Global Ethics


白川静さん 野の心のまま志士のごとく憂え by limitlesslife
もう一度読みたい:<平和と民主主義>白川静さん 野の心のまま志士のごとく憂え=
2004年12月
2015年10月07日
今は亡き著名人のインタビューを再録する「もう一度読みたい <平和と民主主義>
」第3回は、漢語はアジアの共通言語で「文字文化を回復することが東洋の平和につな
がる」と訴えていた漢字学の大家、白川静さん。掲載したインタビューは首相の靖国参
拝で日中関係が冷え込んでいた2004年12月に行われた。この2年後に白川さんは
息を引き取ったが、中国の大国化で日中・アジア関係がさらに複雑化した今こそ耳を傾
けたい。
……………………………………………………………………
<2004年12月13日 東京本社夕刊2面から>
いつになく、重い気持ちをひきずりながら、2004年が暮れようとしている。この
国はどこへ行こうとしているのか。人生の大先達に聞く。
◇「戦後ずっと日本は戦争放棄でやってきた。それ自体、意味があると思うね」
「いま、起きてきたところです」。京都は桂離宮近くにお住まいの漢字学者、白川静
さん、94歳。昼寝が終わったばかりだというのに、わざわざ背広に着替えて応接間に
現れた。文化勲章のお祝いのコチョウランとともに明治人の威厳が香りたつ。書棚に漢
籍が積まれ、それはそれは静かなたたずまい。だが、先生の話はいきなり熱を帯びた。
「現在のアジアは本来の歴史のありかたからすると、大ねじれにねじれておる。それ
はね、アジア3000年の歴史を通じて、民族同士が、相手を滅ぼしてやろうと憎悪の
念で戦った戦争は一回もない。一回もないんです。ヨーロッパの歴史を考えてみたまえ
。戦争が絶えなんだ。そんなところがEU(欧州連合)でついにひとつになった。とこ
ろが東アジアはいまも強国に支配され、われわれはその手先となって、憎み合っとるわ
けだ」
京都で開かれている「文字講話」には碩学(せきがく)の白熱の講義を聴こうと全国
からファンが押し寄せるというのに、本日はもったいなくも生徒はひとりだけ。で、ア
ジアのねじれの原因はと問うと、大きな地声がさらに大きくなった。
「それはね、日本が英米の侵略戦争のまねをして日清、日露以来、戦争を繰り返した
からだ。ぼくは第一次世界大戦も知っておるが、そのあと、シベリア出兵などがあって
、小学生であったから、旗を振って、行列して、慰問袋を送ったりした。太平洋戦争で
は軍部が跳梁(ちょうりょう)して、ものが言えん状態で、民政党の中野正剛(なかの
せいごう)代議士が軍部と対立し、結局、孤立して、自殺した。ぼくは日本の運命を狂
わせたのは軍部だと思うとる」
その戦争が終わって、一切はアメリカ式になった。そしていま、われらが小泉純一郎
首相はだれよりもその同盟を誇りとしている。
「春秋の筆法で言えば、これを附庸(ふよう)という。属国のことだ。同盟という言
葉でごまかしているが、首都の近くの空港を彼らが使っておって、首都の入り口の軍港
を彼らが使っておって、こんな同盟がどこにありますか。日本もアメリカに対して同じ
ことをやっておれば同盟です。実はつけたしの国、アメリカプラスワンです。極めて不
名誉なことです。都を攻め滅ぼされて、城下で講和を結ぶ、これを城下の盟(ちかい)
といいます」
古代中国生まれの言葉がそのまま現代の日本にどんぴしゃ。うなってしまう。で、と
きあたかも自衛隊のイラク派遣がすんなり延長されて。
