Global Ethics


【PARC自由学校2015年度受講生募集開始!】申し込み締め切りは5/7マデ! by limitlesslife

紅林進です。
私も会員になっていますNPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)では、
市民のためのオルタナティブな学校「PARC自由学校」を開講していますが、
PARC自由学校では、2015年の自由学校通年講座(半年の講座も)の募集
を昨日3月2日より開始しました。
以下ご案内を転載させていただきます。
(以下、転送・転載・拡散歓迎)
PARC自由学校では、2015年の自由学校通年講座の募集を開始しました。
今年は全27講座。
手を動かしたり、ワークショップで語り合ったり、座学のクラスで思いっきり勉強したり・・・!
もちろん、毎年定番のクラスも開講いたします。

どの講座も見どころたっぷり、魅力的な話が聞けること間違いなしです。
各講座とも申し込みは先着順で定員に達するまでの受付となります。

皆様のお申し込みをお待ちしております!
質問・ご不明点などお気軽に事務局までお問い合わせください。

※転送・転載大歓迎※
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
わたしたちの暮らす社会のこと、世界とのつながり― ―。
PA RC自由学校で一緒に考えてみませんか?

「2015年度PARC自由学校」申し込み受付中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■

◆講座一覧
http://www.parc-jp.org/freeschool/

※各講座の詳細は上記のリンクにアクセスして
ご確認ください。

●世界を知る学校 world

01 ソーシャルビジネスで世界を変える―世界の事例から学ぶ支え合いのビジネスモデル
02 世界経済のしくみと私たちの暮らし―グローバル企業研究入門
03 揺らぐ「国家」――私たちは今どこに立っているのか
04 東南アジアポピュラー音楽の旅

●環境と暮らしの学校 environment and ways of life

05 進化する日本の酒文化――関東編
06 超ウマっ!保存食入門 ―先人の知恵でおいしくエコに!―
07 なりわい ――職の多様性をはぐくみ、生き方をデザインしよう
08 仲間とはじめるコミュニティ ~新しい日常のつくり方~
09 20W革命!自然エネルギーを生活と未来に活かす!

●表現の学校 creative activities

10 アートは誰のものなのか? アーティストと学ぶアートヒストリーとワークショップ
11 あなたのZINEを名刺がわりに! ―リトルプレス製作のススメ―
12 親指ピアノの世界へようこそ

●社会を知る学校 society

13 連続ゼミ「新しい経済学」と「豊かさ」を学ぶ ―ローカリゼーション運動の理論と実践から
14 脱・東京という選択 ――自分らしいライフスタイルを見つけよう
14 脱・東京という選択 ――自分らしいライフスタイルを見つけよう (前期のみ 全3回)
14 脱・東京という選択 ――自分らしいライフスタイルを見つけよう (後期のみ 全6回)
15 NOヘイト! ――「嫌韓・嫌中」をのりこえる
16 国家戦略特区で暮らしはどうなる?
17 火をともせ、何度でも ―民衆思想の100年後編―
18 誰が私たちのお金を奪うのか ――貧困と格差を生み出すシステム徹底暴露!

●ことばと文化の学校 languange and culture

19 はじめてのウチナーグチ(沖縄語)―沖縄の豊かな文化を学ぶ
20 アイマラのことばと世界:南米アンデス先住民の暮らし・社会・音楽から学ぶ
21 ケイトリンの “What’s Happening In The World”
22 英語で読み解く!日本と世界のいま
23 武藤一羊の英文精読

●畑の学校 farming

24 プランターで自然農法!一粒から始めるキッチンガーデン
25 雑穀自由学校~つぶつぶみんなで育てよう!
2015年3月開講の講座

26 東京で農業!2015
27 はじめてみよう オーガニック菜園
※クラスが開講した後もお申し込みを受付している場合がございます。 詳しくは事務局までお問い合わせください。

