Global Ethics


by limitlesslife

柏崎刈羽・科学者の会ニューズレター ストレステストの関係の文書

 永岡です、柏崎・刈羽の閉鎖を求める科学者の会のパンフレットが来ました。その中で、皆さんにも関係ある、ストレステスト、再稼動に関して、井野博満さんと後藤政志さんの連名による意見書を、パンフレットをスキャン→テキスト化したものを作りました。例により少々の誤字脱字は、チェックしているのですが、あったらご容赦ください。

経済産業省 原子力安全・保安院

原子力安全技術基盤課課長 市村 知也 殿

ストレステスト意見聴歌会に関する公開意見書

   一保安院意見聴取会の終了にあたってー

2012年9月18目

ストレステスト意見聴散会委員 井野 博満

ストレステスト意見聴取会委員 後藤 政志

「発電用原子炉施設の安全欧に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴収会」は、昨年11月14目より8月10目まで計21回にわたって開催されましたが、これまでの検討結果を、新たに設置される原子力規制委員会に提出する旨、原子力安全・保安院から電子メールにて各委員宛に連絡いただきました。

私たちは、この意見聴政令において、原発の総合的安全欧確保の考え方々意見聴取会の枠組みと意味、技術的な意見など述べてきましたが、節目にあたって、特に申し述べたい意見を提示いたしますので、HP上に公開していただくとともに、今後の原子力安全規制に反映すべく原子力規制庁に申し送りいただくよう強く求めるものです。

1原子力規制委員会および規制庁のあり方について中立性と透明性を求める

この間、意見聴取会における原子力安全・保安院は、原子力発雨所の安全性について、事業者から独立して規制する役割をはたしてこなかった。事妄費からの説明を検証不十分なまま追認する傾向かおり、安全欧を確保するためと言いながら、何とか審査を通そうと、事業者寄りに立った審議の進行をしてきた。特に利益相反の委員が進行の中心になり、保安院がそうした委員たちの意見をもとにまとめてきたため、著しく中立性を欠く審査結果となった。

 今後、ストレステストの審議をおこなう際には、独立した公正な原子力の安全規制をいかにしで実現できるかとの観点から、事発音と密接な関係にあるJNES職員や利益相反委員を排除し、透明性を持って中立・公正な運営を実施することを強く求める。

 ストレステスト亘見悪散会では、傍聴者の「不規則発言」を理由に途中から傍聴者を排除し別室での傍聴にしたが、審議が全くできなくなる特段の理由がない限り、こうした姉芯はおこなうべきでない。このような傍給費の締め出しが、原子力安全・保安院に対する不信をまたひとつ積み重ねたことを反省すべきである。

 筆者らは、原発事故の際の被害を直接受ける地元生民や市民が議論に参加することの重変改を、第1回ストレステスト意見聴取会で強調したが、受け入れられなかった。今後の審議に当たっては、ぜひそれを実現していただきたい。

筆者らが提案したような委員会審議に直接市民が参加する方式のほか、客観的なデータの分析を中心とした専門家による議論がある程度すすんだ段階で、市民を交えての意見聴歌会を開催するという審議方式も考えられる。原発再稼働の是非を判析するにあたっては、科学的・技術的検討の上に立って、地元住民・市民の判断こそが監視されるべきと考えるからである。専門家は、その判断のための助言者とでもいうべき立場ではなかろうか。

2.原子力安全に関係する法律上の抜本的な見直しと 安全審査のやり直しを求める

 原子力基本法第一条に「この法律は、原子力の研究、開発及び利用を推進することによって、将来におけるエネルギー資源を確保し、学術の進歩と産業の振興とを回り、もって人類指物の福祉と国民生活の水準向上とに寄与することを目的とする。」とあるが、福島事故により、原子力の推進自身を見直すべきニとが明らかになった。

それゆえ、規制委員会にて、省令第62号に関わる技術基準や安全設計審査指針、耐震設計審査指針、安全評価指針などの指針類を、抜本的に見直すべきである。特に今回の事故でわかった様々な欠陥を、これらの指針類の改訂に反映させる必要がある。