「だいたい、アラブ系の民族は、かつてヨーロッパや地中海を支配するほどの大勢力
を築いたんです。彼らが自浄作用によって自分の国が治められんという、そんなことは
ない。西洋史の半分は彼らが占めておる。そんなものを無能力者扱いして、軍を出すの
は、なんぞ裏に思惑があると思うのが普通です。春秋に義戦なしという。春秋時代には
多くの戦争があって、彼らは正しいと主張して戦争をやった。だけどもわずかのちの孟
子が、春秋の歴史において、およそ正義の戦いというものはないと喝破している」
学者、それも徹底した文献学派とくれば、青白き秀才を思い浮かべる。が、先生は違
う。官学アカデミズムとは無縁だったせいか、野の心のまま、志士のごとく憂える。
「援助するつもりなら、ほかにいくらも方法がある。軍を出さなくてもね。それは文
化的なこととか、社会的なこととかね。戦後ずっと日本は戦争放棄でやってきた。そう
いうものに徹して行動してきたこと、それ自体、意味があると思うね。なんにもせんよ
うに人は言うかもしれんが、そうではない。思想的な方向を示す、これは大きい。それ
にしてもイラクでのアメリカ軍の行為、テロリスト掃討といって、市民を巻き添えにし
て、無差別に撃つのはテロリストではないのかね」
◇「戦争をどこまで知っておるのかね。小泉さん、62歳か。ご存じなかろう」
目をアジアに転じれば、われらが宰相の「靖国」参拝が周辺諸国との摩擦を引き起こ
している。二度と戦争をしない誓いだ、というのだが。
「靖国、靖国いうけれどね、人は戦争をどこまで知っておるのかね。ぼくは海軍工廠
(こうしょう)に学徒動員の生徒を引率していったが、航空母艦からグラマン、あれは
太鼓たたくような音をして飛んでくる。すると海軍工廠の将校たちは域外に車で逃走す
る。生徒が怒って道をふさいだところを、掃射されて教え子が死んだ。小泉さん、いく
つかね? 62歳か。それではご存じなかろう。歴史を生の姿でとらえんと。あの時代
に国民がどんな気持ちでおったか。死んで帰ってこいなどと、だれが望むか」
いくさの話がつづく。せっかくの機会、じきじきに「戦」の字を解読してもらった。
大学ノートを差し出せば、ペンを走らせ、あら不思議、文字の正体が浮かび上がってく
る。
「戦のもとの字は『戰』でね、左の『單』はふたつの羽飾りのついた楕円(だえん)
形の盾の形で、右は戈(ほこ)です。盾と戈、それを組み合わせて、たたかう意味にな
る。この『單』の下に神様への祝詞を入れる器の形を書いて、右側に犬を書くと『獸』
になる。甲骨文では『獸』は狩猟の意味に使う。獣そのものでなくてね。狩りをするの
と戦争をするのともともとの漢字では同じような形であった」
まさに目からウロコ。作家の宮城谷昌光(みやぎたにまさみつ)さんに「たった1語
で、小説1000枚書ける」といわしめたのもごもっとも。だが、その漢字、本字は台
湾のみ、日本は字数と音訓の用法を制限し、中国大陸は略字、韓国はハングルが主流、
ベトナムはローマ字化されている。漢字文化圏の実態はかくもばらばらである。
「そこだよ。かつて東アジアの世界は理念的にひとつであった。それを私は東洋と呼
んでいる。その血脈をなすものが漢字である。それがいま、分裂している。政治の分裂
がそのまま文化の分裂に反映している。日本語も朝鮮語もベトナム語も、半分以上、漢
語です。統一した漢字を使えば、これは容易に意思疎通(注・本来の字は疏通)できる
。東洋を回復したい。古典が読めないのは歴史を切り断つことである。そういうところ
