Global Ethics


朝日放送ラジオ おはようパーソナリティ道上洋三です(2017/3/15) 菅野完さん アッキード事件の背景と日本会議の詳細を語る by limitlesslife


籠池氏、申請を取り下げて、稲田氏は昨日籠池氏の弁護をしていたことを認めて、3/12に菅野さんが籠池氏に単独インタビューし、菅野さんは奈良の出身で、菅野さんは森友学園の問題を厳しく追及して、籠池氏の天敵と見られて、それでもなぜ単独インタビューできたのか、記者会見で籠池氏の長男がいて、菅野さんのみまともな質問をして、それで菅野さんなら話を分かってもらえると思い、それで菅野さんに後で時間を取るとして、長男の発言にたどって、長男と10時間話して、そして籠池氏の豊中の家に行き、豊中の家を行くと、よく来たなと、つかみかからんばかりであったのが、長男の仲介でインタビューできて、道上さん、籠池氏の3つの契約書で小学校の件、悪役にされると言われて、菅野さんも、籠池氏のみを悪役にするのに異議を言われて、大阪府も認可したのに否定、さらに、国有地格安払下げに政治家の関係があり、鴻池氏の話もあり、菅野さん、9億の国有地が1億になり、そこに政治家の介在があったと断言できる証拠はないが、なかった方が怖い、安倍晋三小学校として、役人は政治案件と思って勝手に忖度して、ハンコを役人が押して、通りにくい資料を役人が通して、政治家の関与の前に、役人が書類をどうして通したか、問うべきであり、国会では役人は書類なしというのはおかしいと菅野さん言われて、大阪府も慌てていると見て、菅野さんは松井氏が嘘をついている、私学審議会の構成に、民間人の大半が小学校の建設に反対、右翼だからではなく、財政基盤の脆弱さで否定、しかし役人が通さないといけないとして通しており、役人が財務省と同じ忖度をしたためで、ところが世間の風向きが反対になったら、ついたハンコをなかったことにして、維新と大阪府の政治のやり方が異質さ、悪質と思われる。 永岡です、今朝の朝日放送ラジオ、おはようパーソナリティ道上洋三です、話のダイジェストに、森友学園事件、アッキード事件に関して、ベストセラーの日本会議の研究の著者、ノンフィクション作家の菅野完さん(著述業と自称されています)が出られました。本日はyoutubeで公開されています。菅野さんが電波メディアに生中継で出られるのは初めてです。

http://www.abc1008.com/sns/

政治案件として忖度して、府もやっており、3つの建設費で提訴すると府も言い、籠池氏は申請を取り下げても、府の対応、自民党大阪は籠池氏を府議会に呼ぶとしてまた否定で、菅野さん、タイミングで偶然が重なり、籠池氏が取り下げないと、大阪府は認可を取り下げ→籠池氏が損害賠償を請求できるので、菅野さんの推測で、籠池氏は経済的な理由で、学校経営は厳しくなり、生徒も集まらず、キャッシュフローに滞りで、それで籠池氏は認可取り下げと推測されて、大阪府は、自民党と府の動き、籠池氏を訴える反撃に出て、府の自民党は籠池氏の側にいて、それは正しく、議会は行政を監視すべきで、籠池氏が府の役人とどういう交渉をしていたか明らかにすべきで、菅野さんは3つの契約書のことはどうでもよく、どの土建屋もして、黒か白かグレーか、グレーではあるが、府がそれを根拠に籠池氏を訴えるなら、世間の目を行政の不作為からそらせるためにやっていると見られて、大阪府の松井知事が介入したか不明だが、松井氏は権限で認可しており、最終的に権限を委任しても、監督する責務があり、権限の一つと思うからコメントしている。

籠池氏は松井氏との関係は菅野さんも分からず、インタビューは4時間、カメラが回ったのは30分で、しかし籠池氏は人の悪口を一切言わず、麻生氏や稲田氏の批判をしても、立派だと言っており、菅野さんはこの籠池氏の、窮地に追い込まれても悪口を言わない姿勢を評価されて、籠池氏は小学校を建てるために尽力して、それが逆転で訴えられて、間に入っていた人がなぜすり抜けるのか、菅野さんは森友学園の問題、役人の忖度と忖度が重なった起こったとんでもないことで、財務省は迫田氏、ASSの腰巾着、それを上司に持ち、安倍晋三小学校となったら、役人は手心を加えて、松井氏とASSは昵懇で、私学課は忖度し、当たり前だがあってはならず、忖度に忖度を重ねて今回の悲劇が出来たと言われる。