 その上で、全プラントに対して、安全審査のやり直しをすること。暫定措置にすぎないストレステストの実施のみによって再稼動をすべきでない。

3.ストレステストの一次評価と二次評価は一体のものとして実施すべきである

 そのことは、福島第一原発事故の経緯から明らかである。

二次評価を抜きに両稼働を議論するごとに間違いである。

 福島事故では、地震・津波に襲われた後、1号機~3号機の3基すべてが炉心溶融を起こし、さらに炉心溶融デブリは格納容器まで達した。格納容器の適温・過圧破損や格納容器ベンドおよび水素爆発等により、大量の放射性物質を故出した。4号機の原子炉建屋も水素爆発を起こし、今も使用済燃料プールがむき出しになった危険な状態にある。

こうした事故の経緯から、炉心溶融までの一次評価だけを対象にして評価し、二次評価を無視したまま再稼働の条件が整ったとすることは、「福島事故から全く学んでいない」と言わざるを得ない。

 一次評価だけで再稼働にむすびつけることが、政府が決めた絶対的な方針であるとして、保安院は審議をすすめた。

だが、安全性に関して何をどニまで確認すべきかは、政治ではなく、原子力安全規制側が決める問題である。その枠組みを「政府が決めたこと」として議諭しないことは、安全欧の議論を放棄したことになり、国会事故訓の報告書で強く指摘されている規制の独立性の欠如を示す問題でもある。

4.評価基準がないまま実施するストレステストは。 安全欧の証明にはならない。判断基準や指標を 明確にすべきである。

 大飯3・4号の判断基準とされた「福島第一原子力発散所を襲ったような旭震・津波が来襲しても、同原子力発散所事故のような状況にならないことを技術的に確認する」という考え方は、判断基準とは言えない。個別原発の状況を無視して、津波高さを一律に9.5メートル上乗せするのは無意味である。また、福島事故では地震による致命的損傷はなかったという前提で、各原発の基準他震動Ssを評価の起点として、その何倍まで耐えられるかを示しているが、国会事教訓の報告では地震による損傷の可能性が強く示唆されており、この判断基準は事故調査の結果からみて不適切である。

 ストレステストにおいては、このような形式的な数値でなく、実質的な判断基準や指標を使うべきである。具体的には、

*「技術的知見に関する意見聴散会で中間とりまとめ」の30項目の対策として提起した技術課題は、すべて確実に対策を実施すること。特に格納容器ベント用フィルターの設置、免震重要棟の設置などの対策は必須である。

*外部電源系統の信頼性を考えると、変電所、開閉所設備、鉄塔等の耐震欧は弱点であり、強化は急務である。非常用電源の多重欧と多徐欧の強化も具体的に信頼性の高いものにするべきである。

*冷却系については、IC(隔離時復水器)が機能しなかったり、SR弁(逃し安全弁)が機能せず原子炉圧力を低下できなかったり、まともに機能しなかった。これは、決して津波のせいではなく、個別機器の性能やシステムの問題で、事故時に対策が役に立たなかったことを意味している。システム設計全体と個々の機器やバルブ、別居}類の圧力・温度条件等を見直す必要かおる。

*事故の経緯をみると、原子炉の水位計が機能喪失し、他の多くのセンサ一類も過酷事故時に機能していなかったものが多々ある。現状のままでは、いずれも事故の拡大を防ぐことはできない。]対策を明確にすべきである。

5 小手先の対策でなく、設備本体の抜本的な変更を おこなうべきである

*BWRの格納容器圧力抑制機能の喪失、格納容器過圧・過温破損、PWR格納容器の水素爆発対策、格納容器内における水蒸気爆発の回避についても確実な対策をすべきである。

格納容器ベンドの抜本的な見直しも必要である。マークI型格納容器については、炉心損傷後の格納容器内の溶融デブリの冷却も、格納容器スプレイでは冷却できていない可能ト生か高いので、直接、格納容器下部(ペデスタル)に注水すべきである。

*使用済み燃料プールの設計見直し。BWRの使用済み燃料プールの位置は高いので、耐震性および、冷却する上で、不利になるので再検討すべきである。また、PWRについても同時に再検討をしておくべきであろう。

