Global Ethics


【ガザ】イスラエル国会副議長のガザ・ジェノサイド計画&マラクとアハメドはこのイードを永遠に忘れない by limitlesslife

 永岡です、京都の岡真理さんから、ガザ情勢を二つお送りいたします。
<以下、転送>
(その1)
■拡散歓迎■

京都の岡真理です。

昨日、アリー・アブーニウマの「ガザの集団虐殺は「ユダヤ国家」の代償」をお送りし
ました。著者は、シャロン首相の元顧問で人口学者のアルノン・ソフェルの、「ユダヤ
-シオニズム国家」を維持するためには殺し、殺し、殺し続けなければならないという
主張を紹介し、次のように指摘しています。

シオニズムに基づいたユダヤ国家を維持するために、イスラエルは、ガザのパレスチナ
人を殺し続けなければならない。集団虐殺を繰り返すことを正当化するために、イスラ
エルはガザのパレスチナ人を悪魔化してきた。その結果、イスラエル社会は、国会議員
が、ガザの女たちのジェノサイドを呼びかけても非難されないばかりか、むしろ国民か
ら大きな支持を得るほどまでに、異常な社会になってしまったと。

「ユダヤ国家」の代償は、ガザのパレスチナ人を繰り返し集団虐殺することだけではな
いのですね。自らの社会が、ジェノサイドを公然と呼びかけたり、それを多くの国民が
公然と支持することに何らの問題性を見い出せないほどまでに倫理的に崩壊してしまう
こともまた、「ユダヤ国家」を維持するために支払わねばならない代償であるように思
います。「ユダヤ国家」は、あるいはシオニズムは、パレスチナ人の命を殺すと同時に
、イスラエルのユダヤ人の、人間としての魂を殺しているように思えてなりません。

イスラエルは長らく、「ホロコースト」を資源にして、パレスチナ人に対する民族浄化
で成立した自国の歴史と「ユダヤ国家」を維持するためにパレスチナ人に対して揮い続
けるあらゆる暴力を正当化してきましたが、今回のガザ攻撃で、「ホロコーストの犠牲
者の国」というイスラエルの自称が、イスラエルという国の実像を隠すための偽りの看
板に過ぎなかったこと、そして、その偽りの看板の陰でその社会は、政治家がジェノサ
イドを公言し、それが国民にも広く支持されるという、なんともグロテスクな社会であ
ることが、多くの人々の目にも明らかになりつつあるように思います。

国民の支持を得るために、極右政治家たちは、ガザのパレスチナ人に対する思想の過激
さを競い合っています。以下、アリー・アブーニウマの「イスラエル国会副議長のガザ
・ジェノサイド計画」をご紹介します。クネセト(イスラエル国会のこと)の副議長を
務めるモシェ・フェイグリンが発表した声明について論じています。

フェイグリンは、ネタニヤフ首相と同じリクード党の出身。2012年の同党の党首選挙で
ネタニヤフと争いました(得票率23%)。オスロ合意に反対する「これは我々の土地」
の共同設立者でもあります。

著者のアリー・アブーニウマはパレスチナ系アメリカ人のジャーナリストで、エレクト
ロニック・インティファーダの創設者の一人。ちなみに、アブーニウマは、8月11日、
シカゴのエヴァンストン公立図書館で、新著について話をすることになっていましたが
、図書館側が一方的にそのイヴェントを中止すると発表しました。アブーニウマの発言
を、圧力をかけて封殺し、可能な限り市民の耳から遠ざけておかねばならないのだとし
たら、それは、彼の発言が、イスラエルにとって致命的な事実を語っているから、では
ないでしょうか。

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http://electronicintifada.net/blogs/ali-abunimah/concentrate-and-exterminate-i
srael-parliament-deputy-speakers-gaza-genocide-plan

「強制収容所」「絶滅収容所」:イスラエル国会の副議長のガザ・ジェノサイド計画

アリー・アブーニウマ

エレクトロニック・インティファーダ
2014年8月3日

クネセト(イスラエル国会)の副議長、モシェ・フェイグリンは、ガザのパレスチナ人
の殲滅計画を発表した。

強制収容所の利用を呼びかける彼の詳細なプランは、国民にジェノサイドを直接けしか
けているのと同じことだ。ジェノサイドの扇動は、ジュネーヴ条約のもとでは罰すべき
罪である。