では本当の平和は生まれん。文字文化を回復することが東洋の平和につながる」
でも、先生、日本語の現状はかなり深刻です。漢字を知らない、書けない。女子高生
はせっせとなにやら象形文字ならぬ、メールで絵文字。辞書はピピピの電子辞書で。
「これまでの教育では、漢字は記号にすぎなかった。記号を覚えるのは難しい。いろ
は歌は覚えられるが、逆から言うことは無理でしょう。漢字の成り立ちが理解できれば
、覚えるのは容易です。辞書というのは全体像をつかんで使う。アリがものを運ぶよう
に、ひとつだけつまんでいては、生きたものとして把握できない。本当は写すといい。
写していると、似た言葉の構成がわかってくる。それでぼくは辞書を統一的に全部ひと
りで書いた」
日本人の知識はむろん、思考力の低下……、その元凶はテレビだとの説もあります。
先生、どんな番組をご覧に?
「ニュースくらいかな。実につまらん。どのチャンネルを回してみても、見るべきも
のが少ない。戯れすぎる。内容のない歌を歌うているか、大きな口開けて食べているか
、無責任な議論をして騒いでいる。国の政治を笑いごとにしたりして、不謹慎だよ。も
っとつつましさをもって、内容の豊かなものでありたい。実のないものばっかりでは、
子供の教育にもよくありません」
体調を崩され、日課だった桂離宮をぐるっとひと回りする散歩も、離宮のそばまで行
って引き返す。それでも午前中だけで3時間は原稿用紙に向かう。高橋和巳(たかはし
かずみ)の「わが解体」によれば、学生紛争のころも午後11時まで先生の研究室だけ
はこうこうと明かりがついていたとか。恐るべきマイペース、学問の鬼である。
「仕事はリズムが大事です。中国ではな、上寿(じょうじゅ)が120歳、中寿(ち
ゅうじゅ)が100歳、下寿(かじゅ)が80歳。中寿にはちょっと近うなってきたか
な。まだ半ばというとこかな」【鈴木琢磨】
◇白川静さん略歴
しらかわ・しずか。1910年、福井市生まれ。立命館大名誉教授。書生をしながら
夜学へ通うなど苦学した。「字統」「字訓」「字通」の字書3部作は独力で。著作集が
中国で、「常用字解」が韓国で翻訳出版されるなど白川文字学はアジアに広がる。04
年度文化勲章受章。
…………………………………………………………………………
◇その後の白川さん…「文化は違えども、漢字は日中の懸け橋になる」
白川静さんは2006年10月30日、多臓器不全のため96歳で亡くなった。研究
者としての立場を貫いた人生で、わずか1カ月前にも講演に立っていた。机や椅子、万
年筆なども含めた遺品約300点は出身地である福井市の福井県立図書館に寄贈され、
自宅の書斎は「白川文字学の室」として再現されている。
生前最高顧問を務めた「文字文化研究所」(京都市)の研究部統括、宇佐美公有さん
(80)は「漢字によって、社会に奉仕しようとの使命感を持っておられた」と振り返
る。中国に対して格別の思いがあった白川さんは、宇佐美さんとともに何度も訪中し、
中国人研究者らと交流を重ねたという。
「文化は違えども、漢字は懸け橋になる」と語っていた白川さんの思いを後世に伝え
るべく、同研究所は子供への漢字教育に力を注いでいる。また、白川さんの遺志は、立
命館大学白川静記念東洋文字文化研究所にも受け継がれ、漢字を学ぶことの楽しさを教
える民間資格「漢字教育士」を認定しており、13年には俳優の武田鉄矢さんが「名誉
漢字教育士」の称号を贈られている。【高橋昌紀】