————————————————–
■受講を申し込みたい方は
ウェブサイトから、または電話・メール・FAXで必要事項をご記入の上、お申込みください。

■申し込み締切:2015年5月7日(木)必着
※9月以降に開講する講座につきましては上記の締め切り以降もお申し込みを受け付けております。
詳細は事務局までお問い合わせください。
※PARC自由学校を初めて受講される方は、受講料の他に入学金10,000円が必要です。
一度PARC自由学校に入学登録された方は以降の年度での入学金は不要です。
入学金をお支払いいただいた方には毎年受講申し込み受付を開始した時期に
パンフレットの郵送やメールにてご案内いたします。

■WEB サイトからのお申し込み
下記のURLにアクセスして、個別の講座のタイトルをクリックしてください。
(講座詳細、お申し込みページに移動します。)
http://www.parc-jp.org/freeschool/index.html

■パンフレットの請求
下記のURLにアクセスください。(TEL、FAXでもご請求いただけます。)
http://www.parc-jp.org/freeschool/other/form02.html

■電話
TEL:03-5209-3455にお問い合わせください。

■メール・FAXでのお申し込み
下記の情報をご記入のうえ、
office@parc-jp.org
FAX:03-5209-3453
までご連絡ください。

―記入事項―
1. お申し込みのクラス名
2. お名前(ふりがなも)
3. 性別、生年月日
4. ご住所
5. 電話番号、携帯番号、FAX番号
6. Eメールアドレス
7. その他連絡先(急な休講時のご連絡のため)
8. 自由学校への参加は
1. はじめて 2. 以前受講していた(年度、クラス名)
9. PARCの会員ですか
1. はい 2. いいえ

★PARC自由学校ではこんなこともできます! you can also・・・

・「越境受講」で他のクラスのいいとこどりができます。
「越境フリーチケット」で一回だけ他のクラスを無料受講できます!
また、自分の登録していないクラスもその回の受講料を支払えば参加できます。
・欠席しても安心!音声と資料を後からダウンロードできます。
・メーリングリストでお知らせを受け取ったり、交流に利用できます。

————————————————–
皆様のご参加、こころよりお待ち申し上げております。

以上

<お申し込み・お問い合わせ>
アジア太平洋資料センターPARC自由学校 http://www.parc-jp.org
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL:03-5209-3455 FAX:03-5209-3453   E-mail:office@parc-jp.org

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小出先生 ラジオフォーラム2014/9/6のお話(原発の審査は簡略化など出来るわけがない!)&現代のストーカー問題を考える、小早川明子さんのお話 by limitlesslife

永岡です、第87回ラジオフォーラム、今週は社会活動家の湯浅誠さんの司会で放送されました。今週も朝のFMharoと夕方の三角山放送を聞きました。三角山放送で、いつものように過激な意見が出るので聞いて欲しいとのスタッフの丸山さんのコメントがありました。

今月より、愛媛のAM局でも放送が始まったそうです。愛媛は湯浅さんもよくご存知で、放送が始まり湯浅さんもうれしいと言われました。

今週はストーカー被害の対策をしておられる、NPO法人ヒューマニティ(http://www.npo-humanity.org/ )理事長の、小早川明子さんのお話がありました。近年、ストーカーが問題になり、2000年に規制法、去年は2万件も起こり、小早川さん、99年からカウンセラーをされ、ストーカー、DV対策、加害者にも500人以上会われました。

小早川さん、ヒューマニティのストーカー対策をされて、新潮新書「ストーカーは何を考えているか」(http://www.shinchosha.co.jp/book/610567/ )も出され、ストーカー問題より、自立的な人間のイメージがあると湯浅さん言われて、人間観がしっかりしていると言われて、こういう感想は初めてで、それを常識と語り、常識を手放さずに語るものです。

人間を語る哲学、小早川さん、法律以外の常識・掟もあるのにそれを軽く見て、常識を取り戻したい。ストーカー事件、各地で問題になり、小早川さんの考える段階は、ハラスメントの段階で、暴力ではないが怖くつらい。ストーカー、加害者の心理が異なり、エスカレーションして、ストーカーは相手に好意を持つが遮断され、それを続けられたらたまらず、あきらめない。

