からの影響を受けない体制とすることを提案し、東芝からの賛同を得ようというねらいがあるとみられます。
ただ、東芝は原子力や防衛関連の事業を手がけているため、実際に買収する場合には外国人投資家が日本の安全保障にとって重要な企業に出資する際の規制強化を盛り込んだ法律に基づいて、国への届け出が必要となり、政府側の対応も焦点となる見通しです。
東芝の車谷暢昭社長は7日朝、記者団に対して「買収提案はきています。これから取締役会を開いて議論していきます」と述べました。(NHK)
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