*従来考えてこなかった問題を評価すること。例えば、航空機落下々人的な破壊工作、地震・津波その他の複合災害として船舶の事故や犬規朧火災なども検討するニと。

*機器の多重故障今人為ミスなどを前提に改善をおこなう。

*これらの抜本的な対策ができないプラントは廃炉にする。

6.最も確実な安全対策は原発を稼働しないことである

 福島事故以降に出されてきた地震や津波に壮ずる専門家の警告からみて、最大規模の地震の津波を特定することは、現時点では、ほぼ不可能に近いと思われる。さらに原子力プラント直下の活断層の見落としや活断層の長さの過小評価、新潟県中越沖地震において地層の状態による数倍もの旭震動の増幅が柏崎刈羽原発で確認されたこと、海岸地形や海底地形および複数波の重なりによる津波の増幅など、自然現象をどこまで予測できるのかは明らかではない。

 したがって、地震や津波は、震源等を特定して評価するだけではなく、震源を特定しない地言規模を大幅に見直して、耐震バックチェックを行うことが必要である。

 40年廃炉ルールは、例外なく厳格に適用されるべきである。原平戸圧力容器の照射脱化等により老朽化した原発は、40年を待たずに直ちに廃炉にすべきである。

 原発の安全性を最も確実にする方法は稼働しないことである。再稼働判断が必要になった場合でも、完璧な安全対策などできないことを共通の基本認識とすべきである。

 その上で、放射線防護と事故時におけるプラント内外の放射線測定システムの強化、およびSPEEDIによる放射吐物質拡散予測の公開の具体的な方法を示すことなど、防災対策を徹底すべきである。

                        以上

         柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会 Newsletter N0.6

編集・発行:柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会 代表:井野博満 事務局長:苛波 完

〒160-0004東京都新宿区四谷1-21戸田ビル4階FAX 03-3358-7064

         E-mail kk-heisa@takagifund.org URL http://www.kk-heisa.com/

.         郵便振替口座:00140-O-687327 加入者名:柏崎刈羽・科学者の会

当会の活動は、高木仁三郎市民科学基金からの助成金(委託研究費)と

趣旨に賛同して下さる一般の方々の会費やカンパに支えられています。

柏崎刈羽・科学者の会 Newsletter N0.6



by limitlesslife

7月30日】院内集会「ストレステスト・再稼働問題の徹底検証

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

「原子力ムラ」公然復活の「原子力規制委員会」人事案の内示が本日26日
午後にも強行されようとしています。脱原発か原発依存かの熾烈なせめぎ
合いの中で、タイムリーかつ重要な院内集会になると思います。ぜひご参
加ください。ツイッターやチラシを活用しての情報拡散もお願いします。

チラシPDF http://www.kk-heisa.com/data/2012-07-30_st_saikado.pdf
(短縮URL http://p.tl/aamO )

===================【転送・転載・歓迎】==========================

国会議員・市民の皆さま
院内集会「ストレステスト・再稼働問題の徹底検証」へのご案内

http://kkheisa.blog117.fc2.com/   (短縮URL http://p.tl/xJHj )

昨年7月に原発再稼働の可否を判断するためとして「ストレステスト」
を実施することが政府から表明され、大飯3号を皮切りに、これまで22基
の原発についての報告書が提出されてきました。11月からは原子力安全・
保安院の主宰による意見聴取会が始まり、井野博満、後藤政志の両委員よ
り、審査体制の問題や多くの技術的欠陥が追及され、広く市民の皆さんと
の共有化が図られてきました。

結果として大飯3、4号機の再稼働は許してしまったものの、ストレス
テストに関わる安全論理の破綻、4月の政府判断基準なるものの欺瞞等々
については広く知れ渡るものとなり、結果として大飯再稼働への市民の
大きな怒りを呼び起こす原動力の一つともなりました。

今後、他の原発の再稼働については、新たに設置される原子力規制委
員会に役割が引き継がれることになりますが、現時点において、ストレ
ステストの立ち上げから、大飯原発再稼働をめぐるこれまでの経過と問
題点を整理し、今後の取り組みの方向や原子力規制のあり方についての
議論を深める場を設けたいと思います。

皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。

-記-

日 時: 2012年 7月30日(月)17:00-19:30
場 所: 衆議院第一議員会館 多目的ホール
主 催: 柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会、
プラント技術者の会、原子力資料情報室
協 力: 国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フク
ロウの会)、プルトニウムなんていらないよ!東京、
福島原発事故緊急会議
参加費: 500円