ストーキングのリスクの段階、言うことを聞いてくれないなら、相手に迫るもので、この際にストーカーが始まり(デンジャー)、当事者間では解決できず、時間が経つとエスカレートして、被害者は逃げて、メルアドを変えるなどすると、加害者は相手がいないと生きられず、パニックになり、相手への攻撃心理になり、暴力になる。ストーカーの加害者は弱いが危険で、早くエスカレートし、セクハラと違うのです。

最後がポイズン、被害サイドの人は、リスク→デンジャー→ポイズン、加害者は、相手の言葉に注目し、警察は行動で判断するが、内面が問題で、時間、送られるメールの内容が無理難題になり、精神的につらくなったらデンジャー、死ぬ→殺すはポイズン、被害者意識がストーカーに強く、恨みがあり、相手にやられたとして、相手に敗北感を与えないと満たされず、妄想もあり危険。

被害サイドでは事を荒立てたくなく、これは報復が怖く、相手を警察に突き出すことへのためらい、楽観もあるが、小早川さん、ここまでやられる道理はなく、被害者が先にやるべきとフォローし、これをしないと壁を乗り越えられない。

やったら、加害者は相手を恨み、自分はストーカーなのかと小早川さんのところに駆け込んでくる人もいて、その際に応急手当で、こんなことをしたら警告されると加害者に伝え、恨みが小早川さんに行くと半減し、警告・逮捕もあるが、アドバイスして、安全な生活のための警察にも手伝ってもらうのです。

 

小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話は原発の審査、規制委との話し合いで、川内原発同型の審査は簡略化できると菅官房長官が言ったことについて、小出先生は、彼らは再稼動を早くしたく、審査の手を抜きたいからと言われました。

(なお川内原発については、私による昨日の報道するラジオの書き起こしも参照してください)

原発には2種類あり、沸騰水型(BWR、東電など)と加圧水型(PWR、関電など)の仕組みが違い、福島は前者、川内は後者で、BWRの方は事故があったから容易に安全と菅氏らは言えないので、PWRの方を再稼動させたい、川内を安全としたら、他も安全と認めろと菅氏、言っているのです。

BWRの構造は単純(核燃料に接した放射能を含む水でタービンを回す)で、PWRは沸騰させた水(放射能を含む、1次系)を蒸気発生器にて熱交換して、放射能で汚れていない水(2次系)を沸騰させてタービンを回すもので、システムはBWRより複雑になるが、BWRだとタービンが巨大でメンテが大変。

間にワンクッション入っても安全ではなく、タービンは放射能で汚れないが、1次→2次への蒸気発生器は巨大で、熱を良く渡すために金属パイプは薄く、パイプが壊れやすくなり放射能も漏れる。相反した目的の蒸気発生器は難しい技術で、世界のPWRでこれが壊れて、日本でもよく事故を起こし、アメリカでも西海岸の、サンオノフレ原発で、日本の三菱が作った蒸気発生器が欠陥品で閉鎖+三菱重工が多額の賠償金を支払わされたのです。

審査を簡略化する意味は小出先生も分からず、第一原発の立っているところの条件は違う+地震・津波・活断層のリスク審査もいるのに、これはBWR、PWRで違わず(敷地に依存)、審査は簡略化できるわけがない。住民の安全を守ることを規制委の責任でなく自治体に押し付けている。

川内も規制委は避難計画を関知せず、しかし住民の安全が大事なのに規制委は自治体に押し付けて、審査の簡略化などほとんど出来るはずはないのです。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。

http://www.rafjp.org/koidejournal/no87/

 

ここで音楽、小早川さんのリクエストで、ストーカーにならないように自制する曲、中島みゆきさんの悪女です。これは、ユーチューブにありました。

http://www.youtube.com/watch?v=omoYiXY29vA

 

後半のお話、ストーカーの加害者心理を聞きます。

加害者は何を考えているのか、ストーキングに被害者意識があり、安心安全、快適でないと生きていけないというが、人生は不安もあり、小早川さんはストーキングには縁遠いといい、人生はきれいごとだけでなく、人を嫌いになったら、嫌われたらどうするかは決められず、どこか人生に解決できないものがあり、人は人生を良くしようとする。