国有地払下げの件は他にもあり、菅野さんは日本会議の研究を書かれて、その立場からの発言、日本会議が森友学園や加計学園に能動的にかかわったとは思われず、しかし日本会議の中で友達になった人たちが阿吽の呼吸で進めたのが大阪の森友学園と今治の加計学園、ASS政権はお友達内閣で、その悪癖が出てきて、道上さん、加計学園も理事長がASSと昵懇で、獣医学部を作る、ASSの特区と言うものの、道上さん、リスナーは日本会議のことを知らないので、菅野さん、日本会議は日本最大の右派組織、ASS政権で憲法改悪のために、後2,3年でやろうとして、著名言論人や政治家がいて、3万人でも、新聞、雑誌の中で影響を与えて、日本青年協議会というものが中核で事務局であり、端的に言うと右翼団体が宗教を背景にしているのは危険と菅野さん言われて、日本会議の要職にある人たちが、塚本幼稚園で昭恵氏同様講演して、お友達の付き合いが深く、友達の阿吽の呼吸があり、それをわからないものは入ってくるなであり、問題は菅長官の発言にあり、阿吽の呼吸のわからないものはついてくるなと言うASS政権の姿勢は危険で、近代的な民主主義国家ではない。

金銭のやり取りの立証は困難で、籠池氏を悪役にして終わろうともして、森友学園の問題の背景で共謀罪の審議も進められており、銀行からお金を下ろしただけで逮捕などのもので、しかし森友学園に関与した官僚は共謀罪でアウト、迫田氏、府の役人、松井氏を共謀罪で逮捕できるとして、話を締めくくられました。以上、菅野さんのお話でした。

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コメント:日本主義で国家を乗っ取ろうとした政官業の談合・利益供与の疑獄?解明か闇に放り込むかは日本(世界・地球)の興廃の分かれ道!国民(人間)一人一人の目覚め・行動が鍵!!!

 

 

 

 

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「人間らしさ」とはいったい何なのか   by limitlesslife
July 28, 2016, 6:51 am
Filed under: 人間

117 「人間らしさ」とはいったい何なのか

日経メディカル 2016年2月27日 色平哲郎

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201602/545927.html

医療や介護は人と人が助けあわなければ成立し得ない。
そのためには「共同体」を維持し、相手を思いやることが不可欠だ。
それは「人間らしさ」の証でもあろう。
人間はケアし合う存在であるという意味で「ホモ・クーランス」
という言い方がなされることもある。

しかし、日々、メディアではさまざまな「争い」が報じられる。
中東での凄惨な内戦、貧困と格差に発した諍い、
介護現場でもストレスを溜めた介護士が高齢者を殺める、、、
私たちが当たり前のように口にしてきた「人間らしさ」とは何だったのだろう。

そんな疑問が頭をもたげる昨今、ゴリラ研究の第一人者で京都大学総長の
山極寿一氏の知的発信は人間らしさの「原点」を教えてくれる。

ゴリラ研究を含む霊長類学は、人間とは何か、
人間の社会はどのような特徴を持っているかというテーマを、
人間に近い類人猿やニホンザルなどの研究を通して解明する学問だ。
山極氏は、1978年からアフリカ各地でゴリラ研究に取り組んでこられた。
原則的にゴリラは1頭のオスと複数のメスが家族のような集団をつくっている。
その集団では、いわゆる優勝劣敗的な強い・弱いによる優劣関係を
秩序維持に直接反映させない特徴があるという。

たとえば食べ物をめぐって体の小さなゴリラが
「これはオレのものだ」と大きなゴリラに向かって主張した場合、
強い者が弱い者に譲るのが原則だとか。
譲ることで食べ物を分け与えているともいえようか。