主な報告内容:
■ ストレステストに関わる中間総括、今後の取り組み
(川井康郎、プラント技術者の会)
■  原発設計技術者の立場から、意見聴取会での検証を振り返る
(後藤政志)
■  技術的な課題は解消されたのか
(藤原節男、「原子力ドンキホーテ」著者)
■  ストレステストという枠組みの問題と二次評価への課題
(井野博満)
■  意見聴取会の公開性と参加民主主義
(杉原浩司、福島原発事故緊急会議)
■  今後の原子力規制のあり方
(只野靖、弁護士)

問合せ先: 菅波 完(柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会)
E-mail kk-heisa@takagifund.org 携帯 070-5074-5985

=================================================================



びわこ集会賛同団体募集 by limitlesslife

[uniting-peace][18979] ★びわこ集会賛同団体募集

皆さん

「風」団体賛同を提案します。ご意見お願いします。

太田光征

皆様へ  美浜の会メール・ニュース2012-3です。
BCCで失礼します。
転送・転載歓迎です。重複して受け取られた場合は申し訳ありません。

◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!
2月4日 関西びわこ集会&デモ

全国から集会の賛同団体を募集しています。ご協力ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇

全国の皆さまへ
原発の運転再開を止めるため、2月4日に琵琶湖の湖畔で集会&デモを行います。
「大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!2月4日 関西びわこ集会&デモ」です。

政府と関西電力は2~3月頃に強引に運転を再開させようとしています。全国初となるストレステストによる本格的な運転再開をなんとしても止めましょう。

★集会の賛同団体を募集しています。締め切りは1月末です。
集会の趣旨に賛同される全国の団体の皆さま、よろしくお願いします。
全国から集会に賛同していただき、運転再開反対の強い意思を示しましょう。
賛同団体は、webで団体名を紹介させていただきます。
(賛同金などの負担はありません)。

★賛同はこちらからお願いします。http://biwako-sayonaragenpatsu.net/

◆日 時:2月4日(土)集会:13:00開場 13:15~16:00 デモ:16:20

◆場 所:ピアザ淡海(おうみ)ピアザホール  資料代:500円
JR膳所(ぜぜ)駅から歩12分/京阪電車石場駅から歩約5分
http://www.piazza-omi.jp/access/index.html

◆内 容:オープニング音楽:ビブカリーニョ(キューバ音楽など)
署名集約/運転再開を巡る状況と反対の根拠/福井からの訴え/関西各地からリレートーク/ゲスト(未)/今後の行動提起/集会決議採択など。

◆デ モ:集会会場から、関電滋賀支店を通って膳所駅まで。

◆主 催:大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!2月4日 関西びわこ集会実行委員会
◆資料代:500円

◆実行委員会の連絡先団体:
暮らしを考える会 滋賀県野洲市小堤184-1 TEL:077-586-0623 FAX:077-586-1403
グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX
06-6367-6581

●2月4日の関西びわこ集会&デモのチラシはこちらです。ぜひ、ご参加ください。
カラー版  http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/biwako20120204_cb-s.pdf
モノクロ  http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/annai_20120204_02.pdf
テキスト版
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/annai_20120204_02.htm

●大飯原発の運転再開に反対する署名 第二次集約は1月末です。
現在、約2万筆の署名が集まっています。引き続き、広めてください。
ネット署名
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/ooi_signature/ooi_signature1201_1.htm
紙版の署名用紙
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/ooi_signature_20111209-3.pdf

(このメールは、これまでメール・ニュースをお送りしている皆さん、美浜の会にメールをいただいた皆さんなどにお送りしています。
今後、メール・ニュースが不要の場合は、お手数ですが、ご連絡ください。)

※美浜の会に届くメール全てにお返事を出す時間がありません。ご了承ください。
情報は美浜の会HPにアップしていますので、そちらをご覧下さい。

2012年1月20日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階
TEL 06-6367-6580  FAX 06-6367-6581
http://www.jca.apc.org/mihama/  mihama@jca.apc.org