人間関係はなかなか作れないのに、これは若い頃身につけるべきで、立派な職業、尊敬できる地位につきたいと思うが、そういう人は弱い人で、蓋を開けたらそういう人が加害者になり、地位のある人が加害者、社会の成功者である場合がある。

そして、農業をやっている人は加害者にならず、一流企業の社員が加害者になり、そういう人は自分を褒めてもらう、見せびらかすもので、それがなくなると手段がなくなり、また○○しやがつて、を勝ち負けで見て、振ったほうが勝ち、振られたら負け、こんなに投資したのに…という、おかしいものがあり、人生の軸として持つから嫌われるのは論外なのです。

90年代に人間の定義、価値が変わり、勝たないとダメになり、市場原理が人間関係に入り、高齢ストーカーも出来た。根底には、勝ち負け、金で換算する価値観があるのです。

小早川さんもストーカー被害に会い、会社経営時に、追い立てられるように競争をして、それで被害に会い5年ほどつらく、規正法がなく、民間の警備会社にボディーガードをしてもらいお金を払って解決し、幼い頃いじめにあい、それへの恨みを晴らすためにビジネスにした。

波はずっとあり、恨みを晴らすためで、公務員、弁護士という肩書きは鎧で、人が人を救う世界があり、小早川さんのしたかった世界、誰か相手に会って止めさせてほしい。

小早川さん、子供の頃いじめられ、先生に恨みを持ち、商売で見返したが、恋愛時、小早川さんもストーカーをやり、これを被害者支援で、加害者に会うと昔の自分であり、だから、単に盾になるのではなく、望むべくは、加害者の立ち直りを支援して、今後しないようにすることなのです。

経験、常識は加害者にいい続けるしかなく、反動はあり、メール来ないのは周りが止めているからと思い、嫌いだからメールしないと逃げるのではなく、嫌われたら、相手にはあなたを嫌う自由もある、これが常識。権利と義務を知るべきで、これをいい続けないといけない。

これを何百回も言うと、カウンセリング、受け入れて、最後は訴訟になる場合もあるのです。事件は防ぐべきで、これを何をやっても防ぐべきで、これを優先するようにしている。殺人と自殺を防ぐために全力を注ぎ、相談相手も一人亡くなったが、命を守り、加害者にも会う。

ストーカー規正法の改善、警察に限界があり、専門家がちゃんと対応して、介入して悲惨な事件を防ぐべきで、加害者は警察にしか取り締まれず、ストーカー相談のほとんどは警察に行くが、これを法テラスなどで対応して警察、保険機関と連携し、相談したら、被害者のケア、加害者の治療をしたら、それぞれの機能で連携でき、要をやるのは、センターを作るべきで、しかし難しく、被害者支援の窓口の拡張もあるのです。

福井先生、精神科医は犯罪者が好きではないのに、福井先生は被害者の相談に乗り、加害者に向き合う。

福井先生、警察と連携して、取り組み、小早川さんは相談者にあい、小早川さんは民間のおばちゃん、福井先生と連携できないが、素人でも10何年必死でやると、NHKが外国のやっていることと同じと言われました。

湯浅さん、現場の「ため」と同じで、人間関係も希薄で、「ため」があると失業しても何とかなり、しかしそれが何ともならないのが貧困。インドの学者さんが潜在能力と指摘して、これもストーカーの加害者にも当て嵌まり、「ため」があったら我慢できるのです。

人に支えられず、これを求める回路を断たないと破綻するのです。

最後に、ストーカー事件をなくすために、重い事件を防ぐには法律の改正もいる。今なら手続きも要り、緊急な中止命令を出せるようにすべきで、警告するのに2週間もかかり、事が深刻になるので、仮の命令も発令されず、法律改正のことを提言されています。

早期の命令はぜひ、いるのです。以上、小早川さんのお話でした。

 

今週はNPO法人ヒューマニティの小早川さん、湯浅さんは社会活動家であり、小早川さんも活動家で、誰かがネコの首に鈴をつけなければならない、これをやり、カウンセリングに収まらないものをやり、この感覚がカウンセラーに収まらず、小早川さんも活動家を名刺に名乗ると言われました。以上、今週のラジオフォーラムでした。