8月1日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の与党リクードのメンバーであるフェイグリン
は自分のフェイスブックのページに投稿して、「ガザ全土の征服と全戦闘勢力とその支
持者の殲滅」を呼びかけた。

「これは我々の国だ――我々だけの国だ、ガザも含めて」と彼は書いている。

フェイグリンが投稿したのは、ネタニヤフ宛ての書簡である。

世界の市民と公権力は、もし、フェイグリンが自国領土に足を踏み入れたならば、[ジ
ェノサイドを扇動する]彼の発言を理由に、ジェノサイド条約にもとづきフェイグリン
を逮捕し、起訴する努力を払わねばならない。

フェイグリンの言語道断な計画は、ガザに対するイスラエルの現在進行中の大量虐殺の
死者が、1752名に達したときに発表された。これらの死者には、日曜の朝、シェル
ターとして使われていた国連が運営する学校をイスラエルがまたも攻撃し、殺された1
0名も含まれる。

フェイグリンは、やはりクネセトの議員であるアイェレト・シェケド同様、以前にも、
ジェノサイドを示唆する発言をしてきたが、その中でも今回のものは、もっとも具体的
かつ露骨である。

大量の絶滅と民族浄化を呼びかけながら、フェイグリンはネタニヤフに、「ガザを[第
二の]ジャッファにしろ、すなわち敵性市民は可能な限り少数に抑えられた、繁栄する
イスラエルの街にしろ」と駆り立てる。

ジャッファは、パレスチナの主要な海岸部の都市で、1948年にシオニスト民兵組織
によって民族浄化され、今日のイスラエルに組み込まれた。街にとどまった数千人のパ
レスチナ人は、自分たちを追放しようとする現在進行中の試みに直面している。

これを書いているあいだにも、フェイグリンのフェイスブックには、8000以上の「
いいね」がついており、ほぼ2000回、シェアされている。

■「強制収容所」そして「絶滅収容所」

フェイグリンは、イスラエル軍は「海に面する、シナイ半島との境界に一定の空き地地
区を設けなければならない。そこに民間人を集中的に集める。そこはロケット弾の発射
やトンネルなどに使われるような建物が建て込んだ地区から遠く離れたところに。これ
らのエリアには、適切な移住先が決まるまで、テントの野営地が設けられる」

パレスチナ人民間人が「集中的に集められた」「テントの野営地」とは単純に言えば「
強制収容所」である。

「かつて人口が集中していた地区への電気と水の供給は切断される」と付け加え、それ
から彼は言う。「かつて人口が集中していたエリア」を最大級の火器で砲撃することを
呼びかける。ハマースの民間インフラと軍事インフラのすべて、通信や兵站の手段もそ
の土台に至るまで、すべて破壊する。」イスラエル軍はそれから、「レジスタンスの巣
を絶滅する。もし、残っているならば。」

■追放

「イスラエルはガザの難民たちの移住先を探し、割り当てを決める。」とフェイグリン
は書く。だが、「あくまでもとどまろうとする者たちは、ハマースと何の関係もないと
証明されれば、イスラエルに対する忠誠宣言に公けに署名することが求められ、東エル
サレムのアラブ人が持っているのと同じようなブルーのIDカードを給付する」

■フェイグリンの発言は犯罪である

ジェノサイド条約は、ジェノサイドを、「国民的、民族的、人種的、宗教的な集団の全
体もしくは一部に対して破壊する意図をもってなされる行為」と定義している。

それらの行為とは、
・その集団の構成員を殺すこと。
・その集団の構成員に深刻な肉体的、もしくは精神的危害を加えること
・全部または一部の肉体的破壊をもたらすために意図された生活条件をその集団に故意
に課すこと。
・集団内における出生を防止することを意図する措置を課すこと。
・集団の児童を他の集団に強制的に移すこと。