ストレステスト「妥当」判断に抗議 ― グリーンピース声明 by limitlesslife

2012/1/18 ストレステスト「妥当」判断に抗議 ――グリーンピース声明

プレスリリース – 2012-01-18

ストレステスト「妥当」判断に抗議 ――グリーンピース声明

第7回ストレステスト意見聴取会は3時間おくれて18日夜開かれ、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開の判断の前提となるストレステストの結果評価が行われ、「妥当」とする審査書の素案を提出しました。事実上、原発再稼働に前向きな委員と保安院そして電力会社のみによって出された結論です。国際環境NGOグリーンピース・ジャパンはこの結果に対し、市民の傍聴が認められず、中立な立場で意見を述べてきた2委員の出席もなかった密室会議は、この評価の信憑性は担保できないとして抗議します。

グリーンピース・ジャパンの事務局長佐藤潤一は、「傍聴を求めて訪れた市民を会議から締め出し、密室で行われた議論で出た評価案の信頼は、地元そして日本国民の理解を到底得られるものではない」とし、「審査基準も示されず、安全評価の意見聴取会も一般開放もしないストレステストへの信頼感は低く、最初から結果は「妥当」という答えが決まっていたのではないかと強い不信感をもちます」とし、ストレステストとその評価プロセスを凍結する必要を改めて求めました。

この評価はこの先、IAEAの確認、原子力安全委員会の確認を経ることになっています。IAEAも基本的に原子力推進組織であり、原子力安全委員会も少なくとも委員24人が原子力業界から寄付を受けていたと報道されている組織です。再稼働に向けて技術面の安全性を担保するしくみがことごとく原子力推進に偏った機関でなされるため、公正な結果は望めません。福島第一原発事故と同様の過ちを繰り返すさないためにも、このプロセスを根本的に見直すことを求めます。
グリーンピースは「原発フリーの夏」をめざし、再稼働への動きをとめるために活動していきます。

お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン



ストレステスト意見聴取会で 何が議論されているか by limitlesslife
[2012(H24)年01月12日(木曜)AM05:10送信]
《パレスチナに平和を京都の会》諸留です

**転送/転載/拡散 歓迎**
————————————
今週1月9日(月)に大阪市内(エル・おおさか)で、
レベッカ・ハームス氏(女性)と、
ゲオルギ・カスチエフ(男性)、
及び井野博満東京大学名誉教授3名による、
「ヨーロッパのストレステスト、ドイツなど

