Global Ethics


小出先生 ラジオフォーラム2014/10/4のお話(廃炉は人間の手には負えない)&ファインダーから見た災害と貧困、安田菜津紀さんのお話 by limitlesslife

永岡です、第91回ラジオフォーラム、今週は社会活動家の湯浅誠さんの司会で放送されました。今日は朝のFMharoのみを聞きました。

湯浅さん宮城に行かれて稲刈りのお手伝いをされて、米の買い取り価格は70年代と変わらず、新聞はこの間5倍、日本の農家が米を作ってもしんどく、集落でも20代はひとりだそうです。

今週のゲストはフォトジャーナリストの安田菜津紀さん、東南アジアや中東、アフリカを回られ、3・11以降は岩手、陸前高田を取材されています。安田さん1987年生まれ、湯浅さんはもっぱら国内で、初めて会われるそうです。

安田さん、フォトジャーナリスト、定義はないが、写真を通して世界を伝え、新聞社のカメラマンは会見に行く、会社の指示により、しかし安田さんは大きな会社の属さず、自分の意思で決めるもので、行くところは自分で選び、指針は基本的に縁で決める。ヨルダンに行き、シリア難民、シリアには2009年まで通い、シリアに行ったのも、日本に来たイラクの友人から聞いて、イラク→シリアに逃れた人のお話から取材することになった。

シリア、アフリカは大変だと、抽象的なことから選び、知っている誰々のために、友達の国だから行きたいとなる。今はヨルダンの取材、首都アンマンにシリア人のための病院があり、大怪我をした子供、治療のたびに痛いと泣くものの、病床に両親なし、怪我をした人は入れるが、それ以外はダメで、家族は国境で止められる。一人、子供が怪我と闘い、治療後また返される。

レバノン側も多く、写真を撮り、シリアのことを伝えられ、他にもカンボジアに11年前に行き、国際協力に興味があったのではないが、中学時に父と兄が亡くなり、国境なき医師団のことを知り、まったく違う環境で生きる同世代のことが気になり、足を運び、同世代の子供と時間を過ごし、人身売買の子供を見てショック、売られて虐待され、家族のために売られて、家族のために働きたいとなったのに衝撃を受けた。

カンボジア、人身売買から、HIVのことを取材し、感染者の集まる村があり、首都も開発され、スラム街も追い出され、隔離ではないが、ここに住めとされる。

これらを取材して、大変なところを取り上げて、それを日本に伝えて、何を見て欲しいかは、理不尽に傷つけられる人を減らしたい、社会の抱える問題はたくさんの人に認識されないとダメで、当時者は声を出せず、声をどこまで広げられるか、写真を拡声器としたい。社会のありようを問いかけて、変えたいものなのです。

そういう安田さん、後半は3・11以降のことです。

 

小出裕章ジャーナル、小出先生のお話。今週のお話は、廃炉の問題で、40年の古い原発は原則廃炉で、そもそも廃炉とは何かであり、廃炉は原子炉を止めるのではなく、40年で廃炉とは単に運転停止で、始末には長い年月が要り、放射能のごみ(消せない)を安心できるまで50~100年かかり、それが廃炉で、停止は40年、それから廃炉に着手、完了はいつかわからない(泣)。

その間工事費、維持管理費など大変で、電力会社が廃炉に出来ないのは、金儲けに原発を使いたい、まだ長く使いたい+停止しても廃炉をどうしたら出来るか分からず、先延ばしにしたい。世界でも、大きな原子炉を廃炉にした例は一つもないのです(泣)。

やったことをないことをして、廃炉費用は当初200~300億と見積もられたが到底済まず、10倍でも済まない+放射能の処理がいる。危険な使用済み燃料や廃棄物の固化体が処理が最も恐ろしく、続いて原子炉本体は放射能の塊、この鋼鉄をどうするか?地層に埋めるとしても、放射能の塊を深く埋められず、余裕深度という50mくらいに埋めたいが、場所なし。地震は深さ何km~何十kmで発生するので、300~1000mでもダメ(泣)。

東海地震は100~150年ごとに起きて、核物質は一度埋めても、安全になるまで10~100万年かかり、その間地震に1000~10000回!当たるのです(泣)。

廃炉は技術的な問題の前に受け入れの問題があり、受け入れる自治体は一つもなし、モンゴルに押し付けるとか考えて、日本は恥ずかしい国。引き受ける自治体は今後も出てこない。

ドイツは原発から撤退し、ドイツには古い大地、地下に岩塩層=水なしと思ったが、テストをして穴を掘ったら水が入り、岩塩層での処分はあきらめ、ドイツですら処分法は決定していない。「廃炉は人間の手に負えない」、いつか何とかなると思って始めて、方法は見つからず糞詰まり、原子力をやって来た人に、ちゃんと考えてほしかったのです。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。

http://www.rafjp.org/koidejournal/no91/

ここで音楽、安田さんの選曲、タテタカコさんの故郷、富岡町の人の詩に歌をつけたものです。これもユーチューブにありました。

http://www.youtube.com/watch?v=hP0xSx2lDPE

 