フェイグリンの計画は以下の二点で明らかにジェノサイドの意図を有している。彼は、
パレスチナ人が存在することを否定し、パレスチナ人をその信仰を理由に、集団的に敵
および標的として考えているからである。

・2国家などというものはない。2民族などといものもない。ひとつの民族のためのひ
とつの国家があるだけである。

・戦略的な敵とは、イランからガザにかけての地域における、イスラエルのすべてを殲
滅しようとする、あらゆる形態の過激なアラブ人のイスラームである。

あからさまなジェノサイドの諸行為に加えて、ジュネーヴ条約のもとで罰せられるべき
犯罪とは、「ジェノサイドを犯すよう、直接的に国民を扇動すること」「ジェノサイド
を犯す共謀」や「ジェノサイドへの共犯」も含まれる。

公平な精神の持ち主の検事だったら、フェイグリンの発言はジュネーヴ条約のもとで、
じゅうぶん逮捕するに足る相当理由を提供していると見なすだろう。

ジェノサイド条約の締約国は、それぞれの国内法廷で、ジェノサイド条約のもとで罪を
罰するよう義務づけられている。

世界の市民は、法執行機関や入国管理機関に対しこれらのジェノサイド的発言を周知す
るということも含め、ジェノサイド的行為を犯したフェイグリンその他のイスラエル
の指導者を逮捕し、利用可能な法的メカニズムを何でも使って、彼らを法廷に送るよう
努めなければならない。

■フェイグリンの声明の翻訳全文

フェイグリンのフェイスブックのページが彼自身のページだということは検証可能であ
る。クネセトのウェブサイトの彼の公式ページからリンクが張られているからである。
以下は、フェイグリンが8月1日にフェイスブックに掲載した声明である。デナ・シュ
ンラが全文、ヘブライ語から英語に翻訳してくれた。

神の助けとともに

ベンヤミン・ネタニヤフ首相に宛てて

首相、
ハマースが停戦を利用して、将校をひとり拉致したと聞いたところです。この軍事作戦
は、すぐに終わるようなものではなくなりました。

この軍事作戦の失敗は、最初からこの作戦自体に内在していました。なぜなら、

a)適切かつ明確な目標がなく、
b)我々の兵士を支える適切な道徳的枠組みもないからです。

今、必要とされているのは、オスロ合意は終わったという事実、これは我々の国であり
、ガザを含めて、我々だけの国である、という事実をしっかりと心に刻むことです。

2国家などというものはありません。二民族などというものもありません。一つの民族
のための一つの国があるだけです。

このことを心に刻んで、必要なことは、敵について、作戦の任務、戦略的目標、そして
もちろん、適切かつ必要な戦争の倫理についての定義に関して、深く徹底した戦略的再
検討をおこなうことです。

(1)敵の定義
戦略的な敵とは、イランからガザにかけての地域において、イスラエルのすべてを殲滅
しようとしている過激なアラブ人のイスラームですが、差し迫った敵はハマースです(
トンネルでも、ロケットでもなく、ハマースです)。

(2)任務の定義
ガザ地区全土の征服と、戦闘勢力とその支持者の殲滅。

(3)戦略的目標の定義
ガザを[第二の]ジャッファにすること、すなわち、敵性市民が可能な限り最少に抑え
られた、繁栄するイスラエルの街にすること。

(4)戦争倫理の定義:「邪悪なものはなんと不幸なことか、そしてその隣人もなんと
不幸なことか」

a)IDF(イスラエル軍)はシナイ半島の、海に接する境界地域に一定の空き地地区を
設け、そこに民間人を集中的に集める。ロケットを発射したり、トンネルに使われるよ
うな、建物が建て込んだ地区からは遠く離れたところに。これらのエリアに、適当な移
住先が決まるまで、テントの野営地を作る。これまでの人口が集中していた地域への電
気と水の供給は切断される。

b)これまで人口が集中していた地域は、最大級の火器で砲撃される。ハマースの民間
インフラ、軍事インフラのすべて、通信や兵站の手段も、その土台に至るまですべて破
壊される。