ヨーロッパの脱原発政策」及び「日本のストレステストの問題」の講演が開催されました。
ゲストのレベッカ・ハームス(女性)とゲオルギ・カスチエフ(男性)の二人の報告は別途に回し、現在、焦眉の問題となっている、日本政府が原発再稼働を射程に入れた、ストレステストを、原発再開の口実にしようとしている緊急性を鑑み、井野博満東京大学名誉教授よる、「ストレステスト意見聴衆会で何が議論されているか」「そこにはどんな問題点があるのか」の、極めて重要な指摘と報告もなされたので、以下に報告します。
 今回の1月9日の大阪での講演会終了直後に、私(諸留)が、井野博満氏が当日の会場で配布及び説明なさった資料の電子文字化と、そのインターネット上への掲載を、井野博満氏より、私(諸留)が御承諾を得ましたので、以下に掲載します。
○井野博満氏の紹介
国立大学法人東京大学 名誉教授。
柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会代表。
主な著書:『福島原発事故はなぜ起きたか』(編著、藤原書店、2011年6月刊)、『徹底検証21世紀の全技術』(現代技術史研究会編、責任編集、藤原書店、2010年10月刊)。
なお井野博満氏は、後藤政志氏と共に、原発即停止の立場から「ストレステスト意見聴衆会」の委員にて参加しています。
==========================================
「ストレステスト意見聴取会で 何が議論されているか」
==========================================
【ストレステストの目的】
●福島事故を踏まえ、地震・津波などの想定を超える事象に対して、プラントがどの程度の頑強性(Robustness)を有しているのかを評価する。
●事象に対する防護手段の多重性を確認し、脆弱箇所を知る。
【日本でのストレステストの経緯】
●菅首相、参院予算委で「全原発を対象にストレステストを実施する」と発言(2011年7月7日)
●枝野、海江田、細野三閣僚声明:「一次評価を停止中原発の運転再開の条件とする(7月11日)
●原子力安全・保安院:.E∪仕様書を下敷きにした計画書を提出(7月22日)
●関西電力大飯3号機(10/28)、伊方3号機、大飯4号機、泊1・2号機、玄海2号機、川内1・2号機、美浜3号機、敦賀2号機、東通と、これまで(1/6)に11冊の報告書が提出されている(いづれもPRW機)。
●保安院(&JNES)にて審査。並行して意見聴取会を開催
【ストレステストの問題点】
●シミュレーションは机上の作業であり、シナリオ次第で、恣意的な結論に導くことができる
●プラントの弱点の把握や改善のためのツールとして利用は出来ても、絶対的な安全評価はできない
●イベントツリーによる事象推移のシナリオは二設計基準内評価に基づくもので「想定外」は含みようがない
●事故は(人的ミス)十(目に見えない欠陥)十(不運)によって起こる。ストレステストで予測することは出来ない
<ストレステスト結果の実際① —  大飯3号機>
起因事象:津波
指標:基準地震動Ss 700gal
クリフェツジ:1.80倍(1250gal相当)
対象設備:高圧電源開閉装置
起因事象:津波
指標:設計津波高さ 2.85m
クリフェツジ:約4.0倍(11.4m相当)
対象設備:タービン補助給水ポンプ
起因事象:全交流電源喪失(SBO)
指標:外部からの支援がない状態での燃料冷却手段の喪失までの時間
クリフェツジ(炉心):約16日後
クリフェツジ(使用済燃料):約10日後
対象設備(炉心):水源補給用消防ポンプガソリン
対象設備(使用済燃料):ピット水源補給用消防ポンプガソリン
起因事象:最終ヒートシンク喪失(LUHS)
指標:外部からの支援がない状態での燃料冷却手段の喪失までの時間
クリフェツジ(炉心):約16日後
クリフェツジ(使用済燃料):約10日後
対象設備(炉心):水源補給用消防ポンプガソリン
対象設備(使用済燃料):ピット水源補給用消防ポンプガソリン
2012年1月 プラント技術者の会
<ストレステスト結果の実際②—-各プラント比較>
プラント:大飯3、4号
Type:PWR
契約者:MHI
発電定格(万KW):118
臨界:1991年5月
基準地震動Ss(ガル):700
クリフエッジ(ガル):1,260
耐震裕度(Ss比):1.80
対象機器:高電圧用開閉装置
プラント:泊1号
Type:PWR
契約者:MHI
発電定格(万KW):57.9
臨界:1988年11月
基準地震動Ss(ガル):550
クリフエッジ(ガル):1,023
耐震裕度(Ss比):1.86
対象機器:分電盤
プラント:玄海2号
Type:PWR
契約者:MHI
発電定格(万KW):55.9
臨界:1980年5月
基準地震動Ss(ガル):540
クリフエッジ(ガル):945
耐震裕度(Ss比):1.75
対象機器:復水タンク
プラント:川内1、2号
Type:PWR
契約者:MHI
発電定格(万KW):89
臨界:1988年11月
基準地震動Ss(ガル):540
クリフエッジ(ガル):1,004
耐震裕度(Ss比):1.86
対象機器:低圧遮断機
【意見聴取会】司会者:岡本孝司
<趣旨>
●事業者からの報告を保安院が審査するにあたって、有識者からの意見を聴取