約300種類の霊長類の3分の1ぐらいが、食物の分配をする。
そのなかで食べ物を持ち帰って、改めて分配する「積極的分配」
を行うのは人間だけだ、とも。

なぜ、人間だけが見ず知らずの他人にも分配するのか。
山極氏は、人間が長い間暮らしてきた熱帯雨林を離れて、
草原へ進出したことに起因していると考える。
草原では食べ物を求めて長距離を移動することになり、
大型の肉食獣に襲われる危険を伴う。
この点について、山極氏は今年1月1日付の信濃毎日新聞のインタビューで、
こう語っている。

「長い距離を移動するには、体力のある少数集団が望ましい。
一方、肉食獣から身を守るには大きな集団の方が有利です。
この矛盾に対処するため、人間は家族という集団と
複数の家族から成る共同体という集団を同時につくったのです。
家族だけでは子どもの安全を守り、育てることができないから、
共同体で行う。
食物は体力のある者が遠方まで出掛けて調達し、
持ち帰ってみんなで分配する仕組みです」

その上で山極氏は、武器も言語もない時代に人間は家族と共同体の二重構造
の社会をつくって食物を分かち合い、協力し合って生き延びてきたとし、
「全ての行動が分かち合うことに収斂(しゅうれん)する、
非常に高い共感力を備えた社会だったはずです。
ここに人間性の根本が座っている、と私は思っています」と語った。

長い人類の歴史のなかで、現在の混沌は一時的なものなのかもしれない。
本当は、みんな助けあって生きたいのだ、と信じたい。

=====

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace



「介護の世界に入って見えた”人間のすごさ”」 by limitlesslife
May 15, 2016, 1:31 pm
Filed under: 人間
「介護の世界に入って見えた”人間のすごさ”」

https://www.youtube.com/watch?v=ZH2hQqJMpG0

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace



「人間らしさ」とはいったい何なのか by limitlesslife
February 27, 2016, 12:10 pm
Filed under: 人間
117 「人間らしさ」とはいったい何なのか

日経メディカル 2016年2月27日 色平哲郎

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201602/545927.html

医療や介護は人と人が助けあわなければ成立し得ない。
そのためには「共同体」を維持し、相手を思いやることが不可欠だ。
それは「人間らしさ」の証でもあろう。
人間はケアし合う存在であるという意味で「ホモ・クーランス」
という言い方がなされることもある。

しかし、日々、メディアではさまざまな「争い」が報じられる。
中東での凄惨な内戦、貧困と格差に発した諍い、
介護現場でもストレスを溜めた介護士が高齢者を殺める、、、
私たちが当たり前のように口にしてきた「人間らしさ」とは何だったのだろう。

そんな疑問が頭をもたげる昨今、ゴリラ研究の第一人者で京都大学総長の
山極寿一氏の知的発信は人間らしさの「原点」を教えてくれる。

ゴリラ研究を含む霊長類学は、人間とは何か、
人間の社会はどのような特徴を持っているかというテーマを、
人間に近い類人猿やニホンザルなどの研究を通して解明する学問だ。
山極氏は、1978年からアフリカ各地でゴリラ研究に取り組んでこられた。
原則的にゴリラは1頭のオスと複数のメスが家族のような集団をつくっている。
その集団では、いわゆる優勝劣敗的な強い・弱いによる優劣関係を
秩序維持に直接反映させない特徴があるという。

たとえば食べ物をめぐって体の小さなゴリラが
「これはオレのものだ」と大きなゴリラに向かって主張した場合、
強い者が弱い者に譲るのが原則だとか。
譲ることで食べ物を分け与えているともいえようか。

約300種類の霊長類の3分の1ぐらいが、食物の分配をする。
そのなかで食べ物を持ち帰って、改めて分配する「積極的分配」
を行うのは人間だけだ、とも。

なぜ、人間だけが見ず知らずの他人にも分配するのか。
山極氏は、人間が長い間暮らしてきた熱帯雨林を離れて、
草原へ進出したことに起因していると考える。
草原では食べ物を求めて長距離を移動することになり、
大型の肉食獣に襲われる危険を伴う。
この点について、山極氏は今年1月1日付の信濃毎日新聞のインタビューで、
こう語っている。

「長い距離を移動するには、体力のある少数集団が望ましい。
一方、肉食獣から身を守るには大きな集団の方が有利です。
この矛盾に対処するため、人間は家族という集団と
複数の家族から成る共同体という集団を同時につくったのです。
家族だけでは子どもの安全を守り、育てることができないから、
共同体で行う。
食物は体力のある者が遠方まで出掛けて調達し、
持ち帰ってみんなで分配する仕組みです」