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace



8・14「戦後70年、東アジアフォーラム―過去・現在・未来―」のご案内 by limitlesslife
紅林進です。
8月14日(金)に東京・神保町の日本教育会館で開催されます
下記シンポジウムのご案内を転載させていただきます。
(以下、転送・転載・拡散歓迎)
拡散希望 8・14「戦後70年、東アジアフォーラム―過去・現在・未来―」のご案内
今年8月15日で、アジア・太平洋戦争の終結、日本の敗戦、連合国側の勝利、そして
植民地解放と朝鮮半島の分断から70年の月日が流れました。戦後の日本は、日本国
憲法9条に象徴される平和主義の下、戦争へ荷担することなく侵略と植民地支配の
ファシズムの国家から、平和国家への歩みを進めようとしてきました。しかし、
米国との関係を重視する中で、東アジア諸国との信頼醸成の国家的とりくみは十分
と言えず、「慰安婦」問題などに象徴される加害の責任問題は解決に至っていません。
その結果、河野談話や村山談話が存在するにも関わらず、侵略と植民地支配の歴史認識
という基本的課題に対して、日中、日韓など国家間においても議論が止むことはありま
せんでした。
敗戦から70年にあたって、日本と東アジア諸国との間に横たわっている歴史的課題を
乗り越えていこうととりくんできた多くの市民、諸団体が、一堂に会して人権、教育、
外交、安全保障などの問題について討議し、解決への道筋を提起します。
○日 時:2015年8月14日(金) 13:00~18:00 ※終了後、キャンドルデモ
○場 所:日本教育会館(一ツ橋ホール、その他会議室)
■日本教育会館の地図
○プログラム
■開会集会:13:00~14:30(3F・一ツ橋ホール)
□基調報告 内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)
□記念講演1 ドイツは過去とどう向き合ってきたか
ウタ・ゲルラント(ドイツ「記憶・責任・未来」財団 理事会アドバイザー)
2001年から「記憶・責任・未来」財団でウクライナやポーランドの強制労働被害者への支払い責任者を担い、
2008年から現職。1990年代からロシアやドイツでの過去の記憶や人権問題に関わり、同財団のほかに「ドイツ
人権研究所」(パリ原則に基づく人権擁護機関)や「贖罪の証・平和奉仕団」(以前は良心的兵役拒否者を、
現在は自由意志に基づく社会奉仕等を支援するキリスト教団体)の評議員を務めるなど、市民運動に深く関わる。
ベルリン自由大学修士(東欧史、哲学、政治学)、1965年生まれ。
□記念講演2 アメリカの東アジア戦略と日韓関係
徐載晶(ソ・ジェジョン、国際基督教大学上級准教授)
1960年生まれ。ソウル大学物理学科専攻、ペンシルベニア大学大学院博士(政治学)、ジョンス・ホプキンス
大学国際大学院教授、同大学韓国学研究所所長。2015年から国際基督教大学に赴任。米国政府と軍産複合体の
朝鮮半島での軍事戦略を分析対象としている国際政治学者。特に、2010年、天安艦隊の沈没事故の原因を北朝鮮
の魚雷による攻撃と発表した韓国政府の報告書に対して、在米学者として論理的に反駁し、国内外にその問題の
真相究明を訴えるきっかけを提供した実践的な知識人。
■課題別シンポ 14:45~16:30
□加害者が「和解」を語れるのか~被害者が望む解決をめざして(8F・第一会議室)  ※3Fロビーでパネル展も開催
報告
・梁澄子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)  「朴裕河『帝国の「慰安婦」』批判」
・鵜飼哲(一橋大学教員)  「ヨーロッパにおける和解」
・ウタ・ゲルラント(ドイツ「記憶・責任・未来」財団 理事会アドバイザー)  「加害国ドイツの経験から」
□記憶の継承と教科書(7F・707会議室)
報告
・俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長) 「歴史をわい曲する教科書と2015年中学校教科書採択」
・吉田典裕(出版労連教科書対策部)  「安倍政権・文科省の更なる教科書検定制度改悪のねらい」
・ 金敏喆(民族問題研究所責任研究員、太平洋戦争被害者補償推進協議会執行委員長) 「韓国における歴史わい曲教科書の問題」
・コーディネーター 齋藤一晴(明治大学非常勤講師、日中韓共同歴史編纂委員会) 「記憶を継承する日中韓3国の共同歴史教材作製の取り組み」
DVD上映「報道特集 教科書採択 誰が決める?」
□「積極的平和主義」で失うもの(7F・中会議室)
報告
・高田健(WORLD PEACE NOW実行委員会)
・藤本泰成(フォーラム平和・人権・環境事務局長)
・谷山博史(日本ボランティアセンター)
・朴正恩(参与連帯協働事務処長)
□オキナワ―そもそもの歴史から―(8F第二会議室)
報告
・新垣毅(琉球新報編集委員)
・洪基龍(済州軍事基地阻止と平和の島を実現するための汎道民対策委員会執行委員長)
■閉会集会 16:45~18:00 ―市民社会が作る平和―
⇒イベント閉会後、戦時性暴力問題連絡協議会主催で、8.14日本軍「慰安婦」メモリアルデー・キャンドルデモが行われます。ぜひご参加ください!
○参加費:1,000円
<呼びかけ人>
李泳采(恵泉女学園大学)、俵義文(子どもと教科書全国ネット21)、野平晋作(ピースボート)、藤本泰成(フォーラム平和・人権・環境)、
矢野秀喜(強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワーク)、渡辺美奈(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」[wam])