<公開>
●会議及び資料は原則公開
●傍聴は認める。「不規則発言」は認めない<日程>
第1回2011年11月14日
第2回2011年11月18日
第3回2011年11月29日
第4回2011年12月4日
第5回2011年12月22日
第6回2012年1月6日
第7回(予定)2012年1月18日(水)16:15-
第8回(予定)2012年2月8日(水)15:00-
第9回(予定)2012年2月20日(月)15:00-
【意見聴取会の委員名簿】
×阿部 豊:国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満:国立大学法人東京大学 名誉教授
×岡本 孝司:国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志:芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之:青山学院大学 理工学部機械創造工学教授
佐竹 健治:国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士:国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直:国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫:国立大学法人首都大学東京 名誉教授
×山口 彰:国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邊 憲夫:日本原子力研究開発機構安全研究センター リスク評価・防災研究グループリーダー
※尚、陪席しているJNES担当者5名のうち下記3名はMHI(=三菱重工業)出身者である。
・福西審議役
・藤本グループ長
・佐藤部長
※「×印」の3人は原発開発企業から寄付金を受け取っている!!
【JNES担当者の利益相反の疑い】
総務省「政策評価・独立行政法人評価委員会(岡素之委員長)」による指摘(2011年12月9日)
●JNESは、危機意識の欠如、マネジメントの不在など。組織風土に根差した根本的原因に大きな問題がある
●原子力事業者等の出身肴を多数採用しており、検査の中立性・公正性に疑念が生じている
●検査対象を、出身元とかかわりのない施設に限るものとし、国民の信頼を確保するための措置を講ずるものとする
【委員の利益相反の疑い】
●全ての委員につき、電力業界からの過去全ての寄付金、補助金、受託研究費、奨学金等の受け取りの有無を公表すべき。
・→ 保安院は過去3年間について自己申告書を提出させたが、内容を公開しない
・→ 山口彰委員は三菱重工系の会社から「受託研究費」3,385万円を受け取っている
・→ 岡本孝司委員は以前、三菱重工に勤務。近年、三菱重工より200万円の寄付
・→ 阿部豊委員には500万円の寄付
【ストレステスト審査の実態】
・大飯3号・4号はじめPWR原発においては、電力各社は三菱重工(MHI)にST作業を依頼
・それを審査する保安院は、夙(原)子カ安全基盤機構(JNES)に作業を委託。三菱重工業出身者が審査を担当
・意見聴取会では、三菱車(重)工やその関連会社(Nuclear Development)と「強い絆」で結ばれた委員たちが進行役を務めるなど、影響力大
【ストレステストの何が問題か】
・11月14日の第1回意見聴取会に「ストレステストについての意見」を提出
・9項目にわたって、このままのストレステストを実施することの不当性を主張した
※別紙資料→「ストレステストについての意見 1~9の9項目」
【1 従来枠組みのままでのストレステストの審議でよいのか】
・福島原発事故は、従来の安全審査が不備だったことを示した。その再検討、新しい枠組みの確定が先決
・ストレステスト評価の枠組みが、事業者がストレステストを実施・評価し、保安院が確認し、安全委員会がその妥当性を確認するという従来と同じ枠組みになっている
・原発に批判的な考えをもつ市民や地元住民を意見聴取会のメンバーに加えるべき
【2 市民・住民の参加がなぜ必要か】
 ストレステストは、大事故が起きないことを証明するものでないことは明らか。とするならば、ストレステストの結果が再稼働の条件として適切なものであるかどうかについて意見を述べ判断する主体は、被害を受ける可能性のある地域住民である。
【3 ストレステストの位置づけについての疑問】
・福島原発事故で安全審査の瑕疵が明らかになったのであるから、すべての原発の運転を停止し、一次、二次の区別なく検査を受けるべき
・個別の原発ごとに可否を判断するのでなく、すべての原発を横並びにして議論をすべき
・「非常に危ない原発」と「かなり危ない原発」との位置関係が理解でき、廃炉にすべき原発の緊急性の順序が評価できる
【4 ストレステストの判断基準が明確でない】
・ストレステストの審査基準・合否の判断基準はどこにおいているのか、まったく不明確
・明確な判断基準がない状態では、合否の判断が恣意的・主観的なものにならざるを得ない
・→ 保安院は、今もって「審査の視点」を示したのみで「審査の基準・判断基準」を示していない