その上で山極氏は、武器も言語もない時代に人間は家族と共同体の二重構造
の社会をつくって食物を分かち合い、協力し合って生き延びてきたとし、
「全ての行動が分かち合うことに収斂(しゅうれん)する、
非常に高い共感力を備えた社会だったはずです。
ここに人間性の根本が座っている、と私は思っています」と語った。

長い人類の歴史のなかで、現在の混沌は一時的なものなのかもしれない。
本当は、みんな助けあって生きたいのだ、と信じたい。

=====

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(人生の贈りもの)わたしの半生 解剖学者・養老孟司, ドキュメンタリー映画監督、ジャン・ユンカーマン by limitlesslife
January 9, 2016, 12:11 am
Filed under: 人間


人間とは 1 どこから・どこへ by limitlesslife
January 3, 2016, 3:02 am
Filed under: 真理=因縁生起=倫理, 人間

人間とは 1 どこから・どこへ

信濃毎日新聞 2016年1月1日

分かち合い 人間の根本

絶えない紛争、相次ぐテロ事件ーーと、
人間同士の争いの根深さが際立つ中で、新しい年を迎えた。
エゴをむき出しにした対立は、人の本質なのか。
いったい「人間らしさ」とは何なのか。
人間はどこから来て、どこへ向かおうとしているのか。
あらためて問い直す時だ。
さまざまな分野の研究者らにインタビューし、
人間の本質について考えたい。
初回は霊長類学者で、ゴリラの研究で知られる山極寿一・
京都大総長(63)に話を聞いた。

・ ゴリラの研究から

人間とは何か、人間の社会はどんな特徴を持っているのかーー。
こうした課題を、人間に近いゴリラやチンパンジーといった
類人猿やニホンザルなどの研究を通して解明していこうというのが、
霊長類学の立場です。

私は1978年から、アフリカ各地でゴリラの研究に取り組んできました。
ゴリラは原則として、1頭のオスと複数のメスが家族のような集団をつくる。
彼らを研究することで、人間の家族や社会の原初の姿が見い出せるのでは、
と思っています。

ゴリラの集団の特徴の一つは、体の大きさから来る強い・弱い、
優劣の関係をあまり行動に反映させないことです。
例えば、食物をめぐって体の小さいゴリラが、
大きなゴリラに敢然を主張をするときがある。
そうした場合、強い者が弱い者に譲るのが原則なんです。
弱い者が引き下がる行動はほとんど見られない。
チンパンジーにも似たような習性が見られます。

一方、ニホンザルは、優劣が端的に行動に反映される。
食物は弱い者が抑制し、強い者が獲得する。
弱いサルは「わたしはあなたより弱いから」という態度を取り、退散する。
食物や性をめぐる衝突を、強い、弱いという基準で避けようという社会です。

・ 高い共感力

食物の分配という観点から人間を見ると、
ゴリラやチンパンジーとは大きく異なっています。
彼らはその場で食べるが、人間は仲間のもとに持ち帰って、
あらためて分配する。
私は「積極的分配」と呼んでいます。

約300種いる霊長類の中で、食物の分配をするのは3分の1くらい。
ほとんどが親から子へ、大人から子どもへと与えられる。
食物を確保できない子どもに、大人が与える。
それが大人同士の間にも広がり、ある系統群だけに、
食物の分配が大人の間でも起きるようになった。
そのような進化の流れが明らかになってきました。

そして、1種だけが血縁関係もない、見ず知らずの他人にも気前よく分配する。
それが人間なんです。
なぜ人間だけが、食物を積極的に分かち合うのか。
次のようなことが考えられます。

はるか昔、人間は長い間暮らしてきた熱帯雨林を離れて、草原へと進出を始めた。
それによって人間は二つの大きな課題と向き合うことになった。
一つは、食物を求めて遠い距離を移動しなければならなくなったこと。
もう一つは、樹木の少ない草原で、大型肉食獣の餌食になったことです。

長距離の移動と肉食獣から身を守ること。
この二つは矛盾する課題です。
長い距離を移動するには、体力のある少数集団が望ましい。
一方、肉食獣から身を守るには大きな集団の方が有利です。