後半のお話。社会を変えたい思いは0.3秒で起こり、これはフォトジャーナリストに共通するものではなく、高校2年でカンボジアに行き衝撃を受けて、当時何も出来ず、お金もなく食料・医療の支援も出来ず、唯一できるのは五感に残ったカンボジアを伝えることであり、それしか出来ず、雑誌に文章を書き、講演をして、伝えたい気持ちを広げていた。

写真に行った理由は、伝えることは手段もあり、文章、歌もあるが、一番しっくり来るのは、ある紛争地の写真を見て、内戦のアンゴラ、がりがりの母親にしがみつく赤ちゃんを見て、これに衝撃を受けて、胸が締め付けられ、大学に行き、NPOを経てフォトジャーナリストの澁谷篤さんを知り、目つきは鋭く、これをネットで調べたら、アンゴラの写真が渋谷さんのものと知り、一瞬のエネルギーに魅せられ、半ば衝動的に写真に進み,渋谷さんと一緒に仕事をするようになった。

国内のことも取り上げられ、自殺問題、若年の貧困、ホームレスも取材され、湯浅さんの領域と重なり、国内の貧困は安田さんも母子家庭で、母がガンで、生活保護を生命保険のために受けられず、保険を切ることが出来ず、ガン再発時に困り、日本は自力で生きられない人がたくさんいると言われました。

海外の大変なことを先に取材し、その後日本を見て、カンボジアのスタディツアーを組み、自力で海外にいけない高校生を無料で来てもらい、安田さんカメラの仕事をするので、カメラ会社、旅行会社の支援を得て、新しい分野を見ている。

震災の支援もあり、家族の大変さを見て、震災にも肉親の問題があり、安田さんのご主人の父が陸前高田、母が津波で亡くなり、それで陸前高田に毎月通っている。ファインダー越しの3・11、ご主人との共著で、写真の洗浄、入学式の写真を撮るのに仲間の支援を経て、今の活動、陸前高田で漁師を取材し、豊かな町で、漁師さんと町を動き、町の復活を見て、海の取材が好きになり、船舶の免許も取った。

漁師さん、命をかけて仕事をして、万一の事故のために対策を取られたわけです。漁師さんでは船上カメラマンと言われているそうです。

東北のものは新鮮で、震災直後無くなっていたものが復活し、町が活気付いてきた。命をもらっている活気を、写真に収めたい。震災直後、写真を撮れず、写真で直接人の命を救えず、避難所の人もおなか一杯にならず、写真で何が出来るか、なのです。今は、日本の注目が被災地に集まり、自問し、様々な葛藤、撮り手にもあり、漁師さん、震災後の写真を残して欲しかった。震災後、写真を撮られることに抵抗もあったが、今後かさ上げなどあり、次の世代が同じ災害に襲われたときのため、教訓を残すものを撮りたい。

次の世代が命を救われる可能性があるなら撮る価値はあり、葛藤はあるが、目の前の人に何かできるかであり、社会活動で、伝えるものも要り、できることを持ち寄りやるのです。直接の支援は一人一人へ、湯浅さんは文章を書く立場から、写真を撮れる、歌の力を評価されて、歌、写真と、文章以外の力は大きく、どれか一つに意味があるのではなく、持ち寄ってやるべきと言われました。

湯浅さんも東北に行かれて、力のある人から自立再建、仮設に残った人は大変+社会の関心もなくなり、学生を巻き込み、また生きたいと言われました。

最後に、ファインダー越しの3・11、一度見たものの責任を問われて、見た、見なかったことにする、見たから何かする選択肢もあり、安田さん、カンボジア、陸前高田も、出会いにより変わり、何かしてあげたい、したいより、出会った感謝、出会わせてくれてありがとうの仕事だと言われました。以上、安田さんのお話でした。

湯浅さん、今週の安田さんのお話から、知ったものの責任より、出会いに感謝することの重みを繰り返され、感謝はやわらかく暖かく、縁を大事にされる人だと締めくくられました。以上、今週のラジオフォーラムでした。

 

なお、第88回で取り上げられた、原発賠償訴訟、司会者の景山佳代子さんによる第1回口頭弁論の報告がありました。

http://www.rafjp.org/release/report-140918/

私が驚いたのは、原告の意見陳述や弁護士の陳述のたびに拍手があり、それを裁判官が制止しなかったことで、こういう傍聴席での拍手などは不規則発言と言われて、制止され、最悪退廷させられることもありますが、これは裁判官もこの裁判の意味を理解していると思いました。

第2回口頭弁論は12月4日、14時からです。他に、

兵庫訴訟、http://hinansha-hyogo.sakura.ne.jp/

京都訴訟、http://hisaishashien-kyoto.org/

裁判は傍聴者の数が判決を左右します、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

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