c)IDFはガザ地区を横と斜めに分け、回廊を著しく延長し、遠くまで見渡せる位置
を占領し、もし、レジスタンスが残っていれば、その巣を殲滅する

d)イスラエルは、ガザの難民の移住先を探し、割り当てる。移住したい者たちは、気
前よく経済援助パックが与えられ、かなりの経済的可能性をもってホスト国にやって来
ることができる。

e)あくまでもとどまるという者たちは、もし、ハマースと無関係であることが証明でき
たら、イスラエルに対する忠誠宣誓書に公に署名することが求められる、そして、東エ
ルサレムのアラブ人が持っているのと同じようなブルーIDを給付する。

f)戦闘する意志を持つものがいなくなれば、イスラエルの法が拡大され、ガザ地区全
土をカヴァーする。グーシュ・カティーフ[ガザ最大の入植地、2005年に撤退]から撤
退させられた人々は、彼らの入植地に迎え入れられる。ガザ市とその近郊はイスラエル
の観光都市、商業都市として再建される。

首相、
これは、イスラエル国家の歴史における運命の決断のときです。
イランとヒズボッラーからISISとムスリム同胞団まで、我々の敵は次々に転移しな
がら、その手を上機嫌にこすり合わせて次のラウンドを待ち構えているのです。

私がここで明示したものを下回る結果はどれも、イスラエルに対して彼らが攻撃し続け
ることを意味するのだということを警告します。ヒズボッラーは、我々が南のハマース
にいかに対処したかを理解したとき初めて、北から10万発のミサイルを発射するのを
止めるでしょう。

ここに提案された戦略を採用するよう所望します。
これをあなたが採用したとき初めて、イスラエルの全国民の圧倒的大多数が、私同様、
あなたの右に並ぶでしょう。

敬具

モシェ・フェイグリン

[翻訳:岡 真理]

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■みなさまの拡散のご協力に心から感謝申し上げます。

■転送等で読まれている方は、以下にご連絡頂戴できれば、PJ21のMLに登録させ
ていただきます。
PJ21kyoto@gmail.com

PJ21は、京都大学岡研究室主催・共催のパレスチナ・中東関連企画および関連情報
の案内用MLです。今は、集中的に、ガザの情報を発信しています。
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(その2)

■拡散歓迎■

京都の岡真理です。
サラ・サリービーの「マラクとアハメドはこのイードを永遠に忘れない」をご紹介しま
す。

昨日、お送りした、ハナ・バールーシャの「私たちは生き延びて、ガザの戦争犯罪の物
語を伝える」でも、イードについて触れていました。「イード」とは、イスラームのお
祝いを意味するアラビア語です。ラマダーン(断食月明け)のお祝いのイード・アル=
フィトルと、アブラハム(アラビア語でイブラーヒーム)が息子を犠牲に捧げようとし
た故事にちなんだ犠牲祭、イード・アル=アドハーの二つがあります。

今年は6月の下旬からラマダーンが始まりました。断食というと苦行を想像されるかも
しれません。たしかに夜明けから日没まで飲食を控えるのは、しんどいことです。暑い
夏であればなおさらです。でも、日が暮れると、人々は親戚や友人を互いに訪問し、断
食明けの食事をともにします。テレビも毎日、ラマダーン月のための特別番組を放映し
ます。街は深夜まで賑わいます。実はラマダーンは、ムスリムの人々にとっては、とっ
ても楽しい1ヶ月なのです。

そして、ラマダーンが明けると、待ちに待ったイードです。子どもたちは晴着を着て、
お菓子や玩具やお年玉をもらいます。親族が集まっていっしょにご馳走を食べ、空き地
には遊園地ができます。断食月明けのイードとは、ムスリムの子どもたちにとって、ク
リスマスのようなものなのです。今年、ガザの人々は、殺戮に殺戮のただ中で、イード
を迎えました。

著者のサラ・サリービーは、ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプ出身。ガザ・アズハル
大学で英文学を学び、今は英語を教えています。英文サイトには、マラクとアハマドの
写真もアップされています。

