プルトニウム利用の「夢」を開陳して再処理政策の正当化を図る電事連
核情報
の田窪です。
プルトニウム利用の「夢」を開陳して再処理政策の正当化を図る電事連
──新プルトニウム「利用計画」と英仏保管分の電力会社間「名義交換」案
電気事業連合会は、2月26日、再処理で取り出したプルトニウムの「利用計画」(以下、新利用計画)を発表するとともに、英仏で保管されているプルトニウムについて、電力各社間で「名義交換」を行うことによって消費を推進する案を検討中であることを明らかにしました。計画とは名ばかりで、実際は、2030年度までに、フル稼働となった六ヶ所再処理工場での毎年の生産分を全量消費できるようなMOX利用炉運転態勢を目指して頑張るとの決意表明をしただけのものとなっています。
「名義交換」案は、プルトニウムの消費を促進するための案と言えば聞こえがいいのですが、利用のめどの立たない英国保管分をそのまま放置しようという案とも言えます。普通の原子炉で燃やすためにプルトニウムをウランと混ぜて「混合酸化物(MOX)」燃料にする工場が英国にはないのです。そして忘れてはならないのが、六ヶ所で建設中のMOX製造工場の運転がうまくいかないとMOX利用炉が何基あっても六ヶ所再処理工場で取り出したプルトニウムはたまり続けるということです。また、再処理工場がフル稼働となると、福島第一原発のタンクに入っている総量の何倍ものトリチウムが毎年放出されることになります。
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