特集ワイド:「戦後70年談話」は必要か 安倍首相が「村山」修正の構え by limitlesslife

毎日新聞 2015年01月29日 東京夕刊

 ◇中韓だけでなく米国も注視/村山元首相「談話は国是、極端な修正できない」

「(戦後)70年談話は70年談話として新たに出したい」−−。安倍晋三首相がそれの作成に向け、従来の「村山談話」などで使われた文言の継承に否定的な考えを示し、波紋を呼んでいる。8月にも発表されるという新談話は、そもそも必要なのか。出すとしたら、何を守るべきなのか。【田村彰子】

「キーワードは極めて大きな意味を持っている」

公明党の山口那津男代表は25日に出演したNHK総合の「日曜討論」で、安倍首相にクギを刺した。キーワードとは、戦後50年の村山富市首相談話で使われた▽植民地支配と侵略▽アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた▽痛切な反省▽心からのおわび−−などを指す。歴代の内閣が継承し、戦後60年の小泉純一郎首相談話でも使われている。しかし安倍首相は同番組で、自らが出そうとしている70年談話でも同じようにするかと問われ、「そういうことではない」と語ったのだ。

近隣諸国は早速、懸念を表明した。一方、米国の新談話への関心はもともと高い。米国務省のサキ報道官は「こうした謝罪(村山談話や1993年の河野洋平官房長官談話)は日本が近隣諸国との関係改善に努める上で重要な一章だった」と述べ、米議会調査局の報告書も「安倍首相が戦後70年にどう向き合うか、国際社会が注視することになる」と指摘した。首相がキーワード踏襲に否定的な今、より米国の関心が高まることは必定だ。

「米国は国防費を削減しようと、新しい国防・軍事戦略を打ち出しています。沖縄の海兵隊をグアムに移転する計画もあります。しかしそれも、東アジアの安定が大前提。朝鮮半島有事などに備える米国にとって韓国は大事な同盟国だし、中国も経済的に密な関係。日本には、事を荒立ててほしくない」。外交問題に詳しい情報誌「インサイドライン」編集長の歳川隆雄さんはそう解説する。

安倍首相が靖国参拝をした際も、米国は異例の早さで懸念を示した。「歴史認識は中国や韓国にとって譲れるものではない。米国は、新談話で安倍首相の考えを強く打ち出すべきでないと思っていますよ」。首相は米国の反発を受けてでも、独自色にこだわるのか。

上智大教授の中野晃一さん(国際政治学)によれば、村山談話は国際社会の中で完全な謝罪と認識されているという。「単刀直入に何が悪かったかに言及し、その上で謝罪をしている。近隣諸国はもちろんですが、米国や欧州を含むかつての連合国側でも、村山談話の中身で何か足りないと言う人はいません。戦後100年などの新たな節目だったら仕方ないかもしれませんが、今、新たに何かを言う意味は薄いと思います」