 

 

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Preview YouTube video 中島みゆき 悪女

中島みゆき 悪女

 



by limitlesslife

聽濤弘さん講演「資本主義のオルタナティブの可能性」(市民社会フォーラム第102回例会)@大阪

紅林進です。
私も関わっています社会主義理論学会の第24回研究集会が
「未来社会と社会主義を考える」を統一テーマに、4月29日に
専修大学で開催され、聴濤弘さん(社会主義問題研究家・元
参議院議員)が「福祉国家と社会主義」と題して、藤岡惇さん
(立命館大学教授)が「大地への回帰を軸にした社会」と題して
ご報告され、34名の参加の下、興味深い報告と活発な質疑が
展開されましたが、その報告者の一人の聴濤弘さんは5月4日
(土)に大阪でも下記の会で報告をされるとのとこです。
大阪や関西で、聴濤弘さんのご報告を聴きたい方は、下記の
会に参加されてみたらいかがでしょうか。
以下、[civilsocietyforum21] のMLより転載させていただきます。

(以下転載)
—————————————————-
市民社会フォーラム第102回例会
資本主義のオルタナティブの可能性

日 時 5月4日(土)14:00~17:00
会 場 シアターセブン BOXⅠ(大阪市・十三)
講 師 聽濤弘(きくなみ ひろし)さん
詳細 http://civilesociety.jugem.jp/?eid=20735

—————————————————-
の、レジメをいただいたので、事前に紹介します。
ぜひお越しください。

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「資本主義のオルタナティブの可能性」(レジュメ)

参考文献:拙著『マルクス主義と福祉国家』(大月書店)

2013年5月4日 聽濤 弘

はじめに―――安倍強権政治に抗して護憲の共同を
安倍政権の改憲の狙い。
・9条改憲「国防軍」創設、「戦争する国」にする。9条2項の全面改訂。
・前文も全面改訂。
・それだけではない。日本のあり方を根本から変える。

・「公益」、「公の秩序」概念を基礎とする。
・「基本的人権」は認めるが国民 は「自由及び権利には責任及び義務が伴う

ことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」(12条)。現憲法
にこの規定なし。
「公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う」とのみ規定。
・「幸福追求権」は認めるが「公益及び公の秩序に反しないかぎり」(13条)。
現憲法「公共の福祉に反しないかぎり」としか規定していない。
・「公共の福祉」がみな削除されている。「公共の福祉」とは個々人の利益・
権利が相互に矛盾した場合の「基本的人権の総体」を意味する。憲法学者
の一致した見解(拙著48ページ参照のこと)。

・「結社の自由」についても。
・「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを

目的として結社をすることは、認められない」(21条 2を新設)。現憲法になし。
・「政党」条項を新設:政党活動の自由は保障するが「政党に関する事項は、
法律で定める」(62条の3)。現憲法になし。

・戦前国家への回帰。護憲以外、国民の選択肢なし。
・その意思、選挙に反映させなければならない。
・「政治のアルテ」(芸術)の活用(グラムシ)。レーニンの選挙戦。あの

ツアーリ・ロシア国会選挙で左派が絶対多数(200議席)を獲得。

一.時代的思想の転機を読む
・加藤典洋『ふたつの講演』(岩波書店 2013年1月)を読む。
「戦後民主主義」否定の立場から「大きな物語」の必要へ―――「個」から

未来構想の必要性へ。
・雑誌『世界』(2013年5月号)を読む。
リベラル派には「対抗軸」がなかった。「世界観」がなかった。「保守か革新か」、
「改憲か護憲か」、「安保か反安保か」、「資本主義か社会主義か」なにも
無かった(「お任せ主義を超えていま“リベラル”を獲得し直す」 山口二郎対
寺島実郎)。
「一人ひとりの市民の強靭な思想をつくりだすしかない。その討論を」(寺島)。
・「貧困を生み出す構造は現在の資本主義市場経済下では容易に解決できない」
(内橋克人。湯浅誠との対談、同誌)。「共生の社会」(内橋氏の主張)。