※井野氏が原子力安全・保安院に対し「審査の基準・判断基準を示して欲しい」と迫ったのに対し、原子力安全・保安院は「いずれ出します・・」と回答したにも拘わらず、2012年1月9日現在に至るも未だに示していない!
【5 福島原発事故原因についての知見を反映させることの必要性】
・事故原因としては、津波による被害とともに、サイトをおそった地震動によって配管切断や機器の損傷があったのではないかと疑われている
・福島第一・第二原発もまたストレステストを実施すべきである。それら被災した原発にストレステストをおこなえば、ストレステストの有効性を検証できる。福島事故の現実を再現できなければストレステストの意味をなさない。
【保安院の回答(その1)】
・(第3回、11月29日)東京電力に対し、詳細な解析作業を指示することは、東京電力が福島原発事故の収束に注カしている中、膨大な作業を求めることになり、事故収束の面から適切とは言えない
・(第4回、12月8日)東京電力から「福島第一では、図面を探すことも発電所内を踏査することも難しい。福島第二では、可能だが緊急時体制にあり、他プラントよりも時間がかかる」との回答
【保安院の回答(その2)】
・「書類は本社でも保管されているだろう、シュミレーションに踏査はいらない、柏崎刈羽のストレステストをやれるなら福島第一・第二を先にやれ」という再質問に対し、
・(第5回、12月22日)東京電力に改めて聴取したところ、「福島第一・第二について、詳細な実施は困難だが津波め影響を中心に、簡易的な評価を実施することは可能。柏崎刈羽と並行して対応したい」との回答を得た。
【6 耐震バツクチェツク見直しの必要性】
・大飯3号機の報告書において、700ガルとされた基準地震動の信頼性やその評価の幅についてなんら記述がなく、敷地近傍の2本の海底活断層に連続して、陸側の熊川活断層が動く可能性の評価もなされていない。
・また、敷地内には多数の断層が走っている。これらが動けば重要設備・機器の支持基盤が喪失する怖れがある。
・ストレステストという以上、懸念されている最大の地震が起こった場合の評価や断層が動いた場合の評価をし、その後の設備・機器の応答と組み合わせて全体像を明らかにすべきではないのか。
【7  経年変化(老朽化)の現実を反映させることの必要性】
・ストレステストはシミュレーションにすぎず、現実の設備・機器がどのような状態にあるか、現時点での調査・診断がなされない
・実施計画書には、「評価は、報告時点以前の任意の時点の施設と管理状態を対象に実施する」と書かれている。「任意の時点」は「現時点」ではない。現時点で新しく設備、機器の検査などは実施する必要はないと言っている。
【8  自然現象以外の外的事象も評価対象事象に加えるべきである】
・実施計画では、評価対象として自然現象(地震、津波)および安全機能の喪失(全交流電源喪失、最終ヒートシンクの喪失)を挙げている
・しかし、航空機墜落や破壊工作、他国からの攻撃が懸念されている。そのような場合に大事故にならないための対策が必要
【9 過酷事故にともなう被害とその緩和対策について評価することの必要性】
・過酷事故の可能性がゼロでない以上、その被害の大きさの評価と被害緩和策の評価は不可欠である
・その具体的予測が明らかにされて初めて、受忍可能なものであるかどうか、地域住民・自治体の判断が可能となる
・事業者は、過酷事故発生後の放射能汚染の評価をも加えた報告書を作成すべきである
【技術的に限定して論ずる?】
・「この場は技術的問題をしゅくしゅくと論じればよい。それをどう判断するかは政治の問題」というのが推進派委員の意見だが、
・技術的問題を論じる際ぶは、データーの客観性とともに、何を重視し、どう考えるかが重要で、それにはその人の立場性や思想性が現れる。
・例えば、基準地震動Ssでの発生応カが許容値の1.8倍というとき、それだけ余裕があると言うか、地震動が倍になれば壊れると言うか
【まとめ】
・各事業者がストレステストでOKがでなければ、運転再開できなくなった、ということは評価できる
・しかし、STは何ら総合的な評価ではなく、地震・津波に限った部谷(分)的評価にすぎない。しかも、中身はシュミレーションだけでお粗末
・老朽化原発を多く飽えた関西電力の運転再開は危険。その突破口を開かせてはならない
※関西電力の若狭原発が全国で最古参。大飯3号を運転再開の「突破口」にさせてはならない。
—–以上報告資料———-
**転送/転載/拡散 歓迎**
————————————
真の文明は
山を荒らさず
海を荒らさず
村を荒らさず
人を殺さざるべし (田中正造)
社会が激動している今この時
歴史に残る最大の悲劇は
「悪しき人々」の過激な言葉や暴力ではなく
「善良な人々」の沈黙と無関心である
我々の世代が後世に恥ずべきは
「暗闇の子」の言動ではなく
「光の子」が抱く恐怖と無関心である (M.L.キング牧師)
*******************
《パレスチナに平和を京都の会》
“Peace for Palestine” in Kyoto Movement(PPKM)
代表:諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)
*******************
※ 諸留宛への送信は本メールの送信人アドレス宛にメール下さい