この矛盾に対処するため、人間は家族という集団と
複数の家族から成る共同体という集団を同時につくったのです。
家族だけでは子どもの安全を守り、育てることができないから、
共同体で行う。
食物は体力のある者が遠方まで出掛けて調達し、
持ち帰ってみんなで分配する仕組みです。

武器も言語も生まれる以前の時代に、人間は家族と共同体の
二重構造の社会をつくり、食物を分かち合い、協力し合って子どもを育て、
生き延びてきた。
全ての行動が分かち合うことに収斂(しゅうれん)する、
非常に高い共感力を備えた社会だったはずです。
ここに人間性の根本が座っている、と私は思っています。

・ 共同体再生

現代は、食べたいものは何でも一人で調達できる。
無理に一緒に食べなくても構わない。
かつて共同体が責任をもって育てていた子どもは、
密閉した家の中で親だけが育てるようになった。
経済の仕組みは将来の欲望を実現するために投資やローンを抱え、
いまの自分は未来の奴隷になっている。
家族が孤立し、個人が孤立する時代です。

人間が何百万年もの間、分かち合うことでつくってきた社会が、
技術の進歩によって崩れ去ろうとしているのではないかと危惧しています。
自分の欲求を満たすだけで、本当に幸福になれるのか、
真剣に考え直さないといけない。

求められるのは、他人を信じ、共感し合える社会をつくることです。
例えば、みんなで何かを一緒にする楽しさを味わえる社会、
まさに地域共同体を再生させることです。

IT社会は、階層や中心をつくらない、自由で開かれた特性がある。
技術の進歩が後戻りできない以上、利点を生かす方法が考えられる。
IT社会を現実のコミュニティーと連結させ、
信頼し合える地域の関係を担保していく。
さまざまな方法で、分かち合う社会を新たにつくっていくことが
急務だと思います。

(聞き手=編集委員 増田正昭)

日本の霊長類学:
日本の霊長類学は、京都大名誉教授の今西錦司さん
(1902ー92年)が創始した。
動物にも社会や文化があると考えた今西さんは京大の無給講師だった48年、
当時の学部学生伊谷純一郎さん(京大名誉教授・故人)と
川村俊蔵さん(京大名誉教授・故人)と共に、
宮崎県・幸島で野生のニホンザルを調査したのが始まり。
独自の方法でニホンザルの社会構造や文化を解明し、世界から注目された。
京大を拠点とする研究は、アフリカのゴリラやチンパンジー、
アジアや中南米の霊長類にも対象を広げ、
近年はゲノム解読など総合科学として発展している。

やまぎわ・じゅいち:
1952年、東京生まれ。
京都大大学院教授を経て、2014年10月から同大総長。
ゴリラ研究の第一人者として知られ、研究を基に初期人類の家族や社会
の原型を探るなど、幅広い分野で発信を続ける。
著書に「ゴリラ」「暴力はどこからきたか」「人類進化論」など

写真キャプション =強い者が弱い者に食物を譲るゴリラの社会=
(山極さん撮影・提供)

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社説:テロと国際社会 人類としての連帯こそ by limitlesslife
November 29, 2015, 9:07 am
Filed under: シリア, 人間, 人口文明金字塔か自然文化帝釈網か

毎日新聞 2015年11月29日 東京朝刊

 私たちは2度目の「戦争」をしているのだろうか−−。世界を見渡して、そんな既視感を禁じえない。パリで起きた同時多発テロに対してオランド仏大統領は「戦争行為」だと非難し、対テロ大連合の形成を訴える。バルス首相は「新しい戦争」と呼び、「戦争という言葉を使わなければ実態を否定することになる」という考え方だ。

手ごわいテロ組織にフランスは軍事と政治、経済、外交、文化を含めた総力戦で立ち向かう。だから戦争だというのだろう。2001年9月11日の米同時多発テロを受けて米ブッシュ政権が「テロとの戦争」を始めた時も同じ理屈だった。

 ◇シリア内戦の終結を

だが、14年前のテロ直後に訪米して「戦争」という言葉に首をかしげたのは当時のシラク仏大統領だ。実際、ブッシュ政権の「テロとの戦争」はアフガニスタンからイラクへと戦線を広げ、軍事力偏重の単独行動主義に陥って、最後は国際的に孤立した。そのことを貴重な教訓とすべきである。テロ対策で大切なのは国際的な協調と連帯であり、軍事作戦はあくまでその一部に過ぎない。