二、時代の本質を掴む―――資本主義の危機
・資本主義経済の三つの危機:「金融・財政の危機」、「福祉の危機」、「経済

成長の危機」(注1)。とくに「経済成長の危機」について
①現実の問題として「アベノミックス」の「三本目の矢」、オランド政権の「成長戦略」
は成功しているのか。デビィト・ハーヴェイ「経験的にも伝統的にも資本主義が十分
に機能する上で必要なものは、・・・三%成長が最低ランイン」(『「資本の“謎”』
339ページ)。イノベーションの連続は可能なのか。
②理論的には過剰資本の投資先がない。金融投機にまわる。グローバル化
(アフリカがある式思考―――新興国とのフラット化。例UNILOの世界統一賃金
制導入(注2)。
・レーニン「絶対に出口のない危機はない」(注3)。反動的打開あり。
・安倍政権の「危機突破内閣」の本質:対内的・対外的要因。憲法改正の意図。
・“なんとなく平和”、“なんとなく経済成長”、“なんとなく暮らせる”時代の終焉。
・「全般的危機論」の誤りの根本は「変革の主体」形成の遅れの無視。
・資本主義の対抗軸の明確な理論を!―――社会主義論の必要性。
・しかしいま社会主義を実践課題にすることは不可能。
・中間目標の設定(第一の対抗軸)とその発展としての新社会(第二の対抗軸)
の構想
・「福祉国家」(社会保障と完全雇用)をキーワードとして考える。
・ 理由:「福祉」は①「生活一般」として普遍的意味をもつ。②日本の政治・社会
変革の契機となりうる。③多数を結集しえる。

三、マルクス主義と福祉国家
・「福祉国家」の原点「エルフルト綱領」(1891年)。エンゲルス指導、カウツキー

とベルンシュタインが執筆。ドナルド・サスーンも認めている(注1)。
・現実の運動と福祉国家の成立も(デンマーク社会民主党政権誕生(1924年)、
スエーデン社会民主党政権誕生(1932年))(注2)。
・コミンテルンが攻撃(注3)。「シャミン」と蔑視。共産主義者と社会民主主義者の
深い国際的対立。日本の特殊性。しかし保守にたいする左翼の「受け皿」の形成
の障害。

四、「中間目標」としての国家像は何か
・資本主義の歴史で福祉国家が国民生活の面で資本主義の一発展段階をつくった。
・いまその破壊進行。防衛・再建・拡大が当然の課題。
・どうやるか:「ゼロ成長」(経済成長至上主義の否定)のもとでしかできない。
・従来の「福祉国家」は経済成長が前提条件――その意味で「新しい福祉国家」。
・財源は? 現代資本主義の特徴。巨大多国籍企業化と金融資本主義化した

資本主義。
そこからとってくる以外ない。
・ 具体的には? 賃上げ等々。同時に金融取引税、為替取引税、ヘッジファンド、
タックス・ヘイブンの規制・禁止。金持ちの利用ではない。大金融機関、大企業が
利用。(志賀桜『タックス・ヘイブン』(岩波新書 2013年3月)ほか(注1)。

・政治がよくなるまで待てない―――市民の自力組織の意義
・福祉:介護その他のNPO、「労働者協同組合」(注2)協同含む各種組合、

社会的起業、コミュニティー、「地域循環型社会」、「共生と自治」等々。
・これは現代の特徴

・A(大企業の規制)とB(市民的運動)の結合。
・運動の理念は憲法25条、第13条―――生存権を初めとする基本的人権。
・運動の経済的内容。社会のなかに非資本主義的要素を作っていく―――市場

経済の計画的規制。
・こうして第一の対抗軸としての「新しい」福祉国家を形成。
・このこと自体、難事業。

五、「実現可能な社会主義」を提起することは間違いか
・第一の対抗軸は「自己循環型資本主義」をつくることではない(できない)。
・「国民と大企業との共存社会」はありえない(ヨーロッパを見よ)。
・「労働者・消費者永続論」はありえない。
・カジノ的金融資本主義をやめモノ作りの資本主義にもどしても資本主義が

