■映画監督、ジャン・ユンカーマンさん(61歳)

他国のために自衛隊が海外で戦う集団的自衛権。聞こえは良いが、実際は交戦権と同じ。憲法9条は「国の交戦権を認めない」と明記している。憲法解釈の変更だけで、使えるようにすることはできないのです。

2004年に「映画 日本国憲法」を撮りました。イラク派兵をきっかけに広がった改憲論議に危機感を抱いたからです。米国、中東、アジア各国の知識人に憲法の意義を語ってもらった。米国は戦争で問題を解決する国ですが、憲法によると、日本は違うはず。平和を目指して世界と関わりを持てばもっと尊敬を集められるのに、米国に従うのが残念です。

安倍晋三首相は平和憲法を台無しにしようとしている。外国で武力を使える「普通の国」にならなければ、他国と対等の関係を築けない、米国に取り合ってもらえないと考えているのでしょう。でも、それは誤解です。朝鮮半島ベトナムイラクアフガニスタン……。米国が民主主義を守るためとして戦った国は、今も戦争の後遺症に苦しんでいる。武力では何も解決できないと歴史は証明しています。

米国では「ハンマーを持つ人には、すべてが釘に見える」という格言があります。手段に固執すると問題を正しく解決できない、という戒めです。安倍首相に当てはめると、ハンマーは集団的自衛権。使えるようになれば、武力に固執して、平和的な問題解決の方法を探さなくなるのではないでしょうか。

(聞き手・宋光祐)

ジャン・ユンカーマン 米国生まれ。高校時代に日本に留学。ジャーナリストを経て、1980年代から記録映画の監督として日米で活動。代表作に「チョムスキー9・11」など。

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コメント:我利我利亡者には友好・外交・調和・平和がない!