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http://mondoweiss.net/2014/08/malak-remember-forever.html

マラクとアハメドはこのイードを永遠に忘れない

サラ・サリービー
Mondoweiss / 2014年8月3日

私たちは今年のイードをとっても楽しみにしていた。幼い弟と妹は断食月が始まったそ
の週に、イードで着る服を買ってもらった。あの頃はまだ、この狂気の戦争は始まって
はいなかった。二人は断食月のラマダーンが明けるのを今か今かと心待ちにしていた。
早く新しい服を着て、イードをお祝いしたくて。でも、戦争が、ラマダーンの2週目に
始まって、そのときから、楽しいイードを迎えるという二人の夢はしぼみ始めた。

私の幼い弟と妹は訊ねるのを止めない。いつ、これは終わるの?イードのお祝いはする
の?新しい服は着るの?二人は訊ね続けた、イードが来て、二人の疑問に答えを出すま
で。そこかしこの爆弾と死のニュースがその答えだった。

イードの最初の日、私は、母の従兄が殺されたという知らせで眠りから起こされた。母
は従兄の死を知ると、我を忘れて祖父の家に駆けつけた。私たちも数分後、母を追いか
けた。玄関で、亡くなったムハンマドの甥っ子や姪っ子たちが、敷居の上に座り込んで
泣いていた。子どもたちが泣いている光景に心が張り裂けそうだった。本当なら今頃、
この子たちは、イードをお祝いして楽しんでいるはずだったのに。代わりに、大好きな
おじさんの死を悼んですすり泣いているなんて。私は悲しみに沈みながら、殉難者の家
に入った。ムハンマドの奥さんと姉妹たちがいた。ショックを受け、悲しみでいっぱい
だった。その家にいる誰もが、起きたことが信じられなかった。ムハンマドが、あのい
つも笑顔を絶やさなかったムハンマドが、今はもういないなんて、永遠に。

戦争が始まってから殺された何百人もの人々のことを私は思った。今、起きていること
は、ガザじゅうのいたるところで起きていること、起きたこと、そしてこれから起こる
こと。そのとき外で大きな音がして、私の思考は中断された。何が起きたのか見るため
に私は外に出た。ムハンマドだった。男たちの肩に担がれて。誰もが殉難者のために歌
い始めた、「安らかに眠れ、ムハンマド。私たちは闘い続ける。」殉難者が家の中に入
る、そのあとに私たちも続きながら、誰もがこの言葉を歌っていた。ムハンマドは、旗
にくるまれて横たわっていた。彼が愛した誰もが最後のお別れを言いにやって来て、お
別れのキスをした。

ムハンマドは結婚していた。マラクとアハメドという二人の子どもがいた。マラクは4
歳、アハメドは3歳。泣かなかったのはこの二人だけだ。何が起こったのか二人は理解
していなかった。お父さんはただ眠っているだけだと、男たちがお父さんを仕事に連れ
て行って、そしてまたすぐに帰ってくるのだと、マラクは思っていた。お父さんが永遠
に行ってしまったなんて、マラクには分からなかった。自分が父のない子になってしま
ったなんて、分からなかった。

イードは、これまでのどのイードとも違った。辺りは悲しみで満ちていた。それでも子
どもたちがお祝いをして空襲のことなんか忘れようとしても、イスラエルは子どもたち
を追いかけて、遊んでいる彼らを殺したのだ。10人の子どもたちが殺された。イード
の最初の日、ビーチ難民キャンプの小さな観覧車に乗ってはしゃいでいるところを。

「自衛」のためなら、ガザでイスラエルが犯すあらゆる犯罪が合法とされるらしい。自
衛の名で、子どもたちは殺された。浜辺で遊んでいた子どもたち、自宅の屋上で遊んで
いた子どもたち、観覧車に乗って、はしゃいでいた子どもたちが。

[翻訳:岡 真理]
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■みなさまの転送のご協力に心から感謝申し上げます。

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ていただきます。
PJ21kyoto@gmail.com

PJ21は京都大学岡真理研究室主催・共催のパレスチナ・中東関連企画および関連情報の
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以上