「健全化」するわけではない。資本は本質的に投機性をもつ。
・「権利」だけで福祉が完全に実現できるものではない。
・マルクス「権利は、社会の経済構造およびそれによって制約される文化の発展
より高度であることはけっしてできない」(『ゴータ綱領批判』)。
・ベーシックインカム論でも(村岡到氏の観点 注1)。
・マルクスは福祉(生存権)を完全に実現するには“社会的総生産物から翌年の
生産に必要なものを控除したあと、分配にあたって福祉部門をあらかじめ控除
できる経済システム”を構想(同前)。経済的社会構成体と無関係ではない。

・ここから「完全福祉国家」としての「社会主義」を第二の対抗軸として提唱する。

もちろん社会主義の一構成要素として。これは実現可能である(注2)。

・「マルクスは資本主義から社会主義への移行は数世紀かかる(『フランスに

おける内乱第一草稿』。(注3)、よってこのような「壮大な」展望からすれば
社会主義の「青写真」を描くことは誤りである」とする説あり。
・しかし、①「コンミューン形態の政治組織によって一挙に巨大な前進ができる」、
②マルクス自身「青写真」を描いた(注4)。

結論:改良・改革・変革の弁証法。その過程での「知的道徳的優位性」を発揮

しなければ社会変革はできない(グラムシ)。

参考文献
二、(注1)経済理論学会『経済理論』(2013年1月)特集「ヨーロッパ資本主義

モデルの行方」(イギリス、スエーデン、デンマーク、ドイツ)。
水野和夫『君はグローバリゼーションの真実を見たか』、『世界経済の大潮流』。
(注2) 「朝日新聞」2013・5・23)。
(注3)「共産主義インターナショナル第二回大会」全集31巻 219ページ)。

三、(注1)ドナルド・サスーン「ドイツ社会民主党のエルフルト綱領(1891年)で
は、共通の中期的目標がはっきりと定められ、政治的民主主義(参政権)の拡大、

福祉国家(医療、教育、社会保障、年金)の確立、そして労働市場の規制(八時間
労働制)のために闘うことが決められた」(『EU時代の到来』 拙著 47ページ引用)。
(注2)拙著 74――81ページ。デンマークについては藤岡惇氏「下からの目線
の『平和な社会』の創りかた」(季刊『Plan B』41号 2013.3号に詳しい)。
(注3)拙著 81――83ページ 『コミンテルン資料集』第五巻)。

四、(注1)ニコラス・シャンクソン『タックスヘイブンの闇』(朝日新聞出版 2012年)
(注2)協同総合研究所『協同の発見』2013年1/2号)「グローバル経済危機の

なかで資本主義社会が転換期にきたことを確認した。新しい社会の基礎となるの
はなにか、『協同』がキーワード」。

五、(注1)村岡到『ベーシックインカムで大転換』
(注2)A・ブズガーリン『スターリンとソ連崩壊』;“なぜソ連は70年間もったか”。

抑圧政治の強固さだけではない。「全般的社会保障」(年金、医療、教育、住宅、
雇用等)の確立にある。
(注3)「現在の『資本と土地所有の自然諸法則の自然発生的な作用』を『自由
な協同労働の社会経済の諸法則の自然発生的な作用』とおきかえることは」、
農奴制から資本制に移行するほど「長い過程をつうじはじめて可能になる」
(全集17巻 518ページ)。
(注4)「青写真」問題 拙著 補論「マルクスと社会主義の『青写真』問題」。
補足:エンゲルスからコンラッド・シュミットへの手紙
「“社会主義社会”は不断の変化と進歩をたどるものとしてではなく、
不動の、それっきり変らないもの、したがってまた、それっきり変らない分配方法
をもつべきだと思われているのです。だが、分別をもってやれることは、ただ(一)、
はじめに採用する分配方法を発見しようと試みること、(二)、それ以後の発展の
たどる一般的傾向を見だそうとつとめること、だけです。しかし私は、討論をつうじて、
この点にふれることばをひとつも見つけません」(全集37巻 380ページ)。