実際、戦後30年や40年では談話は出ていない。小泉元首相が戦後60年談話を出した際には、靖国参拝などが問題化していた。「小泉談話には、村山談話を改めて踏襲してダメージを回復する意味がありました」。一方、今回は「安倍首相には70年の区切りを使って何か言いたい思いがあり、心は村山談話の踏襲にはないのが透けて見える。そこに、米国を含めて今まで以上に注目を集めてしまう理由がある」と指摘する。

「未来志向の談話」と首相が繰り返すことにも、違和感があるという。「終戦や敗戦の区切りに何かを言うなら、過去とどう向き合うかに力点を置かざるを得ません。安倍首相のように『積極的平和主義』を掲げ、これからいろいろやりますよって話ばかりだと、普通は『過去のことは反省していないんだな』と思われますよね」と話す。

いつも比較されるのは戦後ドイツの姿勢だ。「ドイツはポーランドやイスラエルに徹底した謝罪をしているから、国際社会で信頼を勝ち得ている。既に北大西洋条約機構(NATO)の枠組みで海外にも派兵していますが、それは謝罪し続けているから可能なこと。米国だけではなく欧州諸国も、日本が過去と向き合って今のパートナーとして信頼に足る国か、注視していますよ」。言うまでもなく中国や韓国との関係改善も前提だ、と強調する。

「そもそも、誰よりも村山談話に助けられてきたのは安倍首相自身だったはずです。首相の歴史認識を心配している人たちでも、村山談話を引き継ぐという意味の言葉を聞いて安心していましたからね」

東大教授の牧原出さん(政治学)は、談話のまとめ方にも疑問を抱いている。菅義偉官房長官はこれまでの記者会見で、有識者会議の設置を検討していることを明らかにしている。「有識者として会議に出席するには、使命感が必要です。その使命感とは、よほど村山談話を修正したいか、もしくは現在の国際関係に危機感を抱いているかでしょう。ですが、国際関係への危機感があるだけなら、尖閣諸島の防衛を強化するとか、具体的な対抗策を提言するのではないでしょうか」。となると、人選は村山談話を「修正」したい人に偏る恐れがある。「ただ、それでは国民的な議論にはならない」

一方、幅広い考え方の人を集めた場合にも不安が残る。「いわゆるリベラルな人も入れないと、お仲間同士の話し合いにしか見えません。議事録の公開も、もちろん必要です。しかし、そうした人選だと意見が割れてまとまらないかもしれません」。そうなると、議事録も公開できない状況に追い込まれる恐れすらある。牧原さんは言う。「このような談話は、どこからともなく国民が納得できるものが出てくる形がよいのです。今まで通りこっそり有識者の意見を幅広く取り入れながら、官僚主体で作った方が効果的ではないでしょうか。有識者会議を国民的な議論の場にしたいとの気持ちだとしても、リスクが大きいと思います」

忘れてならないのは「村山談話」が自民、社会、さきがけの3党連立政権下で発表されたことだ。当時の政府高官の一人は「あの談話は、自民党単独でも社会党単独でもなく、いろんな思想の人たちが集まって決定しました。自民党には歴史認識について信念のある人が多くいましたが、その彼らも最後は何も言わず、閣議通過を認めたのです。村山さんの熱意が大きかったのは確かですが、決して個人の思想などではなく、心ある政治家たちや行政の人たちの思いが一つになった内閣総理大臣談話なんですよ」と振り返る。

その村山元首相は今、こう語る。「あの談話はその後の内閣もすべて継承してきた。ある意味で国是にもなっている。それを極端な形で修正することはできないと、僕は思っておるんじゃけど……」

果たして安倍首相は、どれだけの事態を想定しているのだろうか。



安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名の報告とお願い by limitlesslife
安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名運動に賛同ありがとうございます。