オランド大統領は先週、英米独露の首脳と相次いで会談した。プーチン露大統領が、シリアでは過激派組織「イスラム国」(IS)以外は攻撃しない方向で歩み寄ったとされるのは明るい材料である。

だが、大きな進展があったとは言えないし、ロシア機撃墜をめぐるロシアとトルコの確執は頭が痛い。領空侵犯の有無に関して両国の主張は異なるにせよ、ロシアとのこれ以上の対立は避けたいところだ。

ここは北大西洋条約機構(NATO)を率いる米国の出番だろう。難民問題の「グラウンド・ゼロ(震源地)」であり、テロ組織の隠れ家でもあるシリアの内戦に終止符を打つには大局的な協力が必要だ。米国はロシアとトルコの和解を取り持つとともに、統制の取れた軍事作戦を行えるよう努めてほしい。

イスラム世界との連帯も不可欠だ。ブッシュ前大統領は軍事行動に関して「十字軍」と発言してイスラム諸国の反発を買い、あわてて訂正した。同盟国のイスラエルと「テロとの戦争」で共闘する姿勢を強め、アラブ諸国の離反を呼んだ。今日のシリアやイラクでの軍事作戦でも中東主要国の理解と協力が大切だ。

イスラム世界にも宿題はある。先の主要20カ国・地域(G20)の声明は、テロと特定の宗教を結び付けないと言明した。イスラム圏からの参加国への配慮だろう。確かに、パリを襲ったISや9・11テロを実行した国際テロ組織アルカイダなどの構成員は、16億人ともいわれるイスラム教徒の一握りに過ぎない。

彼らをイスラム教徒と呼べるかも疑問である。が、残虐な行為がイスラム教をおとしめている以上、イスラム世界と無関係とは言えない。ISのウェブ機関誌「ダビク」は複数の言語で発信しており、2月にワシントンで開かれた「暴力的過激主義対策サミット」は過激派の宣伝活動への対抗措置を申し合わせた。

そうであれば、イスラム世界はもっと大きな声で発信すべきだろう。聖典コーランには「何か悪事をなしたとかいう理由もないのに他人を殺害する者は、全人類を一度に殺したのと同等に見なされ(る)」(井筒俊彦訳)という一節がある。過激派の宣伝をはねのけ、テロは全人類に対する犯罪だとイスラムの聖職者らが言明し続けるよう期待したい。

 ◇イスラム世界にも課題

宗派対立も克服すべき問題だ。ISはスンニ派イスラム教徒の富裕層の寄付を受けて、イラクやシリアでシーア派や異教徒の殺害を続けているとの見方もある。テロ資金源を絶つには、こうした個人的な寄付にも目を光らせるべきである。

また、アラブ連盟の首脳会議は3月、ISへの対応も念頭に置いて危機即応部隊「アラブ合同軍」を設立する方針で合意した。いまだ設立の具体的な動きが見えないのは、スンニ派が多数を占めるアラブ諸国にとって、同じスンニ派を名乗るISと戦うことに抵抗感があるからか。テロ対策に関して、宗派の見えない壁があることは否定できない。

中東に過激主義がはびこる背景に、植民地支配や国境の恣意(しい)的な線引き(サイクス=ピコ協定)などへの怨念(おんねん)があるのは確かだろう。だが、線引きをやり直せば多くの問題が解決するわけではあるまい。中東の国々自身が経済システムを改善し、国民を豊かにする努力をすること。国家機能が事実上停止した「破綻国家」を国際協力によって立て直すことも大切である。経済的な面で日本が果たす役割もあるはずだ。

欧州にあふれる難民の問題は、中東・アフリカ地域が安定しないと根本的には解決できまい。苦悩する欧州に同情するとともに、その開かれた社会が排外主義に傾かないことを望みたい。他方、欧州で社会からはじき出されたイスラム教徒が過激思想に染まるような状況は一日も早く変えなければならない。

無論、簡単なことではないが、テロはまた起きないとも限らない。現状を変えるには、宗派や国の垣根を越えて人類としての連帯が必要だ。