昨日、安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名のお願いをお送りしました。
下記Change Orgで署名キャンペーンを始めました。

お手数ですが、下記で署名をお願いします。
http://chn.ge/1y2DKt5?recruiter=51050779

ぜひ、拡散をお願い致します。
米国の賛同団体も16、台湾でも3団体となりました。

安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名運動

——-なお、国際署名の呼びかけの要旨は、下記のとおりです。—-

日本の侵略・加害の事実を正当化する「安倍政権の歴史認識」の
子どもたちへの注入の企ての中止を求める署名

安倍政権は、近代日本国家による侵略・植民地化を肯定・正当化し、それによる加害
の事実を無視・矮小化しようとしています。しかし、このような「安倍政権の歴史認
識・立場」は、国際社会が共有する「歴史認識」を否定する危険かつ自己中心的であ
るとの国際社会の批判と監視の目にさらされています。
そこで、安倍政権は、国際社会の目が届きにくい「国内手続き」(教科書検定手続き
―政府が教科書を検定・検閲する制度―における内容統制の格段の強化)を使って、
国際社会が共有する「歴史認識」に反する歴史教科書を作ろうとしています。
このような歴史(歪曲)教育策動を放置しておけば、その「歴史認識」が一政権内レ
ベルではなく、日本国民・日本社会全体のものにまでなるという、現在と次元を異に
する格段に恐ろしく危険な事態を招来する可能性が極めて大きくなってきます。
つまり、日本社会全体が、自らの本当の歴史を知らぬまま、自らの過ちを認めない独
善的な状況になっていけば、日本という国は、国際社会との相互理解の中で、国際社
会とともに平和裏に歩んでいくことがとても困難な国になってしまいます。
このような事態に到ることを防ぐためには、その国際社会に生きる市民のみなさんの
声がぜひとも必要です。
世界の市民のみなさん、日本在住の市民のみなさん、以上の趣旨・目的で行う以下の
署名に、ぜひ賛同してくださいますようお願いします。
———————-
内閣総理大臣安倍晋三様   文部科学省様

私たちは、下記のことを強く求めます。

一   日本の侵略・植民地化とそれによる加害の事実を無視・正当化する「安倍政
権の歴史認識」を、教科書を通して子どもたちに注入しようとする日本政府の全ての
企てを中止することを要求する。
現在進行中の、政府の教科書検定・検閲による上記「歴史歪曲教育」の企てを即刻中
止することを要求する。
———————-
呼びかけ団体 安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名運動
日本連絡先   えひめ教科書裁判を支える会
gf742bpjye82j6v7vzw2@mopera.net
日本の賛同団体38,個人89人(2015.1.8現在)
安倍政権の歴史歪曲をストップさせる国際署名運動のHP
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sig2.html
HPの掲示板に、国際署名関係資料を掲載
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/1/1.html
米国連絡先   Eclipse Rising
米国の賛同団体19(2015.1.10現在)
韓国連絡先   ピョンテク(平澤)・愛媛市民交流団体

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Okumura Etuo
gf742bpjye82j6v7vzw2@mopera.net

安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ
安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html
「原発安全神話と教科書記述-検定基準改悪」 画像5分49秒
http://www.youtube.com/watch?v=1l6SToOmnk4
えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm
憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉!
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub8.htm
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選挙選択:命か金か(自然帝釈網文化の五福か人工金字塔文明の五過か)? by limitlesslife
December 14, 2014, 3:00 pm
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アベノミスは金の為に命を犠牲にする(アベノミクスはヘリコプター・マネーによる「無い袖を有るように振る」ギャンブル・まやかし:投機・財政赤字・為替変動・資源高騰・生産生活苦・資産減価・格差拡大・社会崩壊・環境破壊等々:

壊憲:東洋・仏教・十七条憲法を引き継ぐ平和憲法を守るべき行政・首相・閣僚・議員が立法・司法を越えて・従来の行政を無視して非合法に集団的自衛権を決定し人類の歴史を踏まえた(平和伝統・戦争惨禍)憲法の最重要原則である平和(是により始めて基本権利・国民主権も成り立つ)を無視・壊憲(戦争可能)にした(クーデター)。

壊権:戦争は人権を無視(平和的文化的生活不可・非常事態総理絶対権力強制)し、秘密法・教育法などにより権力専横・権利無視が強化される。政治・経済・社会・文化は福祉・教育より金権・戦争に向かい資源誤用・人権阻害に向かい、益々格差拡大・生活困難・社会不安が拡大する。

壊圏:偏向的金字塔文明(金・物)が循環的帝釈網文化(命・心)を破壊し、環境汚染(地球温暖化・異常気象・放射能汚染・気水地圏汚濁など)・生命破壊(生物種多様性喪失・生命力劣化・生物大量絶滅など)を引き起こしている。その原因・対策を無視し経済・社会・生活・生命そのものが劣化・破壊される。

壊健:本末転倒(アベコベ・アベミス)は木を見て森を見ず、我利我利が全体健全を失っている。そこには全体健全(聖)がなく聖(全体健全)な真善美もない。金字塔文明の五過(錯誤・束縛・差別・搾取・殺戮)を文化の五福(覚醒・自由・平等・博愛・平和)に転換しなければ元も子もなくなる。

自民一強(公明補完:非仏道)は壊憲・壊権・壊圏・壊健拡大!



明日10/21(火)戦後70年 新しい東アジアへの一歩へ!市民連帯連続院内集会 第一回「東アジアの平和と歴史認識」@参議院議員会館 by limitlesslife

紅林進です。
明日10月21日(火)に参議院議員会館講堂で開催されます下記院内集会のご案内を
転送させていただきます。
講 師は高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)です。
(以下、転送・転載・拡散歓迎)
戦後70年 新しい東アジアへの一歩へ!市民連帯
連続院内集会 第一回
「東アジアの平和と歴史認識」
 来る2015年8月15日は、日本の敗戦をもってアジア太平洋戦争が終結してから70年の節目に当たります。
そして朝鮮半島およびアジア諸国の視点から見れば、日本の植民地支配・侵略戦争からの解放70年、加
えて日韓条約から50年、村山談話発表から20年に当たります。
しかしそんな節目を目の当たりにしたいま、日本は再び戦争への道を進もうとしています。安倍首相は
「侵略の定義は定まっていない」など過去の侵略戦争を正当化する発言をしてきました。さらには「従軍
慰安婦」の存在を否定したり、「河野談話」・「村山談話」の見直しをほのめかすなど、歴史認識を歪曲し
て周辺諸国との関係をいたずらに緊張させています。これは日本を再び「戦争のできる国」にしようとする
危険な動きですが、国内においてこのような歴史修正主義的な声は日を追うごとに激しさを増しています。
 戦争を美化し、アジア諸国を蔑視するような歴史認識が跋扈したままでは、到底東アジアの平和は実現
できません。「戦後70年 新しい東アジアへの一歩へ!市民連帯(略称、東アジア市民連帯)」連続院内集
会の第一回目では、高嶋伸欣・琉球大学名誉教授をお招きし、東アジアをめぐる日本の歴史認識の問題
点についてお話していただきます。みなさんのご参加をお待ちしております。
と き :10月21日(火) 開会18:15~19:30
ところ :参議院議員会館講堂 東京都千代田区永田町2-1-1
(最寄駅:東京メトロ「永田町」駅、「国会議事堂前」駅、「溜池山王」駅)
国会周辺図 http://www.shugiin.go.jp/internet/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm
参加費 :無料
講 師: 高嶋 伸欣(琉球大学名誉教授)
主 催 :戦後70年 新しい東アジアへの一歩へ!市民連帯 (略称「東アジア市民連帯」)
お問い合わせ: フォーラム平和・人権・環境 TEL